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2023年10月29日

福島家元招請研究会

家元招請研究会

太田宗恵(福島不白会)

 家元をお迎えしての四年ぶりの研究会でした。「体操十種」では、茶の湯を行う上で身体は重要、呼吸、正しい姿勢、座り方が体操中に折り込まれており、頭の先からつま先に、芯が通って行くのが感じられます。中でも「だだっこ体操」。子供がおねだりをして駄々をこねるように、腕をぶらぶらさせながら、「ヤダ、ヤダ、ヤダー」と身体をねじる。大きな声を出して笑いながら、とても良かったです。
 小習いは、「床のしつらえ」で、この日十五夜に併せて、持参の夏目漱石直筆の詩をおかけくださり、軸に合わせて、花器、敷板をどう選ぶか、組み合わせをどうするかをご指導くださいました。自分で選ぶことの大切さを学びました。床を決め、整う感触がわかったような気がいたします。
 花月では、間合いを考えながら、状況をどうとらえて動くか、どう進行していくかを考えながらも、「月」が出れば、一服のお茶をゆっくり味わい、「花」になれば美味しいお茶をお出しすることに集中するということを学びました。

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2023年10月15日

熊谷家元招請研究会

家元招請研究会

曽原宗香(熊谷不白会)

 午前中の体操では、家元と一緒に爽やかに身体を動かし、その際「体操は身体への旅」と心得よとお話いただきました。 「興味をもって自身の身体と向き合うこと」で、「自身がこうありたい、そこ(旅先)にたどり着くためには、どのように、どのような行程(体操)を経ていけば、よいかを考え、どのような心持ちで日々を過ごすべきか」をご教示いただいたものと理解しました。効果的な身体の動きのみならず、今後、自身のどのような姿を意識して人生を歩んで行くかを意識し、実践して行くべきヒントをいただいたものと実感しております。 午後の花付き花月では、美しく生けられた花と、花月の楽しみを興味深く拝見しました。そしてコロナ禍に適応した新たな形の、札なし花月では、永きにわたり時代とともに進化するその過程を目の当たりにし、貴重な経験をさせていただきました。
 改めて、この研究会のみならず、師の下で日々稽古を積んでいくことは、総合的なエッセンスを実装した「大人の総合学習」であると感じました。多くを学んだ実感を得た一日でした。

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2023年9月10日

八女家元招請研究会

家元招請研究会

跡部宗佳(八女不白会)

 先日、家元の研究会に参加し、一番印象に残ったことは「茶会の主役は誰か」というお話でした。
 家元は、「茶会の主役をお点前する人だと勘違いをしていませんか」とおっしゃいました。私は客の時も、茶席でお点前をする時も茶会の主役はお茶を点てる人だと思い込んでいました。勘違いをしているから、お点前のことで頭がいっぱいになり、平常心をなくす自分がいたのです。「主役は客人だ」という言葉に目の前が明るくなった思いがしました。
 私は、現在高校の茶道部で指導する立場にあります。研究会の後「、茶会の主役は誰か」の話を高校生にしました。文化祭での茶会を控えた子供の顔がぱっと笑顔になりました。私は子どもたちにも同じ勘違いをさせてしまっていたのです。
 茶の湯の核心を知り、以前にも増してお茶の時間が楽しくなりました。「今の自分がおかれた場所と力と手数で一生懸命工夫をして、お客を迎えてもてなす」。この茶の湯の本質を、自分のものにできるように精進したいと思います。

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2023年9月9日

久留米・佐賀家元招請研究会

家元招請研究会

西依宗直(久留米不白会)

 今回は久しぶりに家元にお越しいただき、さらに初めての佐賀不白会の皆様との合同の研究会でした。緊張感と同時に一堂にお会いでき、和やかな雰囲気でした。この三年間はリモートでの指導でしたが、対面での「体操十種」では、身体が思ったより柔軟に動くようでした。
 小習では不白の郷里、那智の滝を描いた不白画讃のお軸をかけていただきました。 お花に四季があるようにお軸も同様であることだと感じました。
 後半は家元にご指導いただきながら、久留米支部は「花付き花月」、佐賀支部は「札なし花月」を担当しました。 二種類の花月を比較でき、それぞれに良さがあり分かりやすく学ばせていただきました。花に当たったから仕方なく茶を点てるのではなく、その時は亭主になりきって最高のお茶を点てること等、多くの教えを受け充実した一日でした。

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2023年9月5日

山形オンライン研究会

オンライン研究会

橋本宗千・本間冨美子(山形不白会)

○山形不白会ではオンラインで家元研究会を行いました。「身体への旅」と題し、「頭の位置と腹式呼吸」の大切さを教えていただきました。頭の位置、良い姿勢はずいぶん前からの私の課題です。 朝起き上がるまでの時間に、寝ながら体操をゆっくり自分なりに初めていいます。ぎっくり腰になりお茶会を急に休まざるをえなくなったこともあり、筋肉を柔らかくするためにも毎日少しずつ続けています。
 高校で指導する際、茶の湯を始めるときは、必ず背筋をピンと伸ばしてからの挨拶を心がけています。頭の位置についてもしっかり意識を持つよう伝えていきたいと思います。
 花入と薄板についてとても分かりやすく教えていただきました。真、行、草を心得、茶席を設えたいと思いました。 (橋本宗千)
○後半の花付花月は、琉球吹きガラスの花器がなんとも素敵で、 花を生ける楽しさ、愛でる楽しみとお茶席の空気が伝わってくるようでした。 札なし花月は、客自ら「月」「花」を選ぶことも衝撃的で、全員に役が回ってできるのも楽しく感じられました。 直門の方々のきれいなお点前、茶席での集中力に茶の湯の奥深さが感じられました。 (本間冨美子)

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2023年7月3日

高知家元招請研究会

家元招請研究会

中山精雪・伊藤温雪(高知不白会)

●リモートから今回久し振りに高知にお越しいただき、お目にかかれて嬉しく思っています。花月では感染対応に併せてのお茶碗の扱いから部屋に合わせてのしつらえ、またお客さんの所作や花札の扱いなど、教わる事が多種多様で、まさしく花月百遍おぼろ月のような感じでした。寝ながら体操は、早速家で行っていますが、いざやってみると家元のようにスムーズにできません。自分なりに継続していき心身ともにリラックスしていきたいと思います。そして、短時間でしたが、新柳先生のお灰はとても綺麗で感激しました。再た高知で家元と新柳先生に教授していただける日を楽しみにしております。 (中山精雪)
●体操実習では、年齢相応に身体が固く苦労しました。花月では点前を目を閉じて試みてみたらとの指導が印象深かったです。目を開けていていてもしょっちゅう間違うレベルでは大変なことになりそうだと感じました。指導は見た目より見えない本質を心で掴めの意味と受け取りたいと思います。 (伊藤温雪)

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2023年6月25日

青森家元招請研究会

家元招請研究会

外崎宗優(青森家不白会)

 六月二十五日、青森市ホテル青森において、午前は体操、午後は軸の掛け方、花付花月(札あり)、花月(札なし)が行われました。
 花付花月(札あり)では、お客様三人の中に雲鶴先生に加わっていただきました。私は亭主を担当し、花は雲鶴先生に花所望し、生けていただきました。宗全籠に見事に生けられた花は、部屋の雰囲気を華やかにしました。 コロナウィルスの影響で久し振りの札あり花月でしたが、札の出方によって各人がそれぞれ臨機応変に対応しなければならない緊張とわくわく感をみんなで共有するところが難しくもあり、また面白いのだと改めて思いました。
 お客様に助けられ、とても楽しい有意義な研究会でした。
 また、雲鶴先生の貴重な茶籠をご披露いただき、一つ一つ吟味されたお道具を拝見でき感激いたしました。

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2023年6月18日

大分家元招請研究会

家元招請研究会

財前宗忍(大分不白会)

 六月十八日、大分へ家元にお越しいただいて四年ぶりの研究会が開催されました。待ちに待った一日は、梅雨の最中ではありましたが、雨も上がりお庭の緑と時折耳に届く小鳥の囀りの中で始まりました。
 午前中は今年の課題である体操から始まりました。一つ一つの動きを、ゆっくりと呼吸に注意をしながらと、丁寧にご指導くださいました。日頃の運動不足から、ついて行くのがやっとでしたが、終わった後は背筋が伸びとても爽やかで身体も軽く感じられました。
 続いて小習として、家元が持参下さった短冊「虚子と芋銭の句画讃」を拝見いたしました。大分にいては見る機会の無い品々で、貴重な体験でした。
 午後からは、札なしの花月と札を使っての花付き花月をご指導いただきました。札なし花月では亭主や通いの役割、役を名乗った者の所作を教えていただきました。続いての花付き花月では、私が亭主をしました。折据が廻り久し振りに引く札に、少し戸惑いがありました。今回、二つの花月を比較することができて、それぞれの花月での役割の違いや共通点、心構えなどとてもわかりやすかったです。札なしは、各自がお席全体の流れに気を配り、役を名乗るところがありますが、折据を廻すと自分の役を札にゆだね無言で緊張感の中進んで行きます。日頃のお稽古でも比較して二つを行うと面白そうです。

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花月いろいろ

熊谷不白会研修会

田中島宗洋(熊谷不白会)

 六月十八日、熊谷市の星渓園で、熊谷不白会の研修会が「花月」を課題として行われました。
 まず、熊谷の理事の中から五名でのデモンストレーションがあり、その後、ご指導、解説をいただきながら順番に前に出て全員参加で行われました。昼食をはさみ午後から「花付花月」「札なし花月」のそれぞれの違い、折据や札の扱い方、札に対しての対応の仕方、一客一碗のお点前なので、通いが茶碗を出すタイミング等「花月百遍朧月」と言われるように、まだまだ勉強が必要な事を実感致しました。ゲーム感覚でお茶が楽しめるため、お稽古に取り入れていただき、楽しみたいと思いました。有意義な一日でした。

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2023年6月11日

神戸家元招請研究会

家元招請研究会

安藤由紀(神戸不白会)

新宮同好会会員も参加

 昨年からお稽古を始めたばかりの私にとって初めての家元研究会でした。
 まず、今回のテーマである「身体への旅」「寝ながら体操」「姿勢と呼吸」について分かりやすく平易な言葉で解説をして頂き、正しい点前をするためには体幹を鍛える必要があることが分かりました。実技では、家元自らお手本を示して下さり、参加者全員で体を揺らしたり、寝転んで手足を動かしたりしました。家元ごく自然になさっていましたが、慣れない私は四苦八苦でした。日頃から鍛えておくことが肝要だと思いました。
 午後は「札あり花月」「札なし花月」で先輩方と一緒に参加させて頂きましたが、動き方が分からず戸惑っていると、一つ一つの動きを家元がご指導下さいました。札ありと札なし、それぞれに良さがあり、大変楽しくお稽古させて頂きました。毎回のお稽古が嬉しくて楽しくて、あっという間の一年でしたが、今回貴重な経験をさせて頂き、今後もさらに精進していこうと気持ちを新たにしました。

      山内杏奈(神戸不白会)

 初めて家元の研究会、お茶と体操がどう関係するのか、不思議に思っていましたが、家元のすっと背筋の伸びたたたずまいには、茶の湯には体を整えることも大切なのだと感じる説得力がありました。予想以上にハードな体操に驚いたり、初めての札なし花月を興味深く見たり、和やかな雰囲気で楽しみながら会を終えることができました。
 お点前の音を聞くというお話も印象的でした。まだまだ手順を追うのに精いっぱいですが、お稽古を続け、いろいろな気づきを得るのが楽しみになりました。

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2023年5月28日

長野家元招請研究会

家元招請研究会

小宮山宗裕(長野不白会)

 ほととぎすの声がきこえる季節に、家元、雲鶴先生をお招きし、長野不白会五十周年の記念の年に研究会を開催できました。
 家元のご指導が初めての人や長年お世話になった方、それぞれの思いがあった事と存じます。私も雲鶴先生のお点てになったお濃茶をいただけ、幸せでございました。
 また野沢温泉でのひとときも大変楽しゅうございました。思いがけず家元の篠笛も拝聴でき、雨の北竜湖もまた趣があり、思い出に残る場所となりました。

御堂島良子(長野不白会)

 研究会が小諸で開かれることから、家元は「島崎藤村の手紙」掛軸をご持参くださいました。その手紙の日付と開催日が同じで驚きの声が上がりました。
 午前中は家元の指導の下、小習「お花」「お炭」が行われ、着物のままでもできる軽い体操を教えていただきました。
 午後の濃茶は雲鶴先生によるお点前で、次客として、先生の柔らかな動き、そして静謐の中で切れ目なく続く所作を間近で見ながら、「ひとつひとつの所作を見逃すまい」と一心な気持ちになりました。「ものを大切に、なかんずくひとさまを大事に」することがすとんと胸に落ちた思いです。いただいたお濃茶のまろやかで香り豊かな美味しさは。長野不白会五十周年を記念する招請研究会から、得難い多くのものを授かりました。

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2023年5月14日

久留米雲鶴先生招請研究会

雲鶴招請研究会

笹本宗緑(久留米不白会)

 ずっと延期になっていた対面での研究会、本当に心待ちにしていました。
 課題は「台天目と盆点」。床や水屋も見ていただき、軸と花との調和、天目茶碗と台とのバランスについて、各服点ての濃茶の場合、茶器へ抹茶をどの程度入れたらいいかをご教授いただきました。
 その後、普段のお稽古やお茶会では殆ど目にすることのない台天目と盆点のお点前を雲鶴先生にしていただきました。お茶をお出ししてからのき方やお道具の拝見の仕方も状況に合わせて対応することが肝要であるとのご指摘も頂きました。
 今回の課題、台天目と盆点でお客様への心配り、大事なお道具への配慮がいかに重要であるかを改めて学びました。

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2023年4月23日

新潟家元招請研究会

家元招請研究会

中尾宗禮(新潟不白会)

 久し振りに宗匠、新柳様をお迎えできました。
 二十三日は、支部会員「体操と札無し花月」。 二十四日は、上伝以上の会員「花月いろいろ(花付、香付、札なし)が課題でした。
 体操十種〝身体への旅〟、分かり易い説明をしながら体操を実演いただき、二倍お疲れになられたことと存じます。
 お茶にかかわっていられる日を少しでも長くと願いながら、楽しませていただいております。
 宗匠は、「茶席の客になった時、目を閉じて座ってみる」ことをご提案くださいました。馴れるとお点前の様子がわかるようになるかも......。目だけに頼らず五感を均等に働かせ、それを鏡に自分自身を見つめてほしいということでした。改めて心に残る良いお話でした。

岩原朋子(新潟不白会)

 家元の持参された「無事」の掛軸が、コロナ禍を生き抜いて集まった皆を称賛してくれているようでした。「小習」は掛軸の掛け替えについて。新柳先生の実演と講義は、お茶の作法を超えて物事の進め方、仕事をする上での態度としても心に響きました。丁寧な所作というものは、貴重なものを大切に扱う心を育てると共に、思いがけない事故を防ぐ上でも大事なことなのだと教えて頂きました。日頃、効率や時短ばかりを優先して過ごす自分を省みるよい機会となりました。

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2023年4月9日

八女家元招請研究会

家元招請研究会

山崎宗明(八女不白会)

 コロナ緊急事態より三年を経、新緑の中、家元をお迎えし念願であった研究会を開催することができました。これまで総ての支部行事中止の中でも、オンラインで研究会を開いていただき、茶の湯でも新たな試みに戸惑い疑問を感じながらも、パソコンを駆使し挑戦する楽しみを皆で共有いたしました。
 今年のテーマは「体操十種─身体への旅」。今回の研究会にふさわしいものだったと思いました。会員の皆さんが久し振りの再会にお互いの無事を確認し合い、また嬉々とした笑顔や声に色々な心配事が吹き飛んでいく思いでした。身体をかばいながらも曲げたり広げたり等の色々な動作がいつもよりスムーズにできているように感じられ、これも一堂に会する事ができた喜びの表れではないかと思えました。
 後半は「炉中の五徳据え、釜の高さ」と「札なし花月」。久し振りの家元のご指導お話に皆満足し興味は尽きぬようでした。これからも今回の様な事態は発生するでしょうが「茶の湯」の本質をしっかりと捉え進んで生きたいと思っております。

■福岡・八女研究会随行

         古屋宗空(東京不白会)
 この度は福岡・八女研究会に随行させていただきました。大変勉強させていただき、また様々な出会いをいただき感謝申し上げます。
  太宰府に思い出の鐘響きけり
  体操の活気に満ちて大広間
  城趾に黒田の藤の咲きそめり
  大楠の川辺守れり国境

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2023年4月8日

福岡家元招請研究会

家元招請研究会

伊藤宗素(福岡不白会)

 三年ぶりに家元が福岡においでになっての研究会でした。久し振りでお懐かしい思いと同時に、以前通りの的確なお厳しいご指導に緩んでいた心と身体に喝を入れていただきました。
 体操の動きに、茶席での動作の基本が含まれていること。
 小習で学ぶ軸飾りは手段であり、本質はお軸の内容を鑑賞すること。茶席では、お客が主役で、亭主は主役を引き立てる為に心を込めて気配りのあるおもてなしをすること。花月は、主客両方の役割を学ぶ稽古、形だけにとらわれずに、心を込めてお茶を点て、美味しくお茶をいただくという主客本来の目的を学ぶこと、等々。
 対面でご指導いただける有り難みをつくずく実感できた研究会でした。

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2023年4月6日

新宮同好会の稽古

新宮同好会

一、風炉の名残り
一、炭点前着火炭使用
  一、濃茶薄茶
一、小習
   炉の片付け

一、体操十種
 「頭の位置と腹式呼吸」
 「臥式」(寝ながら体操)
○今回の一品
  ◦浦上玉堂
     「三江川渡図」

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2023年3月4日

佐賀オンライン研究会

三ケ島宗汲(佐賀不白会)

 体操では姿勢の整え方から始まり首や肩、腹部から腰、足へと続くストレッチで、今回は社中の方も一緒でより分かり易く感じました。私は肩こり、腰痛がたえなかったのですが、体操十種を教えていただいてからは頭の位置確認と肩甲骨動かしを隙間時間に、腰や足回りは就寝時に実践するようになり、随分楽になったと感じております。まだ猫背の改善までは至っておりませんが、伸びやかな姿勢でお茶と向き合えるよう継続していきたいです。
 炉辺の準備から釜据はオンラインならではの視野の良さがあり、こまやかな調整のポイントも説明いただき分かり易かったです。「札なし花月」はコロナ禍を考慮されての新展開。折据や札の扱いが苦手でも参加できるのも魅力だと感じました。各服点てのため通いの役割やその動きを拝見できたのも大きな収穫でした。

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2022年11月18日

2022年度 家元教場研究会レポート(14)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十一月十八日(金曜B)
      主 倉持宗江(東京)

 十一月ですので、炉開きと口切をテーマに自宅の茶を行いました。お客様は、森田宗杲様、中野宗照様、福嶋宗郁様の三名、お迎えする側は、倉持宗江、倉持武雪 社中一名です。
 前庭のベンチを待合に、広間にて母の茶壺で、母から教えられた口切をいたしました。新茶葉茶の香りを皆さんで楽しみ、御茶のお正月を迎えた喜びを感じました。
 続いて瓢の炭斗で炭点前、「やはり炉壇の炭のぬくもりはいいですね」と話し、菊の葉の香りを楽しみ、塩で炉を清めてこれからの安全を祈りました。
 場所を変えて、テーブルで御酒と手作り竹皿の八寸、先ほど取り出した葉茶を臼で挽く音を聞きながら、手作りの懐石弁当とお椀でお食事、いろいろなお話をお聞きし、お互いに親しみが深まりました。主菓子を召し上がっていただき、庭のベンチで中立。
 銅鑼の合図で、小間席入り。挽きたての濃茶を各服点で味わっていただきました。篩はかけていないのですが、粒もなくすべらかな濃茶が練れました。飾り替えをし、二月堂と椅子を準備した広間へ移動して、薄茶を差し上げました。最後に水菓子でリラックスして、懇談。
 研究会の「自宅の茶」のお陰で、普段あまりお話できなかった方々と、親しくさせていただき、 茶の湯の考え方、行い方のお勉強ができました。御茶を続けていて良かった。御茶をすることで、人生も広がり、気持ちが豊かになると皆さんで話しておりました。 研究会に参加し、自宅の茶を実践させていただいたことを感謝申し上げます。

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2022年11月6日

福岡・佐賀オンライン研究会

「自宅の茶」「口切り、炉開きの趣向」

黒岩宗富(福岡不白会)

 最後の研究会に相応しい「炉開きと自宅の茶」のテーマは大変参考になりました。研究会当日、福岡不白会の三名の方々が久々に拙宅にお越しになったので、オンライン終了後、実際に座敷で簡単なおつまみと一献、お弁当、主菓子、後座はテーブル茶で濃茶をお出ししました。
 オンラインの動画では、初座は八寸と一献で十分だと思いましたが、実践するとお弁当が点心の代わりとなり、座がより楽しくなりました。
 実施したことにより、オンラインで拝見した以上に多くのことを身をもって得ることができました。肩の力を抜いて「自宅の茶」ができるのかも……。それに「次はどなたがお招きくださるかしら」と皆さん楽しそうにお話されていました。

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2022年10月23日

久留米・八女オンライン研究会

「自宅の茶」「左利きのお点前」

西依宗直(久留米不白会)

 リモートでの家元研究会も五回目、少しずつ操作にも慣れてきました。最初はパソコンがうまく作動するかばかり心配していましたが、回数を重ねるごとに余裕が出てきて、内容を吟味できるようになりました。今では後日、もう一度視聴して復習をさせていただいております。
 今回の「自宅の茶」では、亭主である家元とお客様の会話のやりとりが和やかで、画面越しでもその席の雰囲気が感じられました。
 自宅にお客様をお招きするということは、温かい雰囲気を作り出す事が必要と感じました。そのための会話の大切さを感じさせていただきました。

奥村松泉(八女不白会)

 お客様の手土産の会津八一氏のお皿をその日のテーブル茶の花器にお使いになり、家元みずから庭から切って来られた秋海棠を生けられました。その意表をつく気遣いに感銘しました。
 手弁当持込みの茶事の気楽さにも肩の力が抜けた感じでした。お互いに弁当交換し合うのも良かったのなあと感じました。
 酒は喜多屋、抹茶は星野園の星の奥と、八女の物をお使いいただいたのも嬉しい心遣いでした。
 後座は大振りの茶籠で、二つ茶碗でした。先日岩手全国大会に家元席で拝見させていただいた茶籠でした。他のお道具も映像でじっくり見る事ができました。振出は朝鮮唐津、主茶碗は尾形乾山、替茶碗は黄瀬戸の筒茶碗、中次の十草図の茶入れ、茶巾筒、家元作の茶杓等。是非手に取って拝見致したいと思いました。家元と雲鶴先生のおもてなしの心、流を大切にし、無駄のない所作に感じ入りました。

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