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2019年4月21日

新潟不白会家元招請研究会

家元招請研究会 - 基本(体操十種・小習・テーブル茶)

○随行

古屋宗空(東京)

 当日は随行としてさしてお役に立てずでしたが、勉強になりありがとうございました。
  越の国の雪ありてこそ八海山
  鍋茶屋のあかりほのほの春寒し
  川の辺を行く人々ランナーも春の色
○テーブル茶の楽しみ

高野宗栄(新潟不白会)

 あまり身体を動かすことのない私にとって、ゆっくりとした呼吸と動作は普段でもできる部分を取り入れて、心身の安定に繋がる体操として今後も行っていきたいと思っています。
 掛け軸の掛け方、外し方は普段のお稽古でもさせていただいていますが、なかなか良い高さ、お花とのバランスなど難しく思うところでもありますので、今後のお稽古で、バランスの良い感覚を身に付けることが目標と考えています。
 テーブル茶でのお濃茶、今回の研究会で一番興味深い部分でした。テーブルの中心には季節のお花、丁寧な家元のお点前にみとれ、しずかな、また、緊張感のある空間であったと同時に、心を込めてお茶を点てるということの愉しみを、家元のお点前とお客様役の皆さんの笑顔で味わったように思います。
 丁寧な立ち居振る舞い、お作法と、気持ちを込めることの大切さを研究会を通して改めて実感しました。

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2019年4月19日

2019年度 家元教場研究会レポート(4)

基本(体操十種・小習・テーブル茶) 第一回 

自分のやっていることを再確認

藤田宗松(金A:久留米不白会)

 体操は家ではあまりしていなかったのですが、皆様と一緒にした後は気持ちよかったです。そして帰宅しまして足指でのグーチョキパーを毎日しておりますと、グーをしたとたんにつっていた指がつらなくなってきました。このまま続けていけば、正座の時の足のつりが軽くなっていくかなと、ひそかに期待しています。
 今回の小習は、自分のやっていることの再確認の教室に思えました。
 お濃茶のお盆点てではお道具配置などすっきりしていて良いなと思いました。帰りまして自分でお濃茶のお本立てをしてみました。盆上部j中央に茶入と茶筌が横に並べて置いてありましたので、茶入が取りやすく感じました。
 これからは、来客の折お盆点でお濃茶をお客様と楽しめたらいいなと思っております。
体操と小習

横溝圭仙(金A:八女不白会)

 自宅近くで日曜、祭日を除き、十人程度が集ってラジオ体操をしていて、身体を動かすのは嫌いではないのですが、数年前に両膝半月板損傷で長時間に及ぶ運動はちょっと苦痛です。家元が、足が悪くてもお点前をあきらめる必要はないとおっしゃってくださるのが、大変励みになります。
 小習は指導する側になるととても勉強になります。テーブル茶は濃茶、花月等、いろんなことができるということを教えていただき自宅でも稽古に取り入れております。高齢になり、いつまで東京に出かけられるのか心細さもありますが、挑戦してゆきたいと思っております。
体操の効用

森宗絹(金A:八女不白会)

 私にとって体操はとても身体が軽くなる運動です。特に、腕を耳の横に上げる動作と、肩を上げて後ろに引く動作は、肩凝りがとれ、背中が丸くならないように予防してくれるように思います。臥位の運動は腰痛によくきくようです。たくさんの運動はしませんが、疲れたときなど思い出しながらやっています。
 小習の掛物の扱いでは、自宅での稽古でもっとゆっくり丁寧に取り上げなければと反省しました。
 花生けでは、人の感性の違いによって全然違う使い方、入れ方があることを考えさせられました。
テーブル茶見学

堀地宗章(金A:群馬不白会)

 テーブル茶のお席を拝見して、距離が近いだけでなく、視線が高いせいでしょうか、一つの輪の中で楽しめるように感じました。お点前の手元が見えすぎて難しそうで、ポットからのお湯の加減や柄杓と違いお湯が茶碗の中で散ってしまわないか気になりました。
 テーブル上のお花が印象的で、さっそく帰宅後に庭のオダマキを切り飾ってみました。茶花と気負わずに入れても、お花は可愛くて和みます。大袈裟に考え前に進めない事が多いのですが「出来る範囲で」「気軽に」と前向きな気持ちになりました。当番をご一緒した皆さんの、積極的にてきぱきとした動きがとても勉強になりました。
床の花を活ける

森宗鈴(金A:高知不白会)

 当番で、床の花を活けさせていただきました。鉄鉢という器は大きく、掛物「為君葉々起清風」を鑑みて流れの枝を伸びやかに乱れる如くなびかせました。清風に清められ心が解放された気分で花材と格闘しました。
 さて午後、先生方に取り囲まれた床前を見て、我に返った如く、恥じ入りました。「乱れて盛んなるも守って滅びよ」という格言もあるようです。
 家元のお手直しをいただき、格言の深さにふれた気がしました。花材一本外しただけで、それは清楚で品良い姿となりました。勇気をふりしぼり床の花生けに臨んだ気分の高揚が生んだ作品であったことでしょう。この気分を静める修練に茶の湯のお点前が有るように思えます。いかなる場面でも冷静に対応できる自分作りに今後いっそう励みたく思いました。
テーブル茶 半東

丸山宗恵 (金A:東京不白会)

 テーブルでの濃茶で半東は何をすればいいか、イメージがわきませんでした。茶道口に控え、亭主の様子、正客をはじめ次客、詰めの挨拶、菓子をいただき道具を持ち出し、お盆の上に清めた道具が並んで濃茶をゆっくりと練る……。その様子をつぶさに拝見しました。
 反省会の際、半東として無力であったことに触れると、家元は「何か起こったときに、さっと動いてくれる半東が控えていることで亭主は安心して点前に専心できる」という主旨のお話をしてくださいました。控えているだけで安心だ、と亭主に感じてもらえるようなスキルを身に付けたいと思いました。
テーブルの花入を担当

宮園宗里(金A:不白会)

 初めて参加する研究会の当番で、テーブルの花入を担当しました。床の間の仏器の花入は難しそうだったので、テーブルの花ならできるのでは、と思い手を上げましたが、まず花選びに迷いました。日頃の稽古で花を活ける練習をしていますし、床の間や家の中に花を活けているという自信のようなものはあったのですが、テーブルの花が一番難しかったんだと思い知らされました。花入をどこに行けばいいのか、これまで見ているようで見ていないことに気づきました。掛花の鉄線は、朝はよかったのに昼からしおれてしまい、水の入れ方を反省しました。
 今回の研究会では亭主としての気構えを花入から学びました。

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2019年4月17日

2019年度 家元教場研究会レポート(3)

基本(体操十種・小習・テーブル茶) 第一回 

広間の床の花を担当

本間宗尚(水A:東京不白会)

 「為君葉々起清風」という慈愛に満ちた掛物と鉄鉢の花器。御軸の長さがあり、黒くずんぐりと円い花器の重量感とのバランスを考えて少し悩みましたが、持ち寄った花材の中に濃い紫紅色の牡丹が一輪ありましたので、葉を整理して少し低めに入れました。思いのほかすっと納まりましたのでひと安心し、仕上げに充分に霧を吹きました。ところが、その後、鉄鉢にかかった多量の水滴 を宗匠にふき取っていただくことに なってしまいました。
 研究会では応用や間を学び取る事ばかりに多くの気が向いていましたが、お道具のことを充分に知らなければ大事に扱うことはできないのだと、基本中の基本を身にしみて思い知りました。
テーブル濃茶の次客

今井光雪(水A:熊谷不白会)

最初は主客の距離の近さに戸惑ってしまいましたが、家元のゆったりとしたお点前が進むにつれて、主客の近さの程よい緊張感はテーブルにもかかわらず、まるで小間でおもてなしを受けているように感じてきました。
 四時間近くかけて行う茶事をテーブルの上に凝縮させる事は大変かもしれませんが、今、自分が置かれている状況の中で、何が出来るのかを見付けて、工夫をすることが大切だと思いました。
テーブル茶の客として

榎本宗浩(水A:東京不白会)

 テーブル茶の客として入席。寄付にはブルーノタウトの「太白山」画の小幅。花月の間の床飾りは「為君葉々起清風」の穏やかな墨跡。花は今にもはじけんばかりの、いかにも牡丹色の牡丹が鉄鉢に。御床から清々しさと若さをもらい、明るい色の更紗布が掛けられたテーブルを囲んだ。菓子は「広沢」。水面に翠が染む。喚鉦があって家元の濃茶が始まった。 木瓜型面取り盆に、大ぶりの濃茶器、落ち着いた色合いの仕服から瀬戸の濃茶器が表れた。自作のお茶杓から掬い出されるタップリのお抹茶、丁寧に練り上げた一碗。古服紗を添えてだされた。一口いただく、二口目、なるほどと実感と納得。皆さんの目が背中にあるのを忘れた一瞬である。
 客と亭主が間近に接するテーブル茶、会話も弾み、お道具もより近くで拝見でき好ましく感じました。伝統は時代の流れとともに替わりゆくもの。私達はその心を受け継いでいかなければならないと、自覚した一日でした。
臨機応変に工夫することの大切さ

松田宗啓(水A:東京不白会)

 今年の研究会では広間の床、テーブルの上、寄付の床の掛け花を午後の部までに、当番の私共で活けるようにとご指示がございまして、私は黒百合を持参しましたので、テーブルに生けさせていただきました。
 午後、宗匠より一点一点丁寧にご指導賜りまして大変感激しました。生けてある花を拝見することも勉強になりますが、宗匠がお直しになる過程を拝見できることは何よりの勉強です。また、テーブルの花の位置につきましては、私はポット、建水は左に置 くものと、固定観念に囚われておりましたが、宗匠はポットも建水も右側になさり、花を左側の隅へ置かれ、なるほどと感心致しました。
 常に臨機応変にお客様のことを考えて工夫することの大切さを今回の研究会を通して学ばせていただきました。
掛け花を活けて

西貝宗正(水A:東京不白会)

 掛物は幸田露伴、やさしい筆跡の消息文。花入は竹の細筒。消息文には、洛北、保津川の文字が見てとれました。
 竹の花入は掛釘の穴の下一センチまで水を入れ、柱に掛け、この時期の爽やかさを表現しようと皆で持ち寄った沢山の花の中からトキワ宝鐸草の垂れ下がって咲く花とぱっちり開いた白山吹を若緑の葉のいいハーモニーが生まれました。
 活けてみると、上部の白山吹が浮いている感じです。家元は、「水はぎりぎりまで入れます」「花は立って見たのでは決まりません。座って見て下さい」とおっしゃって上方の花一輪をチョンと切ってくださいました。もう一度座って床を見ますと、風薫る初夏の京都を思い描いていました。

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2019年4月16日

2019年度 家元教場研究会レポート(2)

基本(体操十種・小習・テーブル茶) 第一回 

体操継続とテーブル茶

西谷宗晴(火A:東京不白会)

 年々体力の衰えを感じておりますので、課題の体操十種は体力維持には大切な事と実感しております。なかなか難しくて覚えられず困っています。継続は力なりと言われておりますので、続けることが今の私に課せられた事と受け止めております。
 私の一番の難題は正座が長くできないことです。今回のテーブル茶では家元のお点前でお客様がお濃茶をいただき、座がとても和んでおりましたので、私も自宅の応接間の椅子でお濃茶でお客様におもてなしできればと思いました。令和の時代を人格と品格とを目標に日々を過ごしてゆくことができれば幸せと思っております。研究会を楽しみにしてがんばります。
テーブル濃茶の半東

山崎裕雪(火A:東京不白会)

 当番としてテーブル茶でのお濃茶の半東をさせていただきました。午前中の体操で身体も身軽になり、動きもいつもより軽やかになったような気がしました。テーブル茶の半東ですので、それほど動きはないのですが、事前の準備とお客様のご案内、お菓子をお出しする等を行いました。
 テーブル茶というと、本来は会話もはずみ、和気靄々とした雰囲気の中でお菓子とお茶をいただくイメージでしたが、 お濃茶となると全く違い、厳粛な空気感で静かに行われました。いつもより凝縮された空間で亭主とお客様が向かい合い、無言で全員の視線が一点に注がれている様子はテーブル茶とは思えない緊張感でした。
 テーブルを挟んで、正に目の前で家元のお点前を拝見できて、お客様にとっては夢のような時間なのではないかと思いました。ただし、お点前をする方にとっては、とても緊張しそうです。家元も濃茶をするにはこの距離は近すぎるとおっしゃっていました。
 今回テーブル茶でのお濃茶、とても勉強になりました。炉や風炉がない場所でもお濃茶が点てられます。型を大切にしつつ、その場に応じた型にはまらない試みも大切だと実感しました。今後、実践してみようと思います。
 毎回、新しい気づきがあり、次回の研究会もとても楽しみです。
テーブル濃茶を実践

茂木宗秀(火A:東京不白会)

 心に残ったことはテーブルで行われた濃茶でした。和気靄々と皆さん楽しそうでした。それでいてきちんとした濃茶でした。家でも行ってみたいと思いながら帰りました。
 ある日旧友人から電話があり、連休に三人で遊びに来たいと連絡がありました。これは良い機会だと思い、実践してみることにしました。古いテーブルを出して布をかけ、軽い食事も用意することにしました。薄茶を飲むくらいで何も判らないということなので、お弁当にし、テーブルに用意してからお客様に席に着いていただき、一献と椀物を出しました。食事を終え、お菓子を出して中立ちし濃茶と薄茶を出しました。友人の感想は、テーブルなので気負わず楽しかった。濃茶は初めての味でよくわからないけど、甘かったと言ってました。季節が変わったらまた来るそうです。
 皆の顔を見ながらおしゃべりし自分も楽しく過ごせました。茶事もお客様に合わせた形で行えばいいのだと思いました。

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2019年4月14日

長野不白会家元招請研究会

家元招請研究会 - 基本(体操十種・小習・テーブル茶)

◦テーブル茶を見学

    茂木宗竹

 四月十四日、李支部長宅において、研究会に参加させていただきました。
 今年のテーマは体操とテーブル茶「濃茶」ですので、皆さん洋服で参加しました。十時より家元の指導により体操が始まりました。私は一番前列で家元の体の動きを拝見させていただきました。まずは足の爪先の関節をぐりぐり回し、足、膝、腰と関節をゆっくりとほぐし、特に腰部は子どもが駄々をこねる時のように手と腰をブラブラさせることで、歪んでいる部分を正常化させることが目的でしょうか。家元の推奨されている体操は器具は何も使用せず、体幹を鍛えることができて、転倒予防につながると思います。普段の生活の中では歩きながらまた、食事の準備をしながら、テレビを見ているとき、意志さえあればできることだと思います。早速稽古の前に研究会の報告をし、体操を実践してみたところ、「身体が伸びて気持ちが良い」などの声もあり、稽古前のコミュニケーションもとれてよい事と思われます。
 昼食の後に小習として「掛軸の掛け方、外し方」、箱へ仕舞うまでご教示いただき、正しい扱いが習得できました。「うぐいす竿」「長短自在」も初めて知りました。
 床飾りの準備の後、テーブル茶を見学。テーブルの上には濃茶入れが据え置かれ、主客、次客、三客の座る位置、花入の位置が確認できました。テーブル茶はお客との距離が近いので、自宅でのおもてなしには最高だと思います。「百聞は一見にしかず」何事も体験することは大切。茶の湯と体操、最初は疑問に思ったこともありましたが、今回の研究会に参して心身ともに健康の大切さを改めて認識致しました。只今、我が家の庭では利休梅が満開です。こんな素敵な花にあえたのも茶道のお陰です。
◦半東を務めて

市川宗恵

 体操中心の研究会、思いっきり身体を動かす事ができ心も身体も今までと違った爽やかさを感じました。特に腹式呼吸が気に入り、時々意識して実践しています。
 家元亭主による、テーブル茶の濃茶点前では半東を務めました。
 テーブルの用意を家元の指示をいただきながらしました。座布団も三人のお客と家元の席に用意。いつの間にか半東の座り場所にも座布団が用意されており、感謝しながらそこに座りました。家元の優しいご指導と心遣いに感動した研究会になりました。
◦床全体のバランスを考える

神農宗史

 体操に関しては、ゆったりとした動きながらも、思った以上に筋力を使いましたが、心地よい疲労感と爽快感が残り、元気に長くお茶を続けていくためには必要な事だと深く実感いたしました。また今回私は掛物について、家元から直接教えていただくという大変貴重な経験をさせていただきました。お招きする方のことを考えながら掛物に向き合うことや、床全体のバランスを考える事が何よりも大切であることを学びました。
 テーブル茶では、三客に入らせていただき、早くも念願かなって家元が点てた大変まろやかで美味しい濃茶をいただくことができました。飲み終えた後の薩摩焼の白い茶碗に映える信濃連山の景色が今も心に残っております。まるでご褒美のような体験での締めくくりに、大変有意義な一日となりました。

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2019年3月31日

寺田虎彦の旧居で研究会

家元招請研究会 - 基本(体操十種・小習・テーブル茶)

江島宗和(高知不白会)

 寺田虎彦の旧居で研究会は行われました。手入れの行き届いた庭には、椿、さざんか、れんぎょう、すみれなどが咲き、虎彦の面影を残しています。
 はじめの体操は、狭くて充分な動きはできませんでしたが、ゆっくりと呼吸を整えながら歩いたり腕を回したりしているうちに心身一如の通り雑念が払われ、心が落ち着いて清らかになる心地が致しました。
 小習では掛け軸の出し入れ飾り方。軸を巻く時には端をきちんとそろえること、ゆっくりと丁寧にまくこと、家元の指先の動きが涼やかで心をこめるということはこういうことだと一つ一つの基本を重ねることの大切さを感じました。
 午後からはテーブル茶の花月。面白く楽しく、座替わりのすれ違いで「ハイタッチ」なんて、思わず笑ってしまって会場が和やかな雰囲気に包まれました。これなら堅苦しくなく畳に座ることが苦手な方も外国の方々にもお茶を楽しんでいただけるのではないかと新しい風を感じました。
 基本と応用と、心と体と、和と洋と、古きものと新しいものを自在に取り入れ、新しい今の茶の湯の道を教えて下さったように思いました。会が終わった後、家元が床にあった花蘇芳の枝をちょっと手直しされました。小さな花器に挿してある中心の枝でしたが、一瞬にしてきりりと引き締まり、皆、息を呑む瞬間でした。花の一枝で立腰の心を感じました。
 寺田邸温故知新の花すおう

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2019年3月25日

八女不白会家元招請研究会

家元招請研究会 

沈黙の花月が気楽な光景に

徳永宗洋

 体操十種、三年ぶりでしたが、素足で畳をつかむ気持ちよさ。日頃使わない筋肉を思いっきりゆっくりと動かす。それから忘れていた腹式呼吸。掛軸の扱いは、家元の説明が判りやすく、自分の家で自分のお軸で実践を心掛けたい。
 「テーブル花月」、どんな花月だろうかと思っていたところ、沈黙の花月が気楽な光景。知らない方とでもかしこまる事なく会話ができる。ほほ笑ましい。ただし、折据の廻し方をきちんとマスター。花月の基本を理解していなくてはと思いました。
花月百遍おぼろ月

金沢洋雪

 花月百遍おぼろ月といわれるように、これまで何度かお稽古はしておりますが難しさを感じていました。今回の課題が「テーブル花月」と聴き、どのようなものかまったく想像ができず、心配でした。
 長テーブルに亭主と客三名が席につき、自己紹介の挨拶から始まりました。初対面のお客同士でも、会話の中から自然と笑顔も見られるようになり、雰囲気も和んでいきました。今まで無言で行ってきた花月でしたので、意外な光景でした。
 お点前が始まるにつれ、折据の進みやお茶碗が出た後の香道などを考えていると頭がいっぱいで、どうすればよいか迷っていると絶妙なタイミングで家元よりご指導がありました。
 家元がおっしゃった「おいしいお茶を点てることを心掛ける」ことを考えると、全体を見渡しタイミングよく自分の役割を果たす事がそれにつながるのだと感じます。
 今回のテーブル花月は、難しい足の運びもなく、気楽に楽しんで行えることが判り、いつもと違ったテーブル花月はよい経験にいなりました。今後は人数が揃えば気楽に「テーブル花月をしましょう」とお誘いできるよう、日々の生活の中にも取り入れていきたいと思いました。
体操十種を入浴時に

織戸宗栄

 体操十種は家元研究会の時、少しずつでも何度も体験していますので、少しアレンジして毎晩入浴時に実践しています。仕事の時は一日中靴を履いているので、足指のほぐし、両手のばし等、とてもすっきりした気分になります。
健康でお茶を続けていくために

松延幸子

 体操では、第一に姿勢を正す事、頭の位置が大事な事、その後実行している事は腹式呼吸、足の指のグーチョキパー。これは右足はできるけれど左のチョキができません。胡坐もかくことができず、股関節が全く開かずに以下に身体が硬いかを痛感しました。毎日胡坐をかき身体をほぐしています。足取りがよくなり、体が軽くなったように感じます。最初は折角家元を招請するならお茶のことを教わりたい、なぜ体操なのかと思っていましたが、体の健康が源であることが判りました。これからも続けていきたいと思います。健康でお茶を続けていけますように。
 初めてのテーブル花月は見学していても楽しく、面白く拝見しました。二人位解った方がいたら、全く初心者でもゲーム感覚でできるかなと思いました。茶の湯のイメージががらりと変わり、気楽に楽しむことが必要なのだと思いました。感想文を書くように、インプットしたらアウトプットしなさいと言われました。教えてもらったら書いたり、人に話したりすると記憶に残るそうです。
和やかで楽しいテーブル花月

大坪宗和

 体操十種には依然から興味がありDVDを購入して自分でやっていましたが、細かい個所が解らず、多忙もあって自分の中に体操を染み込ませることができませんでした。今回、家元の指導でやってみて、まず、足から手指、肩から腰、背中、歩き方と体の軸を意識して踵を地につけての平行移動、アキレス腱が伸びて体に痛みを感じました。左右に両手をふる、ブラブラ体操では、自然に体の軸が整いました。酸素が体中に行きわたり、頭から足の先、手の先にもめぐって爽やかな気分でした。
 家に帰り、早速廊下を歩いたり、足だけ、手指だけ、屈伸運動だけなど、区切りをつけて五分、十分、短時間で実行しています。肩から背中を意識して足を運び、肩、背中、中心軸を意識した美味しい一服のお茶を点てる動作と心に思いを込めて練習しています。  掛軸の取り扱い方は学びの多い体験でした。箱からの入れ方出し方、表題、箱書きの確認の仕方、掛軸作法とでもいいましょうか、流れるような扱いが印象的でした。一連の流れによる美しい所作、床の間と掛軸の対比の美しさ、近くから遠くから、一度離れてまた見直す新しい目、空間の美、全体の美。
 桐箱の収納の仕方では、軸先がはまる「枕 軸受け」の溝があるので、それに合わせて収納すること、桐箱、紙箱、共に右側に箱書きを収める事など学びました。  テーブル花月はどんな花月か興味津々でした。挨拶から会話も和み、テーブルを囲んでお盆点てが始まり、札を回し、交代仕方、ハイタッチ、和やかな楽しい時間でした。 残念なのは半東さんに「月」が回ってこない事で、最後の止めの時に、半東相伴があったらいいなと思いました。後日稽古の織りに先生にテーブル花月をご指導いただきました。遠くで拝見していましたので、お盆の中の茶器の配置がよくわからなかったのです。お盆中央から手前に茶碗、棗を引き、清めた後中央左上、その右に茶筌、さらに右手前に茶杓、その右手前に茶巾、左上に服紗、 茶碗を少し右寄りに、そのあとは常の如く札をまわして抹茶を立てる。
 日本のお茶文化が沢山の家庭に浸透するようになればと思いながら娘と自宅で毎日お盆点てや立礼をテーブルで楽しんでいます。

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2019年3月19日

2019年度 家元教場研究会レポート(1)

基本(体操十種・小習・テーブル茶) 第一回[ 

はじめての参加

上村宗貴(土B:東京不白会)

 家元研究会へ初めて参加させていただきました。大変実り多き一日となりました。
 研究会で印象に残った言葉は「軸(幹)」と「自由」です。身体も思考も自分自身の軸が定まることで、茶の湯の世界が自在に広げられることを考える機となりました。体操の意味と刺激もじわじわと感じております。これからお庭の苔もいっそう青々と瑞々しさを増すことと思います。五月の研究会も今から心待ちにしております。

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2018年11月25日

招かれて味わった至福のとき

家元招請研究会 - 課題「唐物(茶通箱)」 

高橋宗津(岩手不白会)

 十一月二十五日、平成最後となる家元招請研究会は課題「茶通箱」でした。私は正客として学ぶ貴重な場を与えていただきました。
 家元が亭主、半東は博之様です。まず、「茶通箱」とはどのようなものか、本来の意味や用途などをご説明下さいました。また、今回は箱を表道具として棚に飾られました。
 箱の扱いは、指の運びや動きだけに気を遣う事ではないこと、心して取り扱うしぐさなのだと学びました。
 初座では、床の「茶是長寿友 宙心庵閑雪」のお軸で、若い頃の筆であろうと家元は由緒をお話しくださいました。翌日、十一月二十六日が、先々代さまのご命日、なにか特別な思いがいたしました。
 炭点前に入り、炉に寄ると、その種火の美しかったこと、感激いたしました。
 点心席では、お料理やお酒をいただきましたが、お茶事でのこの席は主席とは別のものだとわかりました。初座でも半東の役割は大事だと気づきました。
 後座では、喚鉦に迎えられて、お床の見事な花に見入り、座に着きました。
 厳粛で、美しい流れるようなお点前を間近で拝見し、丁寧に練られたお濃茶は、本当に美味しい最高のお茶でした。今、一つのお濃茶もいただいて二種の味の違いをはっきり感じました。茶碗拝見で、二服目の濃茶を飲み切ったときにも拝見に出されましたことに気づきました。一服目と同じ茶碗なのにと不思議に思いましたが、茶碗拝見は、お茶の色や香りを見、感じることだとお教え頂き、一服目とは別のお茶だからと、茶碗を見せてくださったとわかりました。
 半東の博之さまは、気づくとお茶やお道具をお運び下さっていて、その動きは、まったく自然で美しいお姿でした。
 いつの日か、茶通箱のようなお道具で、お茶好きな友を招き、二種の濃茶を点てちがいを味わい、楽しみたいと思っております。

田山宗由(岩手不白会)

 家元と博之様を岩手山の一際美しい小春日にお迎えしての研究会、茶通箱のお茶の掃き方から丁寧にご指導いただき、自ら亭主をなさり楽しみにしておりました炭点前をはじめ、全ての所作の変わらぬ美しさは体操十種の賜物でしょうか。またほっこりとした優しい銘の「木守」のお茶碗でとろりとしてふくいくたるお濃茶をたっぷりいただきました。お茶の味わいに集中できるように配慮されたお点前の進め方、お茶入、お箱の花押を拝見では一瞬身も心も引き締まりました。木守のエピソードや富士登山のお話を楽しくお聞きしてすっかり和みまして、席の設定を始めお心遣いをひしひしと感じ客として本当に何と幸せな研究会でした。社中もお稽古で茶通箱のお点前が思ったより簡単だったとそれぞれ言っておりました。まお亭主が二種のお茶を用いた事の方が会話もごく自然で現代にはあっているように思いました。お稽古に活かして楽しんで参りたいと思っております。ありがとうございました。
 博之様の半東としてのお働き大変勉強になりました。

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2018年11月17日

家元教場研究会レポート(16)

課題ー古典(相伝物) 第四回 茶通箱 

炉開き
下火に菊の葉を乗せ、塩をまいて清める。切り火をする

半東として

河内 彩雪(土B:東京不白会)

 お当番では、十一月の炉開きで行う茶通箱の半東という貴重な機会に恵まれました。半東は通常のお稽古でも動きに気を配りますが、研究会での相伝物ではなおさらのことでした。家元の濃茶点前の最中、ふっと口切りの茶の香りが漂ってきました。ああ、なんていい香りだろうと顔を上げて、ゆっくりと茶室全体を見渡すことができました。
 芳しいお茶を、美味しいうちにお客様にお届けしようと、自然と思いがわき、少し落ち着いて動けたような気がします。
 一瞬ですが、茶席の皆様と心が通い合ったように感じました。お客様をもてなすには、まず自分の心の平穏を保つことが大切だと気付きました。  

花月の間 水屋の準備1

水屋の準備2

水屋の準備3

水屋の準備4

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2018年10月24日

家元教場研究会レポート(15)

課題ー古典(相伝物) 第四回 茶通箱 

次客として

斎藤 宗江(水A:東京不白会)

 今回のような茶事形式での「茶通箱」ははじめてです。
 最初に、家元から「茶通箱」は、到来のお茶と亭主のお茶との二種類のお茶を入れる箱というお話がありました。

家元 花月の間

そもそもなじみの薄いお点前がどのように展開するのか、興味津々でした。
 床の掛物は「菊慈童」。一献ではお料理を堪能しながら先日大分で行われた全国大会のお話で楽しくお席が進みました。家元のお炭点前を拝見して中立そして、お濃茶です。。一碗目は「星の奥」、二碗目は正客持参の宇治のお茶です。「茶通箱」独特の指使いはありません。家元は箱を棚からすっと下ろされ、お茶入を出され、二種類のお茶をいただきますと、確かに味の違いがわかります。お濃茶を中にして一座の人達の思いが一つになったような気がしました。二種類のお茶の味の話題で盛り上がり、楽しいなと感じました。気の置けない人達と二種類のお茶について話ができるような「茶通箱」のお茶事をしてみたくなりました。

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2018年10月21日

山形不白会 家元招請研究会

家元招請研究会 - 課題「唐物(盆点)」 

庄田宗雅(山形不白会)

数寄屋造りの和風で格調高い山寺芭蕉記念館研究室

宝珠山立石寺を一望

 十月の秋晴れの日に、山寺芭蕉記念館にて「相伝物 盆点」の家元招請研究会が行われました。
 敷地内からは俳聖松尾芭蕉が訪れた宝珠山立石寺を近くに眺めることができます。
 茶碗、茶入、盆とご持参くださり貴重なお道具を拝見させていただきました。
 家元のお点前で、お料理、お濃茶といただき、まさに「一座建立」と幸せな一時でございました。
 家元は、山寺の風景と中村昌生先生設計のお茶室に深く感銘を受け、「山形の方々はこんな素晴らしいお茶室を活用しなくては、もったいないですよ」とご進言いただきました。。
 随行の森田様には、水屋、半東をお手伝いいただき大変勉強になりました。
 
楽しい料理作り

笹原宗稜(山形不白会)

 今回研究会で料理を任せていただく事になりました。幾度か料理を作る機会はありましたが、毎回初心のような緊張を覚えます。
 家元は「濃茶には美味しい料理、美味しい酒、会話が如何に大切であるか」と話されておりますので、その言葉を肝に銘じながら五味、五色、五法のことも忘れずに時節の食材と器選びを楽しみながら進めました。
 向付には「鯛の柚子酢じめにもって菊三種をあしらい」、汁は「づいき芋」つぼつぼには、お客様がお酒を召し上がるということで「鰹の酒盗麹合え」また、八寸は「むかごと銀杏、海老に卵と山芋の寿し詰」など、もちろん美味しい山形のお酒を召し上がっていただきました。
 お席の様子を水屋で感じながら料理をお出しするタイミングも難しく勉強になりました。
      

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2018年10月8日

水屋を担当して

家元招請研究会 - 古典(相伝物) 

下津浦靖雪(久留米不白会)

 肩衝で肩の巾が少し広く威厳がある朝日春慶作瀬戸の濃茶器、唐津の中里重利作の奥高麗茶碗、銘作「木守」。流祖不白作十牛の茶杓も家元がお持ちくださいました。いずれも手に取って拝見するのもはばかられるような立派なものです。床は、立花大亀和尚の一行書。
 家元は設えていた台子の位置をもっと前の方に進めてくださいと言い、畳一枚半前の方に置き換えました。その先にちょうど、書院造りの丸窓があり、前に進めた事により部屋全体に和の風情が漂い家元の見識の深さを改めて感じました。
 後座で、青磁の花入に色付き始めたマユミ、ホトトギス(満点の星)、沢桔梗が入って床の矢筈板の上に置かれた時、緊張が解け、私はほっとした気持ちを覚えました。
 水屋担当の私が今日一日、家元の亭主振りを間近で拝見させていただき、よい教訓を得させていただきました。全てにおいてお客様に精一杯のおもてなしを願う心意気を勉強致しました。

跡見の床

於 久留米少林寺

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2018年9月15日

家元教場研究会レポート(14)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

「貴人として」

岡田 宗春(土B:新潟不白会)

 今回は、越後の豪農地主の奥方が、二人のお伴と江戸へ出てきたという設定でした。私は貴人にふさわしくないのでは、という重い心で臨みましたが、始まってみると、横山清輝筆の薄と月の掛物、サンマや菊など季節の食材を使ったお料理とお酒で、すっかり心がくつろぎ、お話も楽しく、いつしか時を楽しんでおりました。
 後座はどんな花が生けられているか楽しみにして席入りしたところ、見事に盛られた秋の果物の数々、枝付きの柿に栗、葡萄に蜜柑、梨、色付いた柿の葉、秋の訪れを心ゆくまで楽しむことができました。天目茶碗にたっぷりと点てていただいた家元のお濃茶の美味しかったこと。
 我が家には貴人はおいでにならなくても、お祝い事などのお客様を貴人点てでもてなしてみたいと思いました。

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2018年9月12日

家元教場研究会レポート(13)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

「半東として」

小池 宗京(水B:久留米不白会)

 茶室は秋の空気に包まれ、季節の料理が出され、貴人もお付きの方お二人も、亭主の家元と共に本当に楽しい会話でくつろがれていて、皆様に一献をお勧めする私も、とても幸せでした。
 後座は息を呑むような静寂な世界。家元の真剣なお姿、臨まれる点前に緊張感が走りました。その心の込められたお濃茶を、柳原のお茶碗、堆黒の台を貴人にお運びする重圧に立居や足さばきが悪くなってしまいました。足腰を鍛える基礎から始めねばと、家元の推奨する体操がいかに大切か実感しました。
「水屋・料理担当として」

大塚 宗仁(水B:東京不白会)

 料理の準備で気を遣った事は季節感と衛生面です。重陽の節句、中秋と続く季節を感じるものを、シンプルに、素材を大切に用意しようと考えました。
 食べやすさ、お口に合ったかどうか気にかかっていましたが、お客様から美味しかったと言っていただき安堵しました。ただ、お客様が貴人という設定ですと、内容はどうだったのか、品数は絞った方がよかったか、など課題が残りました。
 一緒に料理担当をした飯泉さんが中里花子さん作の皿を持参、それを見て雲鶴先生が花子さんのお父様の中里隆さん作の鴨の徳利を出してくださり、思わぬ出合いがありました。
 昨年は自宅茶の実践をし、今年は一献の準備。我が家でも友人やお客様を招いてお茶を楽しめるような気がしてきました。

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2018年9月11日

家元教場研究会レポート(12)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

台天目の半東をしてみて

大野宗育(火B:東京不白会)

 これまで、台天目の稽古というと、書物に沿って貴人のあしらい、台天目の点前の注意事項を学ぶことでした。しかし、今回の研究会では設いから実際にお客様と亭主、貴人とお伴の関係を明確にするものでした。初座では、貴人を恭しくお迎えし、後座ではまさに一座建立という雰囲気でした。
 このような設いで実践してみると、やはり貴人は台天目で一碗でいただき、お伴は、別の茶碗で台なしでいただくことがしっくりきました。さらにここで、亭主相伴となると、普段稽古しているように、台天目で一同飲みまわすという方法より、亭主は、お伴と一緒に相伴するというのが、なるほど道理にかなうと思いました。
 実際の半東の動きは、より複雑で、その場で臨機応変に動かなくてはならないので、もっと実践を重ねる必要性を感じました。
 貴人様とお伴への接し方は、区別しているようで、区別の加減が難しく、また貴人様への接し方とともに、相伝式で使われるような大変貴重なお道具を使わせていただき、道具に対しても丁寧にしなければという気持ちになり、その両方への気持ちの使い方で動きがぎこちなくなってしまうような気もしました。 そのようなことから、傍から見ると動きにめりはりがなく見えてしまうのだと感じました。第一に貴人様を待たせないことに心を配ること、とご指導をいただき、納得しました。
 ご相伝の台天目では、書院の設いで大棚でお点前するものと思っておりました。ところが、今回は、糸巻棚で夏の涼しげな設いのまま、どのように台天目のお点前をされるのだろうかと思っていましたら、糸巻棚の上に天目台のみ飾られ、貴人のお茶が出される際に台にのせられました。それはとても自然で、流れるようにお席が進んでいきました。
 状況に応じたおもてなしができるようになることを、今回の研究会で、学ばせていただきました。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
 貴人様を招くことはなかなかできませんが、どんな場面でもそれに準じたおもてなしができるよう実践していきたいと思いました。

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2018年7月11日

家元教場研究会レポート(11)

課題ー古典(相伝物) 第三回 台天目 

「お付きの客として」

加藤 宗希(水A:東京不白会)

 貴人点ての付き人は、「客であり、客でない貴人のお伴」ということを頭において務めました。貴人点は普段は縁のない世界ですので、貴重な体験です。
 初座でのおしのぎの会話が、貴人中心で、出過ぎずに、でも会話に参加するというところが難しかったです。後座では、席入りの拝見は遠慮し、お伴同士で一緒に道具拝見するなど立場も考慮しました。
 家元が常におっしゃる「全力で、真剣に」を私もまねて自分のものにしたいと思っています。

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2018年6月3日

静岡不白会 家元招請研究会

家元招請研究会

佐藤宗博(静岡不白会)

静岡市 宝泰寺不二庵

 静岡での抹茶製造もようやく緒について参りましたので、八女茶と飲み比べるという趣向にしました。家元に伝わる茶通箱、二種の茶入をご持参くださり、席に重みを添えて下さいました。水屋での準備、茶事での和やかな会話と、力みのない自然体のお点前に引き込まれるように拝見しました。
 二服の濃茶を続けていただくことは、胃にも重たいことです。濃さ、分量、品質、季節等を考慮し、お客様の要望も伺いながら進める必要があろうかと思います。
 御簾の内にあるお点前と捉えていた相伝物を、茶事という実践の場で活用することにより、一層生き生きと継承されていくに違いありません。それぞれに意図された所作の本来の意味が明確に示されることにより、稽古の幅が広がると期待します。

◎参加者の感想

正客担当

   「茶通箱は、指の運びが大切なのではありません」静かなしかし強い信念をもった家元の第一声が強く響きました。心をこめて一席を用意し点てていただいたお茶をいただいたとき、どう感じ、どのように思いをお伝えしたらいいか、日々の生活の中で感性、知識、表現も磨かなければと、正客を務めて思いました。

三客担当

 お茶碗を十分に温め、丁寧に、真剣に練り上げる、茶の湯に対する強い思いを感じました。二種のお茶の味、色、香りの違いを楽しみました。一服目はたっぷりと、二服目は控えめにというお気遣いも有り難く感じました。

見学者

 一席の茶事で二種の茶を振る舞う合理的な方法。「茶通箱を使わず、茶入二種でもできます」という家元の発言は示唆的でした。

◎随行の感想

 初めての出張随行。茶事の流れを経験できたこと、半東として裏の水屋や料理の仕度の様子も知る事ができたことは収穫でした。席の間に畳を雑巾で拭いたり、棚を乾拭きしたり、万全の体制、心持ちでお客様を迎えるということが大切だと感じました。半東の仕事は拙いものでしたが、再び随行の機会を得る事ができればと強く感じました。

内山健太郎

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2018年5月26日

長野不白会研究会

家元招請研究会「相伝物—盆点」 

(長野不白会)

正客として
          松本宗実
 普段何気なくしている水屋仕事、風炉灰の量や押さえ方、下火のつぎよう、釜や水指の水量など懇切丁寧で的確なご指導をいただき納得しました。流祖ご愛用のお道具で家元が亭主の特別なお席、全身全霊を込めたお点前を間近に拝見することができ、魅了されました。丁寧に、時に豪快に練られたお濃茶を最初に口にできる幸せ。「自宅の茶」の定着や相伝制度の改革など家元のお考えを拝聴し、ここで学べる刻を大切にしたいと思いました。
見学して
          神農宗史
 李先生宅にて家元招請研究会が行われました。私は初参加というもあって、緊張の面持ちでしたが、特に印象に残っていることがあります。
 それは家元が席入をする際の姿です。精神統一をされ、気持ちを込めている姿が大変印象深く、一席一席をそういった心持ちで臨まれている事を知り、感動しました。
 盆点を拝見しましたが、普段はどうしても点前の作法や順序に目が向きがちです。家元がお話しされたように、相伝の本来の意味を考えることに今まで意識が向いていなかったことにはっとさせられる思いでした。また、家元の流れるような点前を拝見し、いつか家元の点てたお茶を一服いただいてみたいという思いを抱きました。

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2018年5月13日

七戸不白会 家元招請研究会

家元招請研究会 - 課題「唐物(盆点)」 

盛田宗蛍(七戸不白会)

 五月十三日、十和田市民文化センターで、「家元招請研究会」が行われました。課題は「盆点」、相伝物を特別なものとせずお稽古に取り入れ本来の意味を理解するようにとのことで、博之氏が半東を務めてくださいました。
 「霜夜」の茶入と唐時代の螺鈿のお盆をお持ち下さって、大切に扱うことや客を招いて披露すること、そして主客共に楽しむことを教えてくださいました。緊張のあまり、席入も拝見もうろうろとし杯ばかりでしたのに、さりげなく楽しく過ごす様にして下さいました。やはり、楽しくなければとの思いを強く致しました。そして以前からのお考えを少しずつおしめしくださっていらっしゃると感じます。
 参加した方々から宗匠のなめらかで自然な動きに驚き、出席してよかったとの声が聞かれました。至らない客でございましたが、贅沢な時を過ごさせていただきました。相伝の書物もこの研究会がなければ、奥深くしまっておりました。あらためてよい機会をありがとうございました。

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