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2023年4月6日

新宮同好会の稽古

新宮同好会

一、風炉の名残り
一、炭点前着火炭使用
  一、濃茶薄茶
一、小習
   炉の片付け

一、体操十種
 「頭の位置と腹式呼吸」
 「臥式」(寝ながら体操)
○今回の一品
  ◦浦上玉堂
     「三江川渡図」

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2023年3月4日

佐賀オンライン研究会

三ケ島宗汲(佐賀不白会)

 体操では姿勢の整え方から始まり首や肩、腹部から腰、足へと続くストレッチで、今回は社中の方も一緒でより分かり易く感じました。私は肩こり、腰痛がたえなかったのですが、体操十種を教えていただいてからは頭の位置確認と肩甲骨動かしを隙間時間に、腰や足回りは就寝時に実践するようになり、随分楽になったと感じております。まだ猫背の改善までは至っておりませんが、伸びやかな姿勢でお茶と向き合えるよう継続していきたいです。
 炉辺の準備から釜据はオンラインならではの視野の良さがあり、こまやかな調整のポイントも説明いただき分かり易かったです。「札なし花月」はコロナ禍を考慮されての新展開。折据や札の扱いが苦手でも参加できるのも魅力だと感じました。各服点てのため通いの役割やその動きを拝見できたのも大きな収穫でした。

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チャリティー茶会に参加して

田代宗代(新潟不白会)

 新潟不白会では三月四、五日、トルコ地震被災者支援の茶会が開催され、沢山の皆様がチャリティー茶会の趣旨に賛同いただきお越し下さいました。コロナ禍久し振りのお顔合わせで「テーブル茶席は初めてですが、楽しいですね」とか「ボクお茶は半分でいいよ」等、笑顔、笑顔が嬉しく感じられました。
 会話の中で日本ならではの支援というお話も出、トルコの被災者の方々に早く以前の日常が戻られることを願わずにはいられません。花入のチューリップにその思いを強くいたしました。

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2022年11月18日

2022年度 家元教場研究会レポート(14)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十一月十八日(金曜B)
      主 倉持宗江(東京)

 十一月ですので、炉開きと口切をテーマに自宅の茶を行いました。お客様は、森田宗杲様、中野宗照様、福嶋宗郁様の三名、お迎えする側は、倉持宗江、倉持武雪 社中一名です。
 前庭のベンチを待合に、広間にて母の茶壺で、母から教えられた口切をいたしました。新茶葉茶の香りを皆さんで楽しみ、御茶のお正月を迎えた喜びを感じました。
 続いて瓢の炭斗で炭点前、「やはり炉壇の炭のぬくもりはいいですね」と話し、菊の葉の香りを楽しみ、塩で炉を清めてこれからの安全を祈りました。
 場所を変えて、テーブルで御酒と手作り竹皿の八寸、先ほど取り出した葉茶を臼で挽く音を聞きながら、手作りの懐石弁当とお椀でお食事、いろいろなお話をお聞きし、お互いに親しみが深まりました。主菓子を召し上がっていただき、庭のベンチで中立。
 銅鑼の合図で、小間席入り。挽きたての濃茶を各服点で味わっていただきました。篩はかけていないのですが、粒もなくすべらかな濃茶が練れました。飾り替えをし、二月堂と椅子を準備した広間へ移動して、薄茶を差し上げました。最後に水菓子でリラックスして、懇談。
 研究会の「自宅の茶」のお陰で、普段あまりお話できなかった方々と、親しくさせていただき、 茶の湯の考え方、行い方のお勉強ができました。御茶を続けていて良かった。御茶をすることで、人生も広がり、気持ちが豊かになると皆さんで話しておりました。 研究会に参加し、自宅の茶を実践させていただいたことを感謝申し上げます。

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2022年11月6日

福岡・佐賀オンライン研究会

「自宅の茶」「口切り、炉開きの趣向」

黒岩宗富(福岡不白会)

 最後の研究会に相応しい「炉開きと自宅の茶」のテーマは大変参考になりました。研究会当日、福岡不白会の三名の方々が久々に拙宅にお越しになったので、オンライン終了後、実際に座敷で簡単なおつまみと一献、お弁当、主菓子、後座はテーブル茶で濃茶をお出ししました。
 オンラインの動画では、初座は八寸と一献で十分だと思いましたが、実践するとお弁当が点心の代わりとなり、座がより楽しくなりました。
 実施したことにより、オンラインで拝見した以上に多くのことを身をもって得ることができました。肩の力を抜いて「自宅の茶」ができるのかも……。それに「次はどなたがお招きくださるかしら」と皆さん楽しそうにお話されていました。

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上越茶道会茶会

高田不白会 青峰会

 十一月六日、第二十七回上越茶道会茶会が高田別院にて開催され、二席のうち、一席を青峰会が担当しました。実に三年ぶりです。コロナ禍の終息が見えない中、万全の感染対策を講じ行われました。
 当日は好天に恵まれ、十一月としては気温も高く絶好の茶会日和でした。 流祖不白筆「水月ノ絵」が皆様をお迎えし、季節の花、ビナンカズラと秋丁字が更に彩りを添えます。木地の米棚に鶏竜山窯の水指、茶器には双鶴ノ絵と久し振りの茶会をお祝いしているかのようでした。
 一席十五名ほどのお客様、正客から十客様までそれぞれ違った茶碗で薄茶が振る舞われ、喜びのお声をいただきました。花入と建水は、一昨年亡くなられた五智窯の木村隆先生の作品が使われ故人を偲びました。のどかな秋の一日、待ちに待った茶会に終始話が弾み、私は水屋でその様子を窺いながら、このような茶会が思う存分できる日常が戻る事を願っておりました。

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2022年10月23日

久留米・八女オンライン研究会

「自宅の茶」「左利きのお点前」

西依宗直(久留米不白会)

 リモートでの家元研究会も五回目、少しずつ操作にも慣れてきました。最初はパソコンがうまく作動するかばかり心配していましたが、回数を重ねるごとに余裕が出てきて、内容を吟味できるようになりました。今では後日、もう一度視聴して復習をさせていただいております。
 今回の「自宅の茶」では、亭主である家元とお客様の会話のやりとりが和やかで、画面越しでもその席の雰囲気が感じられました。
 自宅にお客様をお招きするということは、温かい雰囲気を作り出す事が必要と感じました。そのための会話の大切さを感じさせていただきました。

奥村松泉(八女不白会)

 お客様の手土産の会津八一氏のお皿をその日のテーブル茶の花器にお使いになり、家元みずから庭から切って来られた秋海棠を生けられました。その意表をつく気遣いに感銘しました。
 手弁当持込みの茶事の気楽さにも肩の力が抜けた感じでした。お互いに弁当交換し合うのも良かったのなあと感じました。
 酒は喜多屋、抹茶は星野園の星の奥と、八女の物をお使いいただいたのも嬉しい心遣いでした。
 後座は大振りの茶籠で、二つ茶碗でした。先日岩手全国大会に家元席で拝見させていただいた茶籠でした。他のお道具も映像でじっくり見る事ができました。振出は朝鮮唐津、主茶碗は尾形乾山、替茶碗は黄瀬戸の筒茶碗、中次の十草図の茶入れ、茶巾筒、家元作の茶杓等。是非手に取って拝見致したいと思いました。家元と雲鶴先生のおもてなしの心、流を大切にし、無駄のない所作に感じ入りました。

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2022年10月14日

2022年度 家元教場研究会レポート(13)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十月十四日(金曜A)
      主 中野里雪(新潟)

 反省事項は多々あるものの青森の蝦名様ご家族を新潟にお迎えできて本当に嬉しゅうございました。お母様は新潟にご縁もあり、川山様と白鳥様とは子供が同じ年齢層でもありますので気兼ねなくお話することができました。今回の自宅の茶は手順をつつがなくこなすというよりも、その場で起こることを大事にして何が起こるか楽しみにしようと心がけておりました。回を重ねるごとに家元のおっしゃる自宅の茶の深みが見えてくるように思われます。
 いつも家元に背中を押され、フォローをしていただき有り難いことと感謝申し上げます。今回も茶事の当日に家元から郵便が届き、蝦名様に日本海をお見せし、會津八一記念館にお連れするようにと招待券が同封されており、手にしたとたんに力が湧いてくるような心持ちでした。

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2022年10月11日

2022年度 家元教場研究会レポート(12)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十月十一日(火曜A) 嶋崎聰雪宅
      客 佐藤宗博(静岡)

 お茶事へのご案内をいただいて早速、土屋様、武井様よりお電話をいただき、東京駅丸の内口で合流して嶋崎様宅へ。今回も又お二方の気配りに助けていただきました。
 最寄り駅から徒歩五分、商店街の中のお宅は四階建ての堅牢なビルでした。思わず台風の度に屋根が吹き飛ばされるのではと恐怖にかられる我が家と比べてしまいました。室内は木材をふんだんに使った内装でぬくもりのある柔らかな心地よいものでした。四階のお茶室と、二階のリビングをエレベーターで行き来してのおもてなしでした。
 名残の季節感にあふれた室礼とお道具の数々、雅の中にもすっきりとした品格の美しい品々の取り合わせに、これが江戸風のセンスなのだと納得しました。
 中置に据えられた土風炉には、たっぷりの見事な藁灰が敷かれており、一同思わず歓声とため息をもらしました。随分な工夫と労力と時間をお使いになったことでしょう。最高のおもてなしをいただいた思いでした。お煮えの具合もほど良く、お菓子の「栗粉餅」と濃茶、続き薄茶のお点前でまことに結構でした。
 週に数日はご家族七人分のお食事をお作りになると、こともなげにおっしゃる先生のお手料理は、どれも一工夫されたものでした。お器もしかり。
 この度、お招きいただいて、先生の茶人としての道を誠実に地道に究めようとしていらっしゃるご様子に触れ、とてもとても感動し、刺激をいただきました。
 一日の余韻にしたりながら、車窓の富士山に今日のお床の流祖の富士の画を重ね、賛のような白芙蓉を散らす姿になるのも間もなくだろうなと思いを馳せながら帰路につきました。

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2022年10月9日

新潟オンライン研究会

「自宅の茶」「花の一二三」

鈴木宗由(新潟不白会)

●客として参加して
 経験不足の私が参加して本当に良かったのか…。「花の一二三」、家元の正面での昼食など初めての事ばかりでとても緊張しました。けれども不思議ですが、その時間・空間を楽しんでいる自分がおりました。あの穏やかな心地よさは、どこから来ているのだろうと考えて続けているところです。貴重な時間をありがとうございました。

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熊谷不白会研修会―廻り花と花寄せ

―廻り花と花寄せ

小久保寿雪(熊谷不白会)

 十月九日の日曜日、本庄市の児玉文化会館和室にて、熊谷支部の研修会が開催されました。
 一同に会しての開催は久し振りで、換気等細心の注意を払って行われました。
 講師は、中田宗節元支部長です。まず、かつて家元が熊谷支部の研究会でご指導くださった内容が説明されました。 半数以上は初めて伺う内容で、お花に対しての心構え等新鮮な感覚で受け止めることが出来ました。
 廻り花は、客四名で行いました。床には家元筆の「七事式」のお軸を掛け、三重切竹花入を置きました。脇には、我が家の畑で収穫した柿と栗と毬栗を盆に載せ、中田先生が飾って下さいました。
 まずは正客が中段、次客が下段、そして三客が上部へ花を生けてゆきました。そして四客と進み、先客のお花を揚げさせていただきながら、二巡目へ。 二巡目からは、揚げずに拝見のみか、お花を添えることもあり得ると伺いました。臨機応変な対応が必要ですので、お花を生ける実践を増やしていきたいと思いました。
 続いて花寄です。花寄屏風に七つの花入を用意、三人ずつ交替して計六名にて一回目を実施。各人それぞれにお花と向き合い、感じ考えてお花を生けることができたと思います。見学者も花に近寄って鑑賞し、意見を言い合ったり記録写真を撮影したりしました。二回目も同様に行い、参加者全員がお花を生けることができました。終始和気あいあいと有意義な時間を過ごすことができましの花は、皆で持ち帰り各家はきれいな花が飾られたと思います。コロナが終息して、皆が気兼ねなく集まれる日が来るまで、工夫を凝らして、お茶を楽しんで行こうと思っております。

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2022年9月19日

山形オンライン研究会

齋藤宗博(山形不白会)

 初座が始まり向付で一献ののち、皆様持参されたお弁当を広げられました。事前の知識がありませんでしたのでビックリしましたが、お手製のお弁当と山形ゆかりの食材のことで会話が弾み、皆様の楽んでいる様子が伝わってきました。こういう方法なら気軽に人を招く事ができると、思いました。
 後座は静寂と緊張感が漂うなか、久しぶりに拝見する家元の重厚なお点前、半東をされた雲鶴先生の所作に魅入りました。
 コロナ発生以来の自粛ムードの中、外出もためらわれ、お稽古も休止の状態で三年間を過ごしてきました。画面に映る何もかもが懐かしく感じられ、覚醒したかのような気分になりました。参加していた皆も同じ思いのようで、研究会が終わった後、まず山形市で再会される茶会に出席しようという話が決まりました。
 しばらくぶりの勉強会でただ見とれてしまうだけでしたが、松平不昧公直筆の軸と宗全籠に活けられた七種の花が飾られた床を実際に拝見してみたかったと思いました。

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2022年9月17日

2022年度 家元教場研究会レポート(11)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十七日(土曜B) 桜井宗信宅
      客 中川宗厚(東京)

 今回のお茶席で一番驚かされたことは、櫻井さんのご主人はもとより、ご親戚の皆様が三カ月もの間、準備に邁進され、素晴らしいおもてなしをして下さったことです。茶の湯では、一つのルールがあり、そのルールに則り客をもてなす。客もそのルールに則り、もてなしを受けるという暗黙の了解があります。人をもてなすのにルールなどないはずですが、何かに縛られるということが逆にもてなす、もてなされるの関係性に緊張感が生じそこに面白みが出てくるのかなと思います。
 しかし、今回の櫻井邸の茶席はそのようなものとは全く異なる、それを越える茶の湯の力を感じました。これこそ「自宅の茶」の真髄なのではないだろうかと感じた次第です。
 帰りもご主人、妹さんに運転をしていただき、駅でお別れをしました。災害も少なく、美しい田園である小川町ですが、人口は減る一方だとご主人は嘆いていらっしゃいました。「名物のお菓子をお嬢さんに創作していただいたらいいですよ」と元菓子屋の娘である私は無責任に申し上げました。

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2022年度 家元教場研究会レポート(10)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十七日(土曜B) 宮内宗迅宅
       客 岡田宗春(新潟)

 宮内宗迅先生宅のお茶事に、夫と玉田さん、武田先生とお招き戴き、暑いので洋服でおいで下さいとのことで、、甘えさせていただきました。東京駅まで送迎を車でしてくださいました。
 故宮本先生のご縁で宮内先生、北村先生、玉田さんに新潟においでいただいた喜びは忘れられません。この度夫と一緒に呼んで下さったことに感謝し、お茶事にまいりました。
 お食事は、初ものの大きな松茸の入った海老真薯の椀盛等とても美味でした。お酒は富山と新潟のお酒どちらも美味しくいただきました。
 お床にはさらさらとしたかな文字の万葉集の歌が、籠にはいっぱいの秋草、こんなに東京に野草があるのかと驚きましたが、先生がたくさん育てておられるそうです。田原陶兵衛でいただいた星の奥のお濃茶のおいしかったこと、お棚や水指等、秋が感じられる取り合わせのお道具に見とれました。お弟子さんの点てて下さる続きお薄に座がなごみ、その中で北村先生のお話がそこここに出てきて、嬉しい限りでした。ご一緒するのを楽しみにしておられたとのこと、ご回復をお祈りいたしました。なごりを惜しみつつ、東京駅まで車で送っていただき、家元のおっしゃる喫茶往来の楽しさを満喫して帰りの新幹線に乗りました。

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2022年9月16日

2022年度 家元教場研究会レポート(9)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

九月十六日(金曜B) 
     主 森田宗杲(東京)

 今年の研究会テーマ「自宅の茶」を我が家でさせていただきました。お客様は遠方より高橋様、倉持様御夫妻と社中の菅原の四名でした。テーマを「月」と決め、一元斎の「月」の軸を中心に、あれこれと設えをするのも楽しかったです。初めてお迎えしたお三方でしたが、時を忘れてお話に花が咲きました。
 招き招かれの「自宅の茶」は、長年お茶のお稽古を続けてきた集大成にも思えます。自宅の茶を行うにつれ、肩の力が抜け、自分流のお茶が少しずつ見えて来た気がします。今回は手伝いもなく、一人で致しましたが、疲れもなく良き日になりました。まだまだ反省点は多々有りますが、一歩ずつ進めて行きたく思っています。

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2022年8月27日

「自宅の茶事」復習編

星 宗京(福島不白会)

 八月二十七日に、同門の二人をお招きしてテーブル茶の盆点前で、初の自宅の茶を行いました。家元研究会の復習です。
 いつものコタツテーブルを片付け、山の友人に製作してもらったキャスター付きの箱台とテーブル板、手作りの椅子をセットしました。料理は、以前師匠のお茶事の席で担当した時のことを思い出しながら、厚焼き卵、オクラ、エビの煮付け、採りたてのみょうが甘酢漬け、庭に育った青じその葉等々、ふと気がつくと楽しく料理している自分がいて、思わず笑ってしまいました。
 まずは一献差し上げて料理を楽しみました。味付けも盛り付けもとても良かったと言われて、嬉しかったです。お濃茶もいい練り具合で飲みやすかったと。星の奥は甘くてやさしい味ですねと言ってました。掲げた色紙が話題になり、読み方や意味について家元に教えていただいた内容をお話しさせてもらいました。
 お客様も緊張していたそうですが、すぐにほぐれて楽しい時間を過ごせましたとお言葉をいただいた時、私も同じ思いでした。思い切ってやってみてよかったと思います。貴重な時を過ごすことができました。

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2022年7月10日

2022年度 家元教場研究会レポート(5)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月十日(金曜A) 森宗鈴宅
     客 加賀秀雪(青森)

 雨の中高知土佐の森宗鈴先生宅を訪れました。奥深い道を進むと折に触れお聞きしていた光景が目の前に広がりすぐ奥に山が迫り圧倒されます。土佐独特の入母屋造りのゆったりとしたお部屋で茶事が始まりました。
床には玄峰老師の書「茶是長寿友」。盲目の老師の生い立ち、高知と和歌山との繋がりのお話は興味深く、流祖不白とのご縁を感じとりました。大徳寺弁当には今朝採りたての野菜が彩り良く炊かれ美味しく、何とも贅沢なおもてなしです。
 後座、床に竹の釣り花入が置き付けられもろ飾りに、とらの尾、桔梗、しま葦が入り、舳先には不白の花押があります。迷い無く濃茶を点てられる亭主のお姿にお訊ねしましたら、毎朝心を無にして濃茶を点てておりますとのお答えでした。本願寺御用達の茶「憶昔」は八女のお茶とはまた異なる味わいが有りました。ご亭主の思い入れのお道具のお話をお聞きし和やかに時が過ぎます。
 帰り道には沢山の花や草木があり、皆さん一つ一つに足を止め拝見し名残を惜しみました。自然豊かな土地での茶事を楽しみにお越し下さいとのお誘い、今一度振り返り景色を心に刻みました。各々の土地の風土に溶け込みながらも綿々と揺るがぬモノが伝えられ、どの地でも精神は同じなのだとの思いが致しました。
一瞬遠い地に居る事を忘れかけた自分がおりました。親しさ故に客に徹する事に幾分甘えがあったのではとの反省もいたしましたが心豊かな経験と成りました。

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2022年7月8日

2022年度 家元教場研究会レポート(4)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月八日(金曜B)小林宗淳宅
   客 菅原素雪 (東京)

 山深い青葉を渡る風の波に気分良く、ここは禅寺かと思われるような接待に感動致しました。
 すべてが御亭主の手作り、寄付の飲み物は冷たいサッパリ味の梅ジュース。指物師の作と見まごう足付折りたたみの木目の通ったテーブル上の膳、昆布出しだけの精進料理の見事さ、入れ子になった椀が手縫いの唐桟の帛紗に包まれ、上に膝掛け用に一枚のせ、真っ白い布巾(最後に椀をふく為)ものせ、黙食なので手話も教わりながら楽しく美味しい料理でした。
 中立後、席入り。寄付、本席共ご亭主が修業なさった和尚様の掛物。漢文で何とか意味は分かりました。花入の鉄鉢に、菅、半鐘蔓、小さな白撫子、一本ずつ小さな青竹の落し(手造り)に活けられ印象的でした。続き薄茶の菓子も銘々に青竹に流し込んだ水羊羮、美味。
 心のこもった接待に帰りの車中の会話も弾みました。長年お茶の道を歩いてのきた私も同行のお弟子さんもとても良い一日だったと感じました。

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2022年7月6日

2022年度 家元教場研究会レポート(7)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月六日(水曜A) 武井宗房宅
      主 阿部宗汀(東京)

 皆様、蓮田駅から来る途中、大きな木に無花果がたくさんなっていて驚いていらっしゃいました。未だ田舎の風景が残っている話になり、ザリガニ、カマキリの話等、私も住んでみて驚いたことを話しました。
 後座では小柴先生にいただいた「結果自然成」の軸で、皆様と懐かしい思い出話を致しました。お食事ではお肉がとても柔らかくて美味しかったので作り方をお教えしました。果物をお出しして終了です。
 お客様に楽しんでいただけましたか心配でございましたが、私と致しましてはほんの少し満足をして居ります。お茶事は準備、後片づけと大変ですけれど、終わりましたあとの気持ちはとても爽やかです。終活に近づいている年になりまして、お茶事の楽しさがほんの少し分かってきたような気がいたします。

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2022年度 家元教場研究会レポート(8)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

七月六日(水曜A)
     主 今井光雪(熊谷)

 暑さとコロナ対策を第一に考えての準備となりました。   お料理はお客様より「お弁当を持参いたします」とのお申し出をいただきましたので、一献のおつまみのみを用意しました。写真の「星合い」はお正客の榎本先生の手作りです。初座はお酒の強い方がいらして、なごやかな楽しいお席でした。用意したお酒を楽しんで飲んでいただけたのは亭主として大変嬉しく、私ももう少しお酒が飲めるたらと、思いました。
 家元が「初座を大切に」とおっしゃる意味が実感としてわかりました。各服点のお濃茶はまだまだ慣れず、 もう少したっぷりと差し上げればよかったと反省しております。
 お薄は「札なし花月」で一服ずつ飲みました。楽しく有意義な時間となりました。
 紫陽花の花が皆茶色く焦げてしまった猛暑も少しやわらぎ、お客様のやさしさに支えられて楽しいひとときを過ごすことができました。今回「札なし花月」を取り入れてみて、「七事式やご相伝の点前は単独であるのではなく、皆お茶事の一部です」と家元が話されていた事を思い出し納得できた一会でした。

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