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2011年5月1日

シュウ・ウエムラ・グループ主催ディナーショーで茶会

ロサンゼルス不白会

会場風景
ディナー茶会会場
 ロサンゼルス不白会の活動が、当地日本語新聞の『羅府新報』に掲載されました。シュウ・ウエムラ・グループはハリウッドに渡ってメイクアップの分野で成功した植村秀氏が興した世界でも注目されるブランドだそうです。転載します。(編)
【シュウ・ウエムラ・グループ
 江戸千家LA不白会の茶会を堪能】
 カナダのシュウ・ウエムラ・アート・オブ・ヘアー主催のディナーショーがこのほど、ハリウッド丘陵にそびえ立つ「山城レストラン」で開催され、江戸千家LA不白会(西村宗櫛会長)が日本の「端午の節句」にちなんだ茶会を披露して出席者に感銘を与えた。
皆で記念写真
皆で記念写真
 カナダから「芸術の都」ハリウッドを訪れたのは全員が美容師の資格を持つシュウ・ウエムラ・グループのメンバー三十九人。茶の湯に対する関心は非常に高く、琴演奏の音色が優雅に流れる中、西村社中による茶会が厳かに始まると会場は茶会独特の粛然とした雰囲気に包まれる。要所ごとに行われる作法の説明にうなずきながら、きめ細かい所作に感嘆の表情を見せるなど、茶の湯「初体験」を存分に楽しんでいた。
 また共演した山野流着物ショーや琴演奏(鯨岡さえ子師)にも興味を示し、特に男性の着物姿は彼らの目には珍しく映ったようだ。爽やかさの中に華やかさを添えた「芸者の着付け」披露が始まると真剣な眼差しで見つめ、目を輝かせていたのも印象的。
 柏餅と抹茶を美味しそうに味わう出席者に、茶の湯の歴史や作法などを説明しながら西村会長は「東日本大震災により被災された人々の心の安寧と、一日も早い復興を願い日本の伝統文化を紹介しました。茶会が初めての人も多かったのですが、カナダをはじめ、世界の人たちと一服の茶の湯を通して心の交わりが深められた思いでした」との感想を述べた。

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2011年4月29日

着物でお花見、美味しいお茶を

河村千香子(青森不白会)

桜並木
 津軽にも花の季節がやってまいりました。四月二十九日、築城四百年を迎える弘前市に出掛けました。
 弘前市は藩祖津軽為信公により計画され、二代目藩主信枚公が慶長十六年(一六一一)に城を完成し、津軽地域の政治、経済、文化の中心都市として発展しました。その頃から植えられた桜の木は染井吉野や枝垂れ桜、大山桜、八重桜等種類も多く、約二千六百本余りが豪華絢爛に園内を埋め尽くします。
 公園へと進むなか追手門東側、お堀に面した七分咲きの桜並木が濃いピンクに彩られ、すばらしい景観を醸し出していました。
 こおれもまた桜の花の一面かな、とただただ感激しました。蕾にはじまり、七分咲きのピンク一色、満開時の白、はらはらと散りゆく花びらの一ひら一ひらが優雅に舞い湖面を満開にしてくれます。いつ見てもその時々に風情があります。
立礼の点前
立礼の寛いだ茶席
 公園内の茶室(松風亭)へ、玄関側の水琴窟のかすかな音色に耳を傾け、春の香りに迎えられました。
 さっそくお当番を定めいよいよお茶事の始まりです。足の悪い方の為、立礼棚にてお薄を、お道具は地元の津軽塗の茶入、七子塗の茶杓、桜模様の水指でございます。お菓子は四百年前のお殿様も召し上がったであろう素朴なお干菓子と羊羹を用意しました。続けてお花見弁当をいただきながら、和やかに会話もはずみ中立ち後は香り高いお濃茶を心ゆくまで堪能し、弘前城と桜の花のもとお茶会のテーマを恙なく終われましたこと、次回の事等話しながら帰路につきました。

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2011年4月24日

武家屋敷「能見邸」で師を偲ぶ茶会

手嶋貴史子(大分不白会)

 若葉香る四月二十四日、江戸千家大分不白会総会が、杵築市の能見邸にて行われました。
 杵築氏は、江戸時代は松平家三万二千石の小藩ではありましたが、海、山、川の景観に恵まれており、小京都と云われる城下町です。
 会場となった能見邸は、故宇都宮宗和先生のご生家でもあり、逝去された後、家老職の家であった旧邸を市に寄贈され、改修工事を経て昨年四月に武家屋敷「能見邸」として立派に復元されました。
 今年の総会を開催するにあたり、先生のご生家でもあることから先生を偲ぶお席をと準備を進めました。
 床には「無量寿」のお軸を掛けました(無限の寿命をもつものという意味)、お花はひょうたん木とオダマキ、香合はお琴。
 脇床の上の棚に柔和な先生のお写真を飾り、その前にお菓子をお供えしました。その下に置いた水盤にオアシスを入れ、その周りに柳の枝を巻き付け(花言葉は追悼)、白とピンクの椿を挿し、一番上に河北支部長により赤い牡丹が一輪献花され、中野副支部長によりお水が挿されました。
 続いて、先生が生前お使いになられていた堆朱のお薄器とお茶碗をお借りしてお薄席が始まりました。先生が一番好まれていたお茶碗で、先生のお弟子さんの緒方さんによりお薄が点てられ、そのお茶を天目台に乗せて衛藤さんにお供えしていただきました。
 お席では、宇都宮先生のお人柄を偲びながら、たくさんの思い出話に花が咲き、とても和やかで楽しいお席となりました。

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2011年4月10日

被災地報告

福士宗信(岩手不白会)

 去る三月十一日発生の東日本大震災で全国の江戸千家会員よりお見舞い並びに、お励ましをいただき誠にありがとうございました。また、江戸千家全国連合不白会にさっそく義援金募集の窓口を設けていただき心より感謝申し上げます。
被災地で呈茶
避難所でお抹茶を振る舞う
 千年に一度ともいわれる未曾有の大震災、特に津波被害で岩手不白会の沿岸部の会員七人は大きな被害を受けました。特に釜石市の会員六人は皆さんが海岸近くに住んでいたとあって何とか避難はしたものの家はすべて津波で押しつぶされ流されてしまいました。このため会員らは現在不自由な避難所生活を送っています。
 大震災からおよそ一ヶ月後の四月十日に岩手不白会のお見舞いをもって、家内と二人で会員のいる釜石市の避難所を訪問しました。会員が避難している旧釜石第一中学校体育館の避難所には、およそ百五十人の被災者が共同生活をしていましたが、私たちが訪問したときは昼過ぎで、お年寄りたち三十人ほどが休んでいました。
 まず会員にお見舞いを申し上げ、それから持っていった抹茶を点て一服差し上げました。久し振りに抹茶をいただいたという会員は、「まさか避難所で抹茶をいただけるとは思ってもいなかった、とてもおいしく生き返りました」と大変喜んでいました。また、周りで休んでいらした皆さんにも抹茶を点て、差し上げました。
お抹茶を振る舞う
 皆さんは「お茶の作法はよく知りませんが、どのようにしたらいいんですか」と尋ね、「どうぞそのまま気軽に召し上がってください」と話しますと、両手で茶碗をしっかりと握り、おいしそうに飲んでいました。そして「抹茶というのはとてもおいしいものですね」と、大変喜んでくださいました。
 避難所生活はプライバシーがなくとても大変ですが、抹茶を飲んだ皆さんの顔に、少しほっとした表情が見えたことが何よりでした。私たちも抹茶を差し上げたことがよかったと改めて抹茶の良さを感じました。

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2011年1月16日

岩手不白会初釜

星山宗淑(岩手不白会)

初釜風景
初釜風景
 盛岡の新しい年は、例年にない大雪の中で迎えましたが、岩手不白会の恒例の初釜は一月十六日快晴の中、百六十名の会員が出席して盛岡グランドホテルにて開催されました。
 会長の挨拶の中で、お家元より頂戴した色紙「義」と「礼」のご披露があり、この儒教の二語が本年の岩手不白会のテーマであると話されました。
 濃茶席は御初代のお筆「鶴宿萬年松」がかかげられ、御初代のお茶入「布袋」、茶杓「磯の松」を使い、嶋台のお茶碗で大福の濃茶をいただき、新年をお祝いしました。
家元からの色紙
 続いて薄茶席は宗匠のお筆「今日梅友いまだ鳴ずの処」のお軸がかかり、初釜のお席にこの上なくよくあいまして、皆様が感心されて拝見しておりました。干支のお茶碗ともども早春の風情が感じられ、明るいお席でありました。
 今年一年卯年にちなみ、会員一同飛躍してまいりたいものであります。点心は三田名誉会長の乾杯のご発声で全員揃って会食し、その後福引きと続き、和気藹々と時間を忘れて楽しい一日を過ごしました。

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2011年1月8日

七事式で新春を祝う

ロサンゼルス不白会

 ロサンゼルスで発行されている新聞、日本語新聞「羅府新報」に、ロサンゼルス不白会新井宗京社中の初釜が掲載されました。
以下、転載します(編)


七事式:且座
七事式且座で、日頃の稽古の成果を
 江戸千家ロサンゼルス不白会、新井宗京社中は一月八日、ロングビーチ自宅の鶴林庵で初釜を催し新春を祝った。
 新井社中は日頃の稽古の発表を兼ね、特別正月行事として七事式の且座を行った。
 床には「日々是好日」山下顕光老師筆の軸を掛け、棚は山田嘉丙作の木瓜卓名心庵花押入を使った。また、薄器に川北良造作の山中黒棗名心庵花押入、茶杓には十代川上宗雪名心庵作の「松の友」を取り合わせた。
 七事式且座の稽古では、花、炭、香、濃茶、薄茶のうち花、炭、香は客方へ所望し、濃茶は東(亭主)、薄茶は半東が行う。まず札を引き各担当を決め、正客(花)は和具名幸子、次客(炭)は榊原美香、三客(香)はマーセリオ宗和、東(濃茶)は景山アン、半東(薄茶)は藤田宗明の役割で行った。半東は東の補助で通い役も行うため最初から最後まで気の抜けない気配りが必要である。
記念撮影
新井社中、記念撮影
 七事式の且座は初座から後座へと展開する茶事全体の有様を学ぶ法である。最後の薄茶は廻し点てにして一同楽しみ、且座を通して茶事の醍醐味を学ぶことができた。一挙一動全ての立居振舞いに細心の注意を払い久しぶりに緊張感のある茶事を味わった。
 また、懐石には新井宗京師の手造りのお節とお雑煮をいただき、最後に福引で無事に御初釜を終ることができた。本年も基本を大切に、そして日常の暮らしの中に茶の湯の精神を取り入れて行きたいと思う

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2010年12月4日

孤峰忌と追善茶会

一木宗知(福岡不白会)

供茶式
蓮鶴先生を偲びつつ
 十二月四日、孤峰忌と共に蓮鶴先生追善茶会を行いました。昨日までの大変寒くどんよりした天気も当日は晴れ渡り、最高の日和となりました。日本庭園のもみじも紅葉が少し残り美しい光景です。床の間に三具足、不白像、蓮鶴先生のお写真を飾り、お招きした禅宗乳峰寺和尚様読経の中、供茶式が始められました。
 点てられた御茶が供えられると、蓮鶴先生のお元気な頃、福岡の研究会においで下さった際の思い出、美しいお点前、時には厳しいお教えなどが、走馬灯のように浮かんで参りました。ご冥福を心からお祈り申し上げます。
 続いて和尚様の「人との和を大切に」という説法がありました。夫婦間先輩、後輩、すべて最初の挨拶きちんとできなくてはいけないとのお話でした。茶道も同じことと思います。
 午後点心に続き、濃茶のお席を設けました。その折、床の間に会員田中孝様のコレクションから、ご好意により鎌倉時代紺紙金泥経、三昧耶経般若波羅蜜多理趣経の素晴らしい軸を掛けさせていただきました。供茶式に貴重な軸を拝見させていただき、とてもよき孤峰忌ができた事を嬉しく思っております。

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2010年11月27日

乱飾許状式に列席して

疋田宗静(静岡不白会)

 一昨年の暮、思いがけず主人の病を得、来年の家元での相伝式に三人の若い人達を連れて行くという責任のみを目的として、一年を過ごしてまいりました。
 通いなれたお家元の門前に立ち、歩進めた時の感激は一生忘れることのできない程の思いでございました。
 清められた玄関、水を打った中庭を通り、温められた寄付に、研究会でお世話になった先生方にお会いしたときは、嬉しうございました。
 床に飾られた、数々のお道具の箱書きも見、三々五々正装で集まっていらっしゃる皆様と緊張して待つことしばし。お家元自らのお迎え付け、入席。間もなく流れるような家元のお炭点前が始まり、続いて奥様お手づからのお懐石、お祝の御酒をいただき、一年分を、ゆったりと味わった思いでございました。
 中立ちの後、、白椿一輪、凛と生けられた床に迎えられました。自分自身がいただいたときは、ただただ夢中で、お看板を胸に抱いて夕暮れの街を帰路についたことしか覚えていないのに、この度、台天目、盆点から総合して乱飾へと続く、一連のお点前を夢中で拝見し、自分自身の相伝式のように感じました。
 三人の社中、それぞれによい御茶名をいただき、家元自ら許状、お看板を授けてくださいました。その重みを忘れることなく、日本の伝統美をである茶の湯を引き継げるよう、社中一同精進したいと思っております。
 どんなことがあったときも、この道一筋に歩んで来て、本当に良かったと思っています。これからも皆と一緒に一歩ずつ歩いて行きたいと思っています。

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2010年11月3日

青森市諸流の茶会に学ぶ

畑山智恵(青森不白会)

 去る十一月三日、地善知鳥神社において恒例の諸流の茶会が開催された。茶道の六流派が参加する中、江戸千家では青森不白会木立先生が席主を務められ、経験の浅い私も社中の一人としてお手伝いすることになり、前日の支度から参加した。
 先生のご指導のもと如何にお客様を快く迎えることができるか、会場の設営、道具の取り合わせ等、とてもよい勉強になった。
 はじめて目にした、脇床にどっしりと据えられた茶壺。木立先生の茶壺のお話と合わせて茶の湯の長い歴史を痛感した。
 当日はお菓子の盛りつけ、点前、半東と、未熟な私にはかなりの大役。日頃先生のおっしゃる「お客様においしいお茶を差し上げる」ということを心にしっかりとめて頑張ろうと思った。
 当日の朝早く床に花が活けられた。つわぶきのかげからそっと「照り葉」が覗くのを見て、秋の終わりがこんなに小さな世界に表現されている素晴らしさに思わず感動した。
 お菓子を盛り付けているとき、社中の若い方が次のように話しかけた。
 「ここの列を少しこちらに角度を変えたら、お客様はとりやすいと思いますけれど、どうでしょうか」。私は、この一言に全身を打たれたような感動を覚えた。私は自分から見た目、自分のやりやすいやり方、それがすべてでした。「お客様においしいお茶を」という精神が、こんな細やかな事にまで及んでこそつながるのだということを改めて考えさせられた。
 私の点前は最後だったので、気持ちの上で少しは余裕があるはずが、かなりの緊張でいくつか失敗がありました。しかしお道具の素晴らしさ、お花の見事さ、秀衡塗の見事に大きな菓子器、そしてお客様の感動の声等によって、救われた気がした。
 いろいろな面でお客様と同様、私自身の感性が少しずつでも上達すればそれがお客様に通ずる道と、とても勉強になった二日間でした。
 

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2010年10月23日

名残の茶会

西村宗櫛(ロサンゼルス不白会)

炭点前
やぶれ風炉にて炭点前
(ロサンゼルス不白会西村宗櫛氏が主催した「名残の茶会」が,現地の日本語新聞「羅府新報」に掲載されました。転載します。 編)
 茶道江戸千家ロサンゼルス不白会の西村宗櫛社中は十月二十三日、「名残りの茶会」を西村宗櫛宅「錦泉庵」で開催した。「仲秋の名月」を祝う茶会におよそ三十人が参加し、日本の風物詩を堪能する茶席となった。
 ベランダで月見、初座で点心懐石のあと炭点前と続き、濃茶席では乗富克久さんが亭主を務め、厳かな雰囲気漂う茶室に十七人の客を迎え入れた。床に掛けられたのは十代川上宗雪筆の「中秋」、時代籠の花入に飾られたすすきと菊が秋の彩りを添える。
 香合は名月・吉向窯七世松月、香は秋篠、釜は惣霰地紋鶴首釜・菊池正直作のやぶれ風炉。水指は享保の高取焼細一重口、茶入は宗胡録耳付き写し、茶碗は李朝、替には李朝・高取を使用。茶杓は松斉作の輪島塗の秋もみじ、茶は星野園の星の奥が使われた。茶道を習い始めて十年という乗富さんは、一つひとつ美しい所作で茶を点てていく。
床飾り、炉辺のしつらい
濃茶席のしつらい
 薄茶席はお盆付き茶箱で行われ、椎名宗梨さんが亭主、半東を兼子宗理さんが担当。釜は薩摩焼と銀瓶、茶箱は利休形竹蒔絵茶箱・皆具、茶碗は亀甲繋ぎ名月、仕服に奈良古代切れを使用。また茶杓に秋草、茶は星野園の星峰が使われた。松山夕貴子さんの琴の演奏とともに行われた薄茶席は野点風立礼席で行われ、濃茶とはまた違う薄茶の味わいを金平糖と干菓子「秋の吹き寄せ」とともに堪能した。
 茶席参加者は日本人だけでなく、渡米してまだ一年というモンゴル人のソゴ・ガンゼンさんは茶席を終え、「日本の伝統文化を体験し、あらためてその素晴らしさを実感できた。また参加したい」と述べ、はじめての茶会を楽しんだ。
濃茶点前
濃茶点前
 同じく初参加者のミシュエル・ウォンさんは、「畳のある本格的な茶室で茶道を体験でき、まるで日本にいるかのようだった。濃茶の味は苦かったが飲んだ後、身体が浄化されていくような感覚を味わえた」と語り、はじめての茶会を満喫した様子をみせた。
 西村宗櫛氏は参加者に対し「日本の伝統文化のひとつである茶道に興味を持ってくれたことをうれしく思います」と謝意を表し、「これからもぜひ参加し、茶道を楽しんでほしい」と今後の継続的な参加を呼びかけた。心温まるもてなしに、参加者一同から感謝するとともに、日本の伝統行事の茶道の奥ゆかしさを再認識する日となった。
薄茶席
立礼の薄茶席
点心
点心を楽しむ

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2010年9月4日

妙高天心茶会バス旅行に参加して

幸田宗陽(福島不白会)

天心山荘茶室
天心山荘茶室
 天心山荘の周辺は、下草が借り上げられた清々しさの中に、夏の侘びた残花と、初秋の花々が入り混じり猛暑の中にも高原の少し早い秋を感じさせてくれました。
「美の国からの美のための大使……天心。妙高高原こそなり、霊感満ち満つ世界一! 世界一の景勝の地!」との案内板を目にして、ここはそういう土地なのかと、記憶にとどめ山荘に向かいました。
 お家元の供茶式が厳かに始まり、六角堂の天心像の前に捧げられた白天目の前で、袴姿に式章を懸け、般若経を唱える会員の方のうしろで、今ここに参加できました幸せに感謝致しました。
 天心山荘のお席は、一行づつ替わる金と銀の法華経のお軸、端正な文字の並びに心の引き締まる思いが致しました。
 視線を落とすと、野の花に囲まれて真ん中に納まった濃いピンクの蕾の蓮が、経筒の緑青に清楚さを一層映えさせて心和ませてくれました。右脇床には観音様。
「天心は美術品を自分のためには収集しなかったが、同じ興福寺の千体仏をひとつ持っておられた」とのお話しを伺い、合掌しながら観音様に対う前客のお姿に安堵感をつのらせながら拝しました。
 欠けた左手には何をお持ちになられていたのでしょうか?
 席主の天心への心のこもった床の飾りに早くも温かい気持ちでいっぱいになりました。九年の間には、と、お正客様のお話によると「山から押し寄せてきた雲が、そのまま茶室を通り抜けていったときもあったとか。雲龍に乗って天心の魂が御礼に現れたに違いない。そして月の夜ではないが、霧の中、プリヤンヴァダ夫人の足音を、いや、プリヤンヴァダ夫人の詩を聞いていたのかも知れないと、三方開け放たれた高い和室に座して、はるか斑尾の連なる山々をぼんやり眺めながら、解放された頭で思い巡らせてしまいました。この地は不思議が不思議でない地なのだから。
 替茶碗、蝶の絵の荘子。夢なのか、自分が蝶なのか、蝶が自分なのか、のご説明に、昨日見学した光悦作「不二山」は、離れて富士山と感じるのではなく、茶碗それ自身が富士山だったのかと思えてきました。
 諏訪大社の参拝、サンリツ服部美術館見学、そしておいしかった昼食、私たちの満足の顔に「本番は明日ですよ」とお家元が一言。
 その本番は、限られた時間でしたのに、なぜかゆったりとした長いときを過ごした様に感じました。細かく泡立てられたお抹茶ののど越しのなめらかな味わいに、これが本番なのだとうなづきました。

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2010年8月2日

小学生体験茶会を開催して

中野里雪(新潟不白会)

体験会風景
はじめての茶室、はじめてのお抹茶
 学校の夏休みが始まり間もない八月二日、地域の町内子供会の夏の行事としてお茶体験会を企画し、小学生三十二名が午前二回、午後一回に分かれて自宅茶室を訪れました。当日は中野社中の稽古日でもあり、参加した子供たちのほとんどがお茶は初めてで、お茶室の雰囲気、着物姿に少し緊張した面持ちで自然と姿勢を正していました。
 母の中野宗順がごあいさつや、お茶室、日本文化の話を分かりやすくお話した後、五人がお社中のお点前を拝見しお菓子とお茶をいただき、残りが立礼席で実際に自分のお茶を点ててみて味わい、それぞれ交代するという段取りにしました。
正座する子供たち
思わず背筋が伸びる
 中野社中の温かなご協力を得まして、和やかな空気の中、ほんのりと色のついた朝顔のお菓子をゆっくり味わう子供たちや、普段とは異なったテンポや動きに注目する子供、必死でお茶を点てようとする男の子など、興味を持つ素直な気持ちに接し、暑さを忘れる思いでした。お茶は苦いけれどおいしい、お茶を点てるのは難しいけれどもまたやってみたいとの声が感想文に多く綴られていました。
 また、子供たちの会を終えて、お世話役のお母様方に一服差し上げた折にも、お茶が大変美味しいと喜ばれ、興味をもたれたようです。以前はおそらく日本の日常生活の延長線上であり、常識であったことが、現代では心理的にも特別な非日常と捉えられていることを改めて感じました。そして一服のお茶がつながりを作ってくれるように思います。
 娘のおかげで持てた世代の異なったお客様に、私たちもおもてなしの本質を考え、実践する機会を得ることができました。同時に日々行っている稽古の意味を再認識しました。
 お家元のご指導を指針に、気軽に、しかし基本はおろそかにせず、これからもお茶を日常に取り入れる様々な取り組みに関わって精進してまいりたいと思います。
立礼風景1
お抹茶を点ててみる
立礼風景2
お抹茶の味は?
アンケート結果
アンケートの分析結果

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2010年8月1日

熊谷不白会 夏季講習会開催

根岸宗昌(熊谷不白会)

濃茶の講習
濃茶点前を学ぶ–亭主相伴
 八月一日、鴻巣市箕田公民館において熊谷不白会恒例の夏季講習会が行われました。猛暑の中、四十六名の参加者があり熱心に学びあいました。
■テーマ 1 濃茶の点前
 今年の家元研究会の課題である基本「濃茶の点前」の勉強を致しました。
 席入り後、亭主と正客の挨拶があり、代点による炭点前。初めて見た透木釜と遠山の灰の景色、炭の美しさに目を見張りました。
 
炭点前
炭点前
中立ち後、一味同心による濃茶点前。「一碗を皆でいただくことにより心を一つにする」を実践致しました。形ではなく心が大切であることを学びました。
 また、「山中歴日無」のお床、雪花紋の風炉先等、お道具についての熱心に会話がなされ、おいしいお茶をいただくとともに道具を観賞し楽しむことの大切さを学びました。
■テーマ 2 香付き花月
 無言での作法を重視する花月。静まり返り、名香羅国の香りがただよう中での花月はより一層緊張感が高まり趣が感じられました。香合は会場に回され、皆で香りを楽しみました。
香付花月
香付き花月
■テーマ 3 数茶
 支部長先生の丁寧な説明のもと、一回目は五人で、二回目は十数名での実践。難しかったですが、慣れるに従い楽しさも感じてきました。
 猛暑の中での一日講習会でしたが、参加者の熱意が暑さを吹き飛ばすほどで充実した時間となりました。

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2010年6月22日

あやめ祭りを終えて-私の町の小さなお茶会を育む

面川晴雪(福島不白会)

抹茶体験風景
興味津々で茶筌を振る少女たち
 鏡石町主催の「あやめ祭り」も恒例となり八回を重ねました。町民お茶会も企画されて五回目の参加となりました。回を重ねていくうちに、身近に感じられるお茶会とは何かと課題を持ち始めました。
 町にある県立高校のオランダ姉妹校との交流会や国際交流クラブの場で、「お茶を点ててみましょう」と体験コーナーを担当してきたことから、今年度は町民の皆様と体験しようと計画しました。
 六月二十二日、テーブルをコの字型に設営した会場では、盆に菓子とお茶と湯を入れた茶碗、茶筌をのせてお運びし、点て方や飲み方を話しながらお茶を味わっていただきました。
 昨年「もう一服」と言って、二服の抹茶を飲んだ女児は四歳になり、「私もやる」と満面の笑みで席につき体験をしました。部活帰りの中学生も訪れて、興味津々に茶筌を振り、一服のお茶を「おいしい」と、ほっと一息の安堵を得たようでした。また、この祭りより先に行われた春の文化祭生花コーナーでお茶の体験をした親子は、「今日のお茶会を楽しみにして来ましたよ」と、にこにこの笑顔で席に着きました。
 カナダからの外国人英語教師は、「はじめてです。にがいのかと思いましたらおいしいんですね」。幼児は「幼稚園でやったことあるよ。いい味がするよ」……。八十代の方は「女学校で習いましたよ」と、コの字型の茶席はにぎやかな繁盛でした。社中の方々の心あたたかな応対で、笑みのこぼれる和やかな茶会となりました。
 これからも、多くの人にお茶の文化を体験してもらい、私の住む町の小さなお茶会を育んでいきたいと思います。

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2010年6月13日

上越茶道会茶会

高田不白会

青峰の掛物
宗康先生筆「青峰」
●席主をして……竹田隆雪
 六月十三日、上越市内各流派の会員持ち廻りによるお茶会が、有沢製作所内茶室「一期庵」で開かれ、薄茶席の席主を務めました。上越茶道会は上越市内各流派有志約二百名程の会員で構成されています。現在の会長は当流の小川紫雪支部長です。朝から天候にも恵まれ、早苗の植えられている田んぼを目の前にお茶会が始まりました。
 床に宗康先生筆〈青峰〉の扇面を掛けてみました。竹一重切に伊吹虎の尾等を入れました。木地の雪輪棚に備前の水指、赤楽の茶碗を主とし、棗は不白在判。蓮々斎の極のある町棗、埋木の茶杓を取り合わせてみました。初夏のすがすがしさを出そうとしましたが、なかなかうまくいきませんでした。そんな中でも道具組やお客様との応対の難しさなどに、次回の教訓を感じた一日となりました。
席中の写真
席中の様子

●お招きする立場で……浅野柚雪
 今回私たちはお客様をお招きする立場での参加です。お呼ばれした際にはいつも心尽くしのおもてなしで毎回感激しておりますので、この度は皆様に喜んでいただけるよう席主をはじめ水屋一同精一杯務めさせていただきました。
 しかし、いざお手伝いをしてみると、お炭、床、席の手入れ等々想像していた以上に細かい仕事が多く、また普段のお稽古ではできない貴重な経験もたくさんあり、大変勉強になりました。
 無我夢中のうちに進んでいく中で、時折お客様から笑顔で「よいお席ですね」「おいしいお茶ですね」とのお声を頂戴し、感激も一入でした。ふと気がつくと初夏の妙高山を思わせるお菓子が、お庭の緑ともとてもよく合っていたように思います。
 今回諸先輩の指導のもと、無事にお茶会が終えられたこと、大変嬉しく、また改めてお茶の素晴らしさを実感することができました。

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2010年5月23日

須坂不白会、十周年を迎えて

松崎葉雪(須坂不白会)

山岸宗洋支部長挨拶
山岸宗洋支部長。挨拶と御礼
家元より書をいただく
家元から「薫風」の書をいただく
家元祝辞
家元、お祝いの言葉
 新緑が目に染みる五月二十三日、私ども須坂同好会は、発足十周年を迎えることができました。これを機に、お家元の勧めにより江戸千家須坂支部として再出発することになり、記念祝賀会を割烹「能登忠」にて開催いたしました。
 ご来賓には、地元市長様、お家元ご夫妻、宗康先生ご夫妻、東京、長野、高田不白会の先生方をお迎えして、記念式典を行いました。
 お家元からは、十周年のお祝いとして、お言葉と共に、今の季節に合う「薫風」のお筆をいただきました。宗康先生には、お手作りの茶杓をいただき、須坂支部のお宝として今後大切にお扱いしていきたいと思います。
 午前は祝賀会、午後は、茶席を二席でお楽しみいただきました。
 この度十周年を迎えられたのは、故金原先生が、須坂の地に種を蒔き育てていただいて四十年、おやさしくご指導いただき、今日の日を迎えることができました。
 年二回の家元招請研究会では、お家元に直接ご指導いただきながら精進して参りたいと思います。
 小さな支部ですが、これからも茶の湯の伝統を大切に、会員の親睦を計りながら、研鑽を重ねていきたいと思います。
茶席の様子
記念の茶会
茶席の様子2
思い出を語り合いながら、お茶を楽しむ

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「神戸丸」出航–神戸同好会発足に臨んで

渡辺宗倫(神戸同好会)

神戸夜景
神戸港・メリケンパークの夕景
 この度 神戸港より江戸千家同好会「神戸丸」が出航致しました。乗組員はわずか十七名の超小型船です。
 神戸という町の響きはハイカラ、エキゾチックな文化都市をイメージされる方も多いと思います。六甲山に港町、洋菓子に神戸牛そして酒蔵とさまざまな異国文化と日本文化が入混じったバタ臭い町です。
 この町がちょうど十五年前に阪神淡路大震災に見舞われ、瓦礫の町と化しました。私の家も全壊し、生埋めになりました。その当時、お家元様始め皆様からお見舞いや励ましの言葉を頂いて今日までお茶を続けることができました。そして私が米国より帰国して神戸に移り住んで二十年という節目の年に同好会として新たな出発を迎えることができましたのもお家元様のご推挙と社中の皆様の熱意に他ならずと感謝にたえません。
 「神戸丸」の船出を記念して五月二十三日に甲山(かぶとやま)山麓の高台にあります北山山荘にて茶会を催しました。午前は山荘にて発会式とお食事をいただき、午後に離れの茶室「不盡庵(ふじあん)」にてお抹茶をいただきました。当日は雨模様でしたが、庭園の濃緑が皆様の笑顔に冴え渡り、非日常の一日を楽しみました。  これをご縁にどうぞ全国の、そして世界の江戸千家の皆様、私共「神戸丸」をお見守りくださいませ。
記念の茶会
同好会発足記念の茶会
記念茶会2
記念撮影
神戸丸乗組員の記念撮影

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2010年5月2日

「世界お茶の祭典」開催される

西村宗櫛(ロサンゼルス不白会)

節句飾りの前で
季節を感じる節句飾り
 去る5月2日「世界のお茶の祭典十周年記念大会」が、カルバーシティーのロイヤル・カフェで開催されました。
 日本、インド、中国、スリランカ、英国、アメリカ、ジプシー他様々な国のお茶の紹介、販売などが行われる賑やかな祭典です。
 そして、日本は江戸千家ロサンゼルス不白会が担当、西村社中が午後2時と4時の2回のお点前を披露しました。各国の人達が、柏餅とお抹茶を美味しそうに味わい、興味津々でお点前を写真に撮る人、メモを取る人、点前が終われば質問攻めでした。
点前
 5月端午の節句ですので、フロントに兜、刀、寅の色紙、そして竹の子にアイリス、鯉のぼりを飾りました。
 この祭典を通じ、お抹茶が外国の人達に色々の方法で飲まれていることを知り、驚きました。お茶のブームの他にも、スシや酒など日本の食文化が海外で受け入れられ、喜ばれています。
 この度八女茶の星野園さんの協力のもと、「星の奥」を使いました。隣では、八女茶の展示販売のコーナーも儲けました。
 各国の報道陣の取材も多く、LAタイムス、TV局なども大きく紹介されました。
興味津々
興味津々の参会者
点前の後は質問攻め
点前の後は、質問攻め
様々な国の出店
様々な国の出店2
様々な国の様々なお茶
八女製茶園も出店
八女製茶園の展示販売コーナー

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取り合わせる楽しみ – 月例福祉茶会を終えて

石田宗桜(岩手不白会)

高村光太郎書
吾山にながれてやまぬ
山水のやみがたくして道はゆくなり 光太郎
 五月二日、市の月例福祉茶会を担当いたしました。最初、席主の集まりの時、「このような時勢ですから、書付などにこだわらず、取り合わせを楽しみましょう」という、茶道協会の方からの言葉に後押しされて、自分で用意できる範囲で取り合わせを考えてみました。
 爽やかな初夏の席にお客様をお迎えしようと思い、寄付は「清」の色紙、本席は高村光太郎の書、清風卓、竹絵染付の水指、「遠山」の棗、「薫風」の茶杓、茶碗は対州御本、替茶碗は「青楓」、菓子は「若葉」と、取り合わせてみました。釜は南部釜の職人をしている息子の泉釜を使いました。
 今年は天候不順で、予定していた花はなかなか咲かず、冒険でしたが、「風車」を原種とするクレマチスの白一輪を翡翠色の鶴首に入れてみました。光太郎の山荘を訪ねて、書の背景などをいろいろ調べてもみました。高村光太郎について知っているお客様も多く、口下手な私でも何とかゆとりを持って会話ができ、嬉しく思いました。
 久しぶりの大寄せ茶会でしたが、いろいろな方の助けをお借りして、なんとか終えることができました。

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2010年4月9日

笠間稲荷例大祭にて献茶献香の式が行われました

古川宗愛(茨城不白会)

献茶式
川上宗雪宗匠による献茶の儀
 四月九日笠間稲荷神社の例大祭において御家元川上宗雪宗匠の献茶、志野流家元蜂谷宗玄宗匠の献香と奉献の儀式が執り行われました。
 静かな緊張感に包まれた本殿に宮司様はじめ神社関係の方々、また各界からの大勢の皆様が見守る中、宗匠がゆっくりとお献茶に向かわれ厳かに儀式が進められました。
茶を献ずる家元
御茶を献じられる宗雪宗匠。
お香のご奉仕は、志野流家元蜂谷宗玄宗匠
 今年もご長男博之様のご参列がございまして、お揃いでの儀式にほのぼのとした温かい感動を覚えました。
 また境内には市内の各流派の野点席が設けられての楽しみもございました。
 江戸千家は三階花月の間に、床は名心庵筆の「一座建立」を掛けさせていただき、茶杓は蓮鶴先生の「まなつる」を用意させていただきました。限られた時間の中でございましたが、一服のおもてなしのできましたことを嬉しく思っております。
 また御献茶の当日は、東京からのたくさんの随行の先生方をお迎えして、お久しぶりにお会いしてお話ができ、いろいろな情報などと茨城の私たちにとりましても、とても楽しみの一日でもございますので、お献茶の日を待っております。
 今年の九日は葉桜の期というのに少し冷たい風の一日でございましたが、心温まる一日でもございました。

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