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2022年11月18日

2022年度 家元教場研究会レポート(14)

家元教場研究会 実践「自宅の茶」

十一月十八日(金曜B)
      主 倉持宗江(東京)

 十一月ですので、炉開きと口切をテーマに自宅の茶を行いました。お客様は、森田宗杲様、中野宗照様、福嶋宗郁様の三名、お迎えする側は、倉持宗江、倉持武雪 社中一名です。
 前庭のベンチを待合に、広間にて母の茶壺で、母から教えられた口切をいたしました。新茶葉茶の香りを皆さんで楽しみ、御茶のお正月を迎えた喜びを感じました。
 続いて瓢の炭斗で炭点前、「やはり炉壇の炭のぬくもりはいいですね」と話し、菊の葉の香りを楽しみ、塩で炉を清めてこれからの安全を祈りました。
 場所を変えて、テーブルで御酒と手作り竹皿の八寸、先ほど取り出した葉茶を臼で挽く音を聞きながら、手作りの懐石弁当とお椀でお食事、いろいろなお話をお聞きし、お互いに親しみが深まりました。主菓子を召し上がっていただき、庭のベンチで中立。
 銅鑼の合図で、小間席入り。挽きたての濃茶を各服点で味わっていただきました。篩はかけていないのですが、粒もなくすべらかな濃茶が練れました。飾り替えをし、二月堂と椅子を準備した広間へ移動して、薄茶を差し上げました。最後に水菓子でリラックスして、懇談。
 研究会の「自宅の茶」のお陰で、普段あまりお話できなかった方々と、親しくさせていただき、 茶の湯の考え方、行い方のお勉強ができました。御茶を続けていて良かった。御茶をすることで、人生も広がり、気持ちが豊かになると皆さんで話しておりました。 研究会に参加し、自宅の茶を実践させていただいたことを感謝申し上げます。

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