2023年3月4日
チャリティー茶会に参加して
田代宗代(新潟不白会)
新潟不白会では三月四、五日、トルコ地震被災者支援の茶会が開催され、沢山の皆様がチャリティー茶会の趣旨に賛同いただきお越し下さいました。コロナ禍久し振りのお顔合わせで「テーブル茶席は初めてですが、楽しいですね」とか「ボクお茶は半分でいいよ」等、笑顔、笑顔が嬉しく感じられました。
会話の中で日本ならではの支援というお話も出、トルコの被災者の方々に早く以前の日常が戻られることを願わずにはいられません。花入のチューリップにその思いを強くいたしました。
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2022年11月6日
上越茶道会茶会
高田不白会 青峰会
十一月六日、第二十七回上越茶道会茶会が高田別院にて開催され、二席のうち、一席を青峰会が担当しました。実に三年ぶりです。コロナ禍の終息が見えない中、万全の感染対策を講じ行われました。
当日は好天に恵まれ、十一月としては気温も高く絶好の茶会日和でした。

流祖不白筆「水月ノ絵」が皆様をお迎えし、季節の花、ビナンカズラと秋丁字が更に彩りを添えます。木地の米棚に鶏竜山窯の水指、茶器には双鶴ノ絵と久し振りの茶会をお祝いしているかのようでした。
一席十五名ほどのお客様、正客から十客様までそれぞれ違った茶碗で薄茶が振る舞われ、喜びのお声をいただきました。花入と建水は、一昨年亡くなられた五智窯の木村隆先生の作品が使われ故人を偲びました。のどかな秋の一日、待ちに待った茶会に終始話が弾み、私は水屋でその様子を窺いながら、このような茶会が思う存分できる日常が戻る事を願っておりました。
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2022年8月27日
「自宅の茶事」復習編
星 宗京(福島不白会)
八月二十七日に、同門の二人をお招きしてテーブル茶の盆点前で、初の自宅の茶を行いました。家元研究会の復習です。
いつものコタツテーブルを片付け、山の友人に製作してもらったキャスター付きの箱台とテーブル板、手作りの椅子をセットしました。料理は、以前師匠のお茶事の席で担当した時のことを思い出しながら、厚焼き卵、オクラ、エビの煮付け、採りたてのみょうが甘酢漬け、庭に育った青じその葉等々、ふと気がつくと楽しく料理している自分がいて、思わず笑ってしまいました。
まずは一献差し上げて料理を楽しみました。味付けも盛り付けもとても良かったと言われて、嬉しかったです。お濃茶もいい練り具合で飲みやすかったと。星の奥は甘くてやさしい味ですねと言ってました。掲げた色紙が話題になり、読み方や意味について家元に教えていただいた内容をお話しさせてもらいました。
お客様も緊張していたそうですが、すぐにほぐれて楽しい時間を過ごせましたとお言葉をいただいた時、私も同じ思いでした。思い切ってやってみてよかったと思います。貴重な時を過ごすことができました。
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2022年6月18日
ロビー茶会報告
―ウクライナ避難民へ寄付金支援動―
新潟不白会事務局
永野 宗与
新潟市はウクライナからの避難民を五名受け入れたという発表がありました。連日報道されるロシアとウクライナの戦争をニュースで見るたび心が苦しくなるばかりです。同じ思いを共有した江戸千家新潟不白会会員は、ウクライナの避難民の方に心を寄り添えることができればと強い願いでロビー茶会を開催することにしました。
茶券の売り上げ全額と募金箱の全額を新潟市を通して生活に必要な資金として使用していただければと計画いたしました。
この茶会に賛同いただいた会場のホテルには無料でロビーを使用させていただき、市内の各お菓子屋さんには衣装協力やお菓子を格安に提供していただきました。コロナ感染禍の中、感染対策を徹底し他流儀や一般の方々、ホテルの利用客の方々など、土曜日曜の2日間でしたが大勢の方々が起こしになり一同一丸となってお迎えしました。各日三テーブルが密にならないように配慮し、三席は歩調を合わせながら二十分で入れ替え。両日共に予想を上回る売り上げと設置した募金箱にも多くの募金が投入され、皆さまのご厚意に感謝致しました。
後日、新潟市副市長と面談の上、売り上げ金と募金を贈呈しました。悲惨な戦争が一日も早く終結されますことを切に願っています。
「新潟日報」2022.7,5
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2021年10月14日
自宅の茶
原 宗友(長野不白会)
十月十四日、支部月例研究会の日、「自宅の茶」に挑戦してみました。
拙宅は、信州の中でも標高八百メートルを超える高地にあり、十月半ばともなると紅葉には早いものの、庭先はすっかり残花の頃となります。
当日の昼前、遠路お集まりいただいたお客様は四名。大先輩の支部の先生方です。
とりあえず足を伸ばしていただきたく、キッチンテーブルにてお弁当を召し上がっていただきました。自家菜園の秋野菜を使った簡素なお弁当です。キッチンの窓からは遠くに浅間山の雄姿が望め、どんな料理よりも何よりのご馳走かと思い、失礼かと思いながらも食事会場に決めました。また、皆様方お車での来訪でしたので一献は控え、初夏に仕込んでおいたノンアルコールの梅ジュースで杯を傾けることに致しました。
茶席は、持ち合わせの道具を総動員しての中置の設えにしましたが、とにもかくにも、本日のおもてなしは、秋の里山の静けさのみです。銘々の碗にて和韻点のお茶を(コロナ対策にて)召し上がっていただきました。「自宅の茶」初心者の私にとっては、炭の火で釜の湯をタイミングよく沸かせることが課題でもありますので、無事に熱い湯にてお茶を召し上がっていただけたことに、まずは安堵致しました。その後、お客様のお気遣いとご配慮で交替でお点前をして下さり、私も着座してゆっくりとお茶を頂戴しました。
自己流で全く未熟な「自宅の茶」にもかかわらず、終始和やかで温かい雰囲気を作ってくださった先生方に助けられ支えられた茶席でした。
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2021年6月1日
茶の湯講座に参加して
池内有紀子(茨城不白会)
六月一日、水戸藝文センターでの家元による茶の湯講座に参加致しました。このところオンラインでのお教室が続いていた中で久しぶりに家元のお姿を拝見できる機会です。
演題は「自宅の茶のすすめ」。開演前より多くの講座生の見つめる中、演台を飾るお花を活けていただき、会場はすっかり魅入られていました。講義に先立ち、水戸までの道すがらに詠んだ句を三句、紹介くださいました。
青梅のまん丸肥えて苔の上
ときわ号蓮田の若葉揺らぎおり
筑波山 二つが一つに夏の雲
会場の雰囲気も和やかになり、お家元の緩急交えたお話しであっという間に九十分でした。
中でも心に残ったのは、茶の湯は人生の後半にこそ相応しい、気心の知れた友を招いて美味しいお茶とお菓子でもてなし、楽しいひと時を過ごすことの大切さ。

そして、日々の雑事の合間に時間や空間を意識的に作って自分のために一服のお茶を点てることの豊かさについてでした。
昨今の雑然とした日々の中で、落ち着いた楽しい時間を過ごす事ができ、素敵な一日となりました。
世の中が落ち着いて、日常が戻って参りましたら是非また茨城にお越しいただきたいと思います。
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2021年3月7日
役員改選
松崎宗渓前会長
今井光雪(熊谷不白会)
去る三月七日、熊谷不白会の理事会が開かれ、役員の改選が行われました。
例年ですと、この日は総会にあたり、会員が交代でお釜を掛けます。趣向をこらしたお席が三席ほどでき、美味しいお茶とお菓子をいただきながら楽しい一日を過ごしておりました。
けれども昨年と今年はコロナ感染症の心配から皆で集まる事ができませんでした。
そんな中、十年の永きにわたり支部長を務めて下さった松崎宗渓先生がご退任されることになりました。総会においてお礼を申し上げることができません。やむなく皆さんの感謝の気持ちをお花に託して差し上げることにいたしました。
茶の湯に熱い思いを秘めた松崎先生には、これからもお身体にくれぐれもご留意なさり、支部活動へのご助力とご指導をいただきますよう心よりお願い申し上げます。長い間ありがとうございました。
(熊谷不白会新会長)
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2020年2月23日
長野不白会支部長ご退任に寄せて
御堂島良子(長野不白会)
令和二年一月二十六日、長野不白会の初釜でございました。名残を惜しみながらの帰り道に、李宗福先生の二十五年にわたる支部長御退任への感謝の会が提案されました。
「社中中心のこぢんまりした形でなら」との先生の思いを大切に会場を設定し、二月二十三日は御在任中の月日に話が尽きない時間でございました。

二十五年間……その歴史のもつ本当の意味(苦悩や喜び)もわからぬ入門したての若輩者でございますが、先輩の皆様の回顧の一言一言から李先生でなくては誰にもなし得ることができない多くの業績に触れさせていただくことができました。
「李先生が二十五年前に支部長を受けてくださり、以後先生の熱意と手腕で導いてくださらなかったら今の私はなかった」
「どんな困難をも全て引き受けて、それを前向きに明るくさらりと解決なさるのよ」
とおっしゃる大先輩のお言葉のように、李先生の生き方から学ぶことはあまりに多く、先生の下でお稽古させていただける幸せに感謝し、更に精進してまいりたいと強く身が引き締まる思いでございました。
李宗福先生のご健康を心よりお祈りし、余韻にひたりながら帰途に着きました。
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2020年1月26日
高知不白会初釜
矢井田供美(高知不白会)

高知不白会の初釜が令和二年一月二十六日、カルポートにて開催されました。今年は、六年に一度、六流派の初釜の当番も重なり、大きな大役に緊張と不慣れな中、身の引き締まる新たな一年の始まりとなりました。
当日は温かく好天に恵まれ、各社中七十名の会員の皆様が出席されました。
床には、流祖不白の「山秀東海天」。そして若々しくたくましい「龍」の香合。実にインパクトがありました。何が来たって大丈夫。初心、原点を想います。そして人のつながり、亭主と点前の師弟のきずな、一座の静かな心の通い合い。会員の皆様方のおかげで温かい和やかなお席になったように感じました。
今、目の前は大変ですけれど、年のはじめに大いなるお力をいただき、そのお茶につながりがもてましたことに、感謝でございます。
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2019年8月20日
茶杓削り講習会
遠藤宗雅(東京不白会)

東京不白会教授者連絡会「夏期特別講習会茶杓削り」では、色々とご指導いただき、貴重な経験になりました。
実際に茶杓削りをしてみて、きちんと用途(お茶を掬える)を満たす茶杓を削るというのは本当に難しく、また竹の板の状態から、どのような茶杓を作るのか、自分なりにイメージを持つことも大変なことだと感じました。
普段、お茶会やお稽古etcで拝見をしているようで、実はしていないのだな......。と感じるとともに、茶杓やその作り手に対して改めて尊敬の念を覚えました。
茶杓の「銘」も、茶杓を作る際のイメージや、作る過程の思い等が反映されたものなのだと改めて思いました。また、家元が実際に茶杓を削る様子を拝見でき、小刀の使い方や削り方などを具体的に知ることができました。さらに、家元自ら手を入れてご指導くださった茶杓、これからどのような茶杓にするかじっくりと考えて完成させてまいります。
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2019年6月16日
気楽に楽しめる茶会
高田不白会 青年部青峰会
◦おもてなし側として
小笠原孝雪
最初の濃茶席では、亭主の竹田会長は「気楽な席とはいえ濃茶は重々しく」との思いを込めて準備されました。床は後西天皇の色紙「日光の宮にて」。古瀬戸茶入「老松」、水戸徳川治保公お手焼の黒楽茶碗、石州流藤林宗源の茶杓にて点前が行われました。ゆっくりお茶を味わいながらお道具を愛でる穏やかな一時となりました。
点心でリラックスした後の薄茶席では、会員持参の茶碗が使われました。お気に入りの品、思い出の品、自作の品など。自作とは、会の研修で五智窯の木村先生の御指導のもと製作したものです。自作ともなると話し手の熱意が一段と増して、お客様も盛り上げ上手と相俟って、賑やかなエネルギッシュともいえるお席になりました。
◦お客として
浅野ゆか子
作務衣姿のご亭主と半東さんがお二方温かく迎えてくれ総勢十名ほどのお客、とてもアットホームな雰囲気の中、お濃茶お薄と頂戴しました。
お道具の取り合わせ、掛物、季節のお花、お菓子等々、水屋の準備も含め、もてなす側のご苦労は大変なことと想像ができます。
大寄せの茶会ではできないような説明があったり、そこから歴史の話に発展し、そのお道具に出会ったきっっかけまで。お薄では会員の方手造りの色や形、大きさの違う茶碗が次々と登場し私達の目を楽しませてくれました。お客として参加し、感謝と共に有意義な一日となりました。
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2019年6月8日
雲鶴先生を迎えて出稽古
上野 爾今(仙台同好会)

百年、二百年単位の長い視野で林業を営む大沼御殿。四方が山に囲まれ、山そのものが庭園かのよう。この日は雨で、雨にかすむ庭がまた素晴らしい。最高のおもてなしは貴重な古いガラス戸越しのゆがんで見える景色であった。茶席は皆、五感で自然と語る。
各自眠っている道具を持ち寄り、テーマは「六月を感じる道具組」とした。道具は使うものじゃなく育てるものだと思う。箱から出し活躍させて、可愛がってやれば、いい道具になる。自分の力を出してくれる。
濃茶は、剛雪さん担当。お薄は、新人若手三名が実践した。雲鶴先生のご指導を客人もベテランも見逃すまいと頭に新たに叩き込んでいた。やがて雨も上がり、 ガラス窓を開けると着物に優しい風が入り込む。「風と語る」贅沢な自然の贈り物。
客人の隣に新入りの会員が上座の勉強。古株の男性全員が末席にて道具の説明。

十月十九日に市の茶室を予約した。茶会を学ぶため稽古場を飛び出し楽しく勉強会を予定している。
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2019年1月20日
新潟不白会 八十五周年記念 初釜
佐藤宗孝(新潟不白会)

去る一月二十日、老舗料亭鍋茶屋に家元ご夫妻、博之様、宗康先生ご夫妻をお招きして盛大に執り行われました。
濃茶席とテーブル席があり、一グループ約三十人、三つのグループに分かれて席入りしました。濃茶席で、中野支部長と宗康先生の挨拶を伺っていると、菜花と鮭びたしの八寸が出され、嶋台のお茶腕になみなみと越乃寒梅が注がれ、お正客より順に回ってきました。雰囲気も一気に変わり皆さんのお顔に笑みがこぼれます。サプライズのもてなしに私の緊張も飛んで行きました。その後のお濃茶が一層美味しく感じられました。
次は私達のテーブル席です。私のテーブルには雲鶴先生がお座りになり、家元ご家族のスキーの楽しい思い出もお聞きしました。テーブルを囲んみ、お茶を点てながら雲鶴先生の温かいお人柄に触れたことも有意義なひと時でした。各テーブル、お花の生け方、道具の組み合わせ、それぞれ個性がにじみ出ていて、楽しいお席になりました。
午後の懇親会では、家元の篠笛をじっくりと拝聴。お楽しみ抽選会では家元からの色紙のプレゼントもあり、当選した方の嬉しそうな表情が忘れられません。次回は五年後の九十周年、皆さんお元気でまた集えることができますことを祈念し散会となりました。
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2019年1月1日
各地初釜だより
2019年1月12日
◎仙台同好会
上野 爾今
一月十二日、国分尼寺逢庵にて初釜。 家元、雲鶴先生、元仙台博物館館長・佐藤憲一先生、岩手支部長・澤野先生を迎え華やかな席となる。会席、お濃茶と続き、家元持参の掛物・伊達政宗消息を佐藤先生の解説で勉強、贅沢な席。消息から小田原における千利休との出会いのことが膨らむ
別茶室にて客人はお薄をいただく間、稽古仲間が代わる代わる自由にお薄を点て、賑やかに一服を楽しんだ。
一月二十六日、場所を変え福聚院 逞々軒にて初釜スタッフと当日欠席者のために初釜趣向で労い茶事をする。炭手前から濃茶 お薄と。お薄は新しいメンバーも和気あいあいに一服を点てる
新人の活躍が目を見張る。 毎回稽古前に全員にて茶花を入れる。これが稽古場の楽しみの一つでもある。雲鶴先生のご指導の賜物でである。
2019年1月13日
◎岩手不白会
澤野宗桂
家元ご夫妻には岩手不白会の初釜にお揃いでご来席いただき大変光栄に存じました。幸先よいスタートを切れたと思っております。お年始のお心遣いを頂戴いたしまして恐縮に存じました。
前日小枝和尚様の初釜に初めて出席させていただき、次元の異なった雰囲気で緊張いたしましたが、大変よい経験をし、また楽しく過ごす事ができました。
今年はご初代生誕三百年諸行事でご多忙を極められると存じますが、私どもは家元のご指示に従い邁進いたしたく思っておりますので、どうぞご指導よろしくお願い申し上げます。
2019年1月23日
◎新潟不白会
中野宗順
先日は大寒の新潟へ皆様おそろいで御出席いただきまして、誠に有り難うございました。
お陰様で八十五周年の初釜も盛大に終えることができました。支部の皆様も大変楽しまれた様でございます。
舞台の上での家元の篠笛も美しく、音色も新年を寿ぐにふさわしく今年も一同にとって良い年になる事とうれしく拝聴いたしました。
濃茶の前の祝盃もサプライズで喜んで頂きました。家元、雲鶴先生、宗康御夫妻、博之様とそれぞれお正客をしていただき、皆が御一緒に共に出来たことに感謝申し上げます。
2019年1月27日
◎長野不白会
市川宗恵
少し遅めの初釜が小諸文化センターで行われました。
当日の朝は、新年のはじまりを祝うかのように辺り一面銀世界でした。
足下が心配な中、総勢二十名の出席者でした。この初釜の時だけお会いする会員さんもいらっしゃるので、

とても楽しみな一日であり、大切な一日でもあります。
支部長をお正客に、お客様は、今年はくじ引きで順次席が決まっていきました。支部長のご挨拶から始まり一献を傾けながらの楽しい会食が進みました。お席は一月も下旬ということで、及台子に朱手桶の趣向。お床の花も松に菊と、随所に初釜らしさの演出がされていました。
私はお当番として今回、薄茶点前を担当致しました。
以前、招請研究会で、お茶はいかに美味しくお客様に飲んでいただくかが大切、とのお話を家元からうかがった事を思いだしながら薄茶を点てました。冬なので少し熱めに点ててしまいましたが、お正客の「美味しいですよ」のお声に安堵いたしました。
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2018年11月2日
郡山市民茶会で茶箱の点前
渡邉宗翠(福島不白会)

平成三十年十一月三日、郡山諸流茶道連盟主催にて七会場で茶会が開かれました。
私は公民館の会議室が担当でしたので立礼卓での茶箱を使ったお席ににしました。
大寄せの茶会での立礼の茶箱は初めての経験でしたのでご指導、ご意見を仰ぎ準備を進めました。
当日、お客様も「珍しいお席で楽しませていただきました」とお話くださったり、「もう一回入ってもいいですか」と二回、私の席に入ってくださったお客様もいらして、亭主を務めた私も大変うれしく、楽しい茶会を経験させていただきました。
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2018年9月15日
皆が楽しめる観月茶会
柿崎宗恵(青森不白会)
みちのくの善知鳥の宮に茶の集ひ和むこころそ楽しかりけり(宗慶)
平成三十年九月十五日、善知鳥神社参集殿にて第二十三回観月茶会が開かれました。前日の神社の大祭、夜は百五十名の直会、それに続く茶会当日は、他流の方や、お茶の稽古をなさっていない方、お酒を飲みにいらっしゃる方と様々お集まりになり、準備は大変でしたが、賑やかな楽しい集いとなりました。
お酒は七戸のまごころ、つまみは地元の物を籠に盛り、お点前は立礼で氷点。陰点も薬罐に氷をたくさん入れて冷たいお茶を出しました。皆さん珍しいといってお替わりする方も多く、九州、八女のお茶をおいしいと味わっていただき、準備の甲斐がありました。皆様喜んで帰りました。支部長一年生の茶会は、とてもハッピーなひと時でございました。
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2018年9月8日
ロサンゼルス活動報告
西村 宗櫛(羅府不白会)

ロサンゼルス不白会は今年も様々なお茶会を頼まれ皆で楽しく江戸千家のお茶をしております。
どうぞ日本の皆様、応援してください。
・二月 ランチョパロスバーデスアートセンター茶会
・四月 トーレス文化祭
・六月 ホンダモータース おもてなし茶会
・七月 デリシャス リトルトウキョウ茶会
・八月一日 TVチャンネル7 朝のニュースで江戸千家LA不白会の紹介
・九月二日 ジャパンハウス オープニング茶会
・九月八日 パロスバーデス茶会
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2018年9月6日
長野不白会会長傘寿のお祝いと感謝の茶事
神津宗栄・下村宗悦・李 宗福(長野不白会)

平成七年より長野不白会支部長をお受けいただいている李宗福先生がめでたく傘寿を迎えられ、九月六日、「傘寿のお祝いと感謝の茶事」が菱野温泉茶寮「花おか」で行われました。
まず、支部長のお申し出により六名の物故者に献杯が行われました。続いて本懐石のお料理で始まり、貴人点、薄茶と続きました。最後に社中の方から花束贈呈、支部長のお言葉にもこれまでの長い年月への思いが込められ、皆様目頭を押さえていました。江戸千家のお茶を通し強い絆で結ばれている事を感じた一日でございました。厳粛の中にも楽しいお茶会でした。
●傘寿を迎えて
李 宗福
長野不白会の支部長をお受けいたし、今年で二十四年になります。今年傘寿を迎えました。先輩の方々、また会員皆様のご協力のおかげで無事今日まで、楽しい茶の湯の道を支部長として務めてまいることができました。会員の皆様が準備したお祝いの会、床には瑞雲、大徳寺の掛物が掛けられ、貴人席にご案内いただきました。本懐石で千鳥の盃、炭点前、貴人点て茶碗は、建窯天目で美味しい濃茶をたっぷりと、まさにお茶の醍醐味を感じ、茶道に精進し、本当に幸をしみじみと感じました。もう少し皆様と共に、江戸千家の和を広げていきたいと思います。
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2018年9月1日
茶の湯の普及をめざして
亀山 穂雪(高田不白会)

友人二人からそれぞれ依頼をもらいました。一件目は、和服を着て何かをしたいということでしたので、椅子とテーブルでお茶を点てる稽古をしました。まず、私が習っているヨガの呼吸法を取り入れてストレッチをした後、和服着用時の所作を実践し、テーブルに着きお菓子のいただき方やお茶の点て方を教え、自分でもお茶を点てたり飲んだりしてもらいました。友人以外三名のお客様は、お茶を点てるのが初めてでしたが、またやってみたいという声、帰りに茶筌を買って帰った方もいたと聞き、私もやってよかったと思いました。
もう一件は、高田城の復元を望む市民団体のシンポジウムでお茶席を用意してほしいという依頼でしたので、簡単な茶席を設け、高田藩と江戸千家の関係についてお話をする機会も得ました。、
今後のシンポジウムにも関わっていくことになり、自分ができる範囲で活動を広げていけたらいいなと思いました。
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2018年3月10日
雛の茶事
(新潟不白会)
亭主を務めて
木山宗真
三月の雛の茶事で初めて亭主を務めました。
事前の準備から始まり、当日の段取りや水屋の仕度、大勢のお客様を前にしての挨拶など、日頃のお稽古の成果を問われているようで、緊張しました。
緊張で会話もままならない亭主にお客様は優しい言葉をかけていただき、気持ちを奮い立たせ最後まで務めを果たすことができました。亭主、裏方ともに皆で一つの場を作りあげることの楽しさを感じました。
また、今回のお茶事ではお道具組みもお料理も先生に用意していただきましたが、どれも桃の節句を彩る春満載のものでした。見た目にも華やかなちらし寿司や熱々のはまぐりのお椀など、お相伴にあずかりましたが、とても心温まるお料理ばかりで、張りつめていた気持ちもほころびました。後座では気持ちも新たにお茶を差し上げることに集中できました。これまでのお稽古でも承知していたことですが、あらためて大勢の支えがあってお茶は成り立っているのだと実感しました。

やっとスタートラインに立ったところですが、これからも焦らずに先を目指し、楽しみながら一歩ずつ進んでいきたいと思います。
半東を務めて
中村宗由
この度の雛のお茶事で半東のお役をいただきました。前日の準備の折、先生から掛け軸の歌の読み方を教えていただき、初めてその意味が判りました。
平素のお稽古でもすばらしいお道具や掛け軸に触れる機会をふんだんに与えていただきながら、自ら求める姿勢が足りなかった事を痛感しました。当日も勉強不足を痛感する場面も少なくありませんでしたが、皆様に支えていただき貴重な勉強をさせていただくことができました。これからは自ら学んでいきたいと強く心に思いました。
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