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東京茶道会 招待茶会

例話4年4月10・11日
於 音羽護国寺
艸雷庵 主 川上宗雪

艸雷庵 本席 床

 四月十、十一日の二日間、音羽護国寺において、二年ぶりとなる東京茶道会招待茶会が催されました。令和二年二月十一日以来の開催です。制限を設けた入場者を二日に分散し、検温や来場者の把握など感染症の対策が丁寧になされていました。六席に各流家元・宗匠が釜を掛けられました。
 江戸千家の宗雪宗匠は、艸雷庵を担当され、別席で香煎の接待を家元が、本席では新柳氏がお道具の詳しい説明をされながら、お濃茶を陰点てで振る舞われました。
 この日は、青空に八重桜が鮮やかに映え、木々は瑞々しい若葉を風に揺らしていました。開け放たれた窓から風に舞う花びらを静かに眺めるひと時。心定まらない日々に、久し振りの豊かな時間を楽しめたとの感想がありました。お道具は春と花をめぐるこの季節にうってつけの取り合わせでした。

(広沢切)

はな(花)のうえ(上)の
く(暮)れゆくそら(空)にひびき(響)して
こゑ(聲)にいろ(色)あるいりあい(入相)のかね(鐘)
他二首

別席 床

箒庵木像

寄付掛物「花雲」

●「花雲」と高橋箒庵

 寄付の掛物「花雲」は、昭和八年に開催された博覧会の際に上野公園に特設された茶室の名称で、 製作は数寄屋師の木村清兵衛(三代)。
 この茶室の扁額は、近代茶の湯文化を牽引した益田鈍翁(孝)の揮毫で、それを依頼したのは、高橋箒庵(義雄)であると箱書きに記されている。箒庵は、護国寺を東都の茶道の本山とすべく奔走し、この寺の類い稀な茶室群を構想した数寄者である。
 艸雷庵には、箒庵の木像が安置されており、この日、家元は、箒庵の書を掛けてお抹茶とお菓子を供えられた。

【会 記】

寄付 鈍翁 筆「花 雲」

   本席 濃茶 
床 伏見天皇「広沢切」
     はなのうえの・他 歌三首
 花入 古銅 柳営 鶴の一声  浄雄写
 花  紋繻子椿 白花蘇芳
 香合 青白磁 景徳鎮
  釜 時代 霰 ゆがみ
 水指 丹波古壷
 茶入 瀬戸 金華山手 銘「千歳」
 茶碗 黄伊羅保
  替 織部 沓形
 茶杓 江岑作 共筒      不白箱
  建水 曲
  蓋置 竹
 御茶  星の奥   八女 星野製茶園
 御菓子 富貴草   本所 越後屋若狭

   テーブル席  
 掛物 高橋箒庵 一行
     「風月無尽蔵」
    香煎と煎餅

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