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2017年6月13日

「自宅の茶」を実践して

家元教場研究会 - 自宅の茶 

千田文雪(岩手不白会)

〈亭主の感想〉
 東京からお二人と花巻からのお客様をお迎えしました。遠路お越しくださったお客様に岩手の夏にふれていただきたく、薄茶を初夏の風物詩チャグチャグ馬ッ子の趣向(馬上杯 馬鈴蓋置 槍鞘建水)で差し上げました。また、社中の皆さんには大事な実践の場と捉えて主体的に茶席つくりに取り組んでもらったので、お茶の奥深さの一端を感じられたようでした。鶯、夕影鳥、郭公の声、雑草と乱れ咲く花々、緩やかな川の流れに助けられながら、都会の喧噪からしばし放たれ、岩手の夏を味わっていただけたのなら幸いです。旧知の友の如くに交わることのできたひとときでした。
〈客の感想〉
 北上川が流れ森林の中、季節の花が咲き、小鳥のさえずる声を聞きながら、先生の自宅の茶事にお招きいただいたこと、東京に戻ってもあの風景が目に焼きついています。数々のお料理は全て心のこもった品々でした。大変勉強させていただきました。賢治記念館にも最後までおつきあいいただき、本当にお世話になりました。

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