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2019年6月11日

2019年度 家元教場研究会レポート(5)

基本(体操十種・小習・テーブル茶) 第三回 

テーブル茶の亭主をして

土屋宗葉(火A:東京不白会)

 楼蘭の拓本、ベネチアングラス、正倉院展の葉書、シルクロードを渡って来た品と、扇面の棗、蓮鶴先生お作の茶杓で、ご遠方よりいらしたお客様をおもてなしです。華やかな色の花入れには、白い嵯峨菊と唐竹蘭を入れました。
 お正客様が、長くお茶を続けられる訳など沢山お話して下さいましたので、他のお客様と共にお話しに聞きほれました。
新しいお盆点前の道具の配置に、お客様や回りを囲む方々の視線が集中しているのを感じました。緊張のあまり茶杓を持つ手が震え少しこぼしてしまった時『何をやっているんですかねえ』と、蓮鶴先生のお声が聞こえた様な......。お客様お一人お一人に精一杯美味しくお茶を点てることが一番と考えました。三客様が『美味しかったのでもう一服』と所されたことが、何より嬉しかったです。

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