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2018年10月21日

山形不白会 家元招請研究会

家元招請研究会 - 課題「唐物(盆点)」 

庄田宗雅(山形不白会)

数寄屋造りの和風で格調高い山寺芭蕉記念館研究室

宝珠山立石寺を一望

 十月の秋晴れの日に、山寺芭蕉記念館にて「相伝物 盆点」の家元招請研究会が行われました。
 敷地内からは俳聖松尾芭蕉が訪れた宝珠山立石寺を近くに眺めることができます。
 茶碗、茶入、盆とご持参くださり貴重なお道具を拝見させていただきました。
 家元のお点前で、お料理、お濃茶といただき、まさに「一座建立」と幸せな一時でございました。
 家元は、山寺の風景と中村昌生先生設計のお茶室に深く感銘を受け、「山形の方々はこんな素晴らしいお茶室を活用しなくては、もったいないですよ」とご進言いただきました。。
 随行の森田様には、水屋、半東をお手伝いいただき大変勉強になりました。
 
楽しい料理作り

笹原宗稜(山形不白会)

 今回研究会で料理を任せていただく事になりました。幾度か料理を作る機会はありましたが、毎回初心のような緊張を覚えます。
 家元は「濃茶には美味しい料理、美味しい酒、会話が如何に大切であるか」と話されておりますので、その言葉を肝に銘じながら五味、五色、五法のことも忘れずに時節の食材と器選びを楽しみながら進めました。
 向付には「鯛の柚子酢じめにもって菊三種をあしらい」、汁は「づいき芋」つぼつぼには、お客様がお酒を召し上がるということで「鰹の酒盗麹合え」また、八寸は「むかごと銀杏、海老に卵と山芋の寿し詰」など、もちろん美味しい山形のお酒を召し上がっていただきました。
 お席の様子を水屋で感じながら料理をお出しするタイミングも難しく勉強になりました。
      

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