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2009年5月25日

おなかも心も満たされて–茶懐石マナー教室体験

菊地 和子(福島不白会)

寄付にて
まず、寄付で白湯をいただく
 四月に福島不白会家元招請研究会で、「正午の茶事」が取り上げられました。私は楽しみにしていましたが、参加できずとても残念に思っていました。その折、先生から「柿傳の茶懐石」の話を聞き、私たち九名は「茶懐石マナー教室」に行くことになりました。
 「柿傳」(都内の懐石料理店)の待合に通された時、都会の真ん中にこのような静けさがあるのに驚き、またマナー教室なのに皆緊張しているのがわかりました。いよいよ茶室へ。正客に見習って全員がぎこちなく席入しました。茶室は、「青嵐」の軸、「芍薬、撫子、縞葦」の花々で設え、私たちを爽やかな気分にしてくれました。
 私は、茶懐石は初めてなので、「マナー教室」では多くのことを学べました。
一、飯椀と汁椀の蓋を両手で取り、それらを合わせて汁碗右側に直線になるように置くこと。
二、ご飯は、出されたものを一口残しておく心遣いが必要なこと。
三、お替わりの飯器の蓋をお詰めへ送ること。ご飯は、自分ですくって飯椀へつぐこと。
四、小吸物は、別名箸洗いともいうそうで、口を直すのと同時に箸を清めること。
記念写真
記念に皆で写真撮影
五、最後に湯桶と香物が出て、おこげと湯を飯椀に入れぶぶ漬けにしていただくこと。これで椀をきれいにすること。
六、椀、蓋、皿等懐紙で清めること。
七、箸音で終わりを告げること等々、特に印象に残りました。(後日、この作法は表千家流で、江戸千家とは違う点があることを先生から説明を受けました)
 懐石料理の所作等は、禅の作法の影響があるらしく、料理は空腹を満たす程度だそうですが、今回は、進肴も加わり豪華な食膳になりました。さらにお酒も入りましたが、すべての料理を残さずいただきました。
 季節の食材の料理、亭主の「温かいものは温かいうちに」の心からのおもてなしに、おなかも心も充分に満たされた一日でした。

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