2025年2月5日
2025年1月25日
2024年度 家元研究会レポート(10)
家元研究会 古典「台子」
久留米不白会研究会から
草場実加(久留米不白会)
台子の作法は、中国から入ってきた一番古い形式で、三百年から四百年続く長い作法の凝縮。古風な完成形の作法。中国から伝わったスタイルの天目茶碗を使い、茶入も唐物を使う。盆の上に主な道具を並べ、ばらして飾るのが乱れて見えるため乱飾りという。また茶の湯では時間と空間(距離)の間がとても大事。お茶を運んだときは出したお茶から離れて立つ。物に対して引っ掛けては危ないため。おいしいお茶を出すことが優先すべき。「茶の湯はいい会話をするのが目的である」など、大切な物事の本質や多くのことを学ばせていただきました。
備前船徳利
西依宗直(久留米不白会)
竹台子の乱飾をご指導いただきました。宗匠のお話、点前、篠笛の演奏、心穏やかになるひとときでした。流祖不白の「初春や人に冠花に鳥」のお軸をかけていただき、茶室全体が暖かく感じました。茶通箱同様にお道具のとりあつかいにばかりとらわれず、会話を大事に楽しみたいと思います。古典である相伝物を身近に感じることができました。
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2025年1月1日
青森不白会初釜
川山宗初(青森不白会)

令和七年青森不白会初釜が青森市ホテル青森にて開催されました。平年の三倍を超える積雪を記録した今年の青森市。「豪雪災害対策本部」が設置されるほどの大雪となりましたが、当日は幸い天候に恵まれ参加者四十名ほどが穏やかな冬空に感謝しながら新年のお茶を楽しむことができました。
今年度、青森市民文化祭の文化功労賞を受賞された津田宗禮相談役へお祝いの花束贈呈、また祝舞「富士」を中村宗之副会長が舞い、華やかな雰囲気に包まれていました。
立礼の濃茶席の亭主は川山宗初会長がつとめ、凛としたたたずまいの中、金銀の重なった赤楽茶碗「嶋台」に鮮やかな緑色の景色を写し出していました。また各テーブルの参加者には、それぞれ陰点てで濃茶が振る舞われました。
福引きの後の薄茶席は、白鳥五大さんと白鳥七大さん親子が初釜での亭主デビューを果たし、真剣な表情ながらも丁寧なお点前を披露していましたそれぞれの薄茶席でも担当亭主が参加者の前で、会話を楽しみながら思い思いに薄茶でもてなしていました。
支部としては久し振りの開催となった新春を寿ぐ初釜に、大きな笑顔の輪が広がっていました。
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