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2009年7月26日

水屋の難しさ、楽しさ

家元招請研究会−【風炉の正午の茶事】

高田宗美(山形不白会)

床掛物
床には家元筆「一座建立」が掛けられた
 盆地特有の暑い最中でしたが、長井市タスパークホテルの茶室において、家元招請研究会が開催されました。
 山形不白会では、本懐石でのお茶事の勉強会ははじめてで、私は、当番地区として水屋を担当させていただきました。
懐石での一献
本懐石での、主客自然なやりとり
  はじめに「正午の茶事」の「炉」と「風炉」の違いのこと、お炭の使い方のお話があり、後座の濃茶に合わせて湯相を計ることが大事との家元のお話があり、急ぎ、下火を多くいたしました。 床は、名心庵筆の「一座建立」。水屋の私は、亭主と半東の動きを見ながら、茶事の流れに添って、メモを頼りに黙々と用意をしました。
 お席に着かれたご亭主も、お客様も、家元教場で勉強を重ねている方々でしたから、見学の皆様から「全体の流れがよく分かり、また、美しいお点前を拝見できて有意義な研究会だった」との感想を聞くことができました。当番として、準備の苦労が安堵に変わった瞬間でした。
記念撮影
はじめて行われた茶事の招請研究会を終えて

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