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2017年3月26日

春の好日を、徒然に

水野宗美(高田不白会)

 未だ肌寒い弥生二十六日、上越茶道会定例総会が、謙信公ゆかりの、春日謙信交流館において開催されました。
 まず越後一の宮、居夛神社宮司、花ケ前盛明様に「NHK大河ドラマおんな城主直虎」と題して講演をいただきました。子孫にあたる井伊直弼は、『茶の湯一会集』を著された彦根城主で、余情残心、独座観念等、茶の精神性を再発見する事によって、近代における教養主義的な茶道の展開への道をひらいた素晴らしい大茶人でありました。
 さて、私が担当した呈茶席は、会の合間の一服で、できるだけ簡素にと考えました。お床は、孤篷庵関不羨斎筆の「茶徳拾条」、香合は、紀伊大納言様お好みの貝香合。茶杓は、家元作の銘「湧泉」を拝見盆に飾りました。銘の由来は「気功」からとのことですが、私には足を地につけてしっかりと生きなさいと感じて茶の道を歩んでまいりました。一碗のお茶に、おもてなしの心を込める難しさを感じたお茶席でした。一句を添えさせていただきます。

  かよい筒 一華そっと茶徳かな

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2017年3月5日

「一二三」と「数茶」

雲鶴先生招請研究会 

田中宗俊(久留米不白会)

 昨年、茶名「雲鶴」を命名された博子先生を高牟礼会館に迎えて、三月五日、教授者会の研究会を開催しました。今回の課題は七事式の中から「一二三」と「数茶」の指導を袋棚を使って行いました。
 まず「一二三」は、宗匠なし、客三名、詰、半東付で、お濃茶によって進められました。私は詰を担当しました。香札を入れた小箱の札の入れ方から指導いただきました。
 七事式はあまり行う稽古ではなく、身体が思うように動きません。特に、私は、足の痺れがひどく、立てなくなり、役割を半東にお願いしました。
 「数茶」はを客五名、札役、半東付で、お薄で行いました。十種香札のうち各組から「一」の札と「客(ウ)」の札の二枚ずつを用い、札役の名乗りの札、引いた札、自分の札の置き方、名乗りのあげ方など詳細にわたり、ご指導いただきました。
 私は、亭主役でしたが、半東付でしたので、ひたすらお薄を点て続けました。やはり最後に足がしびれて、立てず粗相しました。全体的な動きをみる亭主役なのに、なれない袋棚の点前に気を取られ、日頃の修練不足で、反省ばかりでした。
 午後は袋棚のお点前を行いました。普段なかなかやらない袋棚の扱いについて、様々な質問に一つずつ、丁寧にご指導いただきました。普段はしない点前の動作には、厳しい指摘もいただき自身の不明を実感しました。細かい点までご指導、ご心配いただき、ありがとうございました。

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2017年3月4日

高知城歴史博物館茶室開き

大山宗貴(高知不白会)

 平成二十九年三月四日、待望久しき高知城歴史博物館が開館しました。
 国宝や重要文化財を含め約六万七千点に及ぶ土佐藩主山内家伝来の歴史資料や美術工芸品を収蔵展示する博物館です。
 同三月二十七日、博物館内にあります茶室で茶室開きが行われました。招待状の一部分を掲載いたします。
 「一階和室の一般貸出に先立ち、高知和敬会(昭和三十年県下六流会派をもって高知和敬会が創立)のご協力のもと、左記の要領でお茶会を開催致したく存じます。
 当日は土佐藩に縁の深い石州流と江戸千家不白流のお点前、山内家資料『御菓子帳』から復元した和菓子とお茶で皆様をお待ちしております」とありまして、館長自らの要請を受け、江戸千家と石州流とでお点前を担当させていただきました。当日のお軸は土佐藩十六代藩主山内豊範公の書「連璧」、花は牡丹、花入は青磁鳳凰耳付でした。
 招待客は、当代殿様豊功様をはじめ三十名、茶道関係者三十名と計六十名でした。後は私たち茶会担当の者も交代で入席させていただき午後三時過ぎ無事茶室開きを終えることができました。高知へお出での折には是非高知城歴史博物館へもお立ち寄り下さいませ。

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2017年3月1日

五智窯での「八寸のお茶」体験旅行

浅見恵子(新潟不白会)

 早春の一日を、新潟不白会青年部の日帰り旅行に参加しました。青年部とはいえ青年から八十代までの各世代の集まりです。まず、五智公園の山道を登って行くと様々な山草花が咲いていて皆様はよくその名前を知っておられ、初心者の私はびっくりでした。下の方で蕗の薹を採って喜んでいた方々も上の方で花開いた蕗の薹集団に「もったいないわー」という声。そして木村先生の五智窯を見学し無造作に置かれた作品を眺めたのち木村亭へ。
 木村先生がご用意下さった手作りの蕨の一本煮、おこわ、鰻の煮付けに舌鼓を打ち、花開いた蕗の薹の花弁をお汁に入れる食べ方にびっくり。上越の濁り酒を先生の作品の片口でいただきそのすっきり感が気に入り、「自宅のお茶」用に購入しました。
 作品の説明、昔話を聞きながら、先生のお点前でお茶をいただく至福のひとゝきを過ごさせていただきました。

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