江戸千家 >  不白会だより > 貴重な「口切りの茶事」を体験

2015年3月8日

貴重な「口切りの茶事」を体験

博子先生招請研究会

三月八日 於少林寺  森田宗尚(久留米不白会)

 小習拾参ヶ條の中から壺飾を特に口切りを含めて教わりたいとの先生方からの強い要望で課題が決まりました。口切りの茶事ということにすれば一連の流れが良くわかるのではということでお願いいたしました。
 亭主が壺の封を切って葉茶(碾茶)を出し炭懐石の間に水屋の石臼でお茶を挽き、挽きたてを後座の濃茶でいただくという設定です。口切りの時期ではありませんでしたが、葉茶を詰めた壺も石臼も都合よく準備できました。以下のような流れでした。
 主客の挨拶の後、亭主は入日記を客の前に出し、次に口切りの道具一式を持ち出します。壷の封を切り、濃茶の周りに詰められた葉茶を奉書紙の上に出します。中の包袋一つを箸で出し、三方(当日は花台を使いました)の上の別の奉書紙に当日必要なだけの葉茶を出して残りはまた封印します。客は葉茶の拝見、壺と口おおいの拝見を所望いたします。炭点前懐石と続きます。
 八寸程度の点心ですので濃茶迄の時間が不足いたします。博子先生のご指導で中立ちの間に炉中の炭を直し釜の湯の入れ替えもしましたので濃茶の時には十分に湯が沸きました。
 一人二グラム程度でしたが、挽きたてをおいしく頂戴いたしました。先生にも飛び入りで召し上がっていただき勿論亭主も相伴いたしました。
 口切りの茶事は人が一生のうちで一度体験できるかどうかというほどの貴重な茶事とうかがいました。私たち久留米不白会の者は本当に貴重な体験をさせていただきました。先生には細かい所までご教授いただきました。感謝申し上げます。

カテゴリー:研究会/雲鶴(博子)先生招請研究会 「貴重な「口切りの茶事」を体験」のリンク