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2008年11月16日

「軸飾り」「花入飾り」について

宗康先生招請研究会−【小習十三箇條】

吉村宗千(福岡不白会)

 「軸飾り」とは、初座においてお席入りの後、お客様の前で軸をかけ、見ていただくという普段とは異なる飾り方で、「御宸翰」「名物「拝領物」等を扱う際のもの。軸の取り扱い方、飾り方(床にかける)、各部の名称等、若い方に実際にしていただき、基本から丁寧にご指導いただきました。
 お客様をお招きして、「軸飾り」を行いますと、いろいろとお尋ねができ、その上に会話も弾み、一層楽しいお茶事になることと思いました。
 午後の課題は、「花入飾り」と「花所望」でした。初座において、床に水を入れずに花入を飾る。「花入」は、拝領物や名物を用い、名品の良さを鑑賞していただく。後座は花所望の席となり、正客に花を活けていただくという手順です。工夫により現在でも生きた趣向になるのではと思いました。意義深い研究会となりました。

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