2025年6月7日
青森名心宗匠招請研究会
名心宗匠招請研究会 〈課題:体操・小習〉
三國宗裕(青森不白会)
名心宗匠をお迎えし、「体操」、「小習・風炉の灰」をテーマに研究会が開催されました。まず、宗匠がご持参された、詩人・フランス文学者である堀口大学先生の掛け軸を鑑賞させていただきました。「富士山 髙く つつましく」の書からなるお軸に、改めてお稽古の心のありようを考えることができました。続く小習では、二種類の風炉にそれぞれ遠山と丸灰押切りの灰型を皆様で作成しました。宗匠からは、灰の量や丁度良い火袋など細かなご指導をいただきましたが、特に、「客人を想い、本気で取り組むこと」という言葉が心に残りました。
その後、体操で身体と心をリフレッシュさせてから、作成した風炉の灰で炭手前を行いました。美しく作った灰を崩してはならないということに心を奪われ、肝心の釜の湯が不足しておりました。「お稽古がそのまま実践に現れる」との宗匠のお言葉に、お稽古での「本気で取り組むこと」の不足をご指摘いただいた思いでした。最後に、随行の方の左利きのお点前を初めて拝見させていただきました。このように、多くを学べた研究会でしたが、溌溂とされた宗匠にお会いできたことを最も嬉しく感じました。今後は「本気で取り組む」を忘れずに、謙虚に学んでいきたいと思います。
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