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2016年7月23日

研究会に参加して半東を学ぶ

家元招請研究会

藤田宗松(福岡不白会)

 七月二十三日、日本庭園において、午前中は体操、午後は家元による濃茶のお盆点てテーブル茶でした。
 家元はご自身でテーブルのセッティング、花入替え、ご持参の中村宗哲の棗(宝暦年間作、片身替わりの仕服付)に抹茶を入れ、お膳の点検等をされました。八寸の量などは時によって増減することを自分なりに納得することができました。家元はお客様にご挨拶ののちお膳を運び出します。私も半東としてお手伝いいたしました。お酒も出、勧め上手の家元の話に、和やかに談話もはずんでおりました。
 銅鑼の音で背筋と気持ちが引き締まります。床には「白雲抱幽石」が掛かり、竹籠に赤水引、岡虎の尾、仙翁華が置かれています。テーブルには、栃の木盆の中央に濃茶器が、テーブル下の左側にポットが置きつけてあります。平茶碗に茶杓、茶筌、茶巾等が仕組まれて持ち出され濃茶の点前が始まりました。家元ご持参の川喜田半泥子作の白い平茶碗にたっぷりときれいに練り上げられたお茶に皆さんの感動の声が上がりました。
 お家元の「お客様へのおもてなしはいつも真剣ですよ」という言葉に深く納得いたしました。梅雨明けの明るく華やかなお席でした。
 半東としては、膳や菓子を持ち出すときの間、座る位置などが気になりました。テーブル茶でもできる濃茶の点前の経験を積んで、身に付けていきたいと思いました。

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2016年7月3日

茶箱の濃茶点前を学ぶ

博子先生招請研究会

工藤宗幸(青森不白会)

 夏とはいえ涼しい七月はじめ、博子先生をお招きしての研究会が青森市善知鳥神社で開催されました。今年は何年か振りに課題は茶箱でした。お盆に乗せた場合、掛子を使ってのお点前、拝見がある場合、ない場合、またそれぞれの道具を置く位置も違いますし、細々とした所作等ご注意を受けながら、とても丁寧にご指導いただきました。特に濃茶ははじめてという方も多く、私も初心者のような気持ちで教えていただきました。家元のおっしゃるように、この頃は住居に和室のないことも多くテーブルの上でお盆にお箱をかざって濃茶ができますことはお客様としても亭主としても、襟を正すような気持ちながら、気軽に取り組め喜ばしいことと思いました。
 博子先生は少しの合間をぬって、松葉杖をつきながらの参会者にやさしく「大丈夫ですか」とお言葉をかけてくださったとのこと。そこここに細やかなお茶の心を教えられた一日でした。

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2016年6月21日

ホンダモータース 茶の湯でおもてなし

西村宗櫛(羅府不白会)

 六月二十一日、ホンダ・モータースの幹部の方々三十二人がアメリカ中からロサンゼルスの本社に集まるため、日本の伝統文化の紹介を兼ねおもてなししてほしいと、江戸千家ロサンゼルス不白会に依頼がありました。ミヤコハイブリドホテルでお茶会のデモンストレーションとお琴の演奏を披露したところ、皆様興味深そうに見入っていました。和菓子とお抹茶も美味しそうに召し上がっていました。その後、和食とお酒で夕食が振る舞われました。
  今、アメリカ、世界中でお抹茶がブームです。六月十五日にはラスベガスのコンベンションセンターで二〇一六年ワールドTEAエキスポが行われ、八百人以上の人達が集まる中、茶の湯のデモンストレーションをして来ました。
 その他、五月にはUSCアジアンナショナル美術館で日本の茶の湯のおもてなしを依頼され、お茶のデモンストレーションでおもてなしをして来ました。皆楽しくお弟子達もお茶会をして日本の茶の湯を紹介をしております。日本からの応援宜しくお願い致します。

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2016年6月6日

石川前支部長に感謝して

家元招請研究会 

佐藤宗博(静岡不白会)

  今年の課題の「体操十種」、濃茶席の支度、お家元ご亭主による濃茶席について、参加者の感想です。
 ◦熱心な体操のご指導に、疲れが午後に出ないか心配だったが、筋肉をほぐし、体幹を整え、腹式呼吸をする事でむしろ活性化され集中できた。
 ◦小笠原式礼法の立居の美しさに感嘆させられた。所作も点前も全身を使って心を表すことが大切なのだと教えられた。
 ◦茶席の支度では、見学者の為に点前座を移動された。自分が固定観念に囚われていたことに気付いた。工夫次第で自分の茶席を作る事ができるのだと得心した。
 ◦気迫のこもったお家元のお点前を一つも見逃すまいと拝見した。記憶に残し自身のためにも活かしたい。
 ◦博之様の水屋でのご指導が役に立った。

 濃茶席は、三十三年に亘って支部を支えて下さった石川宗貢前支部長への家元からの労いの席となりました。同席させていただき、石川先生のお母様の思い出話と現在までの流れを感慨深く伺わせていただきました。明治生まれの女性の気骨と茶道への情熱で人生を貫かれた方で、江戸千家が困難に直面した折にも信念は揺らぐことなく今日の静岡支部への道を繋いで下さった事。そして石川先生がお母様の意思を継いで三十三年間、守って下さった事などを。
 石川先生は、箏の名手でもおられ、教育長賞、文部大臣賞、二〇一四年には旭日双光章を受賞されました。茶道と邦楽を究められた先生のお人柄の、雅さと大らかさで支えられた三十三年間でした。家元の思いの込もったお濃茶をお相伴しながら、バトンは受け継いだものの未だ不安だらけの私はしっかりせねばと自分に言い聞かせておりました。

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2016年5月1日

茶の湯と体操に思う

家元招請研究会

高橋尚子(新潟不白会)

 数年前から家元が体操を始められ、最初は短い時間でしたが段々時間が伸び、午前中は体操という日もありました。お茶の研修と体操はどうしても私の中で結びつかないでいました。実の話「お茶の研修なのにどうして体操?」と自問自答でした。しかし先日、家元のお話に「はっ!」と気付きました。家元は専門的に体の仕組みを学ばれ独自の体操「体操十種」をつくられました。自分にあった体操をゆっくりと繰り返し行い、正しい姿勢、身体作りの役に立つようにというお考えからです。お茶室でお点前をするとき、精神的に心が穏やかであることは、一つ一つの作法を丁寧にきれいにこなすことと同様に、いやそれ以上に大切だと思います。「体が健康で心が穏やかであれば、ほんの小さな音もやさしく心に響きます」と家元は話されました。
 茶杓を置いた時のわずかな響き、茶筌通しの柔らかな音、お釜の中でお湯が沸く穏やかな音、小さな音が心にとまり、和やかな場を作るのだと思います。体が健康であることは、心が穏やかでいられる一番の条件だと考えられたのではないか、と思いました。
 武士道の訓えに「心・技・体」とあります。心=精神 技=技術 体=体力 この三つのバランスがよく調和していれば、自分のもてる力を余すことなく、もしくはそれ以上の力を出すことができます。お茶の訓えにも通じると家元の言葉から気付きました。お客様をもてなし、おいしいお茶をご馳走すること、それは体の健康が何よりも大切で、人として優しくあるための全ての基礎になるのではないかと思います。私の小さな気付きをお話しました。

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香付花月と総飾りを学ぶ

博子先生招請研究会

佐藤令子(福島不白会)

 五月一日、福島不白会家元招請研究会が博子先生をお迎えし、白河市南湖公園の翠楽苑で行われました。
 課題は「香付花月」と「総飾り」です。
 まずはじめに香炉の準備の仕方をご指導いただきました。
 香炉の灰を小さな炭火で十分に暖めておくこと。底まで暖まった事を確かめてから炭団を埋めて筋目をきれいに入れて火窓を開ける。
 お香の奥深さに感心したところで、いよいよ「香付花月」です。私は三客としてお席に入り、見事に「花」を引いてお香を焚くことになりました。点前畳に入りお盆を引き香炉を取り出します。銀葉を灰にのせ香木を香箸で探るように取り出して横一文字に置きました。そしてお香が薫っているのを確かめてから炉縁の横に出しました。お正客から順にお香を聞き回し、最後に私も聞いて片付けました。続いてお薄ですが、ここでも「花」を引きましたので、替え札を要求しました。前回の「濃茶付花月」をご指導いただいたときは札の展開と折据の扱いだけで頭がいっぱいでしたが、今回は他の方の札の動きや点前畳から戻るタイミング、仮座の使い方など考える事ができるようになってきたかなと思います。
 午後は「総飾り」です。「香付花月」と同じ客組でしたので、お点前をよく見ながら勉強することができました。とても有意義な研究会となりました。

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茶の湯の祭典で

西村宗櫛(羅府不白会)

 五月一日、パサデナ市にありますUSCパシフィック・アジアンミュージアムで、お茶の祭典が催され、江戸千家ロサンゼルス不白会西村社中が茶会を担当しました。
 掛物は、少し早かったのですが「清流無間断」。水の流れのように静かに琴の音色を聞きながら、あやめなどの季節の花を眺めていただき、、美味しくお茶を味わっていただこうという趣向です。
 今、アメリカでも日本のお茶のブームで、特に抹茶を飲まれる方が増えてきています。和菓子を食べていただき、お抹茶の飲み方をお教えして皆でいただくというおもてなしは大変好評でした。
 この美術館は江戸中期から後期の掛物や茶碗、壺、着物などが多く展示されています。様々な面で日本の伝統文化が紹介できた催しでした。日本を訪れたことのある外国人たちがとても喜んでおられました。

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2016年3月20日

高田不白会研究会

亀山 穂雪(高田不白会)

 去る三月二十日、旧高田師団長官舎において高田不白会研究会が開かれました。この会は、教授者と一般会員が知識や繋がりを深めるため、一年に三回課題を決めて勉強会が開かれます。
 今回の課題は、茶カブキということで、私は亭主役として参加致しました。引き受けたものの実は、濃茶を点てるのは不得意な上、均一の濃さに練る大役に困惑しておりました。しかし、お客様たちのお顔を拝見した瞬間「おいしいお茶を召し上がっていただこう」という気持ちに変わり、何とか役目を果たすことができました。お客様皆様、好成績でよかったのですが、私が点前に気を取られて会話がおろそかになってしまったのが今後の課題です。
 この会が発足されて三年になりますが、教授者の先生方がして下さっていた「準備のための準備」や気遣いを学ぶ事ができるのが、一番大きな収穫です。今後もますます盛んになるよう協力していきたいと思います。

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2016年2月20日

「茶通箱」と「七種の蓋置」

博子先生招請研究会

緒方宗和(大分不白会)

 博子先生をお迎えして大分で初めての研究会が行われました。課題の一つである「茶通箱」の亭主を務めることになった私に、準備の段階から優しくご指導をいただき、勉強になる事ばかりでした。「茶通箱」の由来・意味や扱い方、初伝としている理由等の説明があり、お点前に入る前の心構えが自分の中ですーっと変化した気がしました。大切なお茶を美味しく味わっていただけるよう一層心が入った感じです。お客様から配慮ある言葉をいただいたり、主客末客のスムーズな動き、水屋の方の気配りや段取りの良さに助けられ、和やかなお席で楽しく稽古させていただきました。
 午後からは「七種の蓋置」の扱い方について様々な質問の一つ一つに実演を加え、丁寧にお応えいただき、参加した皆様も充実した時間が共有できたのではないかと思います。
 博子先生の所作に注目してしまい、メモを取るのも忘れてしまいましたが、博子先生にはじめてご指導をいただいたお席に飾った掛物の『直心是道場』を平常から意識して、この体験を励みに、これからも精進してまいりたいと思います。

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2015年10月21日

「古典 台天目」

家元招請研究会

庄田宗雅(山形不白会)

 秋雨の山形に、お家元と博之様ご到着後、江戸千家とも縁の水野家古の豊烈神社と霞城公園、芋煮大鍋と一巡りいただきました。
 今年玉林院にて茶会をされました、私共とも親交のある山形市の茶道界幹部岩渕宗康さん宅にて、ひと時を過ごしていただきました。
 今回の課題は、「台天目」。博之様が貴人、私が亭主をさせていただきました。体操で身体を和らげた後、博之様に水野家のお殿様になっていただき、お迎えいたしました。余談ですが、私の家が水野家に仕え、お殿様と共に山形に付いてまいりましたので、特別の気持ちで貴人様をお招き致しました。初座、膳の運び、後座での貴人点てと、如何に大切に接待するかを学びました。貴人に対しての距離の取り方や位置や間など所作が硬く、膝行、膝退他、言葉が出てこなかったりと、今後の課題としていきたいと思います。
 博之様の堂々と威厳のある貴人様のお姿に接しまして、今後ご指導を仰ぎ、江戸千家をお引き継ぎなさるお心が伝わって参りました。
 山形研究会後に、お家元よりお詠みに成られた印象深く愛情が感じられました句を掲載させていただきます。
 床を背に貴人畳の大座布団
  居心地悪そ 若武者の居て

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2015年10月18日

支度をする、お茶を点てる

家元招請研究会 

坂上昭子(新潟不白会)

 茶席の準備の時から、お席で差し上げる一服のお茶とお客様を思い、心を込めて一つ一つ準備をしなくてはならないということを具体的に学びました。
 私は掛軸を教えていただきました。はじめて聞く名称がたくさんありました。お軸の開き方、掛け方、床の間とお軸の長さのバランスの取り方など、とても勉強になりました。一通り皆さんによりお席の支度が整い、午後からはお家元はじめお客様に一服差し上げるお点前です。茶席の支度を進めるにつれ、心も落ち着き、おいしいお茶をお点てすることに集中できました。未熟な私で、お茶のお味はいかがなものだったかと心配ではありますが、これから常のお稽古の時も、支度には心を込めてと思っています。

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2015年10月17日

「自宅の茶」の亭主を引き受けて

家元招請研究会 

山田厚雪(新潟不白会)

 茶の湯を趣味としていた私が、教授者会会員となって初めての年、経験不足を承知の上でお客様をお招きすることになりました。
 秋の季節を感じていただきながら、ゆったりと、おいしいお薄を一服差し上げることを課題に決め、お軸は曹洞宗両本山前貫首様の寄せ書き「菩題閑月」と致しました。
 中置きの道具組みを決めていく過程も楽しいひとときでしたが、社中の方々との地元食材を使った茶事の料理の試食や盛りつけ等、いつもとは違った茶の湯の時間となりました。
 半東と水屋をお願いした経験豊富な先輩方の助言により、廊下の椅子を移動し、絨毯を敷いて中庭の錦鯉を見ていただける寄付を設えることができました。
 お客様は、当日のくじ引きで決まるとのこと、おいしい新潟のお酒を用意しておりましたが、ノンアルコールの日本酒が思いの外、役立ってくれました。至らぬことが多い中、楽しく和やかに導いていただきながらの思い出深い「一期一会」となりました。
 午後からの反省会では、六カ所のお席の亭主、お客様方の詳細な報告がなされ、各々のお席の工夫が感じられ、大変参考になりました。家元よりの五条天心の小社の萩を詠まれた色紙を胸に、帰りの秋風は、さわやかでございました。

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2015年10月4日

準備の実際に触れる研究会

家元招請研究会 

伊藤宗素(福岡不白会)

 最初に、基本中の基本、身体の中心軸を定めるための体操や、立居をおさらいしていただきました。私は脚の痛みを言い訳に、立居がきちんとできていませんが、中心軸をしっかりすれば、もう少しスムーズに動けるかもしれないと、改めて体操の重要性を考えさせられました。
 次に、床の間飾りの中心となる、掛軸の扱い方です。軸の出し入れから掛け方、歪みの直し方のほか、鑑賞の仕方も含めて軸に関する多様なお話をうかがいました。お花については亭主が好きな花を即興で自由に入れる、とのお話で、決まりが多くない分、より一層のお稽古の大切さを感じました。
 炉辺の支度では、風炉釜の扱い方に次いで灰の直し方を目の前で拝見して、手つきや道具選びなど、細かい点までよくわかりました。風炉や棚の飾り方では、自分の身体に程よい位置にある釜や水指との距離を測った長さが畳の目数になる、とのお話は、道具を目数で置くものと思っていた私には、目から鱗でした。昔のお茶会の準備は、石臼でお茶を挽くことから始まり、大変手間のかかるものであったとのお話も新鮮でした。
 通常のお稽古では、師匠にほとんどの準備をしていただいていますため、いざ茶会や初釜等で支度を手伝おうと思っても、わからないこと、できないことが多くて不甲斐なく思っていました。今回学んだことを活かして、茶会の支度が滞りなくできるように、ますます精進してまいりたいと思います。

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2015年10月1日

研究会の学びを稽古で実践

家元招請研究会 

大塚早苗(茨城不白会)

 十月一日、取手市の弘経寺で行われた家元招請研究会にはじめて参加させていただきました。
 掛け軸の扱い、花入、茶掃き等のご指導では、お稽古で何気なく目にし、手にしていたお道具の準備の基本に触れることができ、大変勉強になったと共に、考えを巡らしながら用意することの楽しさに気付かされた気がいたします。
 後日、研究会で勉強したことを踏まえお稽古で実践しました。軸は「喫茶去」。床とのバランス、曲りがないか等配慮して掛け、花は床と軸との調和に気をつけながら、鶴首の花器に銅葉イネ、秋明菊、杜鵑を活けました。お茶は棗の中心に自然な山形になるように掃きました。
 一献のお膳も心を込めて作り、テーブル茶でしたが、会話も弾み、和やかな時間を過ごすことができました。この研究会では知識のみならずお客様をおもてなしする心構えも学ばせていただきました。私も自宅にお客様をお招きできるよう精進したいと思っています。

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2015年9月27日

準備を楽しみ大切な時間に

家元招請研究会 

楚山陽子(高田不白会)

 まず、呼吸と動作、姿勢とリズムが大切と、家元考案の「体操十種」で始まり、立つ、座る、お辞儀、お点前、基本的な正しい動作を繰り返すことの大切さをご教示いただきました。
 茶席の支度・しつらえ(小習)は、点前の稽古に入る前に身に付けることが必要と家元は話されました。準備と片付けは難しく感じがちですが、準備を面倒がらず、その時間を楽しみ、亭主自らしつらえ、心を落ち着かせ、惑わされず、ゆっくりとお客様を迎える醍醐味を感じてほしいとのことでした。
 まず床の間。お軸、お花、香炉と茶席の特別な場所として演出することから始まり、炉辺の支度、灰を直し下火を入れ、鉄の釜で湯を沸かす。その基本の過程を習得し、その場に適した空間を作り上げて、それからお茶を掃き、お菓子を吟味し、その他お客様を招くためのしつらえを整える。
 今はついお点前を習うことだけに専念してしまい、人任せになってしまっている大事な仕度、準備を自分一人の大事な時間として楽しむことの出来るように精進していきたいと思います。
 研究会の最後に、家元から六種の歌の短冊が披露され、秋を感じるしつらえで感激いたしました。
 追記 翌日は、岡倉天心公の終焉の地である妙高山麓、赤倉の「六角堂」に献茶を行い、その後広場にて参加者一同で野点を行いました。お家元の奏でる篠笛が赤倉の碧空に響き渡る楽しい一日でございました。
 諸人の想いを胸に茶を献ず 篠笛響く赤倉の秋

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2015年9月13日

亭主のあるべき姿とは

博子先生招請研究会 

福士宗信(岩手不白会)

 去る九月十三日の日曜日、岩手不白会で家元夫人川上博子先生をお招きしての年に一度の研究会が盛岡市中央公民館で開かれました。参加者は八月八日に白寿を迎えられた岩手不白会名誉会長の三田宗明先生を筆頭に教授陣四十人余りです。テーマは「三方飾り」、茶碗と茶杓、茶入の三点いずれもが思い入れのある道具で、お客様をおもてなしするというものです。お茶事形式で初座に一献差し上げるという形で行うことになりました。
 研究会でははじめに博子先生が「三方飾り」の意味と由来、そして今日の考え方など丁寧にご説明いただき、その教えを胸に三人のお客様を一生懸命おもてなししました。昼食後は、夏休み中にお家元とヨーロッパ旅行をされたホットなお話があり、参加者たちは居ながらにしてイギリス、フランス、イタリアの美術旅行を楽しませていただきました。またお話の際ご旅行にも持参された素晴らしい茶籠でお茶を点てられ、三田先生たちに振る舞われました。そのさりげない博子先生の所作に亭主としてのあるべき姿を見ることができ、とても楽しい研究会でした。

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研究会レポート『小習』

家元招請研究会 

佐藤宗博(静岡不白会)

 九月十三日、小習による茶席の支度のご指導をいただいた。普通の日本間が、床を飾り道具を据え風炉に火が入れられ、釜が掛けられ、と次第に茶席に変化していく様を初めて体験した者もおり、大変新鮮かつ有意義な内容であった。
 準備を担当した者としての反省点と参加者の感想を記す。
一、掛物は貼り風帯の他に垂風帯のお軸も用意すべきだった。
二、花入も焼き物の他に籠も用意すべきだった。
三、普段使っている実用品のみで茶掃箱を用意しなかった。
四、水屋瓶、水屋たらいを代用品のみで用意しなかった。
 研究会の課題への洞察の不足を思い知らされている。

●山村操雪  掛け軸の扱い方を丁寧に教わり、ご指導の通りお軸を掛けたら、床の間の空間がぱっと別のものになるのが分かりました。お花も添えられ日本の文化、芸術って素晴らしいなと思いました。今度は「書」等について知識を拡げたいと思いました。ご持参下さった短冊の時代を経た美しさに感動いたしました。

●片山宗稔  花を入れる事と、風炉に火を入れるお役をさせていただきました。
 花台に八種ほど用意し思案していたところお家元から 「迷っている時は一度挿してみなさい」とご助言がありました。結局ススキ、吾亦紅、白萩、青色藤袴を選びました。正面の少し離れた場所で吟味することが大事で、この場合は右側から見る景色の方が良いので花入を左に廻しては、とのご指導があり、それにより床の間が生き生きとした表情に変わりました。
 風炉に下火を入れる時は火花が畳に飛ばないよう、風炉の縁に台十能の底をしっかり乗せるようにとのご注意をいただきました。 たっぷりと炭をつぎ香をくべ釜にいっぱいの水を入れて掛けました。一時間ほどすると良い具合にお煮えがついており安堵しました。わずかな時間にたくさんのことを学び爽やかな気持ちになりました。

●末永惠雪  以前の稽古では、炭や茶の点前にのみ時間が費やし、仕度はいつも先生にお願いするばかりでした。最近では炭斗に炭を組み、種火をいれ、薄器、茶入に茶を掃き、あるいは香炉に火を入れる、軸を掛ける等、少しずつ茶席の仕度をさせていただいています。
 準備の重要性を今回改めて気付かされました。今後は機会があれば灰の上げ入れ、撒き灰の作り方、釜の始末などにも関わり、本当の意味での「自分の茶」が点てられるようになればと思っています。半東をさせていただきましたが、少しずつ茶席全体の様子を見渡せるようになりました。

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2015年9月6日

貴人として体験

家元招請研究会

石川宗享(青森不白会)

 本年度二回目の家元招請研究会が、九月六日青森市善知鳥神社でおこなわれました。お家元、博之様おそろいでお越しいただいての青森での最初のお勉強会となりました。
 テーマは「台天目」。寄付には一服の絵が掛けてありました。善知鳥という鳥で、今はほとんど見かけないものの、青森市の鳥として名が知られております。棟方志功画、本席の床も志功書の大きい字で「善知鳥神社」と一行書きでした。及台子は落ち着きのあるどっしりとしたもので、毛氈の上に座布団が敷かれ、ご丁寧なおもてなしでした。点心とお酒をご馳走になりまして、ご亭主の柿崎様には、大変お世話になりました。
 お家元は以前から軽いおつまみと飲み物でお客をお迎えすることが大切と提唱されています。普段の稽古と相伝物としての稽古は違いはあるのかも知れませんが、底に流れるのは同じかも知れない、と思いました。静かな時間のなか、ゆっくりとした動作で振る舞い、そして頭を先々に巡らして次の動作が自然に流れる。そんなことができたらこれが茶の湯の道として人生の道として、大げさかもしれませんが、大切なことと感じました。

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2015年8月30日

準備することの奥深さを知る

家元招請研究会

太田理恵子(福島不白会)

 八月三十日、郡山市の麓山荘で「小習」の研究会が行われ、お茶を点てるまでの準備の心得や仕方等をご指導いただきました。始めに、床の間にお軸を掛ける、箱からお軸を出し掛け紐や風袋の扱い方、床のどの位置にどのように掛けるのか丁寧にご指導いただき、今回は横軸「喫茶去」を自在を使って矢筈で掛けました。
 花の準備は、掛け軸との位置関係、大きな口の花入に活ける場合の止め木をの使い方を指南いただきました。さらに丸灰の風炉にお炭を入れる、煙草盆の火入れを整える事を博之様に教えていただきました。茶器を清めてお茶を入れる準備がいかに大切であるかを思い知らされました。
 準備が整ったところで茶室を見渡すと、目に映るものは何をとっても大事に思え、その上での茶席であると実感しました。
 日頃のお稽古も準備は先生任せ、宗匠が言われた「殿様稽古・お嬢様稽古」そのものでした。準備とはこのように気を配り、奥深いものであることを今更ながら痛感しました。点てた薄茶を「美味しかった」と言っていただき、とても励みになりました。
 研究会の終わり、お家元からお辞儀の仕方を伝授いただき、思い出深く今後の動作に活かして行きたいと思いました。

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2015年8月8日

三田宗明先生白寿のお祝い会

岩手不白会

会場
 江戸千家岩手不白会名誉会長の三田宗明先生の白寿お祝い会が八月八日に和やかに開催されました。
 大正六年八月八日生まれの三田先生は、今年八月八日に数えで九十九歳の白寿を迎えられました。お祝い会には直弟子をはじめ、岩手不白会の会員ら百六十人余りが駆けつけました。
 はじめに澤野宗桂会長が「三田先生は茶の湯江戸千家一筋に、きょう白寿を迎えました。長年のご功績を讃えみんなでお祝いしましょう」と挨拶。続いて江戸千家お家元川上宗雪様の祝辞がビデオで上映されました。お家元はヨーロッパご旅行中で、丁度ローマに滞在中とあって、〈ローマより愛をこめて〉とお祝いの言葉を贈られました。
 三田先生は今もいつも通りお茶の稽古を続けています。全国連合不白会名誉理事の三田先生は、江戸千家にとっても大切な先生です。愛弟子で最も若い十歳の佐藤唯ちゃんが「これからもたくさんお茶のことを教えてください」と花束を贈りますと、三田先生は「ハイ」と笑顔で答えていました。そして「私は江戸千家茶道のお陰で今日を迎えました。主客が真の心を交わすことが茶の湯の心です。江戸千家茶道を通して一人一人が光り輝いてほしい」とお話されました。中には先生のお話を久しぶりに聞いた人もいて先生の茶の湯に対する教えに感心していました。
会員に囲まれる
 お祝い会では国の重要文化財指定、早池峰神楽岳神楽の翁舞などが演じられたほか、会員たちによる唱歌なども披露され、三田宗明先生の白寿をお祝いしました。
十歳の愛弟子と

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