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2009年5月24日

「茶筌飾り」「仕組茶碗」を学ぶ

宗康先生招請研究会−【小習十三箇條から】

熊谷不白会

茶碗を飾る
茶巾と茶入を仕組んだ茶碗を飾る
茶筌飾りの趣向でお点前
茶筌飾りの趣向でお点前

 ●五月二十四日、本庄市児玉に宗康先生をお迎えして研究会を行いました。午前に「茶筌飾り」、午後には「仕組茶碗」を学びました。
 茶筌飾りには由緒ある茶碗が用いられ、初座の床に飾られました。茶碗に服紗ではなく茶巾を入れ、茶入を仕組み飾るのは初めての経験でした。
 客、中立ちの後、亭主により陰の仕事として茶筌が飾られ、後座となりました。茶碗を大事に扱う丁寧な点前が行われ、客は格別な一服を味わいました。
 宗康先生からは茶筌飾りの目的として、名物等の道具や亭主の趣向による点前である旨ご説明があり、また、初座での茶碗飾り、茶入飾り、茶杓飾りも実践していただきました。
 山里のうぐいすの声を聞きながら、有意義な研究会となりました。(三浦宗浩)

濃茶をいただく
茶碗を大切に扱いながら濃茶をいただく

 ●会場は、江戸時代の盲目の国学者、塙保己一生誕の地、児玉総合文化会館でした。
 午前の茶筌飾りでは、先生自らも茶碗を手に取り、持ち方、置き方、お茶を出されたときの扱い方、拝見の仕方などのご指導をいただき参考になりました。
 仕組茶碗は、老人点ともいわれ、お客様の前で道具を運ぶ手間を省きその分亭主の動きも少なく目的にあった所作であることをよく理解することができました。
 茶入の扱い方についても、仕服の扱い、拭き方、拭くときの高さなども勉強させていただき、大変充実した研究会でありました。(坂田宗秀)

 

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