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東京茶道会茶筌供養茶会

平成21年12月6日
於 音羽護国寺
不昧軒  主 富塚宗喜

 昨年度師走の茶筌供養は、月光殿が改修工事のため茶筌塚が使用できず、場所を護国寺本堂に移して行われた。本堂仏前にての茶筌供養は初めてのことであった。
 引き続き、恒例の東京茶道会理事により各茶席に釜が掛けられた。
 江戸千家では、富塚宗喜氏が不昧軒を担当。床に不白の茶碗自画賛、如心斎の竹花入・銘「不動」に臘梅と曙椿が生けられた。長板には、斬新な織部の水指が置かれ、侘びた青井戸の茶碗との取り合わせの妙を、主客共に楽しまれた。
 【会 記】
床 不白筆 茶碗自画賛 
      孤峰不白 花押  名心庵箱
 花入 天然置筒 銘不動 花押入 
                一燈箱
  花 臘梅 曙椿
 香合 蓮実  一元斎在判  名心庵箱
 釜 筋入平丸釜 治良兵衛造 名心庵箱
  炉縁 雪輪つがり紋
 棚 長板  近左作
 水指 織部 八角     青峯 共箱
 茶器 一閑雪吹 元伯好   碌々斎箱
 茶碗 青井戸 千利休所持
             小堀権十郎箱
  替 萩 三輪休雪       共箱
 茶杓 銘 唐梅      名心庵共箱
  建水 南蛮
  蓋置 青釉 楽       了入作
 御茶 松籟の音       ほりつ詰
 菓子 木菊しぐれ     越後屋若狭
  器 根来縁高
不昧軒床

不昧軒床 掛け物は,不白筆茶碗自画讃

本堂

筌茶が供えられた本堂

茶会

家元,宗康氏,博之氏を迎えた一席


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