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2023年6月11日

神戸家元招請研究会

家元招請研究会

安藤由紀(神戸不白会)

新宮同好会会員も参加

 昨年からお稽古を始めたばかりの私にとって初めての家元研究会でした。
 まず、今回のテーマである「身体への旅」「寝ながら体操」「姿勢と呼吸」について分かりやすく平易な言葉で解説をして頂き、正しい点前をするためには体幹を鍛える必要があることが分かりました。実技では、家元自らお手本を示して下さり、参加者全員で体を揺らしたり、寝転んで手足を動かしたりしました。家元ごく自然になさっていましたが、慣れない私は四苦八苦でした。日頃から鍛えておくことが肝要だと思いました。
 午後は「札あり花月」「札なし花月」で先輩方と一緒に参加させて頂きましたが、動き方が分からず戸惑っていると、一つ一つの動きを家元がご指導下さいました。札ありと札なし、それぞれに良さがあり、大変楽しくお稽古させて頂きました。毎回のお稽古が嬉しくて楽しくて、あっという間の一年でしたが、今回貴重な経験をさせて頂き、今後もさらに精進していこうと気持ちを新たにしました。

      山内杏奈(神戸不白会)

 初めて家元の研究会、お茶と体操がどう関係するのか、不思議に思っていましたが、家元のすっと背筋の伸びたたたずまいには、茶の湯には体を整えることも大切なのだと感じる説得力がありました。予想以上にハードな体操に驚いたり、初めての札なし花月を興味深く見たり、和やかな雰囲気で楽しみながら会を終えることができました。
 お点前の音を聞くというお話も印象的でした。まだまだ手順を追うのに精いっぱいですが、お稽古を続け、いろいろな気づきを得るのが楽しみになりました。

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2023年5月28日

長野家元招請研究会

家元招請研究会

小宮山宗裕(長野不白会)

 ほととぎすの声がきこえる季節に、家元、雲鶴先生をお招きし、長野不白会五十周年の記念の年に研究会を開催できました。
 家元のご指導が初めての人や長年お世話になった方、それぞれの思いがあった事と存じます。私も雲鶴先生のお点てになったお濃茶をいただけ、幸せでございました。
 また野沢温泉でのひとときも大変楽しゅうございました。思いがけず家元の篠笛も拝聴でき、雨の北竜湖もまた趣があり、思い出に残る場所となりました。

御堂島良子(長野不白会)

 研究会が小諸で開かれることから、家元は「島崎藤村の手紙」掛軸をご持参くださいました。その手紙の日付と開催日が同じで驚きの声が上がりました。
 午前中は家元の指導の下、小習「お花」「お炭」が行われ、着物のままでもできる軽い体操を教えていただきました。
 午後の濃茶は雲鶴先生によるお点前で、次客として、先生の柔らかな動き、そして静謐の中で切れ目なく続く所作を間近で見ながら、「ひとつひとつの所作を見逃すまい」と一心な気持ちになりました。「ものを大切に、なかんずくひとさまを大事に」することがすとんと胸に落ちた思いです。いただいたお濃茶のまろやかで香り豊かな美味しさは。長野不白会五十周年を記念する招請研究会から、得難い多くのものを授かりました。

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2023年5月14日

久留米雲鶴先生招請研究会

雲鶴招請研究会

笹本宗緑(久留米不白会)

 ずっと延期になっていた対面での研究会、本当に心待ちにしていました。
 課題は「台天目と盆点」。床や水屋も見ていただき、軸と花との調和、天目茶碗と台とのバランスについて、各服点ての濃茶の場合、茶器へ抹茶をどの程度入れたらいいかをご教授いただきました。
 その後、普段のお稽古やお茶会では殆ど目にすることのない台天目と盆点のお点前を雲鶴先生にしていただきました。お茶をお出ししてからのき方やお道具の拝見の仕方も状況に合わせて対応することが肝要であるとのご指摘も頂きました。
 今回の課題、台天目と盆点でお客様への心配り、大事なお道具への配慮がいかに重要であるかを改めて学びました。

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2023年4月23日

新潟家元招請研究会

家元招請研究会

中尾宗禮(新潟不白会)

 久し振りに宗匠、新柳様をお迎えできました。
 二十三日は、支部会員「体操と札無し花月」。 二十四日は、上伝以上の会員「花月いろいろ(花付、香付、札なし)が課題でした。
 体操十種〝身体への旅〟、分かり易い説明をしながら体操を実演いただき、二倍お疲れになられたことと存じます。
 お茶にかかわっていられる日を少しでも長くと願いながら、楽しませていただいております。
 宗匠は、「茶席の客になった時、目を閉じて座ってみる」ことをご提案くださいました。馴れるとお点前の様子がわかるようになるかも......。目だけに頼らず五感を均等に働かせ、それを鏡に自分自身を見つめてほしいということでした。改めて心に残る良いお話でした。

岩原朋子(新潟不白会)

 家元の持参された「無事」の掛軸が、コロナ禍を生き抜いて集まった皆を称賛してくれているようでした。「小習」は掛軸の掛け替えについて。新柳先生の実演と講義は、お茶の作法を超えて物事の進め方、仕事をする上での態度としても心に響きました。丁寧な所作というものは、貴重なものを大切に扱う心を育てると共に、思いがけない事故を防ぐ上でも大事なことなのだと教えて頂きました。日頃、効率や時短ばかりを優先して過ごす自分を省みるよい機会となりました。

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2023年4月9日

八女家元招請研究会

家元招請研究会

山崎宗明(八女不白会)

 コロナ緊急事態より三年を経、新緑の中、家元をお迎えし念願であった研究会を開催することができました。これまで総ての支部行事中止の中でも、オンラインで研究会を開いていただき、茶の湯でも新たな試みに戸惑い疑問を感じながらも、パソコンを駆使し挑戦する楽しみを皆で共有いたしました。
 今年のテーマは「体操十種─身体への旅」。今回の研究会にふさわしいものだったと思いました。会員の皆さんが久し振りの再会にお互いの無事を確認し合い、また嬉々とした笑顔や声に色々な心配事が吹き飛んでいく思いでした。身体をかばいながらも曲げたり広げたり等の色々な動作がいつもよりスムーズにできているように感じられ、これも一堂に会する事ができた喜びの表れではないかと思えました。
 後半は「炉中の五徳据え、釜の高さ」と「札なし花月」。久し振りの家元のご指導お話に皆満足し興味は尽きぬようでした。これからも今回の様な事態は発生するでしょうが「茶の湯」の本質をしっかりと捉え進んで生きたいと思っております。

■福岡・八女研究会随行

         古屋宗空(東京不白会)
 この度は福岡・八女研究会に随行させていただきました。大変勉強させていただき、また様々な出会いをいただき感謝申し上げます。
  太宰府に思い出の鐘響きけり
  体操の活気に満ちて大広間
  城趾に黒田の藤の咲きそめり
  大楠の川辺守れり国境

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2023年4月8日

福岡家元招請研究会

家元招請研究会

伊藤宗素(福岡不白会)

 三年ぶりに家元が福岡においでになっての研究会でした。久し振りでお懐かしい思いと同時に、以前通りの的確なお厳しいご指導に緩んでいた心と身体に喝を入れていただきました。
 体操の動きに、茶席での動作の基本が含まれていること。
 小習で学ぶ軸飾りは手段であり、本質はお軸の内容を鑑賞すること。茶席では、お客が主役で、亭主は主役を引き立てる為に心を込めて気配りのあるおもてなしをすること。花月は、主客両方の役割を学ぶ稽古、形だけにとらわれずに、心を込めてお茶を点て、美味しくお茶をいただくという主客本来の目的を学ぶこと、等々。
 対面でご指導いただける有り難みをつくずく実感できた研究会でした。

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2023年4月6日

新宮同好会の稽古

新宮同好会

一、風炉の名残り
一、炭点前着火炭使用
  一、濃茶薄茶
一、小習
   炉の片付け

一、体操十種
 「頭の位置と腹式呼吸」
 「臥式」(寝ながら体操)
○今回の一品
  ◦浦上玉堂
     「三江川渡図」

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2023年3月4日

佐賀オンライン研究会

三ケ島宗汲(佐賀不白会)

 体操では姿勢の整え方から始まり首や肩、腹部から腰、足へと続くストレッチで、今回は社中の方も一緒でより分かり易く感じました。私は肩こり、腰痛がたえなかったのですが、体操十種を教えていただいてからは頭の位置確認と肩甲骨動かしを隙間時間に、腰や足回りは就寝時に実践するようになり、随分楽になったと感じております。まだ猫背の改善までは至っておりませんが、伸びやかな姿勢でお茶と向き合えるよう継続していきたいです。
 炉辺の準備から釜据はオンラインならではの視野の良さがあり、こまやかな調整のポイントも説明いただき分かり易かったです。「札なし花月」はコロナ禍を考慮されての新展開。折据や札の扱いが苦手でも参加できるのも魅力だと感じました。各服点てのため通いの役割やその動きを拝見できたのも大きな収穫でした。

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2022年11月18日

2022年度 家元教場研究会レポート(14)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十一月十八日(金曜B)
      主 倉持宗江(東京)

 十一月ですので、炉開きと口切をテーマに自宅の茶を行いました。お客様は、森田宗杲様、中野宗照様、福嶋宗郁様の三名、お迎えする側は、倉持宗江、倉持武雪 社中一名です。
 前庭のベンチを待合に、広間にて母の茶壺で、母から教えられた口切をいたしました。新茶葉茶の香りを皆さんで楽しみ、御茶のお正月を迎えた喜びを感じました。
 続いて瓢の炭斗で炭点前、「やはり炉壇の炭のぬくもりはいいですね」と話し、菊の葉の香りを楽しみ、塩で炉を清めてこれからの安全を祈りました。
 場所を変えて、テーブルで御酒と手作り竹皿の八寸、先ほど取り出した葉茶を臼で挽く音を聞きながら、手作りの懐石弁当とお椀でお食事、いろいろなお話をお聞きし、お互いに親しみが深まりました。主菓子を召し上がっていただき、庭のベンチで中立。
 銅鑼の合図で、小間席入り。挽きたての濃茶を各服点で味わっていただきました。篩はかけていないのですが、粒もなくすべらかな濃茶が練れました。飾り替えをし、二月堂と椅子を準備した広間へ移動して、薄茶を差し上げました。最後に水菓子でリラックスして、懇談。
 研究会の「自宅の茶」のお陰で、普段あまりお話できなかった方々と、親しくさせていただき、 茶の湯の考え方、行い方のお勉強ができました。御茶を続けていて良かった。御茶をすることで、人生も広がり、気持ちが豊かになると皆さんで話しておりました。 研究会に参加し、自宅の茶を実践させていただいたことを感謝申し上げます。

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2022年11月6日

福岡・佐賀オンライン研究会

「自宅の茶」「口切り、炉開きの趣向」

黒岩宗富(福岡不白会)

 最後の研究会に相応しい「炉開きと自宅の茶」のテーマは大変参考になりました。研究会当日、福岡不白会の三名の方々が久々に拙宅にお越しになったので、オンライン終了後、実際に座敷で簡単なおつまみと一献、お弁当、主菓子、後座はテーブル茶で濃茶をお出ししました。
 オンラインの動画では、初座は八寸と一献で十分だと思いましたが、実践するとお弁当が点心の代わりとなり、座がより楽しくなりました。
 実施したことにより、オンラインで拝見した以上に多くのことを身をもって得ることができました。肩の力を抜いて「自宅の茶」ができるのかも……。それに「次はどなたがお招きくださるかしら」と皆さん楽しそうにお話されていました。

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2022年10月23日

久留米・八女オンライン研究会

「自宅の茶」「左利きのお点前」

西依宗直(久留米不白会)

 リモートでの家元研究会も五回目、少しずつ操作にも慣れてきました。最初はパソコンがうまく作動するかばかり心配していましたが、回数を重ねるごとに余裕が出てきて、内容を吟味できるようになりました。今では後日、もう一度視聴して復習をさせていただいております。
 今回の「自宅の茶」では、亭主である家元とお客様の会話のやりとりが和やかで、画面越しでもその席の雰囲気が感じられました。
 自宅にお客様をお招きするということは、温かい雰囲気を作り出す事が必要と感じました。そのための会話の大切さを感じさせていただきました。

奥村松泉(八女不白会)

 お客様の手土産の会津八一氏のお皿をその日のテーブル茶の花器にお使いになり、家元みずから庭から切って来られた秋海棠を生けられました。その意表をつく気遣いに感銘しました。
 手弁当持込みの茶事の気楽さにも肩の力が抜けた感じでした。お互いに弁当交換し合うのも良かったのなあと感じました。
 酒は喜多屋、抹茶は星野園の星の奥と、八女の物をお使いいただいたのも嬉しい心遣いでした。
 後座は大振りの茶籠で、二つ茶碗でした。先日岩手全国大会に家元席で拝見させていただいた茶籠でした。他のお道具も映像でじっくり見る事ができました。振出は朝鮮唐津、主茶碗は尾形乾山、替茶碗は黄瀬戸の筒茶碗、中次の十草図の茶入れ、茶巾筒、家元作の茶杓等。是非手に取って拝見致したいと思いました。家元と雲鶴先生のおもてなしの心、流を大切にし、無駄のない所作に感じ入りました。

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2022年10月14日

2022年度 家元教場研究会レポート(13)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十月十四日(金曜A)
      主 中野里雪(新潟)

 反省事項は多々あるものの青森の蝦名様ご家族を新潟にお迎えできて本当に嬉しゅうございました。お母様は新潟にご縁もあり、川山様と白鳥様とは子供が同じ年齢層でもありますので気兼ねなくお話することができました。今回の自宅の茶は手順をつつがなくこなすというよりも、その場で起こることを大事にして何が起こるか楽しみにしようと心がけておりました。回を重ねるごとに家元のおっしゃる自宅の茶の深みが見えてくるように思われます。
 いつも家元に背中を押され、フォローをしていただき有り難いことと感謝申し上げます。今回も茶事の当日に家元から郵便が届き、蝦名様に日本海をお見せし、會津八一記念館にお連れするようにと招待券が同封されており、手にしたとたんに力が湧いてくるような心持ちでした。

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2022年10月11日

2022年度 家元教場研究会レポート(12)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十月十一日(火曜A) 嶋崎聰雪宅
      客 佐藤宗博(静岡)

 お茶事へのご案内をいただいて早速、土屋様、武井様よりお電話をいただき、東京駅丸の内口で合流して嶋崎様宅へ。今回も又お二方の気配りに助けていただきました。
 最寄り駅から徒歩五分、商店街の中のお宅は四階建ての堅牢なビルでした。思わず台風の度に屋根が吹き飛ばされるのではと恐怖にかられる我が家と比べてしまいました。室内は木材をふんだんに使った内装でぬくもりのある柔らかな心地よいものでした。四階のお茶室と、二階のリビングをエレベーターで行き来してのおもてなしでした。
 名残の季節感にあふれた室礼とお道具の数々、雅の中にもすっきりとした品格の美しい品々の取り合わせに、これが江戸風のセンスなのだと納得しました。
 中置に据えられた土風炉には、たっぷりの見事な藁灰が敷かれており、一同思わず歓声とため息をもらしました。随分な工夫と労力と時間をお使いになったことでしょう。最高のおもてなしをいただいた思いでした。お煮えの具合もほど良く、お菓子の「栗粉餅」と濃茶、続き薄茶のお点前でまことに結構でした。
 週に数日はご家族七人分のお食事をお作りになると、こともなげにおっしゃる先生のお手料理は、どれも一工夫されたものでした。お器もしかり。
 この度、お招きいただいて、先生の茶人としての道を誠実に地道に究めようとしていらっしゃるご様子に触れ、とてもとても感動し、刺激をいただきました。
 一日の余韻にしたりながら、車窓の富士山に今日のお床の流祖の富士の画を重ね、賛のような白芙蓉を散らす姿になるのも間もなくだろうなと思いを馳せながら帰路につきました。

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2022年10月9日

新潟オンライン研究会

「自宅の茶」「花の一二三」

鈴木宗由(新潟不白会)

●客として参加して
 経験不足の私が参加して本当に良かったのか…。「花の一二三」、家元の正面での昼食など初めての事ばかりでとても緊張しました。けれども不思議ですが、その時間・空間を楽しんでいる自分がおりました。あの穏やかな心地よさは、どこから来ているのだろうと考えて続けているところです。貴重な時間をありがとうございました。

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熊谷不白会研修会―廻り花と花寄せ

―廻り花と花寄せ

小久保寿雪(熊谷不白会)

 十月九日の日曜日、本庄市の児玉文化会館和室にて、熊谷支部の研修会が開催されました。
 一同に会しての開催は久し振りで、換気等細心の注意を払って行われました。
 講師は、中田宗節元支部長です。まず、かつて家元が熊谷支部の研究会でご指導くださった内容が説明されました。 半数以上は初めて伺う内容で、お花に対しての心構え等新鮮な感覚で受け止めることが出来ました。
 廻り花は、客四名で行いました。床には家元筆の「七事式」のお軸を掛け、三重切竹花入を置きました。脇には、我が家の畑で収穫した柿と栗と毬栗を盆に載せ、中田先生が飾って下さいました。
 まずは正客が中段、次客が下段、そして三客が上部へ花を生けてゆきました。そして四客と進み、先客のお花を揚げさせていただきながら、二巡目へ。 二巡目からは、揚げずに拝見のみか、お花を添えることもあり得ると伺いました。臨機応変な対応が必要ですので、お花を生ける実践を増やしていきたいと思いました。
 続いて花寄です。花寄屏風に七つの花入を用意、三人ずつ交替して計六名にて一回目を実施。各人それぞれにお花と向き合い、感じ考えてお花を生けることができたと思います。見学者も花に近寄って鑑賞し、意見を言い合ったり記録写真を撮影したりしました。二回目も同様に行い、参加者全員がお花を生けることができました。終始和気あいあいと有意義な時間を過ごすことができましの花は、皆で持ち帰り各家はきれいな花が飾られたと思います。コロナが終息して、皆が気兼ねなく集まれる日が来るまで、工夫を凝らして、お茶を楽しんで行こうと思っております。

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2022年9月19日

山形オンライン研究会

齋藤宗博(山形不白会)

 初座が始まり向付で一献ののち、皆様持参されたお弁当を広げられました。事前の知識がありませんでしたのでビックリしましたが、お手製のお弁当と山形ゆかりの食材のことで会話が弾み、皆様の楽んでいる様子が伝わってきました。こういう方法なら気軽に人を招く事ができると、思いました。
 後座は静寂と緊張感が漂うなか、久しぶりに拝見する家元の重厚なお点前、半東をされた雲鶴先生の所作に魅入りました。
 コロナ発生以来の自粛ムードの中、外出もためらわれ、お稽古も休止の状態で三年間を過ごしてきました。画面に映る何もかもが懐かしく感じられ、覚醒したかのような気分になりました。参加していた皆も同じ思いのようで、研究会が終わった後、まず山形市で再会される茶会に出席しようという話が決まりました。
 しばらくぶりの勉強会でただ見とれてしまうだけでしたが、松平不昧公直筆の軸と宗全籠に活けられた七種の花が飾られた床を実際に拝見してみたかったと思いました。

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2022年9月17日

2022年度 家元教場研究会レポート(11)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十七日(土曜B) 桜井宗信宅
      客 中川宗厚(東京)

 今回のお茶席で一番驚かされたことは、櫻井さんのご主人はもとより、ご親戚の皆様が三カ月もの間、準備に邁進され、素晴らしいおもてなしをして下さったことです。茶の湯では、一つのルールがあり、そのルールに則り客をもてなす。客もそのルールに則り、もてなしを受けるという暗黙の了解があります。人をもてなすのにルールなどないはずですが、何かに縛られるということが逆にもてなす、もてなされるの関係性に緊張感が生じそこに面白みが出てくるのかなと思います。
 しかし、今回の櫻井邸の茶席はそのようなものとは全く異なる、それを越える茶の湯の力を感じました。これこそ「自宅の茶」の真髄なのではないだろうかと感じた次第です。
 帰りもご主人、妹さんに運転をしていただき、駅でお別れをしました。災害も少なく、美しい田園である小川町ですが、人口は減る一方だとご主人は嘆いていらっしゃいました。「名物のお菓子をお嬢さんに創作していただいたらいいですよ」と元菓子屋の娘である私は無責任に申し上げました。

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2022年度 家元教場研究会レポート(10)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十七日(土曜B) 宮内宗迅宅
       客 岡田宗春(新潟)

 宮内宗迅先生宅のお茶事に、夫と玉田さん、武田先生とお招き戴き、暑いので洋服でおいで下さいとのことで、、甘えさせていただきました。東京駅まで送迎を車でしてくださいました。
 故宮本先生のご縁で宮内先生、北村先生、玉田さんに新潟においでいただいた喜びは忘れられません。この度夫と一緒に呼んで下さったことに感謝し、お茶事にまいりました。
 お食事は、初ものの大きな松茸の入った海老真薯の椀盛等とても美味でした。お酒は富山と新潟のお酒どちらも美味しくいただきました。
 お床にはさらさらとしたかな文字の万葉集の歌が、籠にはいっぱいの秋草、こんなに東京に野草があるのかと驚きましたが、先生がたくさん育てておられるそうです。田原陶兵衛でいただいた星の奥のお濃茶のおいしかったこと、お棚や水指等、秋が感じられる取り合わせのお道具に見とれました。お弟子さんの点てて下さる続きお薄に座がなごみ、その中で北村先生のお話がそこここに出てきて、嬉しい限りでした。ご一緒するのを楽しみにしておられたとのこと、ご回復をお祈りいたしました。なごりを惜しみつつ、東京駅まで車で送っていただき、家元のおっしゃる喫茶往来の楽しさを満喫して帰りの新幹線に乗りました。

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2022年9月16日

2022年度 家元教場研究会レポート(9)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十六日(金曜B) 
     主 森田宗杲(東京)

 今年の研究会テーマ「自宅の茶」を我が家でさせていただきました。お客様は遠方より高橋様、倉持様御夫妻と社中の菅原の四名でした。テーマを「月」と決め、一元斎の「月」の軸を中心に、あれこれと設えをするのも楽しかったです。初めてお迎えしたお三方でしたが、時を忘れてお話に花が咲きました。
 招き招かれの「自宅の茶」は、長年お茶のお稽古を続けてきた集大成にも思えます。自宅の茶を行うにつれ、肩の力が抜け、自分流のお茶が少しずつ見えて来た気がします。今回は手伝いもなく、一人で致しましたが、疲れもなく良き日になりました。まだまだ反省点は多々有りますが、一歩ずつ進めて行きたく思っています。

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2022年7月10日

2022年度 家元教場研究会レポート(5)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月十日(金曜A) 森宗鈴宅
     客 加賀秀雪(青森)

 雨の中高知土佐の森宗鈴先生宅を訪れました。奥深い道を進むと折に触れお聞きしていた光景が目の前に広がりすぐ奥に山が迫り圧倒されます。土佐独特の入母屋造りのゆったりとしたお部屋で茶事が始まりました。
床には玄峰老師の書「茶是長寿友」。盲目の老師の生い立ち、高知と和歌山との繋がりのお話は興味深く、流祖不白とのご縁を感じとりました。大徳寺弁当には今朝採りたての野菜が彩り良く炊かれ美味しく、何とも贅沢なおもてなしです。
 後座、床に竹の釣り花入が置き付けられもろ飾りに、とらの尾、桔梗、しま葦が入り、舳先には不白の花押があります。迷い無く濃茶を点てられる亭主のお姿にお訊ねしましたら、毎朝心を無にして濃茶を点てておりますとのお答えでした。本願寺御用達の茶「憶昔」は八女のお茶とはまた異なる味わいが有りました。ご亭主の思い入れのお道具のお話をお聞きし和やかに時が過ぎます。
 帰り道には沢山の花や草木があり、皆さん一つ一つに足を止め拝見し名残を惜しみました。自然豊かな土地での茶事を楽しみにお越し下さいとのお誘い、今一度振り返り景色を心に刻みました。各々の土地の風土に溶け込みながらも綿々と揺るがぬモノが伝えられ、どの地でも精神は同じなのだとの思いが致しました。
一瞬遠い地に居る事を忘れかけた自分がおりました。親しさ故に客に徹する事に幾分甘えがあったのではとの反省もいたしましたが心豊かな経験と成りました。

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