江戸千家 >  不白会だより > ひと足早い月見の茶会

2014年9月7日

ひと足早い月見の茶会

家元招請研究会−【自宅の茶事】

山本文雪(静岡不白会)

 今回は正客を大磯の新保様にお願いし、詰として佐藤様のお席に参加させていただきました。
 十五夜を目前に、床には月の画賛のお軸が掛けられ、お膳には季節感溢れる品々が並び、しかもご亭主様が勧め上手とあってついつい杯も重なり、とても和やかな初座となりました。
 後座は家元のアドバイスで座る位置を替えました。すると主客が近くなったことで、一体感が生まれ適度な緊張感も相まって至福の一服となりました。
「少しでもお茶が冷めないうちに」のお言葉は、まさにもてなしの真髄で亭主は勿論、客も心掛けねばと痛感致しました。
 十五夜は静岡では生憎の雨となり、この御席が今年の月見となりました。

カテゴリー:研究会/家元招請研究会 「ひと足早い月見の茶会」のリンク