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2014年3月31日

客となって学んだ一座建立

家元招請研究会−【自宅の茶】

北岡明雪(久留米不白会)

 やわらかな春の薫りに包まれた三月三十一日に、お家元をお招きしての研究会がございました。今回のテーマも「自宅の茶 実践」で、午前十一時に各家でのお茶事が始まり、午後二時に会場の少林寺に集合して反省会がありました。
 私は瀬戸島様のお宅にお招きいただきました。ご自宅に着きますと、寄付にてお雛さまに迎えられ、香煎をいただきました。入室させていただくと、床にはお家元の「大地山河透脱之機」の掛軸が掛けられていました。皆具は繊細な模様のベンジャロン、お炭点前の時にはマンゴスチンをかたどった宋胡録の香合、後座に入りますと、セラドンの青磁の花入にピンクの牡丹が映えてとても美しく、タイシルクで作られた出服紗など、はじめてのタイ尽くしのお道具に目を見張るばかりでございました。また、懐石では、鰆にこごみ、土筆など、季節の美味しいお料理をいただきました。なかでもご主人様が作ってくださった海老糝薯の椀物は絶品でございました。お濃茶も香り豊かで、たっぷりといただき、お薄は時間の都合もあり、お申し合わせでいただきました。
 至る所にご亭主の優しいお心尽くしが溢れて、お道具のお話、お料理のお話と楽しい会話も弾み、お伺いした時の固くなっていた心と身体もすっかり解けて、ゆっくりと寛がせていただきました。ご亭主、半東さん、水屋の方々の息の合ったおもてなしと、ご主人様のご協力もあり、このような素晴らしい時間を作っていただき、感謝するばかりでございます。
 今回参加させていただき、お茶事の楽しさを改めて実感すると共に、私もまた、このような和やかで楽しいお茶事ができるように、日々精進してまいりたいと思います。
 

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