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2010年11月3日

青森市諸流の茶会に学ぶ

畑山智恵(青森不白会)

 去る十一月三日、地善知鳥神社において恒例の諸流の茶会が開催された。茶道の六流派が参加する中、江戸千家では青森不白会木立先生が席主を務められ、経験の浅い私も社中の一人としてお手伝いすることになり、前日の支度から参加した。
 先生のご指導のもと如何にお客様を快く迎えることができるか、会場の設営、道具の取り合わせ等、とてもよい勉強になった。
 はじめて目にした、脇床にどっしりと据えられた茶壺。木立先生の茶壺のお話と合わせて茶の湯の長い歴史を痛感した。
 当日はお菓子の盛りつけ、点前、半東と、未熟な私にはかなりの大役。日頃先生のおっしゃる「お客様においしいお茶を差し上げる」ということを心にしっかりとめて頑張ろうと思った。
 当日の朝早く床に花が活けられた。つわぶきのかげからそっと「照り葉」が覗くのを見て、秋の終わりがこんなに小さな世界に表現されている素晴らしさに思わず感動した。
 お菓子を盛り付けているとき、社中の若い方が次のように話しかけた。
 「ここの列を少しこちらに角度を変えたら、お客様はとりやすいと思いますけれど、どうでしょうか」。私は、この一言に全身を打たれたような感動を覚えた。私は自分から見た目、自分のやりやすいやり方、それがすべてでした。「お客様においしいお茶を」という精神が、こんな細やかな事にまで及んでこそつながるのだということを改めて考えさせられた。
 私の点前は最後だったので、気持ちの上で少しは余裕があるはずが、かなりの緊張でいくつか失敗がありました。しかしお道具の素晴らしさ、お花の見事さ、秀衡塗の見事に大きな菓子器、そしてお客様の感動の声等によって、救われた気がした。
 いろいろな面でお客様と同様、私自身の感性が少しずつでも上達すればそれがお客様に通ずる道と、とても勉強になった二日間でした。
 

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2010年10月23日

名残の茶会

西村宗櫛(ロサンゼルス不白会)

炭点前
やぶれ風炉にて炭点前
(ロサンゼルス不白会西村宗櫛氏が主催した「名残の茶会」が,現地の日本語新聞「羅府新報」に掲載されました。転載します。 編)
 茶道江戸千家ロサンゼルス不白会の西村宗櫛社中は十月二十三日、「名残りの茶会」を西村宗櫛宅「錦泉庵」で開催した。「仲秋の名月」を祝う茶会におよそ三十人が参加し、日本の風物詩を堪能する茶席となった。
 ベランダで月見、初座で点心懐石のあと炭点前と続き、濃茶席では乗富克久さんが亭主を務め、厳かな雰囲気漂う茶室に十七人の客を迎え入れた。床に掛けられたのは十代川上宗雪筆の「中秋」、時代籠の花入に飾られたすすきと菊が秋の彩りを添える。
 香合は名月・吉向窯七世松月、香は秋篠、釜は惣霰地紋鶴首釜・菊池正直作のやぶれ風炉。水指は享保の高取焼細一重口、茶入は宗胡録耳付き写し、茶碗は李朝、替には李朝・高取を使用。茶杓は松斉作の輪島塗の秋もみじ、茶は星野園の星の奥が使われた。茶道を習い始めて十年という乗富さんは、一つひとつ美しい所作で茶を点てていく。
床飾り、炉辺のしつらい
濃茶席のしつらい
 薄茶席はお盆付き茶箱で行われ、椎名宗梨さんが亭主、半東を兼子宗理さんが担当。釜は薩摩焼と銀瓶、茶箱は利休形竹蒔絵茶箱・皆具、茶碗は亀甲繋ぎ名月、仕服に奈良古代切れを使用。また茶杓に秋草、茶は星野園の星峰が使われた。松山夕貴子さんの琴の演奏とともに行われた薄茶席は野点風立礼席で行われ、濃茶とはまた違う薄茶の味わいを金平糖と干菓子「秋の吹き寄せ」とともに堪能した。
 茶席参加者は日本人だけでなく、渡米してまだ一年というモンゴル人のソゴ・ガンゼンさんは茶席を終え、「日本の伝統文化を体験し、あらためてその素晴らしさを実感できた。また参加したい」と述べ、はじめての茶会を楽しんだ。
濃茶点前
濃茶点前
 同じく初参加者のミシュエル・ウォンさんは、「畳のある本格的な茶室で茶道を体験でき、まるで日本にいるかのようだった。濃茶の味は苦かったが飲んだ後、身体が浄化されていくような感覚を味わえた」と語り、はじめての茶会を満喫した様子をみせた。
 西村宗櫛氏は参加者に対し「日本の伝統文化のひとつである茶道に興味を持ってくれたことをうれしく思います」と謝意を表し、「これからもぜひ参加し、茶道を楽しんでほしい」と今後の継続的な参加を呼びかけた。心温まるもてなしに、参加者一同から感謝するとともに、日本の伝統行事の茶道の奥ゆかしさを再認識する日となった。
薄茶席
立礼の薄茶席
点心
点心を楽しむ

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2010年9月4日

妙高天心茶会バス旅行に参加して

幸田宗陽(福島不白会)

天心山荘茶室
天心山荘茶室
 天心山荘の周辺は、下草が借り上げられた清々しさの中に、夏の侘びた残花と、初秋の花々が入り混じり猛暑の中にも高原の少し早い秋を感じさせてくれました。
「美の国からの美のための大使……天心。妙高高原こそなり、霊感満ち満つ世界一! 世界一の景勝の地!」との案内板を目にして、ここはそういう土地なのかと、記憶にとどめ山荘に向かいました。
 お家元の供茶式が厳かに始まり、六角堂の天心像の前に捧げられた白天目の前で、袴姿に式章を懸け、般若経を唱える会員の方のうしろで、今ここに参加できました幸せに感謝致しました。
 天心山荘のお席は、一行づつ替わる金と銀の法華経のお軸、端正な文字の並びに心の引き締まる思いが致しました。
 視線を落とすと、野の花に囲まれて真ん中に納まった濃いピンクの蕾の蓮が、経筒の緑青に清楚さを一層映えさせて心和ませてくれました。右脇床には観音様。
「天心は美術品を自分のためには収集しなかったが、同じ興福寺の千体仏をひとつ持っておられた」とのお話しを伺い、合掌しながら観音様に対う前客のお姿に安堵感をつのらせながら拝しました。
 欠けた左手には何をお持ちになられていたのでしょうか?
 席主の天心への心のこもった床の飾りに早くも温かい気持ちでいっぱいになりました。九年の間には、と、お正客様のお話によると「山から押し寄せてきた雲が、そのまま茶室を通り抜けていったときもあったとか。雲龍に乗って天心の魂が御礼に現れたに違いない。そして月の夜ではないが、霧の中、プリヤンヴァダ夫人の足音を、いや、プリヤンヴァダ夫人の詩を聞いていたのかも知れないと、三方開け放たれた高い和室に座して、はるか斑尾の連なる山々をぼんやり眺めながら、解放された頭で思い巡らせてしまいました。この地は不思議が不思議でない地なのだから。
 替茶碗、蝶の絵の荘子。夢なのか、自分が蝶なのか、蝶が自分なのか、のご説明に、昨日見学した光悦作「不二山」は、離れて富士山と感じるのではなく、茶碗それ自身が富士山だったのかと思えてきました。
 諏訪大社の参拝、サンリツ服部美術館見学、そしておいしかった昼食、私たちの満足の顔に「本番は明日ですよ」とお家元が一言。
 その本番は、限られた時間でしたのに、なぜかゆったりとした長いときを過ごした様に感じました。細かく泡立てられたお抹茶ののど越しのなめらかな味わいに、これが本番なのだとうなづきました。

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2010年8月2日

小学生体験茶会を開催して

中野里雪(新潟不白会)

体験会風景
はじめての茶室、はじめてのお抹茶
 学校の夏休みが始まり間もない八月二日、地域の町内子供会の夏の行事としてお茶体験会を企画し、小学生三十二名が午前二回、午後一回に分かれて自宅茶室を訪れました。当日は中野社中の稽古日でもあり、参加した子供たちのほとんどがお茶は初めてで、お茶室の雰囲気、着物姿に少し緊張した面持ちで自然と姿勢を正していました。
 母の中野宗順がごあいさつや、お茶室、日本文化の話を分かりやすくお話した後、五人がお社中のお点前を拝見しお菓子とお茶をいただき、残りが立礼席で実際に自分のお茶を点ててみて味わい、それぞれ交代するという段取りにしました。
正座する子供たち
思わず背筋が伸びる
 中野社中の温かなご協力を得まして、和やかな空気の中、ほんのりと色のついた朝顔のお菓子をゆっくり味わう子供たちや、普段とは異なったテンポや動きに注目する子供、必死でお茶を点てようとする男の子など、興味を持つ素直な気持ちに接し、暑さを忘れる思いでした。お茶は苦いけれどおいしい、お茶を点てるのは難しいけれどもまたやってみたいとの声が感想文に多く綴られていました。
 また、子供たちの会を終えて、お世話役のお母様方に一服差し上げた折にも、お茶が大変美味しいと喜ばれ、興味をもたれたようです。以前はおそらく日本の日常生活の延長線上であり、常識であったことが、現代では心理的にも特別な非日常と捉えられていることを改めて感じました。そして一服のお茶がつながりを作ってくれるように思います。
 娘のおかげで持てた世代の異なったお客様に、私たちもおもてなしの本質を考え、実践する機会を得ることができました。同時に日々行っている稽古の意味を再認識しました。
 お家元のご指導を指針に、気軽に、しかし基本はおろそかにせず、これからもお茶を日常に取り入れる様々な取り組みに関わって精進してまいりたいと思います。
立礼風景1
お抹茶を点ててみる
立礼風景2
お抹茶の味は?
アンケート結果
アンケートの分析結果

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2010年8月1日

熊谷不白会 夏季講習会開催

根岸宗昌(熊谷不白会)

濃茶の講習
濃茶点前を学ぶ–亭主相伴
 八月一日、鴻巣市箕田公民館において熊谷不白会恒例の夏季講習会が行われました。猛暑の中、四十六名の参加者があり熱心に学びあいました。
■テーマ 1 濃茶の点前
 今年の家元研究会の課題である基本「濃茶の点前」の勉強を致しました。
 席入り後、亭主と正客の挨拶があり、代点による炭点前。初めて見た透木釜と遠山の灰の景色、炭の美しさに目を見張りました。
 
炭点前
炭点前
中立ち後、一味同心による濃茶点前。「一碗を皆でいただくことにより心を一つにする」を実践致しました。形ではなく心が大切であることを学びました。
 また、「山中歴日無」のお床、雪花紋の風炉先等、お道具についての熱心に会話がなされ、おいしいお茶をいただくとともに道具を観賞し楽しむことの大切さを学びました。
■テーマ 2 香付き花月
 無言での作法を重視する花月。静まり返り、名香羅国の香りがただよう中での花月はより一層緊張感が高まり趣が感じられました。香合は会場に回され、皆で香りを楽しみました。
香付花月
香付き花月
■テーマ 3 数茶
 支部長先生の丁寧な説明のもと、一回目は五人で、二回目は十数名での実践。難しかったですが、慣れるに従い楽しさも感じてきました。
 猛暑の中での一日講習会でしたが、参加者の熱意が暑さを吹き飛ばすほどで充実した時間となりました。

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2010年6月22日

あやめ祭りを終えて-私の町の小さなお茶会を育む

面川晴雪(福島不白会)

抹茶体験風景
興味津々で茶筌を振る少女たち
 鏡石町主催の「あやめ祭り」も恒例となり八回を重ねました。町民お茶会も企画されて五回目の参加となりました。回を重ねていくうちに、身近に感じられるお茶会とは何かと課題を持ち始めました。
 町にある県立高校のオランダ姉妹校との交流会や国際交流クラブの場で、「お茶を点ててみましょう」と体験コーナーを担当してきたことから、今年度は町民の皆様と体験しようと計画しました。
 六月二十二日、テーブルをコの字型に設営した会場では、盆に菓子とお茶と湯を入れた茶碗、茶筌をのせてお運びし、点て方や飲み方を話しながらお茶を味わっていただきました。
 昨年「もう一服」と言って、二服の抹茶を飲んだ女児は四歳になり、「私もやる」と満面の笑みで席につき体験をしました。部活帰りの中学生も訪れて、興味津々に茶筌を振り、一服のお茶を「おいしい」と、ほっと一息の安堵を得たようでした。また、この祭りより先に行われた春の文化祭生花コーナーでお茶の体験をした親子は、「今日のお茶会を楽しみにして来ましたよ」と、にこにこの笑顔で席に着きました。
 カナダからの外国人英語教師は、「はじめてです。にがいのかと思いましたらおいしいんですね」。幼児は「幼稚園でやったことあるよ。いい味がするよ」……。八十代の方は「女学校で習いましたよ」と、コの字型の茶席はにぎやかな繁盛でした。社中の方々の心あたたかな応対で、笑みのこぼれる和やかな茶会となりました。
 これからも、多くの人にお茶の文化を体験してもらい、私の住む町の小さなお茶会を育んでいきたいと思います。

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2010年6月13日

上越茶道会茶会

高田不白会

青峰の掛物
宗康先生筆「青峰」
●席主をして……竹田隆雪
 六月十三日、上越市内各流派の会員持ち廻りによるお茶会が、有沢製作所内茶室「一期庵」で開かれ、薄茶席の席主を務めました。上越茶道会は上越市内各流派有志約二百名程の会員で構成されています。現在の会長は当流の小川紫雪支部長です。朝から天候にも恵まれ、早苗の植えられている田んぼを目の前にお茶会が始まりました。
 床に宗康先生筆〈青峰〉の扇面を掛けてみました。竹一重切に伊吹虎の尾等を入れました。木地の雪輪棚に備前の水指、赤楽の茶碗を主とし、棗は不白在判。蓮々斎の極のある町棗、埋木の茶杓を取り合わせてみました。初夏のすがすがしさを出そうとしましたが、なかなかうまくいきませんでした。そんな中でも道具組やお客様との応対の難しさなどに、次回の教訓を感じた一日となりました。
席中の写真
席中の様子

●お招きする立場で……浅野柚雪
 今回私たちはお客様をお招きする立場での参加です。お呼ばれした際にはいつも心尽くしのおもてなしで毎回感激しておりますので、この度は皆様に喜んでいただけるよう席主をはじめ水屋一同精一杯務めさせていただきました。
 しかし、いざお手伝いをしてみると、お炭、床、席の手入れ等々想像していた以上に細かい仕事が多く、また普段のお稽古ではできない貴重な経験もたくさんあり、大変勉強になりました。
 無我夢中のうちに進んでいく中で、時折お客様から笑顔で「よいお席ですね」「おいしいお茶ですね」とのお声を頂戴し、感激も一入でした。ふと気がつくと初夏の妙高山を思わせるお菓子が、お庭の緑ともとてもよく合っていたように思います。
 今回諸先輩の指導のもと、無事にお茶会が終えられたこと、大変嬉しく、また改めてお茶の素晴らしさを実感することができました。

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2010年5月23日

須坂不白会、十周年を迎えて

松崎葉雪(須坂不白会)

山岸宗洋支部長挨拶
山岸宗洋支部長。挨拶と御礼
家元より書をいただく
家元から「薫風」の書をいただく
家元祝辞
家元、お祝いの言葉
 新緑が目に染みる五月二十三日、私ども須坂同好会は、発足十周年を迎えることができました。これを機に、お家元の勧めにより江戸千家須坂支部として再出発することになり、記念祝賀会を割烹「能登忠」にて開催いたしました。
 ご来賓には、地元市長様、お家元ご夫妻、宗康先生ご夫妻、東京、長野、高田不白会の先生方をお迎えして、記念式典を行いました。
 お家元からは、十周年のお祝いとして、お言葉と共に、今の季節に合う「薫風」のお筆をいただきました。宗康先生には、お手作りの茶杓をいただき、須坂支部のお宝として今後大切にお扱いしていきたいと思います。
 午前は祝賀会、午後は、茶席を二席でお楽しみいただきました。
 この度十周年を迎えられたのは、故金原先生が、須坂の地に種を蒔き育てていただいて四十年、おやさしくご指導いただき、今日の日を迎えることができました。
 年二回の家元招請研究会では、お家元に直接ご指導いただきながら精進して参りたいと思います。
 小さな支部ですが、これからも茶の湯の伝統を大切に、会員の親睦を計りながら、研鑽を重ねていきたいと思います。
茶席の様子
記念の茶会
茶席の様子2
思い出を語り合いながら、お茶を楽しむ

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「神戸丸」出航–神戸同好会発足に臨んで

渡辺宗倫(神戸同好会)

神戸夜景
神戸港・メリケンパークの夕景
 この度 神戸港より江戸千家同好会「神戸丸」が出航致しました。乗組員はわずか十七名の超小型船です。
 神戸という町の響きはハイカラ、エキゾチックな文化都市をイメージされる方も多いと思います。六甲山に港町、洋菓子に神戸牛そして酒蔵とさまざまな異国文化と日本文化が入混じったバタ臭い町です。
 この町がちょうど十五年前に阪神淡路大震災に見舞われ、瓦礫の町と化しました。私の家も全壊し、生埋めになりました。その当時、お家元様始め皆様からお見舞いや励ましの言葉を頂いて今日までお茶を続けることができました。そして私が米国より帰国して神戸に移り住んで二十年という節目の年に同好会として新たな出発を迎えることができましたのもお家元様のご推挙と社中の皆様の熱意に他ならずと感謝にたえません。
 「神戸丸」の船出を記念して五月二十三日に甲山(かぶとやま)山麓の高台にあります北山山荘にて茶会を催しました。午前は山荘にて発会式とお食事をいただき、午後に離れの茶室「不盡庵(ふじあん)」にてお抹茶をいただきました。当日は雨模様でしたが、庭園の濃緑が皆様の笑顔に冴え渡り、非日常の一日を楽しみました。  これをご縁にどうぞ全国の、そして世界の江戸千家の皆様、私共「神戸丸」をお見守りくださいませ。
記念の茶会
同好会発足記念の茶会
記念茶会2
記念撮影
神戸丸乗組員の記念撮影

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2010年5月2日

「世界お茶の祭典」開催される

西村宗櫛(ロサンゼルス不白会)

節句飾りの前で
季節を感じる節句飾り
 去る5月2日「世界のお茶の祭典十周年記念大会」が、カルバーシティーのロイヤル・カフェで開催されました。
 日本、インド、中国、スリランカ、英国、アメリカ、ジプシー他様々な国のお茶の紹介、販売などが行われる賑やかな祭典です。
 そして、日本は江戸千家ロサンゼルス不白会が担当、西村社中が午後2時と4時の2回のお点前を披露しました。各国の人達が、柏餅とお抹茶を美味しそうに味わい、興味津々でお点前を写真に撮る人、メモを取る人、点前が終われば質問攻めでした。
点前
 5月端午の節句ですので、フロントに兜、刀、寅の色紙、そして竹の子にアイリス、鯉のぼりを飾りました。
 この祭典を通じ、お抹茶が外国の人達に色々の方法で飲まれていることを知り、驚きました。お茶のブームの他にも、スシや酒など日本の食文化が海外で受け入れられ、喜ばれています。
 この度八女茶の星野園さんの協力のもと、「星の奥」を使いました。隣では、八女茶の展示販売のコーナーも儲けました。
 各国の報道陣の取材も多く、LAタイムス、TV局なども大きく紹介されました。
興味津々
興味津々の参会者
点前の後は質問攻め
点前の後は、質問攻め
様々な国の出店
様々な国の出店2
様々な国の様々なお茶
八女製茶園も出店
八女製茶園の展示販売コーナー

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取り合わせる楽しみ – 月例福祉茶会を終えて

石田宗桜(岩手不白会)

高村光太郎書
吾山にながれてやまぬ
山水のやみがたくして道はゆくなり 光太郎
 五月二日、市の月例福祉茶会を担当いたしました。最初、席主の集まりの時、「このような時勢ですから、書付などにこだわらず、取り合わせを楽しみましょう」という、茶道協会の方からの言葉に後押しされて、自分で用意できる範囲で取り合わせを考えてみました。
 爽やかな初夏の席にお客様をお迎えしようと思い、寄付は「清」の色紙、本席は高村光太郎の書、清風卓、竹絵染付の水指、「遠山」の棗、「薫風」の茶杓、茶碗は対州御本、替茶碗は「青楓」、菓子は「若葉」と、取り合わせてみました。釜は南部釜の職人をしている息子の泉釜を使いました。
 今年は天候不順で、予定していた花はなかなか咲かず、冒険でしたが、「風車」を原種とするクレマチスの白一輪を翡翠色の鶴首に入れてみました。光太郎の山荘を訪ねて、書の背景などをいろいろ調べてもみました。高村光太郎について知っているお客様も多く、口下手な私でも何とかゆとりを持って会話ができ、嬉しく思いました。
 久しぶりの大寄せ茶会でしたが、いろいろな方の助けをお借りして、なんとか終えることができました。

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2010年4月9日

笠間稲荷例大祭にて献茶献香の式が行われました

古川宗愛(茨城不白会)

献茶式
川上宗雪宗匠による献茶の儀
 四月九日笠間稲荷神社の例大祭において御家元川上宗雪宗匠の献茶、志野流家元蜂谷宗玄宗匠の献香と奉献の儀式が執り行われました。
 静かな緊張感に包まれた本殿に宮司様はじめ神社関係の方々、また各界からの大勢の皆様が見守る中、宗匠がゆっくりとお献茶に向かわれ厳かに儀式が進められました。
茶を献ずる家元
御茶を献じられる宗雪宗匠。
お香のご奉仕は、志野流家元蜂谷宗玄宗匠
 今年もご長男博之様のご参列がございまして、お揃いでの儀式にほのぼのとした温かい感動を覚えました。
 また境内には市内の各流派の野点席が設けられての楽しみもございました。
 江戸千家は三階花月の間に、床は名心庵筆の「一座建立」を掛けさせていただき、茶杓は蓮鶴先生の「まなつる」を用意させていただきました。限られた時間の中でございましたが、一服のおもてなしのできましたことを嬉しく思っております。
 また御献茶の当日は、東京からのたくさんの随行の先生方をお迎えして、お久しぶりにお会いしてお話ができ、いろいろな情報などと茨城の私たちにとりましても、とても楽しみの一日でもございますので、お献茶の日を待っております。
 今年の九日は葉桜の期というのに少し冷たい風の一日でございましたが、心温まる一日でもございました。

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2010年2月28日

南半球でのお茶会–ニュージーランドのジャパンデーに参加して–

伊藤俊彦(八女不白会)

 まだまだ寒い二月末、知人に誘われてニュージーランドへのツアーに参加した。
 このツアーは福岡文化連盟(理事長:多田昭重西日本新聞社会長)を中心に、オークランド市のジャパンデーに参加することを目的としたもので、企画書には現地の日本人会がニュージーランド国民に日本の伝統芸能、文化、武道を紹介する催しで、華道、書道、邦楽、柔剣道等を展示または演武するとあった。
 茶道がなかったので、できれば少人数の方にでもお抹茶を振る舞うことができればと思い、トランクの片隅に茶籠と干菓子を忍ばせ、はるか九千キロのかなたまで飛んだ。
 現地は夏から秋への一番いい季節である。
 まず、前夜祭が総領事公邸で行われ日本全国からの参加者や日本人会の皆さん百人近くが公邸内や広い芝生の庭でのビュッフェパーティーに出席し、料理とワインにいい気持ちになりながら、やがて夜空に瞬き始めた初めての南十字星に感激した。
 二月二十八日ジャパンデーの当日、大変広い会場の一隅に「茶道 Tea Ceremony」と書かれたコーナーが設けられており、お願いしていた電気ポットとボールがテーブルにセットされていたので即席のお茶席を準備した。
 和太鼓で始まった開会式には首相を始め市長、日本総領事他たくさんの名士が出席し、福岡から参加の新池坊の皆さんによる生け花の実演も行われ、会がスタートした。私は同行した妻を半東にサービスを開始した。
イラスト
 ニュージーランドは多民族国家であり、白人はもとより、アジア系、中近東系そして南方系と、いろんな国の人々がテーブルの前に人だかりとなり、次から次に椅子に座るため、休む間もなく茶を点て続けた。
 茶籠から茶碗、茶入を出し、竹筒から茶筌、茶杓を取り出すと、「オー!」という驚きの声が沸き、お抹茶を取り出すと「イッツ ワサビ?」と、とんでもない質問。「ジス イズ ティーパウダー」と、一夜漬けの英語で説明をしたりで、一缶の抹茶で実に五十人以上の皆さんに日本のお抹茶を振る舞うことができた。
 思いもかけぬ南半球でのお茶会となり、総領事や日本人会の方々はもとより来場のニュージーランドの皆さんにお茶を楽しんでもらえたことが私にとって大きな喜びであったとともに、かくも多くの人が茶道に興味を持っていたことは貴重な体験であり、今後もずっとお茶のお稽古を続けたいと思った。

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2010年2月6日

穏やか初釜

西村宗櫛(ロサンゼルス不白会)

 ロサンゼルス、西村社中は二月六日、西村宅にてお初釜を致しました。あいにくのロスでは珍しい雨でしたが、十六名の方が集い福茶にてお客様を迎えました。
 
回り炭
社中が繋がりながら炭をつぐ
床には「松柏千年翠」 鶴の花入れに松、椿、などが活けられお香入れは「干支の「寅」。結び柳に紅白の椿、そして竹台子に注連縄飾りと江戸千家の初釜に相応しい組み合わせでした。
 初座では、お炭点前で「廻り炭」をし、皆で今度はどの様に組合せしましょうかなど、久しぶりの廻り炭でした。
 お節懐石膳では、米国レストラン協会会長・上地勝也様自ら料理くださり、我が家に来て鯛のこぶ締めを料理して下さいとても美味しく少し贅沢な気分でお食事を戴きました。
 後座では、鳴り物の合図で、席入りし、日本から届きました虎屋の「寅の春」を戴き、金銀島台でお濃茶を堪能致しました。
 お薄は、皆で廻り点てをしました。 最後に、福引でそれぞれのプレゼントを戴きとても和やかな楽しい初釜でした。
大福茶の点前
新年の濃茶点前
濃茶一服
お茶をじっくり味わう

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2010年1月11日

郡山初釜茶会を訪れて

幸田宗陽(福島不白会)

 ひとつ北上する駅ごとに残雪の量が少しずつ厚くなり、初めて降りたった郡山の空は心なしか低く感じられた十一日の祝日でした。
 うすいデパート九階、特設会場に設けられた茶席の芳香は、人、人、人の群れで、その熱気はこの町のお茶に対する関心度が高いことを示しておりました。
 一時間半待ちの江戸千家福島支部岩谷先生お社中のお席は、お軸が、お家元筆の「寿」が初春のお慶びを祝ってくださいました。左上の青竹の根元は万両が、そこからたっぷりの柳が中間で一つ大きく結ばれて床に流れ、中央にはうやうやしく神鈴が飾られておりました。その結びリボンが十二単の襲の色のように流し置かれ、その先、右床には大振りの交趾大亀が座を占めておりました。新しい年を迎える喜びを一杯にして迎えてくださいました。
 広間は、及台子に薩摩焼、四君子の模様の皆具、遠くからは、玉虫色に光っている大棗。
 当日初めて席主を務められた岩谷宗洋先生が、画題「虎渓三笑」のお棗で、“虎渓を渡るまいと誓った僧(慧遠)が陶淵明・陸修静の二人の帰りを送って思わず虎渓を過ぎてしまい、三人ともお笑いと、干支をも掛けまして、”と、ご丁寧にご説明くださいました。時間を忘れてお茶をお楽しみください、とのことのようでした。その間、すがすがしいお点前でお茶を点ててくださり、その手を離れたお茶碗は、加賀光悦写し。拝見で廻ってきたその赤楽土の削ぎの潔さに「きみ、年頭の心の決意は立てたのかネ」と問われているようでありました。
 鶴のお菓子をおいしくいただき、お運びで、初舞台なのでと招待してくださった友の新調した着物と帯を美しく着付けた姿に見とれながら、運ばれ来たお抹茶を、それはそれはおいしく頂戴いたしました。後で知ったのですが、多額を費して四つの茶席を作り上げ、毎年行われるこの茶会は今年で四十回目を迎えたとのことでした。岩谷先生をはじめ郡山の諸先生に感謝で一杯の東北のお茶会でした。

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2010年1月10日

茶の湯の一年の始まりに

櫻庭宗澄(青森不白会)

初釜飾りでお点前
新年のお点前
 一月十日、青森の木立社中の初釜が行われました。青森の冬は前日春のようなのに一夜明けると真っ白な雪に被われてしまいます。当日もそんな日になっていまいましたが、それぞれ稽古日の違う方々との出会いを楽しみに出掛けました。
 お席に入り、まず目に入ったのは見事な柳、枝もたわわに垂れ下がり感動です。床の間の拝見、炉の拝見をし、自分の席に着きました。一年に一度の木立先生のお点前でたっぷりのお濃茶をいただきました。
記念写真
一年のお茶のはじまり 記念写真
 続いて昼食をしながらの福引、大物を当てた方の歓声に拍手です。
 午後からは数茶が行われました。数茶はお気軽に愉しみましょうという木立先生のお言葉でなごやかにな雰囲気です。いただいた一服はお濃茶とはまた違う、ほっとする味わいがあり、ついおいしゅうございます、と言いたくなりました。
 初釜は新年の挨拶、お稽古初めということでとても緊張する一日ですが、今年も又一生懸命お稽古しようという気持ちにもなれる日でもあります。ますます精進したいものです。

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初釜で、心新たに

菰原寿子(八女不白会)

炭点前
炭点前で、ぬくもりに包まれる
 まず、待合で家元のお軸『若』を前に、参会者一同挨拶をして席入りが始まりました。
 茶室では、山崎宗明先生の初炭点前で、優しい炭の温もり、日本古来の『若松』煉り香による伝統ある美と優雅な香りに包まれました。そんな中、私達は良い気分で先生の創作茶の湯懐石をいただきました。
 今日の私達のために、先生は労を惜しむ事なく、数日前から食材を見極め、お酒を選び、初釜を催して下さつたことに、みんな感謝しながらいただきました。作り方を問う場面もあり賑やかでした。 
 その後、中立、鳴り物の合図で後座の席入りがあり、濃茶をいただき、その後数茶をしました。御菓子や果物、薄茶で和気藹々とした楽しいお茶事でした。 
 最後に先生の、「今年は口角を上げ目は三日月、いつも笑顔で頑張りましょう」という挨拶を受けて、いろんな思いを抱きながら各々家路に向かいました。 
懐石膳
手塩にかけた懐石料理の数々
懐石で一献
和やかに年の始まりを祝う

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2009年11月29日

日々精進することへの誓い-乱飾ご相伝をいただいて–

大井清雪(長野不白会)

記念撮影
感激の記念撮影
 冬も間近の十一月二十九日、長野不白会支部長先生宅におきまして、三名の先生立ち会いのもと、森泉社中三名が師範の免許状をいただくご相伝式を執り行っていただきました。
 この日を迎えるに当たりましては、日々不安と緊張の中で過ごしておりました。しかし当日のお天気がご相伝式を象徴したかのように初冬の穏やかな晴天となり、神様も私達を見守ってくれたのだと思いましたら嬉しくなりました。
【会記】
寄付
 床 騎牛帰家 画賛  名心庵
 花 姫水木 西王母椿
 花入 高麗青磁

本席
 床 喫茶去  大亀老師八十七歳書
 花 檀香梅 土佐水木 白玉椿
 花入 青銅経筒 大西浄林 初代作
 香合 金獅子  不白写   牧庵
竹台子飾
  皆具 青磁雲鶴象嵌   柳海剛
  炉縁 雪月花蒔絵 春慶塗
 釜 雪輪紋霰       長野烈
 茶入 青磁        柳海剛
  仕服 紹鴎緞子
 茶杓 雪輪        一元斎
 天目台眞塗
 茶碗 油滴天目      池順鐸
 御茶 星の奥     八女星野園
 御菓子 千里虎      彩雲堂
  器 古九谷
                以上
	
 午前十時三十分頃、寄付で白湯をいただき、お席入り、乱飾りでの支部長先生の流れるようなお点前。目が釘付けとなりました。天目台でいただいた美味しいお茶にそれまでの緊張がほぐれ、格別なお味がいたしました。
 中立ち後、懐石、薄茶と進み、最後にお家元からの茶の湯の道号、素敵なお名前を、支部長先生より、ご相伝していただきました。
 「これからは皆様で協力して茶の湯を盛り上げてください」という言葉を聞きながら、これまで私達を育ててくださった先生のご苦労が頭によぎり、自然に目頭から熱いものが流れていて、必死でこらえている自分がそこにおりました。今日まで、年齢も入門の時期も様々な未熟な私達を、懇切丁寧に、辛抱強くここまでご指導いただきましたことへの感謝の気持ちでただただ胸がいっぱいでした。
 本当に茶の湯に入門し、続けてきて良かったと思います。そして「これからも日々精進していくこと」と決意を新たにいたしまして、御看板と伝書をいただき、帰路につきました。

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2009年11月27日

ご相伝式に臨んで

豊田宗恵(大分不白会)

 紅葉の美しい十一月下旬、家元邸花月の間にて乱飾のお許しをいただきました。
 心配されておりましたお天気にも恵まれ、無事にこの日を迎えられましたことは、支部長様をはじめ、諸先生方のお陰と深く感謝いたしております。
 一歩露地に踏み入ると、そこからはもう、お茶の世界、今迄感じたことのない清浄な空気に触れたような、心までも清められた感じがいたしました。
 まず、不白像にお参りをし、緊張の中席入りです。やわらかな日ざしと鳥のさえずりに少しずつ緊張も解けていきました。お家元様をはじめ、皆々様の清流のごとき所作に見とれ、奥様御手作りのお料理を美味しくいただきまして、とても感動いたしました。お許しをいただきましたことは、私の何にも勝る宝物となることでございましょう。私もお客様に心が届くお茶事ができますように、ますますお茶の道に邁進する覚悟でございます。

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2009年11月15日

孤峰忌を営む

柏井宗武(高知不白会)

 例年通り十一月十五日(第三日曜)に、日蓮宗の要法寺において流祖川上不白の遺徳を偲び、石州流、表千家流、裏千家、表千家不白流、大日本茶道学会の五流会派の方々をお招きして孤峰忌を営んだ。

 【日記原文】
廿五日茶人川上不白ヲ徴シテ茶道ノ指南ヲ受ク
〔御日記〕 安永五年 十一月二十五日
              川上不白
 右ハ茶道為指南諸家へ立入候趣ニ付我等儀も致稽
古依之用役共より不白手前承合置今日罷出候様先達
御申遣置候付今日罷出於客座敷一通リ令月見夫より
居間に召呼薄茶前令所望一覧之上以来我等稽古見合
候様且此以後定日三九之日可相極候間其度度罷出候
様申聞之
 但以来罷出候節膳番小小性共之中相手申付候もの
我等稽古仕舞候跡ニ而手前見合遣候様用役共より申
聞之
	
 午前中は自流のみで流祖を祭り茶を献じ、薄茶席二席で流祖の遺徳を偲びながら茶を喫した。午後は五流会派のお客様に濃茶席、薄茶席二席でお茶を差し上げた。
 この孤峰忌の始まりは現在ではつまびらかではないが昭和二十年以前から石州流は石州忌、表千家流は利休忌、江戸千家(当時は不白流と通称されていた)は孤峰忌と、お互いに招き招かれしてきた。今後もこの流れを大事にして孤峰忌は続けていくとしている。
 高知県においては昔から石州流、表千家とは縁が深く特に石州流とは土佐藩時代から同じ茶頭として土佐藩に仕えていた。当然ながら当初は大名茶である石州流が茶頭役であったが安永五年(一七七六)十一月二十五日山内家九代豊雍公時代の日記に「二十五日茶人川上不白を徴して茶道の指南を受く」とあり、この頃から流祖不白の流れが土佐藩の茶頭役に取り立てられた、このことが高知県における江戸千家の発祥であり、今日に至っている。

 なお、山内家の日記原文は右の通りですので、参考としてください。

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