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2020年6月24日

自宅にお招きして

田中尚一(新潟不白会)

 六月二十四日、中野宗順先生はじめ四人の方を自宅にお招きし、台所の丸いテーブルで、私一人、のんびりとてんぷらを御馳走する趣向です。
 まず四種類の中国茶を一杯ずつ、続いて大きめの中国茶碗で鉄観音茶をたっぷりと差し上げて、天ぷらをはじめました。
 てんぷらは、電気自動てんぷら揚げ機で、油の温度が自動で一定に保たれるので、タイマーをセットしておけば、皆さんと一緒に食事したり、会話したりできます。台所で、男の私一人で対応、料理もすると驚かれるのですが、手際が良いとか、案外台所もきれいとか嬉しい感想をいただきます。
 食事の後は、お持ちいただいた和菓子で初心のお盆点て薄茶を差し上げました。休む事のない会話が続き、皆さんくつろいでいるようでした。最後にドリップコーヒーとお菓子で終了です。お帰りになった後片づけもずいぶんと楽しいものでした。
●お客になって

岩原朋子(新潟不白会)

 田中尚一さんはお仕事を引退されてから、男性ならではの集中力でみるみるお茶の世界に没入されていることで社中では有名な方です。
 初訪問の緊張を和らげるような雰囲気の中で、貴重な中国茶を数種類いただき、季節のお野菜や魚介のてんぷらを振る舞われた後に、お盆立てのお茶をいただきました。田中さんのこまめな動きに驚かされつつも、おしゃべりにも花が咲きました。
 お客様を自宅に招いてのおもてなし。楽しそうに切り盛りする田中さんには改めて感銘を受けました。このような心身の余裕を私も持ちたいものだと思いました。

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