2010年6月20日
主題に合わせて古を偲ぶ
宗康先生招請研究会−【貴人清次】
有吉宗夏(久留米不白会)
貴人に茶を点てる
小雨降る六月二十日、少林寺におきまして、宗康先生招請の「貴人清次」の課題で研究会が行われました。いつもとは異なり、貴人様のお道具、清次の方の道具の取り合わせの違いに心を配りました。また、貴人役になられる方が、還暦と伺い、床に流祖の寿の文字と亀の絵を掛け、長板の二つ置きに平水指を置いて、すっきりとまとめたいと思い、色々と愉しみながら、お道具を決めていきました。
貴人と清次
貴人清次の貴人様は、昔ではお殿様、清次は家来、、清次の心くばりと亭主とのつながりが課題だと宗康先生より伺いました。早速実践に入りました。貴人様においしいお濃茶を差し上げる事だけを思いながら、お点前が進みました。
茶道具の仕舞い方。長緒の結び方ほか箱紐の結び方、風炉敷の包み方など
最初は、時代錯誤のような気持ちでしたが、お点前が進むにつれ、相手を敬う気持ちは、姿、形は違っていても昔も今も、変わらない事に気づかせていただき、亭主を務めさせていただきました。おしまいに、貴人点には貴人に応じた臨機応変さが必要であった、というお話がありました。
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2010年6月5日
名物茶入飾りで亭主を学ぶ
宗康先生招請研究会
田中宗央(福岡不白会)
正客の前で名物茶入、盆を披露
名物茶入飾りでは、貴重なお茶入の扱い方を学びました。大切なお茶入ですので、姿勢を低くしてゆっくりと大切な扱いをいたしました。
先生が実際に服紗さばき、お茶入の扱い、お盆の清め方などお手本を見せて下さり、ゆっくりとした動作の中にもリズム、呼吸が大切なのだということを体得いたしました。
初座の名物飾りからはじまり、お炭点前、濃茶、薄茶と、お茶事の形ですが、社中の若い者でそれぞれが担当し、断片的だったものが一つの流れとして理解できました。
また後の時間では、長緒の扱い方、箱の紐結び、ふろしきの結び方などお教えいただき、本質に触れた思いでした。
割り稽古
私にとって、亭主役は初めての経験で、また不慣れなことでしたが、ご指導をお受けすることで、ひとつひとつ思いを深くいたしました。また、準備の段階では特にお道具組みがいかに大切かということをご教授いただきました。
今回の研究会にあたり、大変貴重なお道具の数々をお出しいただきました賛助会員の田中孝先生には心より感謝いたしております。そしていつの日か、自分なりの趣向で余裕をもってお茶事ができるようになるため、今後より一層お稽古に励みたいと思いました。
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2010年5月16日
基本を繰り返す
家元招請研究会−【基本】
有川宗良(群馬不白会)
立居の稽古:「歩く」
朝から、爽やかな気持ちの良い五月の一日でした。日常せかせかと暮らす中で、お茶の集いの日ばかりは、落ち着いたゆったりとした気持ちで楽しく社中の数人で参加させていただきます。
今年の研究会の課題は「基本」。立居、所作、炭、濃茶、薄茶が取り上げられる中で、立居では、「歩く」「おじぎをする」等の基本動作が繰り返し行われます。お家元の所作の、能の舞を彷彿とさせる動きには誰もが見入るばかりでした。
続いて、参加者が広い会場の畳の上で、身体をこちこちにさせながら、礼についての真行草、また、歩き方についての真行草と指導をしていただきました。思うようにはならず、後何回か、この度のような形の研究会があったらと思います。
代点による、炭点前の稽古
呼吸法についても、常日ごろにも役立つものというお話がありましたので、社中の者と稽古の前にほんの数分ですが、続けております。
点前や作法では、形より精神が大事と家元は繰り返し話されますが、つい、形に拘り、以前は?、ここは?、等、腑に落ちないと心配したり、悩みます。この研究会では、四方払い、茶筌通し、について、しっかりと理解することができました。
はじめて参加させていただいた我が家のお弟子さんの一人が、日頃口数も少ない方ですが、研究会の終わりに、お家元から「何か質問はありますか?」とのお声かけに、意を決した如く、的を射た質問をした時は、はっとしながらも嬉しく思いました。お家元は、参加者の質問に快く、明確なお答えをくださり、皆さんの気持ちの中にお家元を近くに感じたことと思いました。充実したよい研究会でした。
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2010年5月5日
充実した研究会
家元招請研究会−【基本】
岡林宗翠(高知不白会)
家元による見本の点前を注視する参加者
風薫る五月五日、高知城ホールにて、「基本」の家元招請研究会が行われました。
午前中、まず基本の大切さを解説していただき、柔軟体操で身体を十分にほぐし、心を整えた後に、立居、挨拶の実践指導を受けました。
続いて寄付にて、亭主の迎え付けの後、客入席。床には、家元自筆のお軸「郭公自南来」、まさに新緑の中からそのさえずりが聞こえてくるように感じました。
私は、亭主の代点で、初炭点前をさせていただきました。心地よい緊張感の中、家元から、たいへん分かりやすくアドバイスをしていただきました。
繰り返し基本の所作を学ぶ
昼食の後、客は寄付でお菓子をいただき、亭主がお花を生け、点前畳、踏込畳を拭き、水指、茶入を飾り、お迎えに行き、客入席。濃茶点前の途中で、服紗さばき、茶筌通し、茶入、茶杓の拭き方、一つ一つの基本と流れを丁寧にご指導いただき、奥の深さをあらためて痛感いたしました。後炭の乱組みは、家元に組んでいただきました。
後炭点前、お薄点前と続き、出席者全員でおいしくお茶をいただきました。最後に、「長息は長生きにつながる」と、呼吸法に関するお話をいただきました。活発な質問も出て、皆それぞれに、いろんな新しい発見と感動をすることができ、とても充実した研究会となりました。
そういえば、家に野鳥のさえずりを集めたテープがあったような……、今度、皆で集まる時には、そっと「郭公」の声を流してみましょうか。
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2010年5月1日
濃茶の亭主をして気づいたこと–緊張と学べる喜びと–
家元招請研究会−【基本】
宮川宗貴(福岡不白会)
濃茶点前−まずは挨拶
新緑が美しい初夏の五月一日。お家元においでいただき、東洋陶磁美術館、慈庵にて研究会が行われました。
端午の節句で、鍾馗様の軸、大山蓮華の白と緑の葉がすがすがしい床飾りの中、午前は体操、立居振舞い、炭点前。午後に濃茶、薄茶という課題で細かいご指導を賜りました。
特に濃茶では、点前を中断し、お家元の服紗さばき、茶筌通しなどの見本の点前が繰り返され、その所作を身近で拝見できたことはとても勉強になりました。
亭主をして難しいと感じたのはお客様が席入をして座につかれた後、亭主が出て行くタイミングでした。茶道口に控えて待っている間、お客様の気配を感覚を研ぎ澄まして感じなくてはいけないと痛感いたしました。四畳半の点前でしたが、亭主、半東、お客様の動きも難しいものだと感じました。
亭主も相伴
また、濃茶を点てるお抹茶の量が、たっぷり茶入に入れていたつもりでしたが、まだまだ少なく、せっかくのお濃茶がおいしく点てられなかったと、お客様に申し訳なく思いました。もっとがんばらねばと心新たに思ったことでした。。
研究会は緊張感もあり、新しいもの、知らなかったことを学べる喜びを得ることができます。お家元に来ていただけることは幸せなことだと感じた一日でした。
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2010年4月29日
廻り炭の研究会を終えて
博子先生招請研究会−【七事式】
五十嵐宗合(福島不白会)
様々な炭の組み方を学ぶ
ゴールデンウィークの初日、白河南湖公園・松楽亭にて博子先生をお招きしての研究会が行われ、廻り炭についてご指導をいただきました。
お炭の修練のための廻り炭ということで、いろいろな炭の組み方を拝見でき、大変勉強になりました。
普段は炭点前の基本にそって真の炭について学んでおりますが、廻り炭では、きれいに整えられた巴半田へ、手順に従いご亭主役が炭を上げました。底取りを用いて細かいくず炭まで丁寧にすくい取られ、灰を火ばしで四隅よりそれぞれかき上げる様子などを実際に拝見すると、巴半田に上げられた炭の位置や、たね火となる炭を戻す位置などを確認することができました。
また、順番にお炭を組む場面では、炭を美しく組むだけでなく、火のおこる順番や、火がおきるまでにかかる時間なども、炭の組み方で調整できると伺い、枝炭の使い方などがとても勉強になりました。
早くお湯を沸かしたいとき、またゆっくり沸かしたいときと、お茶を点てる時にお釜のお湯が適温であるために、このようなお炭の加減がされていることをいつも心に留めて、一服のお茶を感謝していただきたいと思いました。
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2010年4月25日
一つ一つの所作に意味を込めて
家元招請研究会−【基本】
小川宗弘(新潟不白会)
立居の稽古–ゆっくりと動く
四月下旬、桜とチューリップが咲きほこる爽やかな日、新潟の護国神社にて、家元招請研究会が行われました。
まずはじめに、全員揃って呼吸法と体操を教えていただきました。息をすべて吐き切り、ゆっくりと酸素を取り込み、身体の隅々まで血液を送り込むといった呼吸法は、日頃ではしないためか、意外に難しいものでした。
また、太極拳にも似たゆっくりとした動作の体操も、いつも使っていない筋肉を使うため、かなり大変でしたが、不思議に体中がすっきりしてリラックスできました。心身共に健やかで日々の鍛練により美しい所作が生まれるということを、この教授によって実感しました。
服紗を清める–実をもって
さて、いよいよ濃茶点前です。何しろはじめての亭主役ですので、大変緊張しておりましたが、お家元の穏やかなご指導で、集中して臨むことができました。
いつも、つい流れで点前が進んでいってしまい、自分自身でも納得できない何かがあったのですが、一つ一つの所作に意味を持って行うということ……服紗を清める、茶筌の具合を確かめる、茶碗を温める、気持ちを込めて練る、等。そうして意識して行うことが至福の一碗となるべくして亭主は点前をするのであると理解できました。
また、一碗を客、亭主が共に味わうということは、もちろん、点てた側が茶の具合を知ることもできますし、さらに、一服の茶を介して心を通わせることが出来るという意味で、大変素晴らしいことであると感じました。
直々にお家元にご指導いただいたことは大変光栄であり、このような未熟な私に機会を与えてくださった先生始め皆様方に大変感謝しております。
抹茶を練る–気持ちを込めて
釣釜による濃茶点前の稽古も行われた
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2009年11月23日
「菓子の茶事」を学ぶ
宗康先生招請研究会
飯野宗志(甲府不白会)
小間での茶事を学ぶ
先ずは小間の設い、茶事の進行、もてなしの心得についてお話を伺い、さっそく実践に移りました。初座の床にはお軸のみ。当日は誡堂老師の『時雨洗紅葉』を掛け、外待合の客を迎え付けに行く。前日の雨に洗われた紅葉の間からこぼれる秋の陽を受けつつ、客は立ち蹲踞を使い、躙り口を潜るなど初歩から教えていただきました。
炭点前の後、主菓子を縁高にて差し上げ中立、午後は棗を交代し、お濃茶と薄茶を続けて差し上げる、付け薄茶の作法を教えていただきました。
床の竹花入に大白玉椿と雪柳が活けられ美味しいお茶をいただき、大変に充実した秋の一日を過ごすことができました。少人数の会ですが、丁寧に教えていただき、これならば、各家庭で実践しやすいのではないかと、改めて、お茶事の良さを皆で話しあったところでございます。
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2009年10月18日
亭主になって気づくこと
家元招請研究会−【正午の茶事】
黒岩宗富(福岡不白会)
八寸を肴に亭主と客が交流-千鳥の盃
名残の趣向で準備するつもりでしたが、いざ亭主として自らが手がけると迷いも生じ、知らないことも多く、大変でした。ご指導をお受けすることで勉強になるのだからと自分に言い聞かせました。
懐石は、椀盛、煮物、焼き物以外は実物で準備しました。水屋担当の方がベテランだったこともあり、あわてることなく半東の方とスムーズに運ぶことができました。ただ、温酒のときは寄せ盃を準備したほうがよいこと、また千鳥の盃については、お家元からご教授いただいて、流れがよく理解できました。
後座の花
湯斗を出した後、いつ茶室に入るか……。茶道口で控えておりましたが、お詰が湯斗、香物鉢を茶道口に運ぶ足音を聞いて襖を開けるタイミングを計るのは、経験の浅い私には難しいことでした。
中立ち後の準備では、花を籠に入れるのに時間がかかり、しつらえの点検に余裕がなくなりました。銅鑼を打つのも初めてで、身体の正面で正しく打つのは大変難しく、お家元が打たれたゴォ〜と響く音をしっかり耳にとどめ、これもお稽古が必要だと思いました。お濃茶はメインなので、たっぷりと差し上げること、そして所作や手技の方に気を取られ、会話も途切れがちだったのも反省点です。
担当者の感想や見学者からの質問が続く反省会
亭主をすることで気づいた問題点は多いのですが、今回は、一応何とか乗り切れたのかなと安堵しました。いつか、楽しい趣向、工夫でお茶事の醍醐味を得ることができるようになれたらいいのですが……。そのためにはお家元がゝお伝えになっているように、機会をとらえてお茶事を行うこと、回を重ねて精進していくことだと今回の研究会で実感しました。
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2009年10月11日
茶筌飾り
宗康先生招請研究会−【小習十三箇条】
中村宗貞(高知不白会)
最初の講義では、茶筌飾りの目的についてのお話がありました。単に点前の手順だけできるようになっても意味はなく、茶事の流れの中での茶筌飾りを学ぶ研究会で、その趣向がわかりやすく説明されました。
慣れない正客の役でしたが、終始和やかな雰囲気の中で、大変勉強になりました。
初座:茶碗飾り
後座:茶筌飾りの点前
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2009年9月27日
風炉の正午の茶事 亭主・正客
家元招請研究会−【茶事】
高田不白会
ご飯のおかわりを勧める亭主
◆亭主:水野宗美
茶事の眼目である濃茶点前での種火の量の置き方等事前に細かくご指導いただきながら進めて参りました。特に茶室においてはお客様に心をのどかにしていただき、亭主は他念を抱かぬようにと心がけました。早朝お客様をお待ち申し上げていたかのように黄上臈ホトトギスが開きました。
ほととぎす そっと手折りて客迎ふ
服茶の点前は博之様の気品あふれるお姿に一同楽しい一会の研究会となりました。
茶事の中心、濃茶でのもてなし
◆正客:市川寿雪
正客が無事に勤まりますように願いながら席入り。ご亭主の丁寧な御挨拶があり、お軸の意味をうかがいました。懐石が進み、「千鳥の盃」のやりとりは本当に楽しいものでした。
後座では心をこめて点ててくださったお濃茶のおいしさ、朝からの緊張はすーっと消え気持ちが楽になります。
一服のお茶を巡る茶の湯の作法や食文化、工芸美術等の素晴らしさは世界に誇れる事を実感致しました。
茶事のむずかしさ、面白さなど、意見交換
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2009年9月13日
朝茶事で亭主を学ぶ
家元招請研究会−【朝茶事】
保土沢宗喜(七戸不白会)
茶事の始まり–まず歓迎の挨拶
かすかな秋を感ずる九月十三日、家元招請研究会のご亭主役を務めさせていただきました。
準備を整えてお客様を迎え付けいたしました。掛軸は難解でしたので、お家元にお願いすると、すらすらと和歌を読み、詳しく解説をしてくださいました。
炭点前では下火が流れしまい、お炭を入れ直していただきました。濃茶の際に丁度よい湯加減になるよう、時間を逆算して下火の多少や炭の具合を考えることの大切さ、難しさを学びました。
懐石-亭主は自慢の酒を客に勧める
懐石の流れについても細やかなご指導をいただきながら、通常の茶事よりも献立を省略すること、朝茶らしいさらりとしたスリムな懐石でお客様をもてなすのがふさわしいことを教わりました。
中立では、半東共々少しほっとし、床には紅く割れはじめた山芍薬の実をジャワ籠に入れました。お軸の画賛「瓶内の花」と重ならないよう実を用いました。
雰囲気を改め、濃茶の世界
お濃茶を差し上げ、付お薄は半東が点てました。亭主はお客様と和やかな会話ができれば、と思いましたが、なかなか難しくスムーズにまいりませんでした。
全体的には、形式的なお辞儀が多いこと、また半東も丁寧すぎる点など、なかなか自身では気付かない点をご指摘いただきました。
これからは必要かつ十分な所作を心がけまして一期一会を楽しんでまいりたいと存じます。
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2009年8月29日
花月を基本から学ぶ
博子先生招請研究会
岩谷宗洋(福島不白会)
床には家元筆「七事式」の掛物が掛かる
去る八月二十九日、水面に立つさざ波に秋の気配を感じさせる南湖公園の松楽亭にて、博子先生のご指導のもと、花月の研究会が行われました。
花月には様々なやり方があり、人数も四人から十人までと幅広いのですが、基本となる五人花月から始めていくことになり、私も参加させていただきました。
水屋で引いた札で次客として座に着きましたが、何度も折据が廻ってくるうちに、どんどん変化します。役札を引くいて点前をしたり、月を引いてお茶をいただいたり、正客になったり、お詰になったり……。
「花月百遍朧月」という言葉があるそうですが、その場の置かれた状況で、しなければならないことや、覚えることはたくさんあり、臨機応変な判断が要求されると感じました。折据や札を置く位置、札の扱い方、足の運び方、座の着き方など、基本からしっかりとご指導いただいたのは、とても良かったと思います。
また、誰が、今どういう役札をもっているか、全体の流れがわかっていなければならないということも学びました。博子先生のご指導の中に、花月は、一つ一つの所作を覚えるのが大切であると同時に、心配りや心遣いがあってこそ、それらが生かされていくものであることも実感いたしました。
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2009年8月8日
基本からお茶事までを集中的に学ぶ
家元招請研究会
ロサンゼルス不白会
茶筌通し-実のある動作で
平成二十一年八月八日、九日の両日、ロサンゼルス不白会では、川上宗雪宗匠、博之氏を迎え招請研究会が開かれました。
地元を代表する日系新聞『羅府新報』に、両日の様子が大きく取り上げられています。一部抜粋しながら紹介します。
一日目の研究会は生徒が中心で、「茶の湯の基本」をテーマに、キョウト・グランドホテルに特設した茶室で学んだ。午前中ははじめに柔軟体操(八段錦)で身体を充分にほぐし、心を整えて、立居、挨拶、運びを家元の手本に従い、二手に分かれて復習し、一人ひとり指導を受けた。
茶席のための呼吸法に関し、家元は「ゆっくり動くことの難しさ」を強調し、日頃から間の保ち方を意識して稽古を行うこと、基本にたちかえることの大切さを解説した。
午後の研究会では、服紗さばき、茶筌通し、柄杓の扱いとその意味を学んだ。家元から、服紗の位置、扇子の位置、服紗から指を抜くタイミング、さらに茶筌や柄杓の持ち方と指の運び、お湯の量など、細部にわたる指導が行われた。「普段は当たり前にしている動作ですが、その重要性と意味を再認識できた」と、参加者の一人は茶の湯の基本の厳しさをかみしめていた。
茶碗を運ぶ所作-ゆっくりと
二日目は教授者を中心に、禅宗寺で「お茶事」について学んだ。
風炉の「正午の茶事」をテーマに、茶事の流れの基本について説明があり、午前中は初座の寄付、席入りと始まり、今回の研究会の中心である「本懐石」の料理の順序の指導を受けた。
茶の湯懐石は本来食事であって料理ではなく、飯と酒を主体にして、菜を取り合わせたものであることを学んだ。
おじぎの見本を示す
「日本でもこの頃は本懐石をする人が少なく、アメリカでできるか心配しましたが、こんなにすんなりできるとは思いませんでした」との家元の感想があり、「本懐石」はスムーズに運んだ。その後初炭点前があり、中立、鳴り物の合図で後座の席入り濃茶付け薄茶と続いた。
茶の湯の伝統を継承し、アメリカで学ぶ役割は大きいことを再確認して、江戸千家ロサンゼルス不白会にとって非常に意義のある二日間の研究会となった。
茶事の研究会-本懐石
懐石の後、改まって濃茶席
懇親会での記念撮影
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2009年7月26日
水屋の難しさ、楽しさ
家元招請研究会−【風炉の正午の茶事】
高田宗美(山形不白会)
床には家元筆「一座建立」が掛けられた
盆地特有の暑い最中でしたが、長井市タスパークホテルの茶室において、家元招請研究会が開催されました。
山形不白会では、本懐石でのお茶事の勉強会ははじめてで、私は、当番地区として水屋を担当させていただきました。
本懐石での、主客自然なやりとり
はじめに「正午の茶事」の「炉」と「風炉」の違いのこと、お炭の使い方のお話があり、後座の濃茶に合わせて湯相を計ることが大事との家元のお話があり、急ぎ、下火を多くいたしました。 床は、名心庵筆の「一座建立」。水屋の私は、亭主と半東の動きを見ながら、茶事の流れに添って、メモを頼りに黙々と用意をしました。
お席に着かれたご亭主も、お客様も、家元教場で勉強を重ねている方々でしたから、見学の皆様から「全体の流れがよく分かり、また、美しいお点前を拝見できて有意義な研究会だった」との感想を聞くことができました。当番として、準備の苦労が安堵に変わった瞬間でした。
はじめて行われた茶事の招請研究会を終えて
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2009年6月28日
「名物飾り」と「講義・茶道史」
宗康先生招請研究会−【小習十三箇條他】
新潟不白会
・「名物飾り」
去る六月二十八日の宗康先生招請研究会は、午前中に「名物飾り」の実践が行われた。
気持ちが所作に表れる動作と型のみの動作の相違についてが主要課題。型を修得することから気持ちが生じることも学ぶ。
・「講義・茶道史」
午後は茶道の講義。江戸初期から明治時代に至る茶の湯の変遷について。「稽古」のあり方に焦点が絞られた。
宗旦時代の茶の湯から流祖不白時代の型から入る稽古の確率への展開など、資料を元に解説された。
名物の茶入を丁寧に扱う亭主
講義風景
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2009年6月26日
亭主の難しさを改めて
家元招請研究会−【正午の茶事】
中村宗紀(高知不白会)
まずは、歓迎の挨拶から
高知要法寺での研究会において、私ども社中も当番となり、亭主を務めることになりました。
先輩や仲間から「わからなくなったり、間違ってもいい。ご指導いただけるから心配しなくても大丈夫」と励まされ、当日は緊張の上、無我夢中でしたが、半東、水屋、お客様とそれぞれが役割をこなして、段取りは順調に進みました。
ただ、家元にもご指摘いただきましたが、作法に気を取られ、茶事の中でも重要な主客の交流、会話についてはおろそかになりました。点前や茶事の流れなど基本を習熟し余裕のある気持ちがないと、お客様に気持ちが向かないことを実感して理解できました。
この、はじめての亭主という貴重な経験を、次につなげていきたいと思います。
家元による力強い書「潮鯨」
八寸のご馳走を、亭主が取り分ける
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2009年5月31日
名物飾りを学ぶ
宗康先生招請研究会−【小習十三箇條】
高田不白会
名物茶入の拝見の所作を学ぶ
【亭主役として】
普段の茶入の扱いと異なり、「伝来品」の茶入を四方盆に載せ、床に飾り、その茶入をお正客の前で心を込め丁寧に清めました。
お客様が名物茶入を拝見される前に、亭主は茶入について、お話は控えるように、と説明をいただきました。このことが一番私の心の中に残っております。
また「お道具を置くときは丁寧ですが、道具を離す時の手が早すぎます」というご指摘もありました。また茶入の清め方など、意義深い研究会となりました。(川崎翠雪)
【客として】
今回はじめて「名物飾り」の客として参加しました。茶入は古丹波の名品で、小堀遠州公が銘名されたという「生野」という濃茶入を目にしました。
穏やかな撫で肩で耳の付き方が面白く、品の良い置形をし明るい釉が溶け込むようでした。貴重な茶入に対しますと、自ずと敬意の気持ちが動作に表れます(小池博雪)。
青森不白会でも同様の課題で研究会が行われた(7月12日)
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2009年5月30日
亭主の役割を終えて
家元招請研究会−【風炉の正午の茶事】
野口宗都(佐賀不白会)
最初に行われた家元による講義
長期間、皆で準備を重ねての研究会で、私は亭主の役割をいただきました。当初は緊張しておりましたが、次第に体もスムーズに動くようになり、もう随分前ですが茶懐石のお稽古をした様子が頭の中に浮かんできました。
お茶事の流れの一つ一つがお客様とのお互いの心をつなぎ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。炭点前では湯が丁度よく沸くよう注意し、お家元より炭の様子を尋ねられたときは、火の具合もよかったのでホッといたしました。
初めての場所でしたので、点前座、お客の位置、待合の位置などが、その場に応じてどうなるか、お家元からご指導いただき、とても勉強になりました。
また、それぞれの役割が一つになって茶事が成立することを、達成感と共に感じました。無事終わった帰り道では、皆苦労も忘れ、笑顔でした。
八寸には海のものと山のものとが並ぶ
主客やりとり
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2009年5月24日
「茶筌飾り」「仕組茶碗」を学ぶ
宗康先生招請研究会−【小習十三箇條から】
熊谷不白会
茶巾と茶入を仕組んだ茶碗を飾る
茶筌飾りの趣向でお点前
●五月二十四日、本庄市児玉に宗康先生をお迎えして研究会を行いました。午前に「茶筌飾り」、午後には「仕組茶碗」を学びました。
茶筌飾りには由緒ある茶碗が用いられ、初座の床に飾られました。茶碗に服紗ではなく茶巾を入れ、茶入を仕組み飾るのは初めての経験でした。
客、中立ちの後、亭主により陰の仕事として茶筌が飾られ、後座となりました。茶碗を大事に扱う丁寧な点前が行われ、客は格別な一服を味わいました。
宗康先生からは茶筌飾りの目的として、名物等の道具や亭主の趣向による点前である旨ご説明があり、また、初座での茶碗飾り、茶入飾り、茶杓飾りも実践していただきました。
山里のうぐいすの声を聞きながら、有意義な研究会となりました。(三浦宗浩)
茶碗を大切に扱いながら濃茶をいただく
●会場は、江戸時代の盲目の国学者、塙保己一生誕の地、児玉総合文化会館でした。
午前の茶筌飾りでは、先生自らも茶碗を手に取り、持ち方、置き方、お茶を出されたときの扱い方、拝見の仕方などのご指導をいただき参考になりました。
仕組茶碗は、老人点ともいわれ、お客様の前で道具を運ぶ手間を省きその分亭主の動きも少なく目的にあった所作であることをよく理解することができました。
茶入の扱い方についても、仕服の扱い、拭き方、拭くときの高さなども勉強させていただき、大変充実した研究会でありました。(坂田宗秀)
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