江戸千家 >  不白会だより > 塙保己一先生生誕祭

2025年5月5日

塙保己一先生生誕祭

今井光雪(熊谷不白会)

 五月五日は、郷土の偉人塙保己一先生のお生まれになった日です。
 ご命日の九月十二日は、明治の頃より地域の子どもたちも参加して墓前で法要が行われてきましたが(今は文化会館で式典)、生誕のお祝いはありませんでした。
 今年第三回「塙保己一先生生誕祭」を開催するにあたり、実行委員の方から茶道会に「来賓の方々にお抹茶をお出しして欲しい」との依頼がありました。会議室での呈茶のため、壁に先生のお姿の色紙を掛け、前に机を置いて三具足を飾り、お茶とお菓子をお供えしました。
 塙保己一先生は盲目の国学者として知られていますが、七歳で失明されたのち「ほおずきの赤、実った柚子の黄色とスミレの紫の色は覚えている」とおっしゃっていたそうです。そこで、ほおずきの香合と、庭に咲いていた小さなスミレの花を飾り、お客様をお迎えしました。
 来賓の方々とスタッフ合わせて六十名程に、町のお菓子屋さんの「塙サブレ」でお抹茶を召し上がっていただきました。皆様にとても好評で、恒例になりそうです。

カテゴリー:行事・茶会 「塙保己一先生生誕祭」のリンク