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2021年11月23日

待ちに待った家元招請研究会

盛岡「徳清」邸にて

廻り炭

家元招請研究会 

福士宗信(岩手不白会)

 十一月二十二・二十三日の二日間、待ちに待った家元招請研究会が岩手で開かれました。初日はベテランの先生方三十人。久し振りで緊張気味でしたが、家元の「皆さん、お変わりなくお会いできて嬉しいです。と言ってもマスクをとればかなり変わっているかも。私を含めて……」とウィットに富んだご挨拶。会場は一気に和やかな空気に包まれました。
 今回の課題は茶カブキと廻り炭で、茶カブキでは家元が亭主を務められました。コロナのため、味覚は使わず、色と香りのみの判定です。家元は試茶と本茶の五服を心をこめて練り上げました。茶カブキは常に真剣に、異なるお茶を一心に同じように練り上げる事が大切と話されていますが、客五人の内、正客の澤野会長ら三人が、〝叶〟の大当たりでした。五碗は〝常に真剣に同じように練り上げる〟とのお話が見事に具現されており、皆感嘆していました。二年ぶりの家元研究会、リモートでは味わえない充実した研究会でした。

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