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2015年10月21日

「古典 台天目」

家元招請研究会

庄田宗雅(山形不白会)

 秋雨の山形に、お家元と博之様ご到着後、江戸千家とも縁の水野家古の豊烈神社と霞城公園、芋煮大鍋と一巡りいただきました。
 今年玉林院にて茶会をされました、私共とも親交のある山形市の茶道界幹部岩渕宗康さん宅にて、ひと時を過ごしていただきました。
 今回の課題は、「台天目」。博之様が貴人、私が亭主をさせていただきました。体操で身体を和らげた後、博之様に水野家のお殿様になっていただき、お迎えいたしました。余談ですが、私の家が水野家に仕え、お殿様と共に山形に付いてまいりましたので、特別の気持ちで貴人様をお招き致しました。初座、膳の運び、後座での貴人点てと、如何に大切に接待するかを学びました。貴人に対しての距離の取り方や位置や間など所作が硬く、膝行、膝退他、言葉が出てこなかったりと、今後の課題としていきたいと思います。
 博之様の堂々と威厳のある貴人様のお姿に接しまして、今後ご指導を仰ぎ、江戸千家をお引き継ぎなさるお心が伝わって参りました。
 山形研究会後に、お家元よりお詠みに成られた印象深く愛情が感じられました句を掲載させていただきます。
 床を背に貴人畳の大座布団
  居心地悪そ 若武者の居て

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