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2018年11月17日

家元教場研究会レポート(16)

課題ー古典(相伝物) 第四回 茶通箱 

炉開き
下火に菊の葉を乗せ、塩をまいて清める。切り火をする

半東として

河内 彩雪(土B:東京不白会)

 お当番では、十一月の炉開きで行う茶通箱の半東という貴重な機会に恵まれました。半東は通常のお稽古でも動きに気を配りますが、研究会での相伝物ではなおさらのことでした。家元の濃茶点前の最中、ふっと口切りの茶の香りが漂ってきました。ああ、なんていい香りだろうと顔を上げて、ゆっくりと茶室全体を見渡すことができました。
 芳しいお茶を、美味しいうちにお客様にお届けしようと、自然と思いがわき、少し落ち着いて動けたような気がします。
 一瞬ですが、茶席の皆様と心が通い合ったように感じました。お客様をもてなすには、まず自分の心の平穏を保つことが大切だと気付きました。  

花月の間 水屋の準備1

水屋の準備2

水屋の準備3

水屋の準備4

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