江戸千家 > 行事の予定・報告(2024年) > 東京茶道会 招待茶会

東京茶道会 茶筌供養茶会

令和6年12月8日(日)
於 音羽護国寺
不昧軒 主 川上宗康

 令和六年十二月八日、音羽護国寺茶寮において恒例の茶筌供養の茶会が行われました。茶筌塚での法要の後、各流派理事により五席に釜が掛かり、江戸千家では川上宗康先生が不昧軒を担当されました。
 床には小堀遠州の前田利常宛ての消息がかかり、かねの花入に生けられたマルバマンサクと白玉椿が冬の風情を醸し出していました。春日盆にのせた暦の角水指、茶器は唐物堆黒倶利、茶杓は不白作「不老門」。茶碗は白の御所丸と樂惺入が使われました。年の瀬にふさわしいお席で席主のお話に皆様、興味深く耳を傾けていました。

【会 記】

床 小堀遠州消息 前田利常宛
  御屋敷作事のこと 茶入の名などについての返信
  かうち(交趾)の茶入の歌銘など
 花 マルバマンサク 白玉椿
 花入 かねの花入 与次郎作  小堀政之箱
   文禄元年 稲荷大明神 奉寄進 トアリ
 香合 黄交趾 瓜          明時代
脇床 冨嶽蒔絵香箱   御用蒔絵師  梶川作
 釜 円窓繰口 名心庵 平成丙戌  長野烈作
 炉縁 鉄刀木 七宝つなぎ蒔絵   中山胡民
 水指 古清水 角水指 暦     宝永年間
  春日盆にのせて
 茶器 唐物堆黒倶利宋時代
 茶杓 不白作 銘不老門 八十九歳   共筒
 茶碗 白御所丸
  替 惺入 樂十三代       即中斎箱
 建水 塗曲
 蓋置 胡銅
 御茶 星峰
 菓子 空也双紙           空也製
 器 呉須赤絵            明時代

©2025 edosenke
表紙へ歴史流祖茶室茶の湯のすすめ会報から不白会行事ご案内出版物事務局サイトマップ