江戸千家 >  不白会だより > 岩手不白会初釜

2011年1月16日

岩手不白会初釜

星山宗淑(岩手不白会)

初釜風景
初釜風景
 盛岡の新しい年は、例年にない大雪の中で迎えましたが、岩手不白会の恒例の初釜は一月十六日快晴の中、百六十名の会員が出席して盛岡グランドホテルにて開催されました。
 会長の挨拶の中で、お家元より頂戴した色紙「義」と「礼」のご披露があり、この儒教の二語が本年の岩手不白会のテーマであると話されました。
 濃茶席は御初代のお筆「鶴宿萬年松」がかかげられ、御初代のお茶入「布袋」、茶杓「磯の松」を使い、嶋台のお茶碗で大福の濃茶をいただき、新年をお祝いしました。
家元からの色紙
 続いて薄茶席は宗匠のお筆「今日梅友いまだ鳴ずの処」のお軸がかかり、初釜のお席にこの上なくよくあいまして、皆様が感心されて拝見しておりました。干支のお茶碗ともども早春の風情が感じられ、明るいお席でありました。
 今年一年卯年にちなみ、会員一同飛躍してまいりたいものであります。点心は三田名誉会長の乾杯のご発声で全員揃って会食し、その後福引きと続き、和気藹々と時間を忘れて楽しい一日を過ごしました。

カテゴリー:行事・茶会 「岩手不白会初釜」のリンク