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2017年3月5日

「一二三」と「数茶」

雲鶴先生招請研究会 

田中宗俊(久留米不白会)

 昨年、茶名「雲鶴」を命名された博子先生を高牟礼会館に迎えて、三月五日、教授者会の研究会を開催しました。今回の課題は七事式の中から「一二三」と「数茶」の指導を袋棚を使って行いました。
 まず「一二三」は、宗匠なし、客三名、詰、半東付で、お濃茶によって進められました。私は詰を担当しました。香札を入れた小箱の札の入れ方から指導いただきました。
 七事式はあまり行う稽古ではなく、身体が思うように動きません。特に、私は、足の痺れがひどく、立てなくなり、役割を半東にお願いしました。
 「数茶」はを客五名、札役、半東付で、お薄で行いました。十種香札のうち各組から「一」の札と「客(ウ)」の札の二枚ずつを用い、札役の名乗りの札、引いた札、自分の札の置き方、名乗りのあげ方など詳細にわたり、ご指導いただきました。
 私は、亭主役でしたが、半東付でしたので、ひたすらお薄を点て続けました。やはり最後に足がしびれて、立てず粗相しました。全体的な動きをみる亭主役なのに、なれない袋棚の点前に気を取られ、日頃の修練不足で、反省ばかりでした。
 午後は袋棚のお点前を行いました。普段なかなかやらない袋棚の扱いについて、様々な質問に一つずつ、丁寧にご指導いただきました。普段はしない点前の動作には、厳しい指摘もいただき自身の不明を実感しました。細かい点までご指導、ご心配いただき、ありがとうございました。

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