江戸千家 > 会報(109号) > 訃報 川上蓮鶴先生

蓮鶴先生 逝く

蓮鶴先生
 平成二十二年九月二十九日、江戸千家家元御母堂、川上蓮鶴先生が老衰により自宅に於いてご逝去されました。享年八十九歳。
 九月三十日、十月一日に、自宅にてご家族により密葬が行われ、十月十四日に音羽護国寺桂昌殿に於いて本葬が執り行われました。
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 本葬には、東京をはじめ各支部の会員社中、そして来賓として他流の代表の方々、また日頃親しくされていた茶友、古美術商の方々が集い、告別の式が行われました。
 本葬においては、安立寺住職による読経が厳かに続けられ、続いて社中を代表して、全国不白会名誉理事、岩手不白会の三田宗明氏による弔辞、そして弔電披露があり、喪主、川上宗雪宗匠によりご挨拶がありました。弔辞は蓮鶴先生に語りかけるように、挨拶は家族を代表して御母堂を尊ぶ気持ちが参列者に伝わりました。
 各界から多くの生花が届けられ、七百名以上の参列者により焼香が続けられました。
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 蓮鶴先生は、大正十一年一月十一日、東京都台東区黒門町にて亀田家の六人姉弟の長女として生まれる。女子美術専門学校(現女子美術大学)卒。昭和十九年川上家に嫁ぎ、三人の息子を育てながら茶道の稽古に励む。病弱な九世家元を支え、戦後の茶道復興期に江戸千家茶道発展に尽力されました。
 長男博氏が十世家元を襲名された以後四十数年にわたり茶道の師匠として家元直門をはじめ全国不白会の社中の指導にあたり、晩年は江戸千家全体の御母堂としての存在となりました。家族に恵まれ、五人のお孫さんの優しいおばあちゃまでした。

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