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2010年12月4日

孤峰忌と追善茶会

一木宗知(福岡不白会)

供茶式
蓮鶴先生を偲びつつ
 十二月四日、孤峰忌と共に蓮鶴先生追善茶会を行いました。昨日までの大変寒くどんよりした天気も当日は晴れ渡り、最高の日和となりました。日本庭園のもみじも紅葉が少し残り美しい光景です。床の間に三具足、不白像、蓮鶴先生のお写真を飾り、お招きした禅宗乳峰寺和尚様読経の中、供茶式が始められました。
 点てられた御茶が供えられると、蓮鶴先生のお元気な頃、福岡の研究会においで下さった際の思い出、美しいお点前、時には厳しいお教えなどが、走馬灯のように浮かんで参りました。ご冥福を心からお祈り申し上げます。
 続いて和尚様の「人との和を大切に」という説法がありました。夫婦間先輩、後輩、すべて最初の挨拶きちんとできなくてはいけないとのお話でした。茶道も同じことと思います。
 午後点心に続き、濃茶のお席を設けました。その折、床の間に会員田中孝様のコレクションから、ご好意により鎌倉時代紺紙金泥経、三昧耶経般若波羅蜜多理趣経の素晴らしい軸を掛けさせていただきました。供茶式に貴重な軸を拝見させていただき、とてもよき孤峰忌ができた事を嬉しく思っております。

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