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2011年6月12日

初めての亭主を務めて

家元招請研究会−【茶事の実践】

村田宗照(静岡不白会)

 この道にはいりまして何年になるでしょうか。若い頃から今日まで夫の経営する会社の仕事を手伝いながら、週に一度、先生のお宅に伺い、社中の皆さんとご一緒にお稽古の日々を楽しみにしておりました。茶通箱のお許しをいただいてから次々と許状をいただくにつれ、支部研修、家元の研修で、正客、相客振りなど勉強させていただき楽しんでおりました。
 今回、「茶の湯実践」研究会で、先生より亭主を是非やるように仰せつかり、大変困惑いたしました。私にできるかしら……。今になってただお稽古に通っていただけかということがわかりました。
 一体何から手を付けていいのか戸惑いました。家が新築中とあって、お道具はほとんどしまってあり思うように出せないのです。家元の「青峰」の軸がやっと捜し出せたときには、ほっとしました。
 掛物に始まって、他の道具の合わせ方、水屋に必要なもの、お料理と器、他、戸惑う事ばかりでした。一人で何から何まで支度することは、大変に難しい事でした。一度は他の人にお願いしようかとも思いましたが、皆様がお手伝いして下さるということで、させていただくことになりました。二、三の出せないお道具は先生にお借りする事になりました。
 振り返ってみれば大変だった事が思い出されますが、先生のご心配はいかばかりだったかと案じました。水屋は、社中の皆様のお手伝いがあったお陰で、拙いながらもなんとか亭主を務めることができましたことは、感謝の気持ちでいっぱいです。
 当日は緊張しましたが、お話も弾み、楽しい一時を過ごすことができました。これからは、家元のご指導を基本に、新しい家で、友人、知人をお招きして、茶の湯を通して心豊かな人生を歩み、人との触れ合いを大切にしたいと思います。

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2011年6月1日

茶の湯から得られるもの

家元招請研究会−【茶の湯実践】

有川宗良(群馬不白会)

茶事の実践
自然なやりとりの茶事を見学
 小さな庭に所狭しと植え込まれた茶花が、今年も何も変わることなく、自然の風に吹かれて咲き競ってくれました。
 数カ月前、まさに天変地異を思わせるほどの大地震に、また。毎日の様に続く余震には、身も心も縮みこみ、何一つ手に付かない日々でした。 地震に加え、あの大津波で被災された方々、また心を残し、思いを残し亡くなられた方々に、ただ、喪に服すという気持ちばかりが先に立ち、おろおろするばかりだったと思います。お茶会といえど、こんな時期に晴れ晴れしく着物でお出掛けは不謹慎かしら、ご近所の目は? 等、自粛する気持ちが先行しがちでした。でも、四月三日、東京不白会春の茶会に参加し、そこで、自分の思い込みの勘違いに気づきました。  共に嘆くばかりでなく、月並みな言葉ですが、前向きに自分のできることから行動することで、直接的ではなくとも被災地の皆さんを勇気づけたり、励ましになるのではと確信できました。
 また、六月一日に行われた群馬不白会家元招請研究会では、衣替えの単の着物も手伝って、心なし会員の皆さんも軽やかに晴れやかに感じました。この日は、家元教場研究会「実践」が課題でした。実演者は、家元研究会参加者がそこでの勉強の成果を、会員にご披露いただく趣向です。お家元(正客)、宮下支部長(次客)、河田副支部長(詰)と、会員にとってはこの上ない勉強会となりました。
 静かな清楚な名心庵好の四方棚に、小ぶりな優しい水指という取り合わせ。趣向を凝らしたお料理が足付の小さな膳に見事に盛り付けら運ばれました。亭主と客の極く自然なやり取り、膳の上の料理をいただく際の間の取り方、流れ等。参加者は、家元の一挙手一投足を見逃すまいと、また一言一言を聞き逃すまいと、真剣に聞き入っていました。
 実演終了後、「亭主は亭主になりきる」「客は客になりきる」という家元からのお話のがありました。実際に身体を動かし、立ち動く事の難しさを皆さんもしみじみ感じた事と思います。参加者全員が、全て理解したかのように大きく頷きなどしておりましたところ、家元から「返事だけは良いんですけどね」と一同を笑わせていただき、緊張感の中にも、とても有意義な一日となりました。

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2011年5月8日

今年の風炉の始まり

家元招請研究会−【茶事の実践】

上島宗愛(高知不白会)

亭主挨拶
まず、歓迎の挨拶
 ゴールデンウィークの余韻が残る五月八日、家元招請研究会が三翠園ホテルにて行われました。
 「何のためにお茶をするのか」。お家元のお話はこの一言から始まりました。自分自身に深く問いかけながら、私はお家元の一言一句に耳を傾け、そして、お当番の方の一挙一動を見つめました。
 亭主の挨拶が始まり、風炉を清め、お膳が運ばれました。ベネチアングラスの向付がとても爽やかで、今日の鬱陶しいお天気をはね返すようでした。私はいまだ体験したことがないので、今回のような亭主も席中にてのご相伴に、「こんなお茶事もいいなあ」と憧れます。
 続いて、お膳が下げられ、炭点前になりました。「何より大事なのはお濃茶を点てるときに釜の湯がよく沸いていること。このお茶事が成功か、そうでないかはそこにかかっている」とのお家元のお言葉が心の奥に残りました。
亭主も相伴で一献
亭主も相伴で一献
 今回のお茶事は見事成功のようで、お濃茶の入った凛とした白磁のお茶碗に、シュンシュンと音が鳴るお釜からお湯が注がれた瞬間、お茶の香りが広がり、私は深く息を吸い込みました。
 冒頭にお家元がお話しされたことを再び思い返しました。研究会の際のお茶事では、交わされる会話はぎこちないものになってしまうのは仕方のないことですが、実際に自分達だけで行う時でさえ、常にお点前に集中しがちです。ゆとりを持ち、さりげなく話を弾ませ、お客様と共にその場の空気に浸れるお茶事ができる人になれるように、精進を積み重ねて行きたいと強く思いました。とても有意義な「今年の風炉の始まり」でした。
 さて、私ども高知支部は、今秋の全国大会をお引き受けいたしております。遠路お出で下さる皆様を、我が家にお招きする気持ちで精一杯務めさせていただきたいと存じます。支部一同、心からお待ち申し上げております。

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2011年4月26日

招いて学ぶ

家元招請研究会−【茶事の実践】

久保山宗靖(佐賀不白会)

記念撮影
茶事のあとの記念撮影
 家元招請研究会「茶の湯の実践」でお家元をお招きする、突然の電話依頼。半信半疑に引き受けたものの不安でいっぱい。芝生の隅に別棟小間の茶室だけある我が家。
「茶はさびて心は厚くもてなせよ、道具は何時も有り合わせとせよ」。 恥をかいても勉強、と胆に銘じたものの、おもてなしの料理は? いかに今まで人に頼っていたかに気づかされました。早朝からあれこれと季節の野菜試行錯誤の末、盛は完了。準備が整い、来客前に東京でお世話になった恩師へ献茶をする。優しい先生の遺影と共にお家元をお迎えしたく。お家元、お客様二名、狭い我が家へようこそ。寄付はリビングで、茶室は二畳中板、恵風庵(万物を恵む春風)、昔々お家元につけていただいた庵号です。
 茶碗は、家元百碗展の織部で、炭点前、点心、濃茶と順次進行した。お家元と恩師との思い出話や、それぞれに会話も弾み、楽しい一時を過ごせ、茶の湯の醍醐味に浸りつつ、如何にお客様を心地よくお迎えするかを思いながら、楽しかった。「案ずるより…」
 学ぶ事の充実感、心地よい疲労感で安堵です。

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2011年4月24日

「空中茶会」

家元招請研究会−【茶事の実践】

原田宗晴(久留米不白会)

記念写真
席主へ記念の色紙が贈られた
 この度は、お家元をお招きしてのお濃茶の実践でした。マンションの十階という、和の風情どころか露地はなく、まして蹲踞もなく、下の階との兼ね合いもあり、炉は深く掘り下げられない、畳はマンションサイズの一回り小さめ、白い壁、侘び寂びはほど遠く……。
 試行錯誤の結果、ベランダには、青竹を編んでもらい、大振りの鉢を蹲踞に、大でまりの木と擬宝珠を添えに。
 初座は、早々に端午の節句のお軸にし、心ばかりのお凌ぎへ進み、楽しい一時を過ごしました。後座は、小さな床に、垂撥の代わりに作った煤竹に、白い山芍薬を掛花にし、お濃茶を亭主も交えていただき、楽しみました。
とあるお席
とあるお席で
 当日は、筑後の新緑の山々を眺めていただこうと期待していましたが、生憎、中国からの黄砂のシーズンではっきりお見せできなかった事が、心残りです。
 どなたかが、「空中のお茶会でした」と言っていただき、「ああ、空中の茶会を催したんだ」と、我に返った次第です。大変貴重な二時間でした。

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2011年4月20日

本番のお茶事が研究会

家元招請研究会−【茶事実践】

渡辺宗倫(神戸同好会)

入席後一献
遠方の客を迎えて、歓迎の一献
 神戸同好会が船出して、二回目の家元招請研究会が 四月二十日に行われました。神戸は人数が少ないので茶席は一席のみで、私共の茶室にて実践いたすことになりました。
 お家元様は八女不白会から神戸入りをされ、随行に『落暉残照』の筆者であられる足立淳雪氏を伴ってお越しになられました。足立氏は家元教場で二十年来の私の大先輩であり兄弟子に当たる方です。拙家には初めてのお越しですので、さっそくお正客は足立兄にと決めさせていただきました。ならばお次客はやはり遠方よりお越しいただける岡山支部の平野宗靖氏になっていただき、三客には社中から一名を決め、これでお客の三名が決まりました。
 お稽古茶会とはいえ、遠方からお客様をお迎えすることになり、私には本番のお茶事の実践となりました。
 日取りとお客様の顔ぶれが決まると、当日を迎えるまで私の頭の中は昼も夜も、床の飾り、道具のこと、料理のことで一杯になり、何度イエス、ノーを繰り返したことでしょう。果たしてこの迷いの苦しみの果てに何が残ると言うのでしょうか。
 とうとう後戻り出来ない茶会当日を迎えました。寄付きは不白と如心斎ゆかりの玉林院ご住職森幹盛氏筆の「無事是貴人」の色紙を掛け、お床には、お家元様の「一座建立」の軸。これは亭主役を仰せ付かった時に決めていました。
記念撮影
研究会を終えて記念撮影
 初座の挨拶は稽古では形式的なやり取りになりがちですが、今日は本物のお客様をお迎えしましたので、和いだ雰囲気でスタートすることができました。もうすぐ炉も終わるので透木に不白好みの富士形羽釜を懸けて、お棚は霞棚に舞子焼きの四方水指を飾り、向こうには遠山絵の風炉先を置きました。
 お炭点前の後、一献のご挨拶をして、膳の運び出しとなります。八寸程度の膳なので、皆様あっという間に召し上がられてしまい、お家元様からゆっくりと会話を楽しみながら、お酒を味わい時間をかけて食べてくださいとご指摘がありました。
 後座の席入りの後、クライマックスのお濃茶です。釜の蓋を開けると富士釜から垂直に湯気が立ち上り、お煮えが付いてよかったと安堵しながら自服いたしました。
 お正客様がお話し上手でタイミングよくリードして下さいました。次客様にも助けていただき、楽しいお席にして頂き感謝です。お客様の力って偉大です。大変勉強になりました。
 先にこの迷いの苦しみの果てに何が残るのかと自問しましたが、今日の答えは「遠方より友来る、また楽しからずや」でした。
 今年、家元教場研究会では茶会記の読み合わせを行っています。研究会の締めくくりとして、倣ってこの度の自会記を書いてみようと思います。

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神戸の研究会に参加して

家元招請研究会−【茶事実践】

景山典子(岡山不白会)

記念撮影
花に囲まれた神戸の研究会会場で
 神戸の渡辺先生宅で行われた研究会に、岡山支部より広野先生と共に参加させていただきました。
 他県での会ははじめての参加でしたのでワクワク感と緊張感で前日の夜は眠れない程でした。
 当日は新幹線で岡山県より新神戸駅に着くとお弟子さんにお迎えをいただき、さっそくお車で渡辺先生宅へとご案内いただきました。始めてみる神戸の町並みは目を見張るほどでした。
 お宅に到着し渡辺先生はじめ社中の方々にご挨拶申し上げますと、「初めましてですね」と笑顔でご返礼いただき、少し緊張感がほぐれてきました。
 研究会は茶事の亭主と半東の作法を見学させていただきました。
 まずお家元より、茶事とは食事とお酒をゆっくり嗜み会話を楽しむこととのことでした。
 しかし普段のお稽古では、難しい部分もあるので、まずは基本のお点前の勉強をしっかりとすることだと感じました。
 茶道とは掃除とお料理と相手への心遣いと全てにおいて、日常生活に反映できることだと改めて感じました。
 私自身数年前では茶道の基本というよりもその場、その場に身をゆだねて勉強していた事に気づかされた次第です。
 さらに東日本大震災の報道に接し改めて自身の行動を省みて、被災者の方々への心の支援をいたしたいと、この研究会に望んで、強く感じた次第です。
 この度は、これまでの自らの生活を振り返る素晴らしい機会を与えていただき本当に感銘の多い勉強会でございました。
 

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2011年4月18日

はじめての亭主

家元招請研究会−【茶事の実践】

田島宗美(八女不白会)

とある茶席の寄付
とある茶席の寄付
 午前中は各自宅にても茶事、午後は亭主客共に一堂に会し、反省会、その反省会会場に茶室があり、自宅が遠方等の理由で席を持てない方が利用してはと、一席設けることになったそうです。
 三月の中旬、「持ち出す道具は少なく、気軽な席にするので亭主を」と声かけをしていただきました。
一献のやりとり
とある茶席での一献
 せっかく先生からいただいた機会なので、できないながらにがんばってみることにしました。
 「盆点てでお濃茶を、点心は花見弁当のお重を利用しましょう」と先生より助言をいただき、お席の準備がはじまりました。会場と兼ねあう取り合わせ、「火が使えないからお炭に代わるものを」と色々なおもてなしの仕方を教えていただきました。お客様に楽しんでいただくようにと瓶かけの火を蝋燭にし、食材も季節のものを取り合わせました。
一献その2
 先生をはじめ半東さんの助けがあり、お客様の温かい支援のおかげでどうにか無事に終わることができました。大変な中に楽しんでいる自分がいました。お茶をされている方々が、大変だけど、と言いながら長年続けられている気持ちがわかるような気がしました。
 お家元からは、「信」の字をいただきました。添えのお言葉に「他をあざむかない」とあり、お茶に限らず、何事にも自分を信じ相手を信じて生きていきたいと思いました。
 このような機会をいただいたことにとても感謝するとともに、よき機会を大切にし、何事にも積極的に参加していこうと思いました。

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2011年4月17日

亭主十分の楽しみ

家元招請研究会−【茶事の実践】

井上宗朝(福岡不白会)

亭主挨拶
初めての亭主 神妙に挨拶
 もてなす場もなく、ろくな茶道具も持っていない自分が、研究会ではあるが亭主を務めることとなった。これまで場所も道具もないからと固辞していたが、「場所と道具はうちのを使えば良いし、あなたは茶碗さえ持ってくればいいのよ」という師匠の黒岩宗富先生の一言に外堀は埋められ、また、水屋は先生が、半島は稽古仲間で一緒に看板を取った高田映雪さんが引き受けてくださり、三人四脚でならばと、腹をくくることとした。姉の影響で家元に入門して七年、就職で福岡に来て七年、三年前に立派なお名前を頂戴したが、結論から述べると、家元には申し訳ないが看板倒れの茶事となった。
 場所は先生宅の三畳台目の柳絮庵を使わせていただいた。柳絮庵は福岡での茶の湯の師匠、宗富先生のご母堂で、二年前に亡くなられた黒岩宗如先生の庵号で、今でも柳絮のごとくふわふわと見守ってくださる感じがしており、最初の茶事をここで出来た事はとても幸せであった。いつもやさしく、時に厳しくご指導下さり、また、流派を超えいろいろな方をご紹介下さり、茶の湯の楽しさを教えていただいた。
 床には、宗富先生が家元から頂戴した色紙を軸装したものを掛けさせていただいた。
 「只 ひたすらに 茶の湯の心」
 憧れの境地だが自分の信条から一番遠い心持ちであり、いっそう茶の湯に励まねばならぬと自分への戒めとした。茶碗は、叔父の正雄が就職祝いに福岡でも茶の湯を続けるようにと贈ってくれた唐津を用いた。大ぶりの茶碗で濃茶にはもってこいであった。茶杓は、看板をいただいたときにお礼として稽古仲間五名で宗如先生に差し上げた「四睡」の茶杓から、自分の干支にちなんで「虎」を使わせていただいた。
点心
渾身の料理も並ぶ
 宗富先生から「話の種となるから何かお料理一品作ったら?」と言われ途方に暮れたが、行きつけのバーで簡単にできるつまみについてあれこれと相談し、黒豆のクリームチーズ和えと燻製を作ることとした。黒豆とクリームチーズはただ同量を混ぜるだけであるし、燻製は下ごしらえをした材料をセットし燻製チップに火を付ければあとは待つだけで簡単にできる。間違いなく話の種になると意気込み研究会に向けてお点前そっちのけで何度も練習した。大学の教え子達からは「先生また燻製ですか! 僕たちを燻し出さないで下さい」と言われつつ、「まぁまぁ」といろいろ毒味をさせ、燻製する材料をチーズ、ゆで卵と海老に決定した。
 正客次客は気心の知れた福岡不白会の姫野宗和さん、青木宗薫先生のお二人、お詰めの随行の播磨さんとは直門を離れて以来八年ぶりの再会で、人も場所も道具も裏方もすべてが万端に整い、あとは亭主である自分次第となった。結論はすでに述べている通り失敗の連続であったし緊張してあまりよく覚えていないが、なにせ楽しかった。お三方には申し訳ないが、一番楽しんでいた気がする。亭主十分の楽しみでなければ良いのだが。

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2011年3月26日

茶事の実践

家元招請研究会

新潟不白会

色紙の贈呈1
席主を担当した方に家元より贈呈
●楽しみながら準備できたこと ……朴宗永
 中野支部長より立礼盆点てで、濃茶の席主はいかがですか? とのお話、怖い物知らずにお引き受けしてしまいまいした。掛物は家元の「一二三」と決めましたが、あとの準備は皆様のアドバイスを受けながら、何回も変更し、よい雰囲気のお部屋にできあがりました。
 当日くじ引きで決まった、お正客様が中野先生。ご挨拶の後、お向うの一品とお酒を振る舞いました。蟹の足に竹の子とわらびのたまり漬、防風を添えた一皿、水屋の皆様のセンスで盛りつけられました。「お味もそれぞれが別で、盛りつけも大変きれいにできていますね」とお褒めいただきました。不慣れな会話もお正客のリードで進み、炭点前の代わりに花所望をさせていただきました。一番大事な濃茶は、棗に大津袋を使って差し上げましたが、やや稽古不足だったかもしれません。
 水屋の皆様には本当に感謝の一日でした。終わってみると、お客様に喜んでいただければとの思いで一所懸命準備したことでしたが、私自身も楽しんでいたことに気がつきました。夕方からの懇親会で、家元様より御筆の「礼」の色紙をいただきました。
色紙の贈呈2
●薄茶点前の亭主に……石川昇三郎
 はじめに、お家元のご挨拶で、この度の震災で被害に会われた方々へ、お見舞いのお言葉がありました。今、このようにお稽古ができるありがたさを心に込めてのスタートとなりました。
 まず、全員で、柔軟体操、呼吸法、立居などを実践指導いただきました。身体を動かすことで、心身共に軽くなり清々しい気持ちとなりました。お家元の言われる通り、基本的な動作の大切さや姿勢など、普段のお稽古、日常生活でもより意識し、習得できるよう努力したいと感じました。
 当日、私は、薄茶点前の亭主を勤めることとなりました。お席の準備、お迎付け、お客様との挨拶、お点前と進めていく中で、お家元から、服紗捌き、茶杓を清める、茶筌通しなど、基本的な動作についての意味やお手本を示していただき、深く理解することができました。
 また、お点前ばかりに気を取られ、会話の大切さや、お客様にお寛ぎいただき、お茶を楽しんでいただくことをもっと大切にしなければならないと、反省しております。
 今回、大勢の方が見守る中、大変緊張しましたが、お家元をはじめ、先生方、半東役、正客役、連客役、皆様に助けていただき無事終了することができました。充実した一日となりました。

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2010年11月23日

「貴人清次」を学ぶ

宗康先生招請研究会−【貴人清次】

飯野宗志(甲府不白会)

貴人清次
貴人点の指導
 十月に蓮鶴先生とお別れしたばかりの十一月二十三日、山梨県立文学館の「素心庵」において宗康先生に「貴人清次」を教えていただきました。
 蓮鶴先生お好みの雲鶴棚を使っての研究会としました。宮澤支部長が体調を崩され欠席され、心細い限りでした。少ない人数の研究会でしたが、宗康先生の「少人数の方がかえってよく勉強ができますよ」というお言葉に励まされました。
 身分制度がはっきりしていた時代の点前ではあるが、現代では客を敬うことの大切な点前として学び取ることがある。また、貴人のお供の清次は、貴人に対して十分に気を遣う役目であることがよく理解できました。
和やかに研究会
 午後は、入門して日の浅い者も特別参加させていただき、茶道の基本である挨拶を共にご指導賜り、真・行・草の実践を二名ずつ前に出て行い、緊張した雰囲気の中にも、多少の華やかさも生まれ、楽しい秋の一日を充実して過ごしました。
 遅々とした一歩ではありますが、根気よく学んで行きたいと思います。

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2010年11月20日

青森・七戸不白会合同研究会

宗康先生招請研究会−【貴人清次】

田中宗恭(七戸不白会)

茶筌供養
研究会の前に茶筌供養の式
○茶筌供養
 宗康先生をお迎えして「茶筌供養」を行い、続いて「貴人清次」のご指導をいただきました。会場は茶筌塚の建立地、青岩寺にお願いし、ご協力により準備を進めて当日を迎えました。
 午前の部は七戸不白会会長のご挨拶により、ご逝去なされた蓮鶴先生を哀悼し一同黙祷を捧げ、ご冥福をお祈りいたしました。
 この度の茶筌供養は久々だったのでたくさん持ち寄られた茶筅を三方に盛って釈迦如来の御許にお供えして始められました。和尚様のしめやかな読経が続く中、宗康先生のお点前により点てられたお茶は、青森不白会会長より厳かに供されました。
 そして滞りなく寺庭の一画に安置されている苔色をまとった茶筌塚の前に茶筌の火が焚かれました。
貴人清次
貴人を迎え挨拶
 ○貴人清次
 午後の課題「貴人清次」の研究会では亭主役を担いましたが、貴人を敬う気持ちを動作に表す等々不安を抱えたまま本番に臨んだ次第でした。先生の懇切丁寧なご指導によってどうにか貴人の一服を差し上げることができました。
 先生のまとめの講義をうかがってこれまで曖昧でありました台天目と貴人清次の相違点をしっかりと勉強できました。また主従の関係の厳しい時代の茶の心の一端に触れることができた貴重なお話でした。今回のお亭主役の経験から学んだことを今後のお稽古に活かして参りたいと思っております。

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2010年11月7日

「実りの秋」

家元招請研究会−【基本】

野辺宗美(熊谷不白会)

立居の稽古
 周りの木々も色づき始めた本庄児玉文化会館に、お家元をお迎えし、研究会が開催されました。
 午前中はお家元のご指導のもと、「基本の動作」。お辞儀、歩き方、間の保ち方の意義など立居振る舞いを、参加者皆で互いに向き合い、実践致しました。
 続いてお香の勉強。香炉の灰作りを拝見し、その美しさに感嘆しました。聞いたお香も素晴らしいものでした。
濃茶点前
 午後にはお濃茶のご指導をいただきました。私は亭主役を務めましたが、自分のお点前と、お家元の心のこもったおもてなしの違いがよくわかりました。程よい湯加減、そしてお茶の量をはじめ、いかに私がまだまだお客様に対する気持ちが未熟かを、痛切に感じさせられました。お点前の速度、お薄との違い、ひとつひとつの内容が心にしみるようでした。
 これからもお稽古に精進していかなければとつくづく思いました。
 参加者一同充実感に笑みこぼれ、素晴らしい一日でございました。

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2010年10月24日

「濃茶の基本」亭主と半東

家元招請研究会−【基本】

八女不白会

花、炭の点検
中立後、床屋炉辺を整える
○亭主として…野口宗千
 風炉の濃茶点前が課題です。お家元が奨められている亭主も相伴する新しい濃茶、心をこめて練り上げた艶やかな濃茶をお客様だけに飲んでもらうのではなく亭主も喫する、共に味わう、研究会席中での張りつめた空気の中で濃茶を口にした時、体中に安堵の気持ちが流れました。
 きっとお客様と同じ気持ち、同じ思いなのだと実感いたしました。自分の点てた茶の具合を確かめながら程よくのどをうるおして通るお茶に無事お点前が済んだことの安心と喜びで一杯でした。まさに一味同心! 新しい濃茶のあり方早速お稽古に取り入れてみようと楽しみです。

亭主相伴
今年の研究会のテーマの一つ、亭主相伴
○半東を担当して…大久保世紀子
 以前から自分の立居に不安を感じていたので、よい機会だと思いました。先生方より幾度かお稽古させていただくうちに、半東の「目立たず、急がず、遅れず」の大変さに驚きました。
 当日、大勢の方達が見守る中、緊張でぎこちない半東でしたが、家元の指導を受け、無事に務めを果たすことができました。未だ未だこれから……「常」こそ大事と思い当たりました。  立居は、私の永遠のテーマとなりそうです。

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2010年10月17日

貴人清次-台天目との共通性と相違点-

宗康先生招請研究会−【貴人清次】

竹花宗昭(岩手不白会)

蓮鶴先生へ供茶
研究会に先立ち、澤野支部長より蓮鶴先生の遺影にお茶が供えられた
 はじめに、お床には蓮鶴先生のご遺影と、白いお花が飾られ、支部長の澤野先生が御丁重に供茶をされた後、全員で黙祷をいたし、ご冥福をお祈りいたしました。
 テーマは「台天目と貴人清次」。ともに貴人点ながら、その違いは何か? 身分制度のはっきりしていた時代の貴人と清次のあり方など興味深いお話でした。茶会に貴人をお迎えした時、清次の礼節と心配り、清次以下の客同士は極力無言。お点前をする方の心遣いとして貴人にお茶を差し上げるには、新しい道具でお点前をすることを心がける、など、現代にも通じる大切な作法と思われました。
 実践として、及台子に皆具、新しい木地の天目台と天目茶碗、高坏の菓子器と貴人をお迎えするための準備をしました。
貴人の茶を呈する
清次が、亭主の点てた茶を貴人に呈する
 しかし、お点前側が不勉強のため、台天目と貴人清次の点前が曖昧で、先生が途中でその違いを丁寧にご指導下さいました。また、清次がいる場合でも、半東が茶室の通口外に控えていることが大事であることも話されました。
   貴人、清次、お詰、そして亭主と半東がそれぞれに学びながら役目を果たすことができてほっとしております。
 宗康先生が「母が見ておりますので……」と何度もおっしゃっていらしたのが印象に残りました。ご遺影が静かに微笑んで私どもの研究会の様子をごらんになっておられました。

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2010年9月26日

「一味同心」を実感した日

家元招請研究会−【炭、濃茶、薄茶】

児玉宗純(山形不白会)

家元講義
 連日の猛暑日からやっと解放されて、秋の気配を感じるようになった九月二十六日、家元招請研究会が長井市のホテルで開催されました。課題は、「炭、濃茶、薄茶」です。
 今回は、主も濃茶を相伴する勉強です。私は、亭主をおおせつかりましたので、お客様との一体感を大切に、考えることに致しました。
 当日はまず、体操と呼吸法、立居を学び、ゆっくり、じっくり呼吸を整えての動きに、心が落ち着きすっきりとしました。普段から息を深く吐き出すこととバランスのとれた動きは意識したいと思います。
濃茶点前
お濃茶を手回しで送る
 茶室「五山草爐」に全員移動して、勉強会が始まりました。
床のお軸は、名心庵筆「天海無尽」。いよいよ初座です。お客様が席入りされ、流れに沿って進みました。炭点前では、濃茶の時の湯相を計る合理的な炭の組み方と、炉と風炉で用いる灰器の灰のことなどをご指導いただき、みなさんがうなずいておられました。お客様との会話はなごやかで、後座で濃茶をいただくには良い雰囲気だったと思います。
反省と感想
 後座に入り、点前が始まり途中区切られてお家元の見本点前を拝見し、やはり目的意識が大切であることを再確認しました。
 「相伴いたします」は、声に出して相手に伝えること。茶を練る時は、最初の湯をたっぷりと後の湯はゆるめる程度にと指摘され、深く理解できました。
 私の点てたお茶が、私の元に差し出され一口いただいた時、ようやくほっとした気持ちになりました。主と客が一碗を介していただく茶事は、亭主にとってもお客様にとっても格別でしたし新鮮でした。心に残る「一味同心」でした。亭主の心得、難しさも実感した一日となりました。

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2010年9月21日

基本の基

家元招請研究会−【濃茶の基本】

中原宗美(青森不白会)

濃茶の点前
濃茶点前の流れを熱心に見学
 例年にない猛暑に見舞われた北の地も、やっと虫の声が似合う季節となりました敬老の日、今年度二回目の研究会が青森市において開催されました。
 研究会初担当となる私たちは、緊張と不安の余りつい早口の小走りになりがちでしたが、家元ご指導による柔軟体操と呼吸法によって、身体のコリは少し解消された気はするものの、呼吸はまだ長息には至らないまま、お客様をお迎えいたしました。
 炭点前では、下火の大切さ、また拝見の間に空気を通すことで火を起こしやすくするという意味について、そして、お濃茶のときにうまく湯が湧くよう炭火を持続させるための炭の量の工夫等を学びました。
濃茶、亭主相伴
本年度研究会課題の亭主相伴
 お濃茶では、服紗捌き、茶杓の清め方、茶筌通しのお手本を、点前の途中途中で示してくださいました。さらに、お茶事では大目のお茶を用い、練り方が美味しさの秘訣であること、無言のお茶とはいえ、適度な会話の必要性等、細かくご指導下さいました。また、今年のポイントである亭主お相伴は、新鮮で納得のいくものでした。
 研究会に参加して、今回も自分の認識不足を痛感させられました。特に、基本をお点前の手順であり、所作と考え、その習熟にのみとらわれ、茶事の流れの中でとらえ切れておりませんでした。お迎えしたお客様におもてなしの心を伝え、心和むお茶事とするための基本磨きであることを、遅まきながら気づかされた一日でした。そして、溜め息混じりの長息ですが、お茶に対する思いをじっくり見直す貴重な機会をいただけたことに感謝しております。
七戸不白会研究会の様子
青森の前日、同内容の研究会が七戸不白会でも催された
 床の間に置かれた家元ご持参の秋の虫「邯鄲」の替わりにとご披露下さいました家元の横笛の音が私たちの不足分を補い、皆様を癒していただけたようで何よりでした。
 東京の地で、ゆったりと美声を響かせてるであろう邯鄲に思いを巡らせつつ報告とさせていただきます。

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2010年9月19日

基本の点前を学んで

家元招請研究会−【基本】

古舘ヨネ(七戸不白会)

家元の見本点前
点前の要所要所で家元による見本点前が行われる
 基本の点前の研究会で、亭主を務めさせていただきました。掛軸はお家元御自筆の「喫茶往来」、雲鶴棚、雪輪紋入り風炉釜という取り合わせで始まりました。陰の支度では、びく形花入籠に秋の草花を生けましたが、思うようにできずお家元よりご指導いただきました。いつも行っていることでも人前で行う事の難しさを痛感させられました。
 濃茶点前では途中でお家元が四方捌き、茶筌通しのお手本を示してくださり、流れるような動きの中で道具を一つ一つ丁寧に扱う様子を間近で見ることができとても勉強になりました。
反省会
亭主役、客役から、さまざまな感想が述べられる
 主客との問答もなかなか言葉が出ず、正客の優しい笑顔の声かけに助けていただきました。会話は自然に季節の話題等がよいでしょうとの事でした。薄茶点前では、雰囲気も一変しそれぞれが会話を楽しみながらの一服でした。その中には卒寿を迎えられた盛田支部長の慈しみに満ちた眼差しがありました。
 反省するときりがありませんが、貴重な経験の中で得たものを糧にこれからの稽古を続けてまいりたいと思います。

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2010年8月29日

基本を大切に –一つの所作に心をこめて

家元招請研究会−【濃茶の基本】

石井良子(福島不白会)

抹茶の準備
濃茶器の準備
 百十三年ぶりという猛暑日の続いた八月二十九日、家元招請研究会が行われました。
 最初に、良い姿勢を保つこと、身体を柔らかくし腹式呼吸により心を落ち着かせることの大切さ、座る、立つ、真行草のお辞儀と実践しつつ、身体の「基本」の指導を受けました。
 点前の基本では、濃茶点前の亭主を務めることになりました。
 初座の炭点前は代点でしたから、点前の間お正客と会話を交わすという稽古になりました。
 後座の始まる前にお花を生けて床にはお家元自筆の「無事」のお軸。お客を迎え、濃茶の点前をはじめました。二度ほど中断し、お家元の服紗四方払い、茶入、茶杓の吹き方、茶筌通し、茶碗を温める所作の見本を、身近に拝見することができました。日頃の稽古は点前の所作の流れを重視してきましたが、「基本」の大切さを再認識いたしました。
濃茶点前
濃茶点前 道具拝見の場面
 濃茶の亭主相伴のことから、抹茶の量とお湯加減について、お家元から助言をいただき、お茶を練ることができました。お正客の方からとてもおいしいお茶でしたと言っていただき、ほっといたしました。亭主が心を込めて練ったお茶をお客と同心で味わうことができる茶事、とても勉強になり充実した研究会でした。

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2010年7月25日

茶事研究会

家元招請研究会

長野不白会

茶事の研究会
茶事の研究会/歓迎の挨拶の場面
■臨機応変……市川宗恵
 去る、七月二十五日、お家元をお迎えして「お茶事」の研究会が行われました。まず、柔軟体操と呼吸法、そして立居の実践指導がありました。終わった頃から心身共に清々しい気持ちになりました。お家元の言うように、普段のお稽古にも取り入れてみたいと思いました。
 それから「お茶事」の流れに沿って迎付から始まりお正客からのお席入り、ご亭主とお正客のご挨拶、お炭点前と進みました。
 濃茶点前では、途中お家元による服紗捌き、茶筌通しの見本のお点前があり、ご指導というより芸術の域として拝見しました。
 点て出されたお濃茶はお正客から順にお詰まで廻り、最後にご亭主もいただきました。これは一碗のお茶で主客がより近くに感じるという「お茶事」にぴったりの趣向であると思いました。
   薄茶点前は私が担当しましたが、お正客になられたお家元にもう少し大服で差し上げればよかったと反省しました。今回研究会に参加して何事も臨機応変が大事ということを感じました。それにはまず基本ができていないと成り立たないことであり、改めて基本の大切さを感じた一日でした。
記念撮影
研究会終了後、記念撮影
■亭主を学ぶ……小宮山宗裕
 亭主の役割で学ばせていただきました。朝からそれぞれの役割、炭点前を担当する人、薄茶をする人、濃茶は私が、と、各々に準備をして席を設え、お家元をお迎えしました。
 点前座を改め、お客様をお迎えし、席入りをしたお客様との挨拶。お招きした側の配慮を表わすことについて学びました。
 炭点前が進む中でも、私は亭主として座を取り仕切るという役割があること、炭点前と薄茶は他の人の役割と思い、自覚がなかったことは大変な反省点でした。
 濃茶点前では、途中でお家元が見本を示しながら、丁寧にご指導をいただきました。
 「特に濃茶はゆっくりの方がいいですね」「鐶が熱かったら、服紗を使っていいですよ」と点前の途中で具体的に指摘してくださったので深く理解でき、また、落ち着いて点前を進めることができました。
 お客様をお招きした時の亭主の心構えを、日常の暮らしの中にとり入れていきたいと思いました。

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