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2019年6月16日

気楽に楽しめる茶会

高田不白会 青年部青峰会

◦おもてなし側として

小笠原孝雪

 最初の濃茶席では、亭主の竹田会長は「気楽な席とはいえ濃茶は重々しく」との思いを込めて準備されました。床は後西天皇の色紙「日光の宮にて」。古瀬戸茶入「老松」、水戸徳川治保公お手焼の黒楽茶碗、石州流藤林宗源の茶杓にて点前が行われました。ゆっくりお茶を味わいながらお道具を愛でる穏やかな一時となりました。
 点心でリラックスした後の薄茶席では、会員持参の茶碗が使われました。お気に入りの品、思い出の品、自作の品など。自作とは、会の研修で五智窯の木村先生の御指導のもと製作したものです。自作ともなると話し手の熱意が一段と増して、お客様も盛り上げ上手と相俟って、賑やかなエネルギッシュともいえるお席になりました。
◦お客として

浅野ゆか子

 作務衣姿のご亭主と半東さんがお二方温かく迎えてくれ総勢十名ほどのお客、とてもアットホームな雰囲気の中、お濃茶お薄と頂戴しました。
 お道具の取り合わせ、掛物、季節のお花、お菓子等々、水屋の準備も含め、もてなす側のご苦労は大変なことと想像ができます。
 大寄せの茶会ではできないような説明があったり、そこから歴史の話に発展し、そのお道具に出会ったきっっかけまで。お薄では会員の方手造りの色や形、大きさの違う茶碗が次々と登場し私達の目を楽しませてくれました。お客として参加し、感謝と共に有意義な一日となりました。

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