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2020年6月1日

稽古再開に思う

御堂島良子(長野不白会)

 長野県で緊急事態宣言が解除された六月一日、お稽古が再開されました。
 「家元稽古場におけるコロナ対策」を基に李宗福先生が細やかな配慮をしていただき、いつもと同じようにお稽古に励むことができました。
 和韻点ては、私にとってははじめてのお点前で、流祖没後二〇〇周年を記念する全国大会で、孤峰忌にあたる二日目に家元が点てられたということを、後に記事により知りました。
 「人類はいままで、時代を先取りしてくれた先駆者により導かれてきた」
 コロナ禍に関わるある研究者の言葉ですが、 家元ご考案の和韻点ては、今の状況に相応しいお茶の点て方だと思います。 当たり前のようにお茶室への木戸をくぐり、先生が丹精を込められたお庭に心和ませていただきながらお稽古に励むことのできる日常が、なんと幸せなことかと、改めて感じる日々であります。
 七月最初のお稽古は、佛国寺石雲和尚様の「一志一道」のお掛け軸の前で心静かに和韻点てのお点前を学びました。
 「惑うことなくひたすらに励むことこそが一期一会」と、心に深く刻ませていただきました。

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2020年2月23日

長野不白会支部長ご退任に寄せて

御堂島良子(長野不白会)

 令和二年一月二十六日、長野不白会の初釜でございました。名残を惜しみながらの帰り道に、李宗福先生の二十五年にわたる支部長御退任への感謝の会が提案されました。
 「社中中心のこぢんまりした形でなら」との先生の思いを大切に会場を設定し、二月二十三日は御在任中の月日に話が尽きない時間でございました。
 二十五年間……その歴史のもつ本当の意味(苦悩や喜び)もわからぬ入門したての若輩者でございますが、先輩の皆様の回顧の一言一言から李先生でなくては誰にもなし得ることができない多くの業績に触れさせていただくことができました。
 「李先生が二十五年前に支部長を受けてくださり、以後先生の熱意と手腕で導いてくださらなかったら今の私はなかった」
 「どんな困難をも全て引き受けて、それを前向きに明るくさらりと解決なさるのよ」
とおっしゃる大先輩のお言葉のように、李先生の生き方から学ぶことはあまりに多く、先生の下でお稽古させていただける幸せに感謝し、更に精進してまいりたいと強く身が引き締まる思いでございました。
 李宗福先生のご健康を心よりお祈りし、余韻にひたりながら帰途に着きました。

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2020年1月26日

高知不白会初釜

矢井田供美(高知不白会)

 高知不白会の初釜が令和二年一月二十六日、カルポートにて開催されました。今年は、六年に一度、六流派の初釜の当番も重なり、大きな大役に緊張と不慣れな中、身の引き締まる新たな一年の始まりとなりました。
 当日は温かく好天に恵まれ、各社中七十名の会員の皆様が出席されました。
 床には、流祖不白の「山秀東海天」。そして若々しくたくましい「龍」の香合。実にインパクトがありました。何が来たって大丈夫。初心、原点を想います。そして人のつながり、亭主と点前の師弟のきずな、一座の静かな心の通い合い。会員の皆様方のおかげで温かい和やかなお席になったように感じました。
 今、目の前は大変ですけれど、年のはじめに大いなるお力をいただき、そのお茶につながりがもてましたことに、感謝でございます。

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