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2019年1月1日

各地初釜だより

2019年1月12日

◎仙台同好会

上野 爾今

 一月十二日、国分尼寺逢庵にて初釜。 家元、雲鶴先生、元仙台博物館館長・佐藤憲一先生、岩手支部長・澤野先生を迎え華やかな席となる。会席、お濃茶と続き、家元持参の掛物・伊達政宗消息を佐藤先生の解説で勉強、贅沢な席。消息から小田原における千利休との出会いのことが膨らむ  別茶室にて客人はお薄をいただく間、稽古仲間が代わる代わる自由にお薄を点て、賑やかに一服を楽しんだ。
 一月二十六日、場所を変え福聚院 逞々軒にて初釜スタッフと当日欠席者のために初釜趣向で労い茶事をする。炭手前から濃茶 お薄と。お薄は新しいメンバーも和気あいあいに一服を点てる  新人の活躍が目を見張る。 毎回稽古前に全員にて茶花を入れる。これが稽古場の楽しみの一つでもある。雲鶴先生のご指導の賜物でである。

2019年1月13日

◎岩手不白会

澤野宗桂

 家元ご夫妻には岩手不白会の初釜にお揃いでご来席いただき大変光栄に存じました。幸先よいスタートを切れたと思っております。お年始のお心遣いを頂戴いたしまして恐縮に存じました。
 前日小枝和尚様の初釜に初めて出席させていただき、次元の異なった雰囲気で緊張いたしましたが、大変よい経験をし、また楽しく過ごす事ができました。
 今年はご初代生誕三百年諸行事でご多忙を極められると存じますが、私どもは家元のご指示に従い邁進いたしたく思っておりますので、どうぞご指導よろしくお願い申し上げます。   

2019年1月23日

◎新潟不白会

中野宗順

 先日は大寒の新潟へ皆様おそろいで御出席いただきまして、誠に有り難うございました。
 お陰様で八十五周年の初釜も盛大に終えることができました。支部の皆様も大変楽しまれた様でございます。
 舞台の上での家元の篠笛も美しく、音色も新年を寿ぐにふさわしく今年も一同にとって良い年になる事とうれしく拝聴いたしました。
 濃茶の前の祝盃もサプライズで喜んで頂きました。家元、雲鶴先生、宗康御夫妻、博之様とそれぞれお正客をしていただき、皆が御一緒に共に出来たことに感謝申し上げます。

2019年1月27日

◎長野不白会

市川宗恵

 少し遅めの初釜が小諸文化センターで行われました。
 当日の朝は、新年のはじまりを祝うかのように辺り一面銀世界でした。
 足下が心配な中、総勢二十名の出席者でした。この初釜の時だけお会いする会員さんもいらっしゃるので、 とても楽しみな一日であり、大切な一日でもあります。
 支部長をお正客に、お客様は、今年はくじ引きで順次席が決まっていきました。支部長のご挨拶から始まり一献を傾けながらの楽しい会食が進みました。お席は一月も下旬ということで、及台子に朱手桶の趣向。お床の花も松に菊と、随所に初釜らしさの演出がされていました。
 私はお当番として今回、薄茶点前を担当致しました。
 以前、招請研究会で、お茶はいかに美味しくお客様に飲んでいただくかが大切、とのお話を家元からうかがった事を思いだしながら薄茶を点てました。冬なので少し熱めに点ててしまいましたが、お正客の「美味しいですよ」のお声に安堵いたしました。

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2018年11月30日

ライプツィヒで茶の湯を

大黒 耿雪(青森不白会)

 旧東ドイツの南にあるライプツィヒを訪れた。この街にマクス・プランク研究所というノーベル賞受賞者を何人も輩出している物理学や生理学の研究施設があり、息子が勤務している。変わり者で高校時代は作曲家を目指し、その後、理学療法士になって病院に勤務すると次は「脳の研究をしたい」」と大学院に進み、医学博士の称号を得、東京大学、オックスフォード大学の研究員を経て現在に至る。厳しい世界らしく、来春までに評価される論文を書かないと雇用が継続しないかもしれず、在籍している間に見ておきたい、と訪れる事にした。 すると息子から「研究所でお茶を点てて欲しい」と要請、慌てて道具一式をトランクに詰めたのだった。
 研究の合間にコーヒーなどを入れるための部屋で、テーブルでの立礼の略式。最初の客は「日本の茶道にとても興味をもっている」という台湾からの若い男性で、息子が私の事を「ティセレモニーのマイスターだ」と説明、お茶を点てて出すと「日本のマナーを教えて欲しい」と尋ねてくる。「両手で持ち、正面を避けるように少し右に回し、二口か三口で飲んでください」と教えると「台湾にもお茶を飲むときのマナーを大切にする文化があり、とても親しみを覚える」と話した。二人目の栗毛色の髪をしたヨーロッパ人女性は飲んだ後「デリシャス」と感想を漏らした。この建物の中で茶の湯の作法を見せたのはおそらく私が最初、研究者も初体験の珍しさに満足してたようだ。私も未来のノーベル賞学者の卵にお茶を振る舞ったのは、後の誇りになる事だろう。

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2018年11月2日

郡山市民茶会で茶箱の点前

渡邉宗翠(福島不白会)

 平成三十年十一月三日、郡山諸流茶道連盟主催にて七会場で茶会が開かれました。
 私は公民館の会議室が担当でしたので立礼卓での茶箱を使ったお席ににしました。
 大寄せの茶会での立礼の茶箱は初めての経験でしたのでご指導、ご意見を仰ぎ準備を進めました。
 当日、お客様も「珍しいお席で楽しませていただきました」とお話くださったり、「もう一回入ってもいいですか」と二回、私の席に入ってくださったお客様もいらして、亭主を務めた私も大変うれしく、楽しい茶会を経験させていただきました。

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2018年10月21日

山形不白会 家元招請研究会

家元招請研究会 - 課題「唐物(盆点)」 

庄田宗雅(山形不白会)

数寄屋造りの和風で格調高い山寺芭蕉記念館研究室

宝珠山立石寺を一望

 十月の秋晴れの日に、山寺芭蕉記念館にて「相伝物 盆点」の家元招請研究会が行われました。
 敷地内からは俳聖松尾芭蕉が訪れた宝珠山立石寺を近くに眺めることができます。
 茶碗、茶入、盆とご持参くださり貴重なお道具を拝見させていただきました。
 家元のお点前で、お料理、お濃茶といただき、まさに「一座建立」と幸せな一時でございました。
 家元は、山寺の風景と中村昌生先生設計のお茶室に深く感銘を受け、「山形の方々はこんな素晴らしいお茶室を活用しなくては、もったいないですよ」とご進言いただきました。。
 随行の森田様には、水屋、半東をお手伝いいただき大変勉強になりました。
 
楽しい料理作り

笹原宗稜(山形不白会)

 今回研究会で料理を任せていただく事になりました。幾度か料理を作る機会はありましたが、毎回初心のような緊張を覚えます。
 家元は「濃茶には美味しい料理、美味しい酒、会話が如何に大切であるか」と話されておりますので、その言葉を肝に銘じながら五味、五色、五法のことも忘れずに時節の食材と器選びを楽しみながら進めました。
 向付には「鯛の柚子酢じめにもって菊三種をあしらい」、汁は「づいき芋」つぼつぼには、お客様がお酒を召し上がるということで「鰹の酒盗麹合え」また、八寸は「むかごと銀杏、海老に卵と山芋の寿し詰」など、もちろん美味しい山形のお酒を召し上がっていただきました。
 お席の様子を水屋で感じながら料理をお出しするタイミングも難しく勉強になりました。
      

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雲鶴先生をお迎えして

雲鶴先生招請研究会 

土田宗春(新潟不白会)

 新潟支部教授会が初めて雲鶴先生をお迎えして研究会が行われました。
 午前中は且座をご指導いただきました。設いは季節的に中置でしたので、お棚のないお点前を雲鶴先生より丁寧にお教えいただきました。午後は花月を二回いたしました。ご指示をいただきながらの分かり易いご指導で、皆楽しみながら勉強させていただきました。最後に皆でお薄をいただき、和気靄々の実りの多い研究会でした。

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2018年10月8日

水屋を担当して

家元招請研究会 - 古典(相伝物) 

下津浦靖雪(久留米不白会)

 肩衝で肩の巾が少し広く威厳がある朝日春慶作瀬戸の濃茶器、唐津の中里重利作の奥高麗茶碗、銘作「木守」。流祖不白作十牛の茶杓も家元がお持ちくださいました。いずれも手に取って拝見するのもはばかられるような立派なものです。床は、立花大亀和尚の一行書。
 家元は設えていた台子の位置をもっと前の方に進めてくださいと言い、畳一枚半前の方に置き換えました。その先にちょうど、書院造りの丸窓があり、前に進めた事により部屋全体に和の風情が漂い家元の見識の深さを改めて感じました。
 後座で、青磁の花入に色付き始めたマユミ、ホトトギス(満点の星)、沢桔梗が入って床の矢筈板の上に置かれた時、緊張が解け、私はほっとした気持ちを覚えました。
 水屋担当の私が今日一日、家元の亭主振りを間近で拝見させていただき、よい教訓を得させていただきました。全てにおいてお客様に精一杯のおもてなしを願う心意気を勉強致しました。

跡見の床

於 久留米少林寺

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2018年9月15日

家元教場研究会レポート(14)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

「貴人として」

岡田 宗春(土B:新潟不白会)

 今回は、越後の豪農地主の奥方が、二人のお伴と江戸へ出てきたという設定でした。私は貴人にふさわしくないのでは、という重い心で臨みましたが、始まってみると、横山清輝筆の薄と月の掛物、サンマや菊など季節の食材を使ったお料理とお酒で、すっかり心がくつろぎ、お話も楽しく、いつしか時を楽しんでおりました。
 後座はどんな花が生けられているか楽しみにして席入りしたところ、見事に盛られた秋の果物の数々、枝付きの柿に栗、葡萄に蜜柑、梨、色付いた柿の葉、秋の訪れを心ゆくまで楽しむことができました。天目茶碗にたっぷりと点てていただいた家元のお濃茶の美味しかったこと。
 我が家には貴人はおいでにならなくても、お祝い事などのお客様を貴人点てでもてなしてみたいと思いました。

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皆が楽しめる観月茶会

柿崎宗恵(青森不白会)

  みちのくの善知鳥の宮に茶の集ひ和むこころそ楽しかりけり(宗慶)
 平成三十年九月十五日、善知鳥神社参集殿にて第二十三回観月茶会が開かれました。前日の神社の大祭、夜は百五十名の直会、それに続く茶会当日は、他流の方や、お茶の稽古をなさっていない方、お酒を飲みにいらっしゃる方と様々お集まりになり、準備は大変でしたが、賑やかな楽しい集いとなりました。
 お酒は七戸のまごころ、つまみは地元の物を籠に盛り、お点前は立礼で氷点。陰点も薬罐に氷をたくさん入れて冷たいお茶を出しました。皆さん珍しいといってお替わりする方も多く、九州、八女のお茶をおいしいと味わっていただき、準備の甲斐がありました。皆様喜んで帰りました。支部長一年生の茶会は、とてもハッピーなひと時でございました。

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2018年9月12日

家元教場研究会レポート(13)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

「半東として」

小池 宗京(水B:久留米不白会)

 茶室は秋の空気に包まれ、季節の料理が出され、貴人もお付きの方お二人も、亭主の家元と共に本当に楽しい会話でくつろがれていて、皆様に一献をお勧めする私も、とても幸せでした。
 後座は息を呑むような静寂な世界。家元の真剣なお姿、臨まれる点前に緊張感が走りました。その心の込められたお濃茶を、柳原のお茶碗、堆黒の台を貴人にお運びする重圧に立居や足さばきが悪くなってしまいました。足腰を鍛える基礎から始めねばと、家元の推奨する体操がいかに大切か実感しました。
「水屋・料理担当として」

大塚 宗仁(水B:東京不白会)

 料理の準備で気を遣った事は季節感と衛生面です。重陽の節句、中秋と続く季節を感じるものを、シンプルに、素材を大切に用意しようと考えました。
 食べやすさ、お口に合ったかどうか気にかかっていましたが、お客様から美味しかったと言っていただき安堵しました。ただ、お客様が貴人という設定ですと、内容はどうだったのか、品数は絞った方がよかったか、など課題が残りました。
 一緒に料理担当をした飯泉さんが中里花子さん作の皿を持参、それを見て雲鶴先生が花子さんのお父様の中里隆さん作の鴨の徳利を出してくださり、思わぬ出合いがありました。
 昨年は自宅茶の実践をし、今年は一献の準備。我が家でも友人やお客様を招いてお茶を楽しめるような気がしてきました。

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2018年9月11日

家元教場研究会レポート(12)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

台天目の半東をしてみて

大野宗育(火B:東京不白会)

 これまで、台天目の稽古というと、書物に沿って貴人のあしらい、台天目の点前の注意事項を学ぶことでした。しかし、今回の研究会では設いから実際にお客様と亭主、貴人とお伴の関係を明確にするものでした。初座では、貴人を恭しくお迎えし、後座ではまさに一座建立という雰囲気でした。
 このような設いで実践してみると、やはり貴人は台天目で一碗でいただき、お伴は、別の茶碗で台なしでいただくことがしっくりきました。さらにここで、亭主相伴となると、普段稽古しているように、台天目で一同飲みまわすという方法より、亭主は、お伴と一緒に相伴するというのが、なるほど道理にかなうと思いました。
 実際の半東の動きは、より複雑で、その場で臨機応変に動かなくてはならないので、もっと実践を重ねる必要性を感じました。
 貴人様とお伴への接し方は、区別しているようで、区別の加減が難しく、また貴人様への接し方とともに、相伝式で使われるような大変貴重なお道具を使わせていただき、道具に対しても丁寧にしなければという気持ちになり、その両方への気持ちの使い方で動きがぎこちなくなってしまうような気もしました。 そのようなことから、傍から見ると動きにめりはりがなく見えてしまうのだと感じました。第一に貴人様を待たせないことに心を配ること、とご指導をいただき、納得しました。
 ご相伝の台天目では、書院の設いで大棚でお点前するものと思っておりました。ところが、今回は、糸巻棚で夏の涼しげな設いのまま、どのように台天目のお点前をされるのだろうかと思っていましたら、糸巻棚の上に天目台のみ飾られ、貴人のお茶が出される際に台にのせられました。それはとても自然で、流れるようにお席が進んでいきました。
 状況に応じたおもてなしができるようになることを、今回の研究会で、学ばせていただきました。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
 貴人様を招くことはなかなかできませんが、どんな場面でもそれに準じたおもてなしができるよう実践していきたいと思いました。

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2018年9月8日

ロサンゼルス活動報告

西村 宗櫛(羅府不白会)

 ロサンゼルス不白会は今年も様々なお茶会を頼まれ皆で楽しく江戸千家のお茶をしております。
 どうぞ日本の皆様、応援してください。
・二月 ランチョパロスバーデスアートセンター茶会
・四月 トーレス文化祭
・六月 ホンダモータース おもてなし茶会
・七月 デリシャス リトルトウキョウ茶会
・八月一日 TVチャンネル7 朝のニュースで江戸千家LA不白会の紹介
・九月二日 ジャパンハウス オープニング茶会
・九月八日 パロスバーデス茶会

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2018年9月6日

長野不白会会長傘寿のお祝いと感謝の茶事

神津宗栄・下村宗悦・李 宗福(長野不白会)

 平成七年より長野不白会支部長をお受けいただいている李宗福先生がめでたく傘寿を迎えられ、九月六日、「傘寿のお祝いと感謝の茶事」が菱野温泉茶寮「花おか」で行われました。
 まず、支部長のお申し出により六名の物故者に献杯が行われました。続いて本懐石のお料理で始まり、貴人点、薄茶と続きました。最後に社中の方から花束贈呈、支部長のお言葉にもこれまでの長い年月への思いが込められ、皆様目頭を押さえていました。江戸千家のお茶を通し強い絆で結ばれている事を感じた一日でございました。厳粛の中にも楽しいお茶会でした。
●傘寿を迎えて 
      李 宗福
 長野不白会の支部長をお受けいたし、今年で二十四年になります。今年傘寿を迎えました。先輩の方々、また会員皆様のご協力のおかげで無事今日まで、楽しい茶の湯の道を支部長として務めてまいることができました。会員の皆様が準備したお祝いの会、床には瑞雲、大徳寺の掛物が掛けられ、貴人席にご案内いただきました。本懐石で千鳥の盃、炭点前、貴人点て茶碗は、建窯天目で美味しい濃茶をたっぷりと、まさにお茶の醍醐味を感じ、茶道に精進し、本当に幸をしみじみと感じました。もう少し皆様と共に、江戸千家の和を広げていきたいと思います。

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2018年9月2日

新潟不白会支部講習会「都のお茶・江戸のお茶・東京のお茶」

高野邦子(新潟不白会)

 九月二日、武者小路千家官休庵の千宗屋様と、川上博之様をお招きした講演会が、新潟不白会主催で催されました。
 利休に始まる茶の歴史、流儀の歴史に始まり、現代のマンションならではの茶室の工夫など、お話は大変興味深いものでした。
 なかでも、東京のマンション内にある宗屋様のお茶室「重窓」のお話や、リビングに置かれた立礼卓への思いが印象に残りました。現代の生活空間に違和感のない茶の湯のある暮らしは憧れです。これは「自宅の茶」を学ぶことと共通点があり、目指すものは同じでは……、という思いに至りました。宗屋様はたくさんのアイディアをお持ちなのだと思います。
 お二人の対談では、博之様が武者小路千家で修行することになった経緯や、去りがたく修行を一年延ばされたことなど、仲のよいお二人のお話を楽しく聞かせていただきました。
 各社中のテーブル茶のおもてなしもあり、その手伝いにも参加でき、有意義な一日となりました。

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2018年9月1日

茶の湯の普及をめざして

亀山 穂雪(高田不白会)

 友人二人からそれぞれ依頼をもらいました。一件目は、和服を着て何かをしたいということでしたので、椅子とテーブルでお茶を点てる稽古をしました。まず、私が習っているヨガの呼吸法を取り入れてストレッチをした後、和服着用時の所作を実践し、テーブルに着きお菓子のいただき方やお茶の点て方を教え、自分でもお茶を点てたり飲んだりしてもらいました。友人以外三名のお客様は、お茶を点てるのが初めてでしたが、またやってみたいという声、帰りに茶筌を買って帰った方もいたと聞き、私もやってよかったと思いました。
 もう一件は、高田城の復元を望む市民団体のシンポジウムでお茶席を用意してほしいという依頼でしたので、簡単な茶席を設け、高田藩と江戸千家の関係についてお話をする機会も得ました。、 今後のシンポジウムにも関わっていくことになり、自分ができる範囲で活動を広げていけたらいいなと思いました。

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2018年7月11日

家元教場研究会レポート(11)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

「お付きの客として」

加藤 宗希(水A:東京不白会)

 貴人点ての付き人は、「客であり、客でない貴人のお伴」ということを頭において務めました。貴人点は普段は縁のない世界ですので、貴重な体験です。
 初座でのおしのぎの会話が、貴人中心で、出過ぎずに、でも会話に参加するというところが難しかったです。後座では、席入りの拝見は遠慮し、お伴同士で一緒に道具拝見するなど立場も考慮しました。
 家元が常におっしゃる「全力で、真剣に」を私もまねて自分のものにしたいと思っています。

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2018年7月8日

天心忌茶会で思い出すこと

岡倉天心の孫夫妻とご一緒に(毎日新聞)

李 宗福(長野不白会)

 七月八日の信濃毎日新聞にの「わがまち遺産」に、長野県下高井郡山ノ内町にある大観の別荘「嶽心荘」が紹介される記事がありました。昭和四年に建築、木造平屋のかやぶき屋根で、庭も含めると六千平方メートル。いろりのある客間は、東京の自宅の部屋をまね、大観がこだわって設計したと書かれています。大観の何かの祝いの集いだったと思いますが、その客間でお客様に一服差し上げる光栄に巡りあったことがあります。天心のお孫さん夫妻と一緒の記念写真です。

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2018年6月3日

静岡不白会 家元招請研究会

家元招請研究会

佐藤宗博(静岡不白会)

静岡市 宝泰寺不二庵

 静岡での抹茶製造もようやく緒について参りましたので、八女茶と飲み比べるという趣向にしました。家元に伝わる茶通箱、二種の茶入をご持参くださり、席に重みを添えて下さいました。水屋での準備、茶事での和やかな会話と、力みのない自然体のお点前に引き込まれるように拝見しました。
 二服の濃茶を続けていただくことは、胃にも重たいことです。濃さ、分量、品質、季節等を考慮し、お客様の要望も伺いながら進める必要があろうかと思います。
 御簾の内にあるお点前と捉えていた相伝物を、茶事という実践の場で活用することにより、一層生き生きと継承されていくに違いありません。それぞれに意図された所作の本来の意味が明確に示されることにより、稽古の幅が広がると期待します。

◎参加者の感想

正客担当

   「茶通箱は、指の運びが大切なのではありません」静かなしかし強い信念をもった家元の第一声が強く響きました。心をこめて一席を用意し点てていただいたお茶をいただいたとき、どう感じ、どのように思いをお伝えしたらいいか、日々の生活の中で感性、知識、表現も磨かなければと、正客を務めて思いました。

三客担当

 お茶碗を十分に温め、丁寧に、真剣に練り上げる、茶の湯に対する強い思いを感じました。二種のお茶の味、色、香りの違いを楽しみました。一服目はたっぷりと、二服目は控えめにというお気遣いも有り難く感じました。

見学者

 一席の茶事で二種の茶を振る舞う合理的な方法。「茶通箱を使わず、茶入二種でもできます」という家元の発言は示唆的でした。

◎随行の感想

 初めての出張随行。茶事の流れを経験できたこと、半東として裏の水屋や料理の仕度の様子も知る事ができたことは収穫でした。席の間に畳を雑巾で拭いたり、棚を乾拭きしたり、万全の体制、心持ちでお客様を迎えるということが大切だと感じました。半東の仕事は拙いものでしたが、再び随行の機会を得る事ができればと強く感じました。

内山健太郎

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2018年5月26日

長野不白会研究会

家元招請研究会「相伝物—盆点」 

(長野不白会)

正客として
          松本宗実
 普段何気なくしている水屋仕事、風炉灰の量や押さえ方、下火のつぎよう、釜や水指の水量など懇切丁寧で的確なご指導をいただき納得しました。流祖ご愛用のお道具で家元が亭主の特別なお席、全身全霊を込めたお点前を間近に拝見することができ、魅了されました。丁寧に、時に豪快に練られたお濃茶を最初に口にできる幸せ。「自宅の茶」の定着や相伝制度の改革など家元のお考えを拝聴し、ここで学べる刻を大切にしたいと思いました。
見学して
          神農宗史
 李先生宅にて家元招請研究会が行われました。私は初参加というもあって、緊張の面持ちでしたが、特に印象に残っていることがあります。
 それは家元が席入をする際の姿です。精神統一をされ、気持ちを込めている姿が大変印象深く、一席一席をそういった心持ちで臨まれている事を知り、感動しました。
 盆点を拝見しましたが、普段はどうしても点前の作法や順序に目が向きがちです。家元がお話しされたように、相伝の本来の意味を考えることに今まで意識が向いていなかったことにはっとさせられる思いでした。また、家元の流れるような点前を拝見し、いつか家元の点てたお茶を一服いただいてみたいという思いを抱きました。

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2018年5月13日

七戸不白会 家元招請研究会

家元招請研究会 - 課題「唐物(盆点)」 

盛田宗蛍(七戸不白会)

 五月十三日、十和田市民文化センターで、「家元招請研究会」が行われました。課題は「盆点」、相伝物を特別なものとせずお稽古に取り入れ本来の意味を理解するようにとのことで、博之氏が半東を務めてくださいました。
 「霜夜」の茶入と唐時代の螺鈿のお盆をお持ち下さって、大切に扱うことや客を招いて披露すること、そして主客共に楽しむことを教えてくださいました。緊張のあまり、席入も拝見もうろうろとし杯ばかりでしたのに、さりげなく楽しく過ごす様にして下さいました。やはり、楽しくなければとの思いを強く致しました。そして以前からのお考えを少しずつおしめしくださっていらっしゃると感じます。
 参加した方々から宗匠のなめらかで自然な動きに驚き、出席してよかったとの声が聞かれました。至らない客でございましたが、贅沢な時を過ごさせていただきました。相伝の書物もこの研究会がなければ、奥深くしまっておりました。あらためてよい機会をありがとうございました。

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2018年5月9日

家元教場研究会レポート(10)

課題ー古典(相伝物) 第二回 真台子 

客として

本間 宗尚(水A:東京不白会)

 家元自ら亭主とのことでしたので、型通りではない、現代に通じる変化をどのようにされるのかと楽しみでした。後座は真台子を使って普通のお濃茶を博之様が代点してくださいました。
 その間、濃茶が点つまで家元(亭主)と共に、静かに待っているうちに、初座で向き合い和やかにおしゃべりをして過ごした時よりも、亭主と客との距離がぐっと近くなったように感じました。
 今年の研究会のテーマは「古典」ですが、私が想像した見た目の点前の変化などではなく、〝主・客が一体になる〟という尤も大事なことそのものが古典といえるのかもしれない、と考えさせられました。

初座

後座

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