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2016年11月19日

岩手不白会研究会

家元招請研究会 

(岩手不白会)

 去る11月19日、20日に、岩手不白会家元招請研究会が行われました。
 会の様子と、翌21日に家元が訪れた伊豆沼の風景をともにご紹介します。

朝焼けの伊豆沼を飛ぶ雁

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2016年11月7日

お客としておいしい一服を

家元招請研究会 

野口宗都(佐賀不白会)

 午前中は「体操十種」です。ゆったりとした動作で呼吸法を取り入れ、心穏やかになる心の修行です。普段から運動をやっている私にとっては茶の湯への姿勢かなと思いながら取り組みました。
 午後は一献のあと濃茶の中置きでした。私は次客に座りお家元が立てられる一服に、お茶の薫りが空気を包み美しい緑色と口当たりのやわらかさ、とっても美味しい一服をいただき、うれしい時間を持つことができました。そして一服のお茶をいかにお客様に喜んでいただけるかがとても大事なことで、奥深いものです。日々のお稽古でも心を込めてお茶を点てる姿を身に付けていきたいと思いました。

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2016年11月6日

炉開きの半東を受け持って

家元招請研究会 

田中宗央(福岡不白会)

 今回のテーマは「炉開き」で私共社中が当番を担当、炉開きの準備をしました。家元が亭主でのお炭点前。ふくべの炭斗、たっぷりのしめし灰、菊の葉をお塩で清めて火打ち石の火花をパチパチっと出された折は凛とした気持ちになりました。
 その後、博之様に代わられ、一献。お酒と八寸で亭主とお客様の会話がはずんだ後の静寂の中でのお濃茶。お濃茶の美味しさと、ご持参のお道具に、お客様は堪能されていました。私は半東を担当致し、お客様に喜んでいただけるよう、また亭主が動きやすいように機転を利かせることがいかに大切かを再認識致しました。
 家元に、田中孝先生の漢の時代の「緑釉囷」の花入に花をお入れいただきました。花の選別、不要な花や枝、葉などの剪定。床全体、お軸や花入とのバランス等を考えることが大事だと思いました。床や席のしつらえの勉強とともに、準備の大切さを心にして精進していただきたいと思います。

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2016年10月23日

工夫の研究会 「自宅の茶」

家元招請研究会 

内山宗博(新潟不白会)

 拙宅、了知庵に家元はじめ三名のお客様にお越しいただきました。
 見よう見まねで作り上げた待合、外腰掛、露地を通って席入。家元のご挨拶で「あちこちに風呂敷が掛けてありますが、何か趣向?」片づけが済まず目隠しですとも言えず、口ごもりましたら皆様、大爆笑でした。
 地の物で一献。お家元が喚鐘一回打たれて隣の部屋のテーブル席で、お濃茶。半東さん点前で薄茶、至福のひとときを過ごし楽しみました。茶を習い始めた時から集め育てた茶花を庭で見ていただき散会。
「茶の湯は実践の世界、お客様を招くことです」の元で研究会で今まで続けて下さった支部の皆様のお陰でこのようなまたとない幸運に恵まれ勉強できましたことを感謝しております。これからも体操を続け少し痛んだ身体を手当てして好きなお茶が長く続けられたと思っております。

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2016年10月16日

正客で濃茶を味わう

家元招請研究会 

佐藤俊雪(熊谷不白会)

 お家元と博之様をお迎えし、本庄市児玉町の「セルディ」で行われました。参加者は三十名。
 今年のテーマは「体操十種」。①まず頭の位置について、灯籠の一番上の石のように頭が体幹の中心の上にあることが大切。自分の体軸の中心を、普段意識してないせいかむずかしい。②柔軟体操、立居歩行。まず膝、足首を柔らかに、足の指も動かします、立居は呼吸を合わせ、姿勢を正しゆっくりと、気持ちを込めて。歩行は、安定した状態でバランスよく。またゆっくりと歩くことも練習しました。③気功と太極。④座式。⑤臥式。それぞれに目的があり、美しい所作を修得するためには、大切な運動ばかりでした。
 午後は家元の点てて下さった濃茶をいただきました。香り豊かな、たっぷりとしたお茶の量、手に取って一口いただくと全身にしみわたり、本当においしいと感じました。美味しいお茶を点てることももちろんですが、ふさわしい客になる事も修練が必要なことを感じました。「その場に一緒にいられる」という幸せを、しみじみと感じられる至福の瞬間でした。

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2016年10月6日

ついて行きたい体操十種

家元招請研究会 

古川宗愛(茨城不白会)

 家元をお願いしての研究会の日、まさに小春日和、さわやかな気持ちでお迎えする事ができました。
 「体操十種」、軽い運動からはじまり、だんだんむずかしくなり臥式などは拝見させていただきました。
 古稀をお迎えに成られたという家元の身の柔らかさに感動したり、あぐらを組んでみてはひっくり返ったり、楽しい体操の時間でした。日頃あまり動かすことのない節々がほぐれたのでしょうか、久しぶりに眠れたことを思い出します。
 午後は、家元の点前で中置濃茶のご指導をいただきました。緊張の中にも亭主と客とのやわらかい雰囲気を感じ、主たる者の持つ何かを感じさせられました。小間の設定でしたので半東さんの動きにも窮屈と思われる場もありましたが、お客様を大切にとの持ちの表れとも思われよかったと思ったりしました。また家元ご持参のお道具を最後に拝見させていただきました。
 お茶碗が自分の手元にくるまでのお話など温かい人とのふれ合いのことなど、思い込めたいろいろのことをお話くださいました。祖父を感じさせられますね、と家元のおっしゃる濃茶器のお仕服の何とも言えない柔らかさなど身にしみております。
 秋晴れや今日は筑波がよく映ゆる  後にお家元からお送りいただいた一句です。ありがとうございました。

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2016年10月2日

はじめてのテーブル濃茶

家元招請研究会 

空閑宗純(久留米不白会)

 体操を午前中に約二時間も続けていると、程よく気持ちのよい疲れを感じました。相撲の四股踏みが、足腰を鍛えるのにすごくいいときいたことがあり、以前やってはみたものの上手く出来ませんでした。けれど、家元の合図を聞きながらすると、身体に効いている感じがよくわかります。立ったり座ったりの多い茶事を、いつまでも楽しくできるよう、続けていこうと思います。
 午後のテーブル濃茶は初めての事もあり、半東として後ろで見ていた私は、参加者の真剣なまなざしをひしひしと感じました。客人は緊張されていたようですが、家元との会話で和まれ、次第に楽しく会話が弾まれていたように思います。
 日頃のお稽古でも、テーブルでの濃茶をしてみようと思います。

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2016年9月11日

「体操十種」と濃茶点前

家元招請研究会 

船山宗恵(山形不白会)

 赤湯温泉の旅館「御殿守」において家元招請研究会を行うことができました。前日、お家元と随行の郡司様を交えての食事会で昔話に花が咲き、山形で第二回全国大会を開催した時の話になり、みんな若かったお話で盛り上がりました。十一日の当日は、家元教場研究会に参加すると、立居、歩くから入り、気功や簡単な体操を行い、身体を動かしてからお勉強に入っていって、私は身体がほぐれてとてもいい事だと思っておりました。でも最近は体操が主になって来、少し違和感もありましたが、深呼吸や体幹を鍛えることにで身体作りがなされるというお話に納得したところです。
 健康な身体作りが最も必要だと思います。「体操十種」の自分に合った所を毎日少しずつでも続けて行きたいと思っております。
 午後からは、家元自ら皆様に見えるようにお部屋を設えて下さり、お花も活けてくださいました。また、ご持参のお茶碗とお茶器でお濃茶を点ててくださいました。お客様の三人はお茶のおいしさに感激しておりました。他の参加者には郡司様一人で薄茶を点てて下さり、おいしくいただく事ができました。いつまでも楽しくお茶のお勉強をできればいいと思っております。

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2016年8月28日

正客をゆったりと楽しむ

家元招請研究会

岩谷宗洋(福島不白会)

 八月二十八日に、家元をお招きして今年の課題である体操を中心とした研究会が行われました。
 茶の湯と体操は決してかけ離れたものではなく、体操を日常に取り入れることによって、呼吸法などが身に付き、体の中の筋を通すことで基本の姿勢も身に付いていく、という家元のお話を伺いながら、皆で楽しくよい汗をたくさんかきました。
 午後からは、家元のお点前で濃茶をいただき、私は正客を務めました。茶事はお客様が主人公ですというお話しでしたが、自分に正客が務まるか緊張して入室しました。でも、客である私達三人のために、家元がゆっくりと心を込めてお茶を点てている姿を間近で拝見したとき、家元のお客様を迎える温かな気持ちが感じられ、気持ちも落ち着きゆったりとした心で、お濃茶をおいしく味わうことができました。

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2016年7月23日

研究会に参加して半東を学ぶ

家元招請研究会

藤田宗松(福岡不白会)

 七月二十三日、日本庭園において、午前中は体操、午後は家元による濃茶のお盆点てテーブル茶でした。
 家元はご自身でテーブルのセッティング、花入替え、ご持参の中村宗哲の棗(宝暦年間作、片身替わりの仕服付)に抹茶を入れ、お膳の点検等をされました。八寸の量などは時によって増減することを自分なりに納得することができました。家元はお客様にご挨拶ののちお膳を運び出します。私も半東としてお手伝いいたしました。お酒も出、勧め上手の家元の話に、和やかに談話もはずんでおりました。
 銅鑼の音で背筋と気持ちが引き締まります。床には「白雲抱幽石」が掛かり、竹籠に赤水引、岡虎の尾、仙翁華が置かれています。テーブルには、栃の木盆の中央に濃茶器が、テーブル下の左側にポットが置きつけてあります。平茶碗に茶杓、茶筌、茶巾等が仕組まれて持ち出され濃茶の点前が始まりました。家元ご持参の川喜田半泥子作の白い平茶碗にたっぷりときれいに練り上げられたお茶に皆さんの感動の声が上がりました。
 お家元の「お客様へのおもてなしはいつも真剣ですよ」という言葉に深く納得いたしました。梅雨明けの明るく華やかなお席でした。
 半東としては、膳や菓子を持ち出すときの間、座る位置などが気になりました。テーブル茶でもできる濃茶の点前の経験を積んで、身に付けていきたいと思いました。

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2016年6月6日

石川前支部長に感謝して

家元招請研究会 

佐藤宗博(静岡不白会)

  今年の課題の「体操十種」、濃茶席の支度、お家元ご亭主による濃茶席について、参加者の感想です。
 ◦熱心な体操のご指導に、疲れが午後に出ないか心配だったが、筋肉をほぐし、体幹を整え、腹式呼吸をする事でむしろ活性化され集中できた。
 ◦小笠原式礼法の立居の美しさに感嘆させられた。所作も点前も全身を使って心を表すことが大切なのだと教えられた。
 ◦茶席の支度では、見学者の為に点前座を移動された。自分が固定観念に囚われていたことに気付いた。工夫次第で自分の茶席を作る事ができるのだと得心した。
 ◦気迫のこもったお家元のお点前を一つも見逃すまいと拝見した。記憶に残し自身のためにも活かしたい。
 ◦博之様の水屋でのご指導が役に立った。

 濃茶席は、三十三年に亘って支部を支えて下さった石川宗貢前支部長への家元からの労いの席となりました。同席させていただき、石川先生のお母様の思い出話と現在までの流れを感慨深く伺わせていただきました。明治生まれの女性の気骨と茶道への情熱で人生を貫かれた方で、江戸千家が困難に直面した折にも信念は揺らぐことなく今日の静岡支部への道を繋いで下さった事。そして石川先生がお母様の意思を継いで三十三年間、守って下さった事などを。
 石川先生は、箏の名手でもおられ、教育長賞、文部大臣賞、二〇一四年には旭日双光章を受賞されました。茶道と邦楽を究められた先生のお人柄の、雅さと大らかさで支えられた三十三年間でした。家元の思いの込もったお濃茶をお相伴しながら、バトンは受け継いだものの未だ不安だらけの私はしっかりせねばと自分に言い聞かせておりました。

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2016年5月1日

茶の湯と体操に思う

家元招請研究会

高橋尚子(新潟不白会)

 数年前から家元が体操を始められ、最初は短い時間でしたが段々時間が伸び、午前中は体操という日もありました。お茶の研修と体操はどうしても私の中で結びつかないでいました。実の話「お茶の研修なのにどうして体操?」と自問自答でした。しかし先日、家元のお話に「はっ!」と気付きました。家元は専門的に体の仕組みを学ばれ独自の体操「体操十種」をつくられました。自分にあった体操をゆっくりと繰り返し行い、正しい姿勢、身体作りの役に立つようにというお考えからです。お茶室でお点前をするとき、精神的に心が穏やかであることは、一つ一つの作法を丁寧にきれいにこなすことと同様に、いやそれ以上に大切だと思います。「体が健康で心が穏やかであれば、ほんの小さな音もやさしく心に響きます」と家元は話されました。
 茶杓を置いた時のわずかな響き、茶筌通しの柔らかな音、お釜の中でお湯が沸く穏やかな音、小さな音が心にとまり、和やかな場を作るのだと思います。体が健康であることは、心が穏やかでいられる一番の条件だと考えられたのではないか、と思いました。
 武士道の訓えに「心・技・体」とあります。心=精神 技=技術 体=体力 この三つのバランスがよく調和していれば、自分のもてる力を余すことなく、もしくはそれ以上の力を出すことができます。お茶の訓えにも通じると家元の言葉から気付きました。お客様をもてなし、おいしいお茶をご馳走すること、それは体の健康が何よりも大切で、人として優しくあるための全ての基礎になるのではないかと思います。私の小さな気付きをお話しました。

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2015年10月21日

「古典 台天目」

家元招請研究会

庄田宗雅(山形不白会)

 秋雨の山形に、お家元と博之様ご到着後、江戸千家とも縁の水野家古の豊烈神社と霞城公園、芋煮大鍋と一巡りいただきました。
 今年玉林院にて茶会をされました、私共とも親交のある山形市の茶道界幹部岩渕宗康さん宅にて、ひと時を過ごしていただきました。
 今回の課題は、「台天目」。博之様が貴人、私が亭主をさせていただきました。体操で身体を和らげた後、博之様に水野家のお殿様になっていただき、お迎えいたしました。余談ですが、私の家が水野家に仕え、お殿様と共に山形に付いてまいりましたので、特別の気持ちで貴人様をお招き致しました。初座、膳の運び、後座での貴人点てと、如何に大切に接待するかを学びました。貴人に対しての距離の取り方や位置や間など所作が硬く、膝行、膝退他、言葉が出てこなかったりと、今後の課題としていきたいと思います。
 博之様の堂々と威厳のある貴人様のお姿に接しまして、今後ご指導を仰ぎ、江戸千家をお引き継ぎなさるお心が伝わって参りました。
 山形研究会後に、お家元よりお詠みに成られた印象深く愛情が感じられました句を掲載させていただきます。
 床を背に貴人畳の大座布団
  居心地悪そ 若武者の居て

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2015年10月18日

支度をする、お茶を点てる

家元招請研究会 

坂上昭子(新潟不白会)

 茶席の準備の時から、お席で差し上げる一服のお茶とお客様を思い、心を込めて一つ一つ準備をしなくてはならないということを具体的に学びました。
 私は掛軸を教えていただきました。はじめて聞く名称がたくさんありました。お軸の開き方、掛け方、床の間とお軸の長さのバランスの取り方など、とても勉強になりました。一通り皆さんによりお席の支度が整い、午後からはお家元はじめお客様に一服差し上げるお点前です。茶席の支度を進めるにつれ、心も落ち着き、おいしいお茶をお点てすることに集中できました。未熟な私で、お茶のお味はいかがなものだったかと心配ではありますが、これから常のお稽古の時も、支度には心を込めてと思っています。

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2015年10月17日

「自宅の茶」の亭主を引き受けて

家元招請研究会 

山田厚雪(新潟不白会)

 茶の湯を趣味としていた私が、教授者会会員となって初めての年、経験不足を承知の上でお客様をお招きすることになりました。
 秋の季節を感じていただきながら、ゆったりと、おいしいお薄を一服差し上げることを課題に決め、お軸は曹洞宗両本山前貫首様の寄せ書き「菩題閑月」と致しました。
 中置きの道具組みを決めていく過程も楽しいひとときでしたが、社中の方々との地元食材を使った茶事の料理の試食や盛りつけ等、いつもとは違った茶の湯の時間となりました。
 半東と水屋をお願いした経験豊富な先輩方の助言により、廊下の椅子を移動し、絨毯を敷いて中庭の錦鯉を見ていただける寄付を設えることができました。
 お客様は、当日のくじ引きで決まるとのこと、おいしい新潟のお酒を用意しておりましたが、ノンアルコールの日本酒が思いの外、役立ってくれました。至らぬことが多い中、楽しく和やかに導いていただきながらの思い出深い「一期一会」となりました。
 午後からの反省会では、六カ所のお席の亭主、お客様方の詳細な報告がなされ、各々のお席の工夫が感じられ、大変参考になりました。家元よりの五条天心の小社の萩を詠まれた色紙を胸に、帰りの秋風は、さわやかでございました。

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2015年10月4日

準備の実際に触れる研究会

家元招請研究会 

伊藤宗素(福岡不白会)

 最初に、基本中の基本、身体の中心軸を定めるための体操や、立居をおさらいしていただきました。私は脚の痛みを言い訳に、立居がきちんとできていませんが、中心軸をしっかりすれば、もう少しスムーズに動けるかもしれないと、改めて体操の重要性を考えさせられました。
 次に、床の間飾りの中心となる、掛軸の扱い方です。軸の出し入れから掛け方、歪みの直し方のほか、鑑賞の仕方も含めて軸に関する多様なお話をうかがいました。お花については亭主が好きな花を即興で自由に入れる、とのお話で、決まりが多くない分、より一層のお稽古の大切さを感じました。
 炉辺の支度では、風炉釜の扱い方に次いで灰の直し方を目の前で拝見して、手つきや道具選びなど、細かい点までよくわかりました。風炉や棚の飾り方では、自分の身体に程よい位置にある釜や水指との距離を測った長さが畳の目数になる、とのお話は、道具を目数で置くものと思っていた私には、目から鱗でした。昔のお茶会の準備は、石臼でお茶を挽くことから始まり、大変手間のかかるものであったとのお話も新鮮でした。
 通常のお稽古では、師匠にほとんどの準備をしていただいていますため、いざ茶会や初釜等で支度を手伝おうと思っても、わからないこと、できないことが多くて不甲斐なく思っていました。今回学んだことを活かして、茶会の支度が滞りなくできるように、ますます精進してまいりたいと思います。

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2015年10月1日

研究会の学びを稽古で実践

家元招請研究会 

大塚早苗(茨城不白会)

 十月一日、取手市の弘経寺で行われた家元招請研究会にはじめて参加させていただきました。
 掛け軸の扱い、花入、茶掃き等のご指導では、お稽古で何気なく目にし、手にしていたお道具の準備の基本に触れることができ、大変勉強になったと共に、考えを巡らしながら用意することの楽しさに気付かされた気がいたします。
 後日、研究会で勉強したことを踏まえお稽古で実践しました。軸は「喫茶去」。床とのバランス、曲りがないか等配慮して掛け、花は床と軸との調和に気をつけながら、鶴首の花器に銅葉イネ、秋明菊、杜鵑を活けました。お茶は棗の中心に自然な山形になるように掃きました。
 一献のお膳も心を込めて作り、テーブル茶でしたが、会話も弾み、和やかな時間を過ごすことができました。この研究会では知識のみならずお客様をおもてなしする心構えも学ばせていただきました。私も自宅にお客様をお招きできるよう精進したいと思っています。

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2015年9月27日

準備を楽しみ大切な時間に

家元招請研究会 

楚山陽子(高田不白会)

 まず、呼吸と動作、姿勢とリズムが大切と、家元考案の「体操十種」で始まり、立つ、座る、お辞儀、お点前、基本的な正しい動作を繰り返すことの大切さをご教示いただきました。
 茶席の支度・しつらえ(小習)は、点前の稽古に入る前に身に付けることが必要と家元は話されました。準備と片付けは難しく感じがちですが、準備を面倒がらず、その時間を楽しみ、亭主自らしつらえ、心を落ち着かせ、惑わされず、ゆっくりとお客様を迎える醍醐味を感じてほしいとのことでした。
 まず床の間。お軸、お花、香炉と茶席の特別な場所として演出することから始まり、炉辺の支度、灰を直し下火を入れ、鉄の釜で湯を沸かす。その基本の過程を習得し、その場に適した空間を作り上げて、それからお茶を掃き、お菓子を吟味し、その他お客様を招くためのしつらえを整える。
 今はついお点前を習うことだけに専念してしまい、人任せになってしまっている大事な仕度、準備を自分一人の大事な時間として楽しむことの出来るように精進していきたいと思います。
 研究会の最後に、家元から六種の歌の短冊が披露され、秋を感じるしつらえで感激いたしました。
 追記 翌日は、岡倉天心公の終焉の地である妙高山麓、赤倉の「六角堂」に献茶を行い、その後広場にて参加者一同で野点を行いました。お家元の奏でる篠笛が赤倉の碧空に響き渡る楽しい一日でございました。
 諸人の想いを胸に茶を献ず 篠笛響く赤倉の秋

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2015年9月13日

研究会レポート『小習』

家元招請研究会 

佐藤宗博(静岡不白会)

 九月十三日、小習による茶席の支度のご指導をいただいた。普通の日本間が、床を飾り道具を据え風炉に火が入れられ、釜が掛けられ、と次第に茶席に変化していく様を初めて体験した者もおり、大変新鮮かつ有意義な内容であった。
 準備を担当した者としての反省点と参加者の感想を記す。
一、掛物は貼り風帯の他に垂風帯のお軸も用意すべきだった。
二、花入も焼き物の他に籠も用意すべきだった。
三、普段使っている実用品のみで茶掃箱を用意しなかった。
四、水屋瓶、水屋たらいを代用品のみで用意しなかった。
 研究会の課題への洞察の不足を思い知らされている。

●山村操雪  掛け軸の扱い方を丁寧に教わり、ご指導の通りお軸を掛けたら、床の間の空間がぱっと別のものになるのが分かりました。お花も添えられ日本の文化、芸術って素晴らしいなと思いました。今度は「書」等について知識を拡げたいと思いました。ご持参下さった短冊の時代を経た美しさに感動いたしました。

●片山宗稔  花を入れる事と、風炉に火を入れるお役をさせていただきました。
 花台に八種ほど用意し思案していたところお家元から 「迷っている時は一度挿してみなさい」とご助言がありました。結局ススキ、吾亦紅、白萩、青色藤袴を選びました。正面の少し離れた場所で吟味することが大事で、この場合は右側から見る景色の方が良いので花入を左に廻しては、とのご指導があり、それにより床の間が生き生きとした表情に変わりました。
 風炉に下火を入れる時は火花が畳に飛ばないよう、風炉の縁に台十能の底をしっかり乗せるようにとのご注意をいただきました。 たっぷりと炭をつぎ香をくべ釜にいっぱいの水を入れて掛けました。一時間ほどすると良い具合にお煮えがついており安堵しました。わずかな時間にたくさんのことを学び爽やかな気持ちになりました。

●末永惠雪  以前の稽古では、炭や茶の点前にのみ時間が費やし、仕度はいつも先生にお願いするばかりでした。最近では炭斗に炭を組み、種火をいれ、薄器、茶入に茶を掃き、あるいは香炉に火を入れる、軸を掛ける等、少しずつ茶席の仕度をさせていただいています。
 準備の重要性を今回改めて気付かされました。今後は機会があれば灰の上げ入れ、撒き灰の作り方、釜の始末などにも関わり、本当の意味での「自分の茶」が点てられるようになればと思っています。半東をさせていただきましたが、少しずつ茶席全体の様子を見渡せるようになりました。

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2015年9月6日

貴人として体験

家元招請研究会

石川宗享(青森不白会)

 本年度二回目の家元招請研究会が、九月六日青森市善知鳥神社でおこなわれました。お家元、博之様おそろいでお越しいただいての青森での最初のお勉強会となりました。
 テーマは「台天目」。寄付には一服の絵が掛けてありました。善知鳥という鳥で、今はほとんど見かけないものの、青森市の鳥として名が知られております。棟方志功画、本席の床も志功書の大きい字で「善知鳥神社」と一行書きでした。及台子は落ち着きのあるどっしりとしたもので、毛氈の上に座布団が敷かれ、ご丁寧なおもてなしでした。点心とお酒をご馳走になりまして、ご亭主の柿崎様には、大変お世話になりました。
 お家元は以前から軽いおつまみと飲み物でお客をお迎えすることが大切と提唱されています。普段の稽古と相伝物としての稽古は違いはあるのかも知れませんが、底に流れるのは同じかも知れない、と思いました。静かな時間のなか、ゆっくりとした動作で振る舞い、そして頭を先々に巡らして次の動作が自然に流れる。そんなことができたらこれが茶の湯の道として人生の道として、大げさかもしれませんが、大切なことと感じました。

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