江戸千家 >  不白会だより > 初めて炭点前を学んで

2019年4月28日

初めて炭点前を学んで

雲鶴先生招請研究会

小桧山宗恵(福島不白会)

 課題は「炭点前の基本」です。普段の稽古では電熱器を使用する事が多く、なかなか炭や灰に触れる機会がありません。今回始めて風炉の灰型を勉強しました。
 雲鶴先生より、炭点前の基本の説明があり、その後風炉に灰を入れ灰形を作る作業に入りました。和紙を釜底の大きさに合わせて四つ折りにして入れ、釜の足に入らないよう灰を入れました。灰は湿気を吸ってしっとりとしていました。一般的な丸灰形でしたが、火袋の峰を作るのが難しく何度も作っては炭を入れ大きさや傾きを調整しました。根気のいる作業の繰り返しでした。いつまでもならしていると崩れたり歪んだりと上手くできません。
 そんな時、「灰ならしは諦めも肝心」「釜によって灰の量が違うので決めておくとよい」「灰を温めると火が入りやすい」「何度も繰り返し自分の灰を作る」などたくさんのアドバイスをいただきました。完成した火袋の中へ炭を入れ温まった灰に触れると、初めとは違いふわふわとした感触でした。ゆっくりと湯が沸いていくのが愉しみでした。時間を掛けた一服は一段と美味しく感じます。お客様を招く時間を遡り、一から炭の準備をすることがどれだけ大変で思いやりのある茶席なんだと改めて実感しました。
 永年ご指導いただいた白井宗節先生がお亡くなりになり、未だ哀しみは消えませんが、白井先生の熱心なご指導を忘れることなくお茶のお稽古に励みたいという思いで研究会に臨みました。いつか、私もお客様をお招きし心からのおもてなしが出来るよう精進していきます。白井先生も見守ってくれていると思います。

カテゴリー:研究会/雲鶴先生招請研究会 「初めて炭点前を学んで」のリンク