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2013年10月29日

「体操十種と」「テーブル茶」

家元招請研究会

高田不白会

一献から
●テーブル茶で正客を務めて…………田村英夫
 去る十月二十九日、高田別院会館で家元招請研究会が行われました。
 午前中は、お家元が長年取り組んでこられた体操十種のうちから五種をご指導いただきました。
 体操の解説を伺いながら身体を動かし、なまった身体も少し動かしやすくなりました。  点前は基本的な姿勢を身に付けるにはまず正しい姿勢が必要で、そのために正しく身体を動かすこと、柔軟な対応が大事だと痛感しました。
 さて、午後からは本日のテーマの一つ「テーブル茶」です。お客は私を含め三人です。そして正客は私
。  茶事は正客に左右されると言われており、お家元がご亭主で一層緊張が走ります。先ずは一献ということで季節の食材が出され、ご亭主役のお家元からお酒を注いでいただき「茶事はお酒が大実なのですよ、お茶を美味しく味わうためには」と勧められるままいただき、お酒のおかげで少し緊張がほぐれました。
 次にお薄です。お家元がゆったりと丁寧に、たっぷりと点てられたお薄を一服口にしてお茶の美味しさを堪能させていただきましたが、会話の楽しむ事を忘れてしまいました。
 「本来茶の湯は、家にお客を招いてご馳走しお茶を一服差し上げて楽しむことですよ」、と家元。いつか自分でもお客を招いて楽しんでみたいと思った一日でした。
家元による一服
   ◇   ◇   ◇
●久し振りの研究会…………吉田敏子
 今年は十月二十九日のウィークデイがお家元招請研究会でした。私にとっては勤務を調整し何年かぶりに参加することができた研究会でした。課題は「体操十種」「テーブル茶」。テーマは美と精神性の学びではと捉え新鮮な気持ちになりました。
 嬉しい気持ちでお迎えしたお家元はやはりいつもの品格と清々しさをまといながら私達の前にお立ちになられました。年月の重みを感じながら「体操十種」の基本からです。瞑想しつつ正しく美しい姿勢をお示しになられ頭の先から足元まで細胞が蘇っていく心地よさでした。気功太極などお家元に習って同じ形をなしているつもりでも私の動き、姿勢呼吸法はなかなか難しく自分のものとするには時間がかかりそうでした。集中するただ中にも思うこと、感じる事は様々に迫り来るものがありました。お家元に直々に触れ合うことの有り難い幸せ、江戸千家に学んだ日々夢中になってひたすらお稽古に励んだすべてがいとおしく、押し寄せて来るのでした。そしてまた年月を重ねてこその「体操十種」を用いて健康と美しさのある正しい姿勢の重要性、新たな気持ちでお茶の所作を学んだのでした。奥義と思い今後の「体操」の学びが待たれます。
 終わりなきお茶の美の世界、文化芸術をますます諭すお家元、その教えにどこまで行ってもたどりつけないでしょう。だからこそ引かれ続けるのです。この人生に江戸千家のお茶の世界を知ったことに深く感謝しています。最後にお家元の篠笛そのものの幽玄さに魅了されました。楽しい一日をありがとうございました。
篠笛の凛と射られた音ひとつ秋の夕闇に響いて幽けし

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2013年10月27日

テーブル茶での「おもてなし」の心を学ぶ

家元招請研究会

藤枝宗義(新潟不白会)

テーブル茶
 十月、新潟市内の燕喜館で研究会が催され、私は二日目の二十七日に体操十種とテーブル茶に参加しました。午後からテーブル茶で、私と若い女性お二人がお客の役となりました。
 いよいよ本番になり、亭主役のお家元が持参された祥瑞瓢形の徳利で徳々々とお酒をついでいただき、地元産の鮭や食用菊、銀杏など八寸に盛られたたくさんのご馳走を話題に、また、良寛さんと親交のあった鵬斎さんのお軸をテーマに大変盛り上がりました。お家元の巧みなリードで、見守る大勢の参加者の視線も気にせず、和やかに楽しい時間を過ごさせていただきました。最後に、お家元の流れるようなお盆点前を隣で拝見しながら、美味しいお茶をいただきました。
 日常でもできる「おもてなし」の心を、お家元から直に学ぶことができ、何と贅沢な体験をさせていただいたと大変感謝しています。
 

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三木町棚の扱い

宗康先生招請研究会

田山宗由(岩手不白会)

三木町棚の扱い
 十月二十七日に宗康先生をお迎えして、会員百余名の出席にて研究会が開催されました。主な課題は、三木町棚、江岑棚の説明と使い方でありました。資料の図でその違いを説明されました。三木町棚は杉木地の色の美しさ、木目の向きの工夫による風情、江岑棚より少し高さがあることによって、すっきりと見えて水指との間隔といい使い勝手がよく、流祖も愛用なされたことを伺い、一層身近に感じました。
 その後、三木町棚を用いて、茶事形式にて花所望を取り入れて後座をいたしました。花所望では、家元が特別被災地の方々に思いを寄せられ、「拈華」と銘をつけられた細長竹の花入を掛けさせていただきました。お正客は石蕗、野紺菊、蔓梅擬、秋明菊を入れられ、花入と花がよく調和し、お床に映えました。厳粛なお濃茶のあと続きお薄をしました時、三木町棚での取り扱いに注意を払うべきことをお勉強いたしました。つまり、濃茶器と薄茶器の入れ替えで、濃茶器の扱いのご指導をいただいたことです。
 四畳半での茶事を想定してのお稽古でしたので、詰の役割や茶道口、通い口についてもご指導いただきました。そのあと七種の蓋置と宝珠、駅鈴の蓋置の扱い方の基本をご教授いただきました。基本の大切さ、学ぶ事の楽しさを新たにし、皆様の協力で爽やかな充実感を味わい研究会を終えることができました。
 

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2013年10月15日

「体操」「テーブル茶」の充実した研究会

家元招請研究会

高橋宗陽(山形不白会)

篠笛演奏
 一年に一度、お家元様の御来駕をいただき、山形不白会教授者が集まり研鑽を積んでおります。
 今年はNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公八重子さんとも縁のある米沢市にお運びいただき、小野川温泉のひと宿を会場とし資格者二十一名出席のもと充実した一日を過ごすことができました。まず、お家元のご指導による体操で心身を爽やかにし、茶道と体操との関わりのご講義を賜り「健全な身体に健全な精神が宿る」ことを改めて自覚させられ、形と技術のみに捕らわれて根幹を置き去りにして満足していたことを反省し、むべなるかな茶道の浅学を思い知りました。
 午後は、お家元自らのご亭主で客三名をお迎えなさってのテーブル茶を拝見。東京よりご持参くださいました珍しい須恵器に秋の花一輪で何の変哲もないテーブルが一気に格調高く、向付と「山のもの海のもの」の八寸でお酒も会話もお家元のエスコートで和やかに、客人はさぞかしく満足のひとときかと見学者としては、ただ羨望の一言に尽きるばかり。最後にはお家元の篠笛で小さな支部を励ましてくださったのでしょうか。リクエスト曲に応じてくださり、アンコールの声にも快くサービスいただき、やっぱり今年も江戸千家に学べる幸せを感謝一杯の勉強会でした。
 

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2013年9月15日

水屋の当番を受け持って

家元招請研究会

田中宗正(福岡不白会)

テーブル茶
 日本庭園での家元招請研究会。当日午前中は、体操十種の後半をご指導いただきました。あれほどの数の体操をご考案され、それを実践され、そして自らご指導されておられることは本当に素晴らしく、私も朝目覚めると腹式呼吸や丹田を押したり、あぐらをかいたりと教えていただいた中の数種ではございますが、自分にあった体操を思い出しながら実践いたしております。
 午後からはお家元ご亭主でのテーブル茶。お持ちいただいた花入を見てまず驚きました。二-三世紀頃の首の細長いたいへん貴重なローマングラス、土の中で眠っていた長い年月の間についた色々な色が素敵な景色となっていました。素晴らしい器を目の前に、私の用意した花で合うのだろうかと、とても不安に思っておりましたが、お家元はさっと「桔梗」と「蓼」を選ばれ、あっという間に見事にお入れになりました。今回の研究会のために遠く九州まで大切な花入をお持ち下さいましたことに感謝申し上げます。
テーブル茶2
 また、当日はとても蒸し暑い日でしたので、八寸は涼しさの演出と冷たいものは冷たくしてお出しするということを大切に考えました。後で振り返りますと反省することばかりでございます。
 普段の社中では初座、後座に分けての稽古を心がけております。昼食を点心風にするなど私自身も常に勉強しながらではございますが、社中で自然と身についてくれることを願っております。

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2013年8月25日

研究会の経験を糧として

家元招請研究会−【体操十種・テーブル茶】

酒井毅(福島不白会)

体操十種
 涼風を感じる八月二十五日、東日本大震災で被災し新築なった支部長のお宅で福島不白会家元招請研究会が行われました。
 課題は「体操十種とテーブル茶の実践」です。
 宗匠に、日ごろから身体を動かすことの大切さと体力に合わせた呼吸と姿勢を取り入れた体操の必要性を教えていただき実技に移りました。「わずか三秒で十歳若返り、更に美しくなります」と聞き熱が入りました。
 姿勢を正しく保つ、正しい呼吸を行うことが、内面の美しさにつながり体内の循環を高めることを実技で実感しました。後は継続して健康な日常生活に繋ぎたいです。
テーブル茶1
 体操の後、いよいよテーブル茶で私は次客に入りました。
 ご亭主の宗匠が私たち三人に酒肴とお茶を振る舞ってくださいました。
 テーブル茶では、家元ご持参の影青の水注に友禅菊とオグルマが生けられ、庭先の借景を眺めながら静かな時が流れます。ご亭主が緊張を察して身近な会話を進めて下さり気持ちも落ち着きました。八寸は塗の黒板盆に大葉敷き帆立のソテーにオリーブの実とパプリカが乗り、赤の皆敷にはゴマ豆腐とラッキョウの酢漬けで冷酒が進みました。
 「酒で酔った後のお茶はとても美味しいのですよ」と、不白作の馬盥茶碗で点てて下さったお茶は力強く、いただくとふんわりと香高く喉を通り、なんと優しいお茶なのだろう。思わず「本当に美味しい」と声が出てしまいました。
テーブル茶2
 宗匠と酒肴を楽しみ、不白作の茶碗で宗匠が点てたお茶を二服もいただき、今、日に日に事の重大さを感じます。お稽古を始めて日も浅い私にこのような経験をさせていただいたことに感謝です。この経験を糧に精進したいと思っています。
 宗匠は仙台に向かわれ、皆様も帰られた後、急に夕立が来ました。

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2013年8月16日

名物茶碗飾りについて

博子先生招請研究会

玉田宗正(岩手不白会)

名物茶碗飾り1 名物茶碗飾り2
 九月八日、盛岡市中央公民館にて博子先生ご指導の研究会が行われました。
 最初に「名物茶碗」の由来と、現代における「名物茶碗」についてのご説明がありました。研究会では建盞天目「銘宇宙」を用いました。この茶碗は、お家元より岩手不白会が賜ったものです。
 名物茶碗飾りは、茶事形式にて、二通りの方法をご指導いただきました。
 一つ目は、初座に名物茶碗を床に飾る方法で、博子先生がご亭主になって、実際にご指導下さいました。正客から茶碗拝見の所望があり、博子先生のお茶碗の扱い方をつぶさに拝見することができました。実に自然に、大切にお茶碗を扱われるその所作に、出席者一同目が釘付けになりました。そのあと、一献あり、ご亭主もご相伴されました。中立ちのあと後座は、別のお茶碗でお濃茶を点てられました。
 二つ目は、初座において、床にお茶碗を飾らず、後座で茶筌飾りをして、名物茶碗の扱いをする方法でした。茶筌飾りは自分が担当しましたが、健盞天目茶碗でのお点前は初めてで緊張いたしました。ご亭主が名物茶碗の扱いをされた時は、半東も同じような扱いや所作をしなければならないというご指導をいただき、もっともなことであると思いました。
 博子先生には、名物茶碗を用いた二つの茶事の仕方、また名物茶碗を理解して扱う方法や所作を整えることの重要さ、そしてお客も半東も気持ちを一つにすることの大切さを本当に丁寧にご指導いただきました。

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2013年7月7日

濃茶続きお薄

宗康先生招請研究会

諏訪田宗教(新潟不白会)

濃茶続ききお薄
 去る七月七日、燕喜館におきまして、宗康先生をお迎えして研究会が行われました。テーマは三木町棚を用いての「濃茶続きお薄」でした。私は亭主役、お客様役も同じ社中でしたので、初めての経験ですが、精一杯務めさせていただこうと当日を迎えました。
 七月七日ということで、お道具、お菓子など七夕を意識した設えで、花入は「彦星」という銘でございました。「皆様が織り姫ですね」との先生の言葉に、場が和みました。
 常日ごろ、中野先生からご指導いただいていることを思い出そうとしましたが、目の前のことに追われ余裕がなく、宗康先生にも同じことをご指導いただくことになりました。「お点前ばかりではなく、お客様をもてなす気持ちが大切です」とのお言葉に、おもてなしの精神を、お客様にいかにお伝えするか、今後の私のテーマのひとつとなりました。
 午後からは、七種の蓋置の扱い方、服紗の捌き方、茶器の清め方の実践と、盛りだくさんでありながら丁寧なご指導をいただきました。
 今回、はじめてこのような経験をさせていただき、お茶の世界に導いてくれた母に感謝しました。とても充実した幸せな一日でございました。

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2013年6月16日

花所望に季節の風が

宗康先生招請研究会

加賀秀子(青森不白会)

三木町棚点前指導
 八甲田連峰に残雪が美しい青森に、宗康先生をお迎えし、青森七戸合同研究会が開催されました。
 三木町棚のお話に始まり、「続き薄茶」の実践へと移りました。ご亭主の母上の思い出の濃茶器が飾られ、花所望にお正客がたおやかに花を生けられるとお席には季節の風が吹いてまいりました。棚特有の扱いと飾り方、「続き薄茶」の型に嵌まらない多様さを学びました。
 午後皆様にお薄を差し上げた後、「花月」の実践、「不白筆記」のお勉強へと進み、先人の苦労と深い考えを知ることとなりました。
 終わりに「七種の蓋置」のご指導もあり、盛り沢山の研究会でした。
 宗康先生の「変革にも常に基本ありき」そして「是非、続き薄茶での茶事の実践を」との力強いお言葉が胸に刻まれました。
 熱心な質問もあり、今日のお軸、一元斎筆「一門大和」を体感致しました
。  この光景は、五月に青森を離れて今は三島においでの敬愛なる岩崎先生にきっと届いていると感じました。
 若輩の私にとって研究会は、地方に足をお運びくださる先生からの直接の御指導と、出席の諸先輩方とお会いでき、お話を聞くことのできる貴重な機会です。更に今回はじめてお当番を経験し、私をこの世界に導いてくれた母が愛して止まない茶の湯の道、その心に少し近づけた一日でした。

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2013年6月10日

◎基本をテーマに

博子先生招請研究会−【基本】

長雄宗悦(茨城不白会)

基本の点前等指導
 六月十日、笠間神社寿山の間に、博子先生をはじめてお招きしての研究会を行いました。今回は、基本をテーマとして、はじめに博子先生の家元好の四方棚、平点前で、半東、客三人で、お点前がはじまりました。
 その後、茶杓の拭き方、服紗捌き、なつめの捌き方、一つ一つの細かい動作を丁寧にご指導いただきました。
 「短い時間に意識をする」という言葉をお聞きして、立ち方、背筋などの点前をしながらの注意を見直さなければと思いました。
 午後は御指導いただいたことを元に、お茶を点てて皆さんで一服いただきました。
 次に、廻り花で三人が担当いたしました。時間ぎりぎりまで、ご指導いただきました。色々な質問が出て、先生の丁寧なお答えでよく理解することができ、充実した研究会ができた一日でした。
 次の研究会を愉しみにしたいと思います。
 

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2013年6月2日

三木町棚を学ぶ 茶事の流れの中で

宗康先生招請研究会

亀山穂雪(高田不白会)

三木町棚茶事
 去る六月二日、東本願寺高田別院にて、宗康先生招請研究会が開かれました。課題の三木町棚について、棚の特色や時代背景、江岑棚との違いなどを教わった後、三木町棚を用いた付薄茶の後座の席が設けられました。お花をたくさん集まりましたので花所望も加わりました。
 私は、二客として参加したのですが、先生のご指導と正客、三客の先生に助けられ、お床の花、ご亭主のお菓子と抹茶に至福のひと時をいただきました。
 その後は服茶、七種の蓋置の説明と扱い方の実践、茶器の清め方の実践と盛りだくさんの内容でした。「心を込める」ということを強調され、頭で覚えないで身体で身に付けるようにとも教えてくださいました。ご教示を胸に今日からまたお稽古に励みたいと思います。

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2013年5月26日

茶入名物飾り

宗康先生招請研究会

江崎宗代(八女不白会)

名物茶入飾りの点前
 去る五月二十六日、開運寺に宗康先生をお招きして「名物飾(茶入名物飾り)」についての研究会が行われました。
 その一ヶ月くらい前だったでしょうか、お稽古の折、先生から「今度の研究会で亭主をやってみませんか」と問われ、身の程も弁えず引き受け手しまいました。「名物茶入飾のお点前」については漠然としたものしか分かっていませんでしたので、ひとゝき草を読み漁り準備をしました。事前に先生に茶入の披露の仕方、大切なものの扱い方等一生懸命教えていただきました。
 当日、宗康先生からは「茶入を盆に乗せて運ぶときは手を添えること」「客の所望により拝見に出すときは膝行すること」「名物飾は客の拝見の仕方が最も大切」等々、午後からは服紗の捌き方、濃茶器の拭き方、七種(他二種)の蓋置の扱い方など、ご指導いただき勉強になりました。

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2013年5月25日

体操、正しい姿勢、そして柔軟性

家元招請研究会

工藤省子(七戸不白会)

レンカク飛翔
 以前より研究会の始まりには軽く体操を取り入れていらっしゃったお家元が、ついに「体操十種」として本格的にまとめ上げられ、今回は我々にもそのうち五種をご指導くださった。
 何度も「私は本気なのですよ」とおっしゃる宗匠の解説を伺いながら身体を動かすうちに、正しく美しい所作を身につけるには正しい姿勢が、そして正しい姿勢を保つには柔軟な筋肉が必要なのだと、自分なりに理解した。
 が、良いと分かっていながらなかなか実行に移せないのが凡人の悲しさ。秋には残りの五種も教えて下さるとの事であったが、それまではせめて画面の中からお声をかけていただけるよう、一日も早くDVD付きテキストの発行を、と願う次第。
 午後は宗匠自らがご亭主となり、「テーブル茶」の実践をお示し下さった。最後のまとめでの「お稽古を積まれた方ほど客を招かなくなるという傾向があります。それでは本末転倒でしょう」というお言葉が心に沁みた。私などはまだまだ怖さも解らぬほどの初心者であるが、いつか怖さを知るその日が来てもこわばらない、心の柔軟性も持たなければならないのだなと感じた。  後日譚を一つ。
レンカク
 わが町の川辺は野鳥の宝庫なのだが、そこにレンカク(蓮鶴、チドリ目レンカク科、全長五十五センチ)という鳥が飛来したと知人の野鳥愛好家が教えてくれた。本来はインドから東南アジアに住む鳥で、二本では迷鳥としてごくたまにしか見られないという。  早速私も足を運んでみた。後頭部から首の後ろまでがあざやかな黄橙色で尾がしゅっと長い美しい姿であった。
 聞けば初見されたのは二十六日の朝との事。もしや飛来したのはお家元が来青なさったのと同じ二十五日かも?
 これはやはり、蓮鶴先生がお姿を変えてお家元を見守っていらっしゃるのか……あるいは岩崎前会長が遠方に越され、何やら大きな穴がぽっかりあいたような寂しさを感じている我々を慰めにきて下さったのかもしれぬと思うのは私だけだろうか……。
 残念なことに六月の十日前後にレンカクは姿を消した。せめて写真でご覧いただきたく添付した。

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2013年5月19日

不白愛用の三木町棚

宗康先生招請研究会

下津浦靖雪(久留米不白会)

三木町棚解説
 久し振りの雨で庭の木々も、勢いづいた高牟礼会館で、宗康先生をお招きし、研究会がありました。課題は、三木町棚を使っての「濃茶つづきお薄」です。最初に、宗康先生が、三木町棚と江岑棚の違いを両棚を並べて説明して下さいました。三木町棚は、三種類の木がそれぞれの役割を果たし見事なまでに調和されていて江岑棚しか見たことのなかった私には、珍しさと驚きでした。
棚の点前
 また、会長の森田先生が持参して下さった三木町棚は、とても年代物で地板の裏に流祖の御尊名と花押がありました。二百五十年位前のお棚ということでした。古いながらも、天板、地板とも杉目もはっきりして、中板の底の部分に五ミリ位の隙間がありましたが引き出しの開け閉めもスムーズにできて今でもその感触が指に残っています。
 二百五十年を経て、ぎくしゃくすることもなく、今の世でも立派に使えるこの三木町棚には、先人たちの茶に寄せる思いが深くこもっていることを知りました。
 午後からは、七種の蓋置の扱い方のお勉強でした。蟹や三つ葉、特に駅鈴など、宗康先生がひとつひとつ丁寧に実践してくださいましたのでとてもお勉強になりました。初めは緊張しつつも宗康先生の細かいご指導や和やかな雰囲気のお陰で「濃茶つづきお薄」のお点前、当番を無事終わる事ができました。

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2013年5月7日

家元招請研究会に参加して

家元招請研究会−【基本】

木山真紀(新潟不白会)

体操十種1
拝啓 新緑の候 中野支部長先生におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 先日の研究会では、半東のお勉強をさせていただきましてありがとうございました。
 お家元が準備される様子を間近で拝見できることに感謝し、学び取りたい一心で務めさせていただきました。
 道具の選び方、室礼の決め方、動きなど一つ一つに迷いがなく、身も心も引き締まりました。経験と、それに基づく判断があってのこととおっしゃっていましたが、日々の稽古も日頃の振る舞いもすべてつながっていて、行動に表れるのだと実感しました。
 いつか、自分が主となってお客様を迎えられるよう精進してまいります。これからもご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 末筆ながら、御健康をお祈りして御礼とさせていただきます。  敬具
 平成二十五年五月七日
体操十種2
テーブル茶

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2013年4月28日

組合点と数茶を学ぶ

博子先生招請研究会

福島不白会

数茶の研究
 ○渡邉宗翠
 四月二十八日、郡山市二十一世紀公園麓山荘で、川上博子先生をお迎えして行いました。
 はじめに組合点のご指導をいただき、私は点前の手順を違わぬようにすることで精一杯でした。博子先生からは、組み合わせはお茶碗が大事なので茶碗を傷めず取り出しやすい建水に重ねることや、茶筌や茶杓を飾るためには水指の蓋は塗りで平らな物のほうが良いことなど、道具の組み合わせ方を学びました。
 お点前では、大事な茶碗に「湯を注ぐときの所作等は、点前の決まり事でやるのではなく丁寧に扱おうとする心が自然に手を添える所作になって表れるのです」と実技を通して教えていただきました。招かれたお客を席のしつらいなどから亭主のもてなしの心配りを感じることや茶碗を常に服紗の上で扱うなど、心遣いの大切さなど、ひとつひとつお話しされ私など主客の心構えの大切さを痛感し時の経つのも忘れる程の充実感を味わいました。
   □   □   □
 ○大橋宗恵  午後からは数茶の研究で、私は末座で札役をさせていただきました。数茶のお席ではお茶をいただく経験はありましたが札役は初めてでしたので緊張の連続です。博子先生からご助言があり、折据に札を並べることから教えていただきました。
 最初は客一人、一枚の札を取る方法で折据から札を取り読み上げる頃合いや札の置き場所など細かい点をご指導いただきながら基本の式法を学び心にゆとりができました
。  二度目は全員が客のとなり一枚の札を二、三人で申し合わせで茶を飲み回す方法で行い名乗りあった客同士の所作も楽しそうに見えました。札が一廻りした頃、博子先生から陰点のご指導があり、これは、私も含め初めてのことでしたので、皆、戸惑って席がざわついてしまいましたが、無事最後まで務めることができました。
 私は、今回の札役の勉強を通して数茶は「振る舞いの心を学ぶもの」という主旨の意味が少し分かってきたように思いました。
 終了後は、優しく熱心に教えて下さった博子先生をお囲みして今日の反省点や自由な疑問、質問などたくさんおお話し合いができ全員一同楽しく充実した一日であったことを喜び合いました。

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2013年4月14日

体操とテーブル茶の研究会

家元招請研究会−【基本】

藤田宗松(福岡不白会)

点心で一献
 青楓の若葉が眼に心地いい日本庭園で、家元招請の研究会が行われました。
 午前中は、体操です。
 体操十種のうち五種を参加者は、パンツ姿あり、スカート姿あり、作務衣ありでの参加です。お家元のユーモアを交えた指導を皆で受けながら、私はまず「頭の位置と腹式呼吸」を習慣つけることに努力してみようと思います。
 午後は、お家元ご亭主のテーブル茶です。
 床は、お家元筆の「喫茶往来」のお軸、グレーの服紗のうえに染付の隅田川の香合が置かれています。
一献のあとの一服
 お客は、初々しい若い女性三人です。塗り盆に、点心と盃が運ばれ、ご亭主が、九谷焼金襴手の徳利を持ち出されての、おもてなしの始まりです。
 点心から茶へと進み、会話もお家元の誘導で、住まいのことやどんたく、博多祇園山笠などの博多のお祭りの話が交わされていました。緊張のためかお客様の硬さを、テーブルの上の、縄文土器に生けられた薄紫の山藤と淡いピンクの桜空木がやわらかくしているように感じました。
テーブルの茶花

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2013年4月12日

テーブル茶での一献とお濃茶

家元招請研究会−【基本】

久保山宗久(久留米不白会)

テーブル茶
テーブル茶、まずは一献
 家元招請研究会が久留米の少林寺にて行われました。
 午前中は、体操十種から始まりました。お家元から体操の動きの解説を伺い、日頃運動不足の体を隅々までほぐすことができました。
 午後からのテーブル茶は、お家元のご亭主で私はお詰めを勤めさせていただきました。床にはお家元直筆で「只ひたすらに 茶の湯の心」、花入れは東京からご持参の弥生時代の水注形土器に都わすれ・鯛つり草を添えてテーブルに置かれました。
 本日のテーマのテーブル茶でのお濃茶は、先ずは一献ということで九州では珍しい東北のお酒をいただきました。心尽くしの点心は弥生土器に合わせられたのか、熊笹の大葉に季節の食材が盛られお酒共々美味しくいただきました。
家元持参の器に季節の花
家元持参の器に季節の花
 お席では家元が連載されている「東京人」四月号の写真の話題が出ました。私はテーブルのお花の話から、「お家元が花や葉を見立てていらっしゃるとき、手を添えられると花が花器に寄り添うようにすっきりと収まるように見えます」と、申し上げますと、「そうゆう風に見えますか。なかなか決まらない時は、花が気になってお点前に集中できない。思い通りになった日は、誰かお客に来てくれないかと心待ちなる。お客を思い描きながら、花や花器をよせる、それを繰り返して、今に至っています。皆さんも家庭で茶事をすれば、一つ一つ設え数を熟して身についていくものではないですか」と、お家元は優しくお話してくださいました。お濃茶席は静寂の空間が保たれ、亭主とお客の席は離れているように思いますが、このテーブル茶は亭主とお客の距離が近く和やかに会話と食事を楽しみながらお茶をいただく場と感じました。
 お家元は本来茶の湯は、家にお客を招いて御馳走しお茶を一服差し上げ交流を楽しむ事と仰られています。今回のテーブル茶では、何か私にも真似できる事があるのではないか、お客を招いて楽しみたい気持ちになる大変有意義なものでした。

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2013年4月11日

「テーブル茶事」--縄文土器に茶花

家元招請研究会−【基本】

大久保宗世(八女不白会)

テーブル茶
テーブル茶の実践
 お家元の亭主で私達三人が客の設定。家元ご所蔵の縄文土器をはるばる九州まで持って来られ、皆に披露されました。それに紅柏、白い山吹、薄紫の都忘れをざっくり活けられ、いつもと異なる仕方に驚きの声が聞こえました。朱盃のお酒季節のごちそうに舌鼓を打ち、菓子も美味しくいただきました。食べる事が好きな私は、ここで緊張をほぐしたい所でしたが、、大好きな土物の極み「土器」のことも美しいお花の事も、話題にできませんでした。
 いよいよ薄茶。茶筌を横から持ちそのまま茶碗に入れ自然な感じの点て方……。少し肩の力が抜けて味わっていただけました。次客の次に、自服用を点てられ慌てられましたが、かえって愛嬌、とびっきり旨いお茶を出され詰の方は大喜びでした。
 茶事が終わり退席中、改めて土器のお花を眺め「見る位置で様子が変わる、私の位置が一番よかったんだわ」などと話していると、そういう話題が自然にでるといいですね、と言われハッとしました。緊張のほぐれが生み出す言葉それが感性?
 茶事は正客に左右されます。今回、年齢、経験共に不足している私には重い役目でしたが、勉強させてもらいました。動じない囚われない遊び心をこれからもっと養い、色んな場所で空間で楽しんでいけたらなあと思います。

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2013年3月3日

花月と大花月の実践

博子先生招請研究会

牟田泰雪(久留米不白会)

花月指導
 三月三日、博子先生をお迎えし、花月のご指導をしていただきました。
 まずは、美味しいお茶をたくさん楽しんでいただけるよう、亭主は火、湯の準備を十分に、とのお話から始まり、続いて四畳半花月。実践の中で、折据、札の扱い、足の運びにいたるまで、こまやかにお教え下さり、曖昧でした所も、しっかりと学ぶことができました。
 午後は大花月。こちらは、お家元のご提案により、各々の服紗を用いての居付き大花月の実践でございました。日頃、結び服紗でのお稽古を常としておりましたので、大変興味深く、しっかり拝見いたしました。
花月
 本来はここまでの予定でしたが、博子先生のお心遣いにより、改めて大花月を行うことができ、私も急遽参加させていただけることとなりました。「学んだことを踏まえて」と臨んではみたものの、目の前のことに精一杯。折据、札の扱いにも戸惑う始末。周りをよく見、間合いを考え、常にスムーズに……とは程遠い私でした。
 また、日頃よりきちんと立つこと、とのお話がございました。基本の立居の大切さは、お家元からも繰り返しご指導いただいてきたことですが、省みますと、反省しきりです。
 ぎこちないながらも、ただ目の前の一碗に向き合っていた自分を思い返し、心新たにした桃の節句の一日でございました。

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