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2010年4月9日

笠間稲荷例大祭にて献茶献香の式が行われました

古川宗愛(茨城不白会)

献茶式
川上宗雪宗匠による献茶の儀
 四月九日笠間稲荷神社の例大祭において御家元川上宗雪宗匠の献茶、志野流家元蜂谷宗玄宗匠の献香と奉献の儀式が執り行われました。
 静かな緊張感に包まれた本殿に宮司様はじめ神社関係の方々、また各界からの大勢の皆様が見守る中、宗匠がゆっくりとお献茶に向かわれ厳かに儀式が進められました。
茶を献ずる家元
御茶を献じられる宗雪宗匠。
お香のご奉仕は、志野流家元蜂谷宗玄宗匠
 今年もご長男博之様のご参列がございまして、お揃いでの儀式にほのぼのとした温かい感動を覚えました。
 また境内には市内の各流派の野点席が設けられての楽しみもございました。
 江戸千家は三階花月の間に、床は名心庵筆の「一座建立」を掛けさせていただき、茶杓は蓮鶴先生の「まなつる」を用意させていただきました。限られた時間の中でございましたが、一服のおもてなしのできましたことを嬉しく思っております。
 また御献茶の当日は、東京からのたくさんの随行の先生方をお迎えして、お久しぶりにお会いしてお話ができ、いろいろな情報などと茨城の私たちにとりましても、とても楽しみの一日でもございますので、お献茶の日を待っております。
 今年の九日は葉桜の期というのに少し冷たい風の一日でございましたが、心温まる一日でもございました。

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