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第39回東京不白会夏期講習会

令和3年6月27日 (日)
オンライン開催 於 家元教場

 毎年都内の会場を借りて行われてきた夏期講習会。昨年はコロナ禍で中止になりましたが、今年はオンライン配信に切り替えて家元教場で開らかれました。東京リハビリテーション総合研究所の武藤芳照先生、宗雪宗匠の二人の講師を迎え、対談を挟みながらのお話でした。北は青森から南は九州の各支部、カリフォルニアからの参加もありました。

武藤芳照先生

■体も心も健やかに

─転ばぬ先の杖と知恵

               武藤芳照先生
(東京健康リハビリテーション総合研究所長)

 転倒予防の目指すものは、転倒しない体作りを心がけ、身体も心も元気で生き甲斐をもって生きられること。武藤先生は歴史や社会現象から例をあげ、統計や医学的な説明を解りやすい資料にして画面上に示しながら、誰にも参考になる内容をユーモア交えてお話くださいました。
川上宗雪宗匠

■茶の湯の実践

─一寸法師 五分の魂

川上宗雪宗匠

 家元が予てより推奨している自宅の茶、自分のためにする茶の湯の魅力についてお話いただきました。このようなコロナ禍、だったらそれを逆手にとって工夫する。今こそ喫茶往来を楽しむという本来の姿を、茶の湯が取り戻すチャンス、「禍転じて福となす」。全国の社中の皆さんに語りかけられました。
対談風景

武藤先生と家元の対談

▼聴講者からのおたより

 武藤先生のお話、充実した内容で楽しく、笑いながら拝聴して思わず時間が過ぎてしまいました。特に高齢者向けの内容だったので、身につまされるお話でした。本当に気をつけなければいけないこと、山ほどありました。とても有り難かったです。
 宗匠のお話、感銘しました。任期を三年として、それとなく次世代に家業を譲ることのお話には感慨深いものがあります。大寄せの茶会より、お互い家に招いたり招かれたりする自宅のお茶、喫茶往来を目指すお気持ち、現在絶滅危惧種に近いお茶人だと思いました。
 体操のこと、足立さんも私も嘗て渋谷の会社で一緒に仕事をしていた頃、宗匠の通う中国人の気功教室へ仕事をさぼってご一緒したことを思い出します。宗匠は体操に関して本当にいろいろな体験を長い時間をかけてこられたこと、痛感しております。
 とにかく素晴らしい夏期講習会でした。ありがとうございました。          (東京 沢田宗彦)

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