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2023年5月28日

長野家元招請研究会

家元招請研究会

小宮山宗裕(長野不白会)

 ほととぎすの声がきこえる季節に、家元、雲鶴先生をお招きし、長野不白会五十周年の記念の年に研究会を開催できました。
 家元のご指導が初めての人や長年お世話になった方、それぞれの思いがあった事と存じます。私も雲鶴先生のお点てになったお濃茶をいただけ、幸せでございました。
 また野沢温泉でのひとときも大変楽しゅうございました。思いがけず家元の篠笛も拝聴でき、雨の北竜湖もまた趣があり、思い出に残る場所となりました。

御堂島良子(長野不白会)

 研究会が小諸で開かれることから、家元は「島崎藤村の手紙」掛軸をご持参くださいました。その手紙の日付と開催日が同じで驚きの声が上がりました。
 午前中は家元の指導の下、小習「お花」「お炭」が行われ、着物のままでもできる軽い体操を教えていただきました。
 午後の濃茶は雲鶴先生によるお点前で、次客として、先生の柔らかな動き、そして静謐の中で切れ目なく続く所作を間近で見ながら、「ひとつひとつの所作を見逃すまい」と一心な気持ちになりました。「ものを大切に、なかんずくひとさまを大事に」することがすとんと胸に落ちた思いです。いただいたお濃茶のまろやかで香り豊かな美味しさは。長野不白会五十周年を記念する招請研究会から、得難い多くのものを授かりました。

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2023年4月23日

新潟家元招請研究会

家元招請研究会

中尾宗禮(新潟不白会)

 久し振りに宗匠、新柳様をお迎えできました。
 二十三日は、支部会員「体操と札無し花月」。 二十四日は、上伝以上の会員「花月いろいろ(花付、香付、札なし)が課題でした。
 体操十種〝身体への旅〟、分かり易い説明をしながら体操を実演いただき、二倍お疲れになられたことと存じます。
 お茶にかかわっていられる日を少しでも長くと願いながら、楽しませていただいております。
 宗匠は、「茶席の客になった時、目を閉じて座ってみる」ことをご提案くださいました。馴れるとお点前の様子がわかるようになるかも......。目だけに頼らず五感を均等に働かせ、それを鏡に自分自身を見つめてほしいということでした。改めて心に残る良いお話でした。

岩原朋子(新潟不白会)

 家元の持参された「無事」の掛軸が、コロナ禍を生き抜いて集まった皆を称賛してくれているようでした。「小習」は掛軸の掛け替えについて。新柳先生の実演と講義は、お茶の作法を超えて物事の進め方、仕事をする上での態度としても心に響きました。丁寧な所作というものは、貴重なものを大切に扱う心を育てると共に、思いがけない事故を防ぐ上でも大事なことなのだと教えて頂きました。日頃、効率や時短ばかりを優先して過ごす自分を省みるよい機会となりました。

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2023年4月9日

八女家元招請研究会

家元招請研究会

山崎宗明(八女不白会)

 コロナ緊急事態より三年を経、新緑の中、家元をお迎えし念願であった研究会を開催することができました。これまで総ての支部行事中止の中でも、オンラインで研究会を開いていただき、茶の湯でも新たな試みに戸惑い疑問を感じながらも、パソコンを駆使し挑戦する楽しみを皆で共有いたしました。
 今年のテーマは「体操十種─身体への旅」。今回の研究会にふさわしいものだったと思いました。会員の皆さんが久し振りの再会にお互いの無事を確認し合い、また嬉々とした笑顔や声に色々な心配事が吹き飛んでいく思いでした。身体をかばいながらも曲げたり広げたり等の色々な動作がいつもよりスムーズにできているように感じられ、これも一堂に会する事ができた喜びの表れではないかと思えました。
 後半は「炉中の五徳据え、釜の高さ」と「札なし花月」。久し振りの家元のご指導お話に皆満足し興味は尽きぬようでした。これからも今回の様な事態は発生するでしょうが「茶の湯」の本質をしっかりと捉え進んで生きたいと思っております。

■福岡・八女研究会随行

         古屋宗空(東京不白会)
 この度は福岡・八女研究会に随行させていただきました。大変勉強させていただき、また様々な出会いをいただき感謝申し上げます。
  太宰府に思い出の鐘響きけり
  体操の活気に満ちて大広間
  城趾に黒田の藤の咲きそめり
  大楠の川辺守れり国境

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2023年4月8日

福岡家元招請研究会

家元招請研究会

伊藤宗素(福岡不白会)

 三年ぶりに家元が福岡においでになっての研究会でした。久し振りでお懐かしい思いと同時に、以前通りの的確なお厳しいご指導に緩んでいた心と身体に喝を入れていただきました。
 体操の動きに、茶席での動作の基本が含まれていること。
 小習で学ぶ軸飾りは手段であり、本質はお軸の内容を鑑賞すること。茶席では、お客が主役で、亭主は主役を引き立てる為に心を込めて気配りのあるおもてなしをすること。花月は、主客両方の役割を学ぶ稽古、形だけにとらわれずに、心を込めてお茶を点て、美味しくお茶をいただくという主客本来の目的を学ぶこと、等々。
 対面でご指導いただける有り難みをつくずく実感できた研究会でした。

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2023年4月6日

新宮同好会の稽古

新宮同好会

一、風炉の名残り
一、炭点前着火炭使用
  一、濃茶薄茶
一、小習
   炉の片付け

一、体操十種
 「頭の位置と腹式呼吸」
 「臥式」(寝ながら体操)
○今回の一品
  ◦浦上玉堂
     「三江川渡図」

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2022年11月18日

2022年度 家元教場研究会レポート(14)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十一月十八日(金曜B)
      主 倉持宗江(東京)

 十一月ですので、炉開きと口切をテーマに自宅の茶を行いました。お客様は、森田宗杲様、中野宗照様、福嶋宗郁様の三名、お迎えする側は、倉持宗江、倉持武雪 社中一名です。
 前庭のベンチを待合に、広間にて母の茶壺で、母から教えられた口切をいたしました。新茶葉茶の香りを皆さんで楽しみ、御茶のお正月を迎えた喜びを感じました。
 続いて瓢の炭斗で炭点前、「やはり炉壇の炭のぬくもりはいいですね」と話し、菊の葉の香りを楽しみ、塩で炉を清めてこれからの安全を祈りました。
 場所を変えて、テーブルで御酒と手作り竹皿の八寸、先ほど取り出した葉茶を臼で挽く音を聞きながら、手作りの懐石弁当とお椀でお食事、いろいろなお話をお聞きし、お互いに親しみが深まりました。主菓子を召し上がっていただき、庭のベンチで中立。
 銅鑼の合図で、小間席入り。挽きたての濃茶を各服点で味わっていただきました。篩はかけていないのですが、粒もなくすべらかな濃茶が練れました。飾り替えをし、二月堂と椅子を準備した広間へ移動して、薄茶を差し上げました。最後に水菓子でリラックスして、懇談。
 研究会の「自宅の茶」のお陰で、普段あまりお話できなかった方々と、親しくさせていただき、 茶の湯の考え方、行い方のお勉強ができました。御茶を続けていて良かった。御茶をすることで、人生も広がり、気持ちが豊かになると皆さんで話しておりました。 研究会に参加し、自宅の茶を実践させていただいたことを感謝申し上げます。

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2022年10月14日

2022年度 家元教場研究会レポート(13)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十月十四日(金曜A)
      主 中野里雪(新潟)

 反省事項は多々あるものの青森の蝦名様ご家族を新潟にお迎えできて本当に嬉しゅうございました。お母様は新潟にご縁もあり、川山様と白鳥様とは子供が同じ年齢層でもありますので気兼ねなくお話することができました。今回の自宅の茶は手順をつつがなくこなすというよりも、その場で起こることを大事にして何が起こるか楽しみにしようと心がけておりました。回を重ねるごとに家元のおっしゃる自宅の茶の深みが見えてくるように思われます。
 いつも家元に背中を押され、フォローをしていただき有り難いことと感謝申し上げます。今回も茶事の当日に家元から郵便が届き、蝦名様に日本海をお見せし、會津八一記念館にお連れするようにと招待券が同封されており、手にしたとたんに力が湧いてくるような心持ちでした。

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2022年10月11日

2022年度 家元教場研究会レポート(12)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十月十一日(火曜A) 嶋崎聰雪宅
      客 佐藤宗博(静岡)

 お茶事へのご案内をいただいて早速、土屋様、武井様よりお電話をいただき、東京駅丸の内口で合流して嶋崎様宅へ。今回も又お二方の気配りに助けていただきました。
 最寄り駅から徒歩五分、商店街の中のお宅は四階建ての堅牢なビルでした。思わず台風の度に屋根が吹き飛ばされるのではと恐怖にかられる我が家と比べてしまいました。室内は木材をふんだんに使った内装でぬくもりのある柔らかな心地よいものでした。四階のお茶室と、二階のリビングをエレベーターで行き来してのおもてなしでした。
 名残の季節感にあふれた室礼とお道具の数々、雅の中にもすっきりとした品格の美しい品々の取り合わせに、これが江戸風のセンスなのだと納得しました。
 中置に据えられた土風炉には、たっぷりの見事な藁灰が敷かれており、一同思わず歓声とため息をもらしました。随分な工夫と労力と時間をお使いになったことでしょう。最高のおもてなしをいただいた思いでした。お煮えの具合もほど良く、お菓子の「栗粉餅」と濃茶、続き薄茶のお点前でまことに結構でした。
 週に数日はご家族七人分のお食事をお作りになると、こともなげにおっしゃる先生のお手料理は、どれも一工夫されたものでした。お器もしかり。
 この度、お招きいただいて、先生の茶人としての道を誠実に地道に究めようとしていらっしゃるご様子に触れ、とてもとても感動し、刺激をいただきました。
 一日の余韻にしたりながら、車窓の富士山に今日のお床の流祖の富士の画を重ね、賛のような白芙蓉を散らす姿になるのも間もなくだろうなと思いを馳せながら帰路につきました。

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2022年9月17日

2022年度 家元教場研究会レポート(11)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十七日(土曜B) 桜井宗信宅
      客 中川宗厚(東京)

 今回のお茶席で一番驚かされたことは、櫻井さんのご主人はもとより、ご親戚の皆様が三カ月もの間、準備に邁進され、素晴らしいおもてなしをして下さったことです。茶の湯では、一つのルールがあり、そのルールに則り客をもてなす。客もそのルールに則り、もてなしを受けるという暗黙の了解があります。人をもてなすのにルールなどないはずですが、何かに縛られるということが逆にもてなす、もてなされるの関係性に緊張感が生じそこに面白みが出てくるのかなと思います。
 しかし、今回の櫻井邸の茶席はそのようなものとは全く異なる、それを越える茶の湯の力を感じました。これこそ「自宅の茶」の真髄なのではないだろうかと感じた次第です。
 帰りもご主人、妹さんに運転をしていただき、駅でお別れをしました。災害も少なく、美しい田園である小川町ですが、人口は減る一方だとご主人は嘆いていらっしゃいました。「名物のお菓子をお嬢さんに創作していただいたらいいですよ」と元菓子屋の娘である私は無責任に申し上げました。

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2022年度 家元教場研究会レポート(10)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十七日(土曜B) 宮内宗迅宅
       客 岡田宗春(新潟)

 宮内宗迅先生宅のお茶事に、夫と玉田さん、武田先生とお招き戴き、暑いので洋服でおいで下さいとのことで、、甘えさせていただきました。東京駅まで送迎を車でしてくださいました。
 故宮本先生のご縁で宮内先生、北村先生、玉田さんに新潟においでいただいた喜びは忘れられません。この度夫と一緒に呼んで下さったことに感謝し、お茶事にまいりました。
 お食事は、初ものの大きな松茸の入った海老真薯の椀盛等とても美味でした。お酒は富山と新潟のお酒どちらも美味しくいただきました。
 お床にはさらさらとしたかな文字の万葉集の歌が、籠にはいっぱいの秋草、こんなに東京に野草があるのかと驚きましたが、先生がたくさん育てておられるそうです。田原陶兵衛でいただいた星の奥のお濃茶のおいしかったこと、お棚や水指等、秋が感じられる取り合わせのお道具に見とれました。お弟子さんの点てて下さる続きお薄に座がなごみ、その中で北村先生のお話がそこここに出てきて、嬉しい限りでした。ご一緒するのを楽しみにしておられたとのこと、ご回復をお祈りいたしました。なごりを惜しみつつ、東京駅まで車で送っていただき、家元のおっしゃる喫茶往来の楽しさを満喫して帰りの新幹線に乗りました。

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2022年9月16日

2022年度 家元教場研究会レポート(9)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十六日(金曜B) 
     主 森田宗杲(東京)

 今年の研究会テーマ「自宅の茶」を我が家でさせていただきました。お客様は遠方より高橋様、倉持様御夫妻と社中の菅原の四名でした。テーマを「月」と決め、一元斎の「月」の軸を中心に、あれこれと設えをするのも楽しかったです。初めてお迎えしたお三方でしたが、時を忘れてお話に花が咲きました。
 招き招かれの「自宅の茶」は、長年お茶のお稽古を続けてきた集大成にも思えます。自宅の茶を行うにつれ、肩の力が抜け、自分流のお茶が少しずつ見えて来た気がします。今回は手伝いもなく、一人で致しましたが、疲れもなく良き日になりました。まだまだ反省点は多々有りますが、一歩ずつ進めて行きたく思っています。

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2022年7月10日

2022年度 家元教場研究会レポート(5)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月十日(金曜A) 森宗鈴宅
     客 加賀秀雪(青森)

 雨の中高知土佐の森宗鈴先生宅を訪れました。奥深い道を進むと折に触れお聞きしていた光景が目の前に広がりすぐ奥に山が迫り圧倒されます。土佐独特の入母屋造りのゆったりとしたお部屋で茶事が始まりました。
床には玄峰老師の書「茶是長寿友」。盲目の老師の生い立ち、高知と和歌山との繋がりのお話は興味深く、流祖不白とのご縁を感じとりました。大徳寺弁当には今朝採りたての野菜が彩り良く炊かれ美味しく、何とも贅沢なおもてなしです。
 後座、床に竹の釣り花入が置き付けられもろ飾りに、とらの尾、桔梗、しま葦が入り、舳先には不白の花押があります。迷い無く濃茶を点てられる亭主のお姿にお訊ねしましたら、毎朝心を無にして濃茶を点てておりますとのお答えでした。本願寺御用達の茶「憶昔」は八女のお茶とはまた異なる味わいが有りました。ご亭主の思い入れのお道具のお話をお聞きし和やかに時が過ぎます。
 帰り道には沢山の花や草木があり、皆さん一つ一つに足を止め拝見し名残を惜しみました。自然豊かな土地での茶事を楽しみにお越し下さいとのお誘い、今一度振り返り景色を心に刻みました。各々の土地の風土に溶け込みながらも綿々と揺るがぬモノが伝えられ、どの地でも精神は同じなのだとの思いが致しました。
一瞬遠い地に居る事を忘れかけた自分がおりました。親しさ故に客に徹する事に幾分甘えがあったのではとの反省もいたしましたが心豊かな経験と成りました。

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2022年7月8日

2022年度 家元教場研究会レポート(4)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月八日(金曜B)小林宗淳宅
   客 菅原素雪 (東京)

 山深い青葉を渡る風の波に気分良く、ここは禅寺かと思われるような接待に感動致しました。
 すべてが御亭主の手作り、寄付の飲み物は冷たいサッパリ味の梅ジュース。指物師の作と見まごう足付折りたたみの木目の通ったテーブル上の膳、昆布出しだけの精進料理の見事さ、入れ子になった椀が手縫いの唐桟の帛紗に包まれ、上に膝掛け用に一枚のせ、真っ白い布巾(最後に椀をふく為)ものせ、黙食なので手話も教わりながら楽しく美味しい料理でした。
 中立後、席入り。寄付、本席共ご亭主が修業なさった和尚様の掛物。漢文で何とか意味は分かりました。花入の鉄鉢に、菅、半鐘蔓、小さな白撫子、一本ずつ小さな青竹の落し(手造り)に活けられ印象的でした。続き薄茶の菓子も銘々に青竹に流し込んだ水羊羮、美味。
 心のこもった接待に帰りの車中の会話も弾みました。長年お茶の道を歩いてのきた私も同行のお弟子さんもとても良い一日だったと感じました。

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2022年7月6日

2022年度 家元教場研究会レポート(7)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月六日(水曜A) 武井宗房宅
      主 阿部宗汀(東京)

 皆様、蓮田駅から来る途中、大きな木に無花果がたくさんなっていて驚いていらっしゃいました。未だ田舎の風景が残っている話になり、ザリガニ、カマキリの話等、私も住んでみて驚いたことを話しました。
 後座では小柴先生にいただいた「結果自然成」の軸で、皆様と懐かしい思い出話を致しました。お食事ではお肉がとても柔らかくて美味しかったので作り方をお教えしました。果物をお出しして終了です。
 お客様に楽しんでいただけましたか心配でございましたが、私と致しましてはほんの少し満足をして居ります。お茶事は準備、後片づけと大変ですけれど、終わりましたあとの気持ちはとても爽やかです。終活に近づいている年になりまして、お茶事の楽しさがほんの少し分かってきたような気がいたします。

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2022年度 家元教場研究会レポート(8)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月六日(水曜A)
     主 今井光雪(熊谷)

 暑さとコロナ対策を第一に考えての準備となりました。   お料理はお客様より「お弁当を持参いたします」とのお申し出をいただきましたので、一献のおつまみのみを用意しました。写真の「星合い」はお正客の榎本先生の手作りです。初座はお酒の強い方がいらして、なごやかな楽しいお席でした。用意したお酒を楽しんで飲んでいただけたのは亭主として大変嬉しく、私ももう少しお酒が飲めるたらと、思いました。
 家元が「初座を大切に」とおっしゃる意味が実感としてわかりました。各服点のお濃茶はまだまだ慣れず、 もう少したっぷりと差し上げればよかったと反省しております。
 お薄は「札なし花月」で一服ずつ飲みました。楽しく有意義な時間となりました。
 紫陽花の花が皆茶色く焦げてしまった猛暑も少しやわらぎ、お客様のやさしさに支えられて楽しいひとときを過ごすことができました。今回「札なし花月」を取り入れてみて、「七事式やご相伝の点前は単独であるのではなく、皆お茶事の一部です」と家元が話されていた事を思い出し納得できた一会でした。

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2022年7月5日

2022年度 家元教場研究会レポート(6)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月五日(火曜A)
     主 堀地宗章(群馬)

 お客様が到着前に皆で抗原検査をし、楽しい一日になりますようにと笑顔でうなずき合う。この状況で茶席に集えるのは喜ぶべきこと。台風接近の予報が心配でしたが、「気楽に伺いますね」と東京、埼玉からお越し頂き、天候の悪い中ありがたいです。
 道具組やお料理など何度も先生のところへ相談に伺い、「無理しないでできることを精一杯やるのがいいわよ」「お客様も、迎える側も楽しくないとね」と言っていただき、その思いを大切に心がけました。
 七夕をテーマに五色の布と竹の香合、お酒は響きがよいので「流輝」に決め、近くで笹を一枝いただき半夏生に添えました。お客様方には不慣れでゆるゆる進むのを温かく見守っていただきありがとうございました。精一杯がんばって、反省点も沢山でしたが、暑い季節によい経験となりました。

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2022年6月12日

家元招請研究会 高田不白会

高田不白会

岡倉天心六角堂

六角堂内部の天心座像(平櫛田中作)

(堂内の銅製花器と燭台が坂本繁二郎画伯の寄贈品であることが判りました)

前略
 研究会での「自宅の茶」「花月」、皆さまとても楽しんで居られ、久し振りに直に家元にお越しいただいて勉強ができたこと、とても喜んでいました。翌週にはさっそく「札なし花月」の稽古をいたしたほどです。
 赤倉でのわらび摘みのこと、楽しく思い出されます。六角堂の前での笛の音、流れる水の音。「この道」「蛙の笛」大好きです。母と一緒によく唄ったことが思い出されます。ありがとうございました。 今日は大雨が降っています。とても暑い日も続きました。皆さまもどうぞお元気でお過ごしくださいませ。
 六月二十二日   
    高田不白会 保阪宗洋
●研究会の翌日、家元、高田会員有志と地元赤倉温泉村の仲間で、ここ数年訪れることのできなかったの岡倉天心六角堂をお参りしました。家元による篠笛の供奏があり、笛の音を聴きながら皆で天心を偲び、再た人々が心配なく集えるような日々が戻りますようお祈りしました。

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2022年6月11日

2022年度 家元教場研究会レポート(3)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

六月十一日(土曜A)岡田宗春宅
     客 小川宗梢(東京)

 新潟の岡田家花中庵に伺い大正時代の歴史ある建物でのお茶事に参加でき光栄に思いました。
 懐石ではテーブル席を用意していただき、地元名産や新潟ならではの料理(醤油お赤飯、いねごり等)をいただいたり,ご亭主の心遣いを感じました。その後のお濃茶はとてもおいしく感じられました。
 炭点前からは畳の広間のお席になり、厳粛な雰囲気ながら、醤油お赤飯を作ってくださったご主人も加わり、和やかな濃茶席を体験できました。格式張らず自然体な雰囲気の茶事で、岡田先生のように、私もお茶事に積極的に取り組めたらと今後の目標が見えた気がしました。

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2022年6月8日

2022年度 家元教場研究会レポート(2)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

      桜井秀雪宅
客 小宮山宗裕(長野)

 新幹線で向かった私達を安中榛名駅から自宅までご主人様が地元を案内して下さり、有意義なひとときでした。
 半東さんの案内で、寄付には前大徳西垣宗興筆の「鳥啼山更幽」の短冊が、本席には「竹葉々起清風」が掛けられており、桜井様のお宅はまさに二幅の掛物の言葉そのものでした。目の前の山からか、ホトトギスが上手に啼いて、お茶席の雰囲気作りをひと役担ってくれました。点心はご亭主手作りの品々で器を上手に使い、味はもちろんのこと、盛り付けも見事でした。次に出されたのが、ご主人様がこの日の朝、打たれたというお蕎麦で、本職の店で修行されたとのこと、 蕎麦処信州から伺った私達もびっくりの腕前でした。
 お酒とワインで、たっぷりおもてなしを受けた後の炭点前、涼しげな主菓子をいただき、中立。後座は床の掛け軸はそのままに、耳付の唐銅の花入に夏椿、黒ほおずき、京鹿子、山紫陽花が入れられていて、ご自宅の夏椿とのことで、今日の席に彩りを添えてくれたようです。
 濃茶は宇治茶「雲鶴」、たっぷりと各服点で、八女の茶とはまた違った味わいでおいしくいただきました。
 薄茶は袴姿で点心からご一緒していただいたご主人のお点前。武道の嗜みがあるだけあり、立居がきりりとして小気味よいお点前でした。薄茶もおいしく、蛍のお干菓子が何とも風情がありご亭主(奥様)の今日のお茶席に込められたお心遣いが感じられました。最後は参加者全員で記念撮影をし、雑談。デザートまでいただき、帰宅の途につきました。

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2022年5月29日

家元招請研究会 青森不白会

家元招請研究会 

青森不白会

●この度「自宅の茶(濃茶)」という課題で家元を招請する研究会が実現し、各社中より三十六名の出席者がありました。ご亭主は家元、半東は新柳様、お客三名の組み合わせで始まりました。春の八甲田は山菜の宝庫です。初座の八寸も山菜を存分に使った料理、マグロの昆布締め、カモの薄切り、一献はキリッと冷やされた地酒です。会話も弾み、緊張してガチガチだった肩も少しずつほぐれてきました。ご亭主の自然な会話でお客を楽しませ引き込んでいく巧みさも学ばせていただきました。銅鑼のお迎えで、後座の濃茶となりました。亭主の背筋のきちんと伸びた所作、再び緊張感が全体に伝わり、各服点の一挙一動を拝見致しました。茶碗をゆっくり温めお茶はたっぷり三杓、湯は一回慎重に様子を見ながら入れ、心を込めて練る。たっぷりの濃茶をゆっくり美味しく頂きました。
 午後、背中肩を動かす体操で、固まった身体全体がスッキリ軽くなったあと、「札なし花月」の勉強が始まりました。亭主、通い、客三名。一服目は亭主が点てる。総礼後、全員が服紗を付ける。「月」と「花」の名乗りは、自己申告で。終わりは正客の判断で「月」の名乗りの後「スミ」を掛ける。片付けは最後に点前をした人が行う。この「札なし花月」は随分と試行錯誤なされてお作りになられたと伺いました。
 コロナ禍の最中直接ご教授いただき、会員一同感謝の気持ちで一杯でございました。
                  (山本宗広)

●つつじの花が散り山法師が咲き誇っております。先日は家元、新柳先生にお越しいただき、青森で対面での研究会を開かせていただきました。参加者は皆楽しげでお互い懐かしがり、皆が心一つになった豊かで和やかな研究会となりました。はるばる青森までお越しいただき、御礼申し上げます。
      記
   五月二十九日(日)晴
  銅鑼にて席入、お客様三名
  床 棟方志功 温泉薬師如来図 
  花 うすピンクの芍薬、一輪、
    キンポウゲ小花少々
   花入  中国製
  お菓子  青梅
  御茶  星の奥
  唐銅道安風炉
  雲鶴棚
  「自宅の茶」終了後皆で昼食(松花堂弁当)

  午後
  新柳先生、亭主にて札なし花月(客四名)

                     (蝦名厚雪)

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