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2021年4月18日

新潟不白会 オンライン研究会

新潟不白会

●昨日は新潟不白会オンライン研究会に御一家のご参加を賜りまして、誠に有り難うございました。「コロナ禍での且座と花月」、楽しみに致して居りました。
 家元の正客、雲鶴先生のご亭主、そして新柳様の半東で一同びっくり。惹きつけられて無言で拝見させていただきました。且座というよりも、まるで茶事。皆様の見事なそして自然の美しさにただ感動しておりました。花月も札、折据がないので初心者も参加できると喜んでおりました。あっという間の終了。緊張しておりましたので体がこわばり、体操がなかったのは少しがっかりでした。お菓子、お茶をいただき帰る前に少し体を動かして終わりといたしましたが、充実した一日だったと皆喜んでお帰りになりました。
 本当に有り難く、厚く御礼申し上げます。早く御目もじ出来ます日を祈って折ります。
                (新潟不白会 中野宗順)

●長く続くコロナ禍に対し、工夫された且座、お花、お炭と続くなかで、お香を略しお菓子が運ばれてきました。中立ちがあり、湯がよく沸いて、各服点てのお濃茶へと続きました。
 家元、雲鶴先生、新柳様、直門の方々が加わり、自然と和んだ雰囲気が伝わってまいりました。
 炉の中のお炭の様子をはじめ、香合、床飾り、お道具の一つ一つをゆっくりと見られるように、カメラワークが素晴らしく、その場に座っているようでした。
 花月は四人で各自が服紗を付け、折据は使わず、自己申告で役を決め、各服点てなので控えの役の動きが重要とのことで、後に配信された映像で確認することができました。
 この度の研究会では、思いも掛けない事が多く、茶の湯一会、型にとらわれすぎてはいけないという家元のお言葉に、茶の湯の奥深さを感じました。
                        (山田厚雪)

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2021年4月16日

2021年度 家元教場研究会レポート(2)

家元教場研究会 「且座」「花月」

●久方ぶりの再会

落合文雪(東京不白会・金曜A組)

 今年度の家元教場研究会、新型コロナ禍を受け心配しておりましたが、出席された皆様と久方ぶりに再会できてに大変喜んでおります。
 「主客が各々の役割を果たして茶の湯一会を試みる」と家元は且座の式法の表題を示しておられます。私は亭主を務め、二名のお客様に「花」と「炭」を所望しました。亭主として濃茶を点てましたが、気になっていた湯の頃合いも良く濃茶を味わっていただいたと信じております。
 「花月」では折据を使わず、札なしの新方式を披露していただきました。まさしく目からウロコが落ちる心持ちで、感心致しました。七事式を制定なさった如心斎宗匠、流祖不白様の時代も、この様に色々と模索がおありであったろうと思った次第でございます。  稽古は、その時々の状況と雰囲気にそった式法を創造することであると改めて学ばせていただきました。
●半東の役目

加賀秀雪(東京不白会・金曜A組)

 半東をさせていただきました。宗匠のお話で半東は単に機敏な動きばかりが求められるのではない、もっと落ち着きのある役目であることをお教えいただきました。研究会は宗匠の言葉を直にお聞きでき、また志を同じくする方々にお会いできる楽しみがあります。参加してよかったとの思いが募ります。

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2021年4月13日

2021年度 家元教場研究会レポート(1)

家元教場研究会 古典「七事式」

●炭に生命を

大村宗芙(東京不白会・火曜A組)

富士と隅田川(柳桜) 渡辺省亭画

炭所望

 「且座」で炭所望を受けました。点前が終わった後、家元が僅か一センチ程炭を動かしただけで、炭に生命を吹き込んで下さったようで、驚きとともに感動しました。 昨年十二月の研究会でも棗の蓋を開けたときに、中の抹茶があまりにも美しく、お茶の一生を一瞬にして見せられたようで、思わず息を呑んだ事、茶杓でお茶を掬ったときに、美味しいお茶を点てたいと強く心に念じたことも思い出しました。改めて家元教場での研究会の学びと気付きの深さを思い知ったように思っております。

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2021年4月4日

久留米不白会 オンライン研究会

久留米不白会

●前半は、「且座」の指導。一つ一つのお点前が目の前で、アップで見せていただき勉強になりました。後半の「花月」では、折据(札)なしの式法に度肝を抜かれました。「花」「月」の名乗りが「自己申告」ということをお聞きして納得、目から鱗でした。また、お茶碗も毎回替えるなど、家元、雲鶴先生、新柳先生の試行錯誤の取り組みがあったのではと推察いたします。楽しく勉強させていただきました。さて、実際自分でやると上手くできますか……。勉強ですね。
                 (田中宗俊)

●オンラインの研究会は昨年末に続き二回目で、少し余裕をもって参加できました。私にとって少々敷居の高い且座が自然な動きや所作で展開され、解りやすいアングルから拝見できたのもオンラインならではでした。お花が生けられると一瞬にして座が凛として春たけなわとなり、釣釜での炭点前もじっくり見せていただき改めて季節を取り戻しました。
 花月は斬新で驚きましたが、随所に合理性が伺え納得のいくご提案でした。早速お稽古でやってみたところ、 最初戸惑いのあった月、花の名乗りも、回を重ねていくうちに座の流れや雰囲気を読みながら自然とできるようになりました。
 かかる状況でオンラインで研究会を開催していただき、感謝致しております。然りながらやはり実際にお目にかかって対面でご教授いただける日が一日も早く戻るのを願って止みません。
                                          (笹本 緑)

正客

次客

花月

濃茶各服点

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