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2014年4月28日

宗匠をお招きして

家元招請研究会

竹内宗玲(青森不白会)

西王母と虫狩
去る四月二十八日、今年の研究会のテーマである「自宅の茶のすすめ」で拙宅へ宗匠をお招きいたしました。主人も私も宗匠に一度おいでいただきたいと願っておりましたので、とてもうれしく思いました。
 準備の方も整ったころに皆様が到着いたしました。主人が皆様を出迎え、そのまま庭へ案内しました。日頃手入れしている盆栽や庭木を見ていただきお話していました。
 一方、道具のしつらえを再確認し、頃合いを見て部屋にあがっていただきました。白湯を差し上げ、茶席へと案内致しました。
 お客様は宗匠の他四名の方々です。半東は妹の山田宗璃です。床には、宗匠の筆による「松籟」を掛けました。お軸から松風がフーッと茶室に爽やかに吹いているようでした。一献差し上げる時に主人にも同席してもらいました。
 研究会の前日、宗匠様方が訪ねた太宰治の生誕の地である金木町の町並みや生家(斜陽館)のことなどでお話が弾みました。その後、食事をとり中立となりました。
 床の花入は志野焼の筒型です。お花は、根締めに西王母の椿、あしらいに虫狩の枝を生けました。
 皆様が入室なさった後に宗匠が、虫狩の枝を少し短くし中央に寄せて直して下さり、よりすっきりした花の姿になりました。最初にお濃茶を差し上げました。茶碗は大樋焼を茶入は萩焼を使いました。
 棚は雲鶴棚で、水指は仁清の桜川です。蓋を開けると内側に桜の花が赤で描かれていて水に浮かんで見えます。薄茶器は雪輪紋の中次です。
 その後は、半東が薄茶を点て皆様とお道具の話しなどで楽しいひとときを過ごすことができました。
 この度、青森においでいただいた宗匠の句の中に「西王母 枝振りもよく 添えは虫狩」と書いて下さったのも嬉しく思いました。
記念撮影

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2014年4月20日

初めて自宅の茶会を実践して

森山宗明(福岡不白会)

茶席風景
 昨年のテーマでありましたテーブル茶事。お家元自らご亭主となられての研究会は、ある意味、目からウロコの新鮮さを感じました。どこまでお家元のお教えに近づけたかはわかりませんが、私なりのおもてなしをさせていただきました。
 第一の難関は、お茶室どころか、狭い3LDKのマンションでどのようにできるのか。
 不安だらけでありましたが、師匠の黒岩宗富先生と稽古仲間の皆さんに何度も来ていただき、待合に和室、一献差し上げるところをダイニング、最後の濃茶をソファーでの盆点前とし、なんとか形あるものになりました。
 第二の難関は、お道具類です。あるものをどのように使えるか? から始まり、足りないものは先生からお借りして……という具合に。しかし取り合わせも考えるとなかなか決まりません。
 第三難関は、点心です。和食で試食していただいたものの、しつらえ(床は絵画、花器はガラス)や、ダイニングテーブルでの一献には少し違和感が残り、そこで先生からのアドバイスで、ワインとイタリアンの点心に様変わりです。
 マンションの七階という高さと、リビングダイニングに面した側が、緑が生い茂る福岡市動植物園という立地条件を生かし、景色がご馳走というテーマで、風を感じ、空を仰ぎ見て、ゆったりとしたひと時を過ごしていただこうと、お天気を気にしながら当日を迎えました。
 お正客には、福岡不白会会長の一木宗知先生にお越しいただき、不慣れな私の挨拶も一木会長が上手にリードしてくださり、最後には「楽しいひと時を過ごし、ここに泊まりたいな……と思えるほど心が和みました」とのお言葉をいただきました。
 実践してみて、大変なことはいっぱいありましたが、この一言をいただいて、怖がらず、自分のできる範囲で柔軟な心を持ち続け、精進していきたいと思いました。
つくばいの工夫
懐石

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2014年3月31日

客となって学んだ一座建立

家元招請研究会−【自宅の茶】

北岡明雪(久留米不白会)

 やわらかな春の薫りに包まれた三月三十一日に、お家元をお招きしての研究会がございました。今回のテーマも「自宅の茶 実践」で、午前十一時に各家でのお茶事が始まり、午後二時に会場の少林寺に集合して反省会がありました。
 私は瀬戸島様のお宅にお招きいただきました。ご自宅に着きますと、寄付にてお雛さまに迎えられ、香煎をいただきました。入室させていただくと、床にはお家元の「大地山河透脱之機」の掛軸が掛けられていました。皆具は繊細な模様のベンジャロン、お炭点前の時にはマンゴスチンをかたどった宋胡録の香合、後座に入りますと、セラドンの青磁の花入にピンクの牡丹が映えてとても美しく、タイシルクで作られた出服紗など、はじめてのタイ尽くしのお道具に目を見張るばかりでございました。また、懐石では、鰆にこごみ、土筆など、季節の美味しいお料理をいただきました。なかでもご主人様が作ってくださった海老糝薯の椀物は絶品でございました。お濃茶も香り豊かで、たっぷりといただき、お薄は時間の都合もあり、お申し合わせでいただきました。
 至る所にご亭主の優しいお心尽くしが溢れて、お道具のお話、お料理のお話と楽しい会話も弾み、お伺いした時の固くなっていた心と身体もすっかり解けて、ゆっくりと寛がせていただきました。ご亭主、半東さん、水屋の方々の息の合ったおもてなしと、ご主人様のご協力もあり、このような素晴らしい時間を作っていただき、感謝するばかりでございます。
 今回参加させていただき、お茶事の楽しさを改めて実感すると共に、私もまた、このような和やかで楽しいお茶事ができるように、日々精進してまいりたいと思います。
 

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2014年3月24日

納得したこと

家元招請研究会

大倉 孝子(新潟不白会)

初座で一献
 「お稽古でやることは、ほとんど後座。ですから、いくら稽古を頑張っても半分。初座をして人をもてなすことをしてほしい。できる範囲でいいのです」というお家元の一言にドキリ。
 「茶の湯の目的は、客を自分の家に招いて楽しい時を持つことにある」というご指導を受けたことがありますが、正にその「楽しい時」は「食事を共にすること」とその後に「丁寧に点て出されたお茶をいただくこと」の流れの中で満たされるのだろうと納得しました。
割稽古
 この日、私には初座の次客役が与えられました。まず一献ということで心尽くしのお料理(胡桃えご、ふきのとうの胡麻和え、生姜大根巻き、石狩漬など)と美味しいお酒(越の誉の大吟醸)をいただきました。
 「楽しい時」を、緊張しながらも体感できラッキーでしたが、お家元からは「静かですね。もっと話で盛り上がらなければ……」というご指摘がありました。確かに「楽しさ」には会話も重要な要素。お茶事の際にはこのことも心していこうと思った次第です。
 まだ雪の残る柏崎市高柳からこの研究会に参加し、サンシュユと大島の椿に春を感じた一日でもありました。

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2014年3月23日

始めの一歩

家元招請研究会【自宅の茶事】

内山宗博(新潟不白会)

炭点前
 家元招請研究会「自宅の茶 実践」で抽選により、三名様に我が家、了知庵にお越しいただきました。
 お待合で香煎茶を出し迎え付は雨が心配されましたが、用意した露地笠を使う事もなく席入り、炭点前、「菜の花と鮭の生ハム巻」で一献。中立、向掛に木五倍子、椿(月照)の花を入れ、いよいよお濃茶です。
 濃茶を飲まれ一礼、ご挨拶の声に「ホッ」と一息いたしました。お正客様のお心遣い、お客様の気遣いに助けられ、またとない夢のような一座建立でした。
 お待合で掛けた短冊は有馬頼底師から書いていただいた「功不積用不妙」でした。これからは茶事を何度も行いたい、茶事の働きも自由にこなすことができるよう精進していきたいと思います。
 思いきって踏み出し実践して、お客様に楽しんでいただく機会を得、感謝申し上げます。

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2013年12月14日

家元招請研究会に参加して

家元招請研究会【体操十種とテーブル茶】

雪田弘子(青森不白会)

立居の稽古
 平成二十五年十二月、前日より降り出した雪がお家元を歓迎するかのように一面の雪景色でお迎えしました。外の寒さもよそに今回の研究会は体操十種をメインにお家元のお手本を拝見して、すぐに実習という形で進行しました。日常の生活習慣が問われるぐらい身体が動かない中、お家元のしなやかな動きを見て日頃から鍛練され精進なされていると感じました。参加者の様子を確認しながら「怪我に注意する、無理をしない」という点に心配りをいただきました。
 私達はしなやかな美しい動きではありませんでしたが、一生懸命覚えようとした姿勢が、うっすら汗が滲むくらいの運動が楽しい時間でした。お家元の「毎日続けていくことで自然に身につき、その動きがお茶のお点前の所作に反映される。継続することで普段のお稽古にも役立つ」という言葉に感銘を受けました。体操十種全部はできなくても自分に適した項目を見付けて続けていくという発見もあり、家元監修のDVDの完成を楽しみにする内容でした。
テーブル茶
 第二部は、「テーブル茶会」お客様をお招きして、お家元のお点前を拝見しながら勉強するという設えで始まり、お家元がお持ちになったお道具を使用してお客様を「おもてなし」する様子を拝見しました。その中で季節の八寸と一緒に出したお酒を入れて使用したお道具は、李朝の趣のある貴重なものでした。お猪口も仁清など四品を拝見できました。
 酒肴の楽しい時間の後のお茶は実に美味しいものですというお言葉通り、ふんわりとしたきめ細かな泡のお茶を点てられて、お招きされたお客様も満足されていました。今回使用したお道具。お茶の進め方の説明を聞きながら感じたことは自分で準備していくことで招く喜びと、もてなされる喜びをお茶を通して双方で共有することができると感じました。お茶会という大きな席を経験する必要もありますが、お茶は自宅でする「テーブル茶会」をどのように進行してお茶をお出ししていくかを考える課題をご提示され、時代の流れに沿った奥深さを勉強しなくてはと思いました。
 はじめての参加でしたが、感動、感銘する機会が多い経験の一日でした。

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別世界のようだった研究会

家元招請研究会−【体操十種・テーブル茶】

工藤宗幸(青森不白会)

ご持参の器を拝見
 十二月十四日、風は冷たいものの晴天の八戸から五人で車に乗り、青森の家元招請研究会へ向かいました。青森に近づくにつれて猛吹雪に遭遇してしまい、なんとか辿り着きましたら、すでに体操十種が始まっていました。早速隅の方で教えていただいているうちに先ほどまでの高ぶった気持ちがすーっと落ち着いて少しずつ平静に戻ることができました。 
 当日の「体操十種」は、膝の悪い私にとっても「相撲式」以外はそれほど負担にならず、むしろ終了後は清々しい気分になることができて、精神的にも効果があるということを知ることができました。その道の高名な先生によると、認知機能向上のためにも、食事、睡眠以上に運動が大切だということです。
 午後の「テーブル茶」では、お正客にとのご指名で、お迎付をいただき入席すると、お床には宗匠の「海幸 山幸」の真新しいお軸が掛けられていました。ほどなく、ご持参の高麗の徳利と種々の珍しいお盃でまずは一献、お当番の山本先生お心尽くしの八寸をいただきながら、いろいろなことを教えていただきました。一番印象に残りましたお話は、『ひとゝき草』でも拝読しておりましたが、流祖様ゆかりの京都大徳寺玉林院と本法寺でのお茶会のことでした。三月十六日は玉林院大龍和尚さまのご命日だそうで、毎月十六日には京都の有志の方々で掛釜をなさっているとのことでした。一度皆で伺ってみたいものと思いました。
 先ほどの徳利が花入に変わり、宗匠直々のお薄をいただき、この上もなく有り難くおそれ多いことと感じいりました。私達も日頃このように八寸がわりに何か簡素な肴など用意して、お客様や友人たちとテーブルでおもてなし茶会をしたらとても喜ばれそうに思いました。
 終了後、会場の外に出ましたら相変わらずの吹雪模様で、雪がお好きと言われた宗匠のために、明日も津軽海峡冬景色を願い、ようよう八戸に辿り着いてみると、朝出発した時と同じように雪一つ見当たらず穏やかな街並みで、いろいろな意味で別世界に行って帰って来たようでした。
 

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2013年10月29日

「体操十種と」「テーブル茶」

家元招請研究会

高田不白会

一献から
●テーブル茶で正客を務めて…………田村英夫
 去る十月二十九日、高田別院会館で家元招請研究会が行われました。
 午前中は、お家元が長年取り組んでこられた体操十種のうちから五種をご指導いただきました。
 体操の解説を伺いながら身体を動かし、なまった身体も少し動かしやすくなりました。  点前は基本的な姿勢を身に付けるにはまず正しい姿勢が必要で、そのために正しく身体を動かすこと、柔軟な対応が大事だと痛感しました。
 さて、午後からは本日のテーマの一つ「テーブル茶」です。お客は私を含め三人です。そして正客は私
。  茶事は正客に左右されると言われており、お家元がご亭主で一層緊張が走ります。先ずは一献ということで季節の食材が出され、ご亭主役のお家元からお酒を注いでいただき「茶事はお酒が大実なのですよ、お茶を美味しく味わうためには」と勧められるままいただき、お酒のおかげで少し緊張がほぐれました。
 次にお薄です。お家元がゆったりと丁寧に、たっぷりと点てられたお薄を一服口にしてお茶の美味しさを堪能させていただきましたが、会話の楽しむ事を忘れてしまいました。
 「本来茶の湯は、家にお客を招いてご馳走しお茶を一服差し上げて楽しむことですよ」、と家元。いつか自分でもお客を招いて楽しんでみたいと思った一日でした。
家元による一服
   ◇   ◇   ◇
●久し振りの研究会…………吉田敏子
 今年は十月二十九日のウィークデイがお家元招請研究会でした。私にとっては勤務を調整し何年かぶりに参加することができた研究会でした。課題は「体操十種」「テーブル茶」。テーマは美と精神性の学びではと捉え新鮮な気持ちになりました。
 嬉しい気持ちでお迎えしたお家元はやはりいつもの品格と清々しさをまといながら私達の前にお立ちになられました。年月の重みを感じながら「体操十種」の基本からです。瞑想しつつ正しく美しい姿勢をお示しになられ頭の先から足元まで細胞が蘇っていく心地よさでした。気功太極などお家元に習って同じ形をなしているつもりでも私の動き、姿勢呼吸法はなかなか難しく自分のものとするには時間がかかりそうでした。集中するただ中にも思うこと、感じる事は様々に迫り来るものがありました。お家元に直々に触れ合うことの有り難い幸せ、江戸千家に学んだ日々夢中になってひたすらお稽古に励んだすべてがいとおしく、押し寄せて来るのでした。そしてまた年月を重ねてこその「体操十種」を用いて健康と美しさのある正しい姿勢の重要性、新たな気持ちでお茶の所作を学んだのでした。奥義と思い今後の「体操」の学びが待たれます。
 終わりなきお茶の美の世界、文化芸術をますます諭すお家元、その教えにどこまで行ってもたどりつけないでしょう。だからこそ引かれ続けるのです。この人生に江戸千家のお茶の世界を知ったことに深く感謝しています。最後にお家元の篠笛そのものの幽玄さに魅了されました。楽しい一日をありがとうございました。
篠笛の凛と射られた音ひとつ秋の夕闇に響いて幽けし

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2013年10月27日

テーブル茶での「おもてなし」の心を学ぶ

家元招請研究会

藤枝宗義(新潟不白会)

テーブル茶
 十月、新潟市内の燕喜館で研究会が催され、私は二日目の二十七日に体操十種とテーブル茶に参加しました。午後からテーブル茶で、私と若い女性お二人がお客の役となりました。
 いよいよ本番になり、亭主役のお家元が持参された祥瑞瓢形の徳利で徳々々とお酒をついでいただき、地元産の鮭や食用菊、銀杏など八寸に盛られたたくさんのご馳走を話題に、また、良寛さんと親交のあった鵬斎さんのお軸をテーマに大変盛り上がりました。お家元の巧みなリードで、見守る大勢の参加者の視線も気にせず、和やかに楽しい時間を過ごさせていただきました。最後に、お家元の流れるようなお盆点前を隣で拝見しながら、美味しいお茶をいただきました。
 日常でもできる「おもてなし」の心を、お家元から直に学ぶことができ、何と贅沢な体験をさせていただいたと大変感謝しています。
 

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三木町棚の扱い

宗康先生招請研究会

田山宗由(岩手不白会)

三木町棚の扱い
 十月二十七日に宗康先生をお迎えして、会員百余名の出席にて研究会が開催されました。主な課題は、三木町棚、江岑棚の説明と使い方でありました。資料の図でその違いを説明されました。三木町棚は杉木地の色の美しさ、木目の向きの工夫による風情、江岑棚より少し高さがあることによって、すっきりと見えて水指との間隔といい使い勝手がよく、流祖も愛用なされたことを伺い、一層身近に感じました。
 その後、三木町棚を用いて、茶事形式にて花所望を取り入れて後座をいたしました。花所望では、家元が特別被災地の方々に思いを寄せられ、「拈華」と銘をつけられた細長竹の花入を掛けさせていただきました。お正客は石蕗、野紺菊、蔓梅擬、秋明菊を入れられ、花入と花がよく調和し、お床に映えました。厳粛なお濃茶のあと続きお薄をしました時、三木町棚での取り扱いに注意を払うべきことをお勉強いたしました。つまり、濃茶器と薄茶器の入れ替えで、濃茶器の扱いのご指導をいただいたことです。
 四畳半での茶事を想定してのお稽古でしたので、詰の役割や茶道口、通い口についてもご指導いただきました。そのあと七種の蓋置と宝珠、駅鈴の蓋置の扱い方の基本をご教授いただきました。基本の大切さ、学ぶ事の楽しさを新たにし、皆様の協力で爽やかな充実感を味わい研究会を終えることができました。
 

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2013年10月15日

「体操」「テーブル茶」の充実した研究会

家元招請研究会

高橋宗陽(山形不白会)

篠笛演奏
 一年に一度、お家元様の御来駕をいただき、山形不白会教授者が集まり研鑽を積んでおります。
 今年はNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公八重子さんとも縁のある米沢市にお運びいただき、小野川温泉のひと宿を会場とし資格者二十一名出席のもと充実した一日を過ごすことができました。まず、お家元のご指導による体操で心身を爽やかにし、茶道と体操との関わりのご講義を賜り「健全な身体に健全な精神が宿る」ことを改めて自覚させられ、形と技術のみに捕らわれて根幹を置き去りにして満足していたことを反省し、むべなるかな茶道の浅学を思い知りました。
 午後は、お家元自らのご亭主で客三名をお迎えなさってのテーブル茶を拝見。東京よりご持参くださいました珍しい須恵器に秋の花一輪で何の変哲もないテーブルが一気に格調高く、向付と「山のもの海のもの」の八寸でお酒も会話もお家元のエスコートで和やかに、客人はさぞかしく満足のひとときかと見学者としては、ただ羨望の一言に尽きるばかり。最後にはお家元の篠笛で小さな支部を励ましてくださったのでしょうか。リクエスト曲に応じてくださり、アンコールの声にも快くサービスいただき、やっぱり今年も江戸千家に学べる幸せを感謝一杯の勉強会でした。
 

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2013年9月15日

水屋の当番を受け持って

家元招請研究会

田中宗正(福岡不白会)

テーブル茶
 日本庭園での家元招請研究会。当日午前中は、体操十種の後半をご指導いただきました。あれほどの数の体操をご考案され、それを実践され、そして自らご指導されておられることは本当に素晴らしく、私も朝目覚めると腹式呼吸や丹田を押したり、あぐらをかいたりと教えていただいた中の数種ではございますが、自分にあった体操を思い出しながら実践いたしております。
 午後からはお家元ご亭主でのテーブル茶。お持ちいただいた花入を見てまず驚きました。二-三世紀頃の首の細長いたいへん貴重なローマングラス、土の中で眠っていた長い年月の間についた色々な色が素敵な景色となっていました。素晴らしい器を目の前に、私の用意した花で合うのだろうかと、とても不安に思っておりましたが、お家元はさっと「桔梗」と「蓼」を選ばれ、あっという間に見事にお入れになりました。今回の研究会のために遠く九州まで大切な花入をお持ち下さいましたことに感謝申し上げます。
テーブル茶2
 また、当日はとても蒸し暑い日でしたので、八寸は涼しさの演出と冷たいものは冷たくしてお出しするということを大切に考えました。後で振り返りますと反省することばかりでございます。
 普段の社中では初座、後座に分けての稽古を心がけております。昼食を点心風にするなど私自身も常に勉強しながらではございますが、社中で自然と身についてくれることを願っております。

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2013年8月25日

研究会の経験を糧として

家元招請研究会−【体操十種・テーブル茶】

酒井毅(福島不白会)

体操十種
 涼風を感じる八月二十五日、東日本大震災で被災し新築なった支部長のお宅で福島不白会家元招請研究会が行われました。
 課題は「体操十種とテーブル茶の実践」です。
 宗匠に、日ごろから身体を動かすことの大切さと体力に合わせた呼吸と姿勢を取り入れた体操の必要性を教えていただき実技に移りました。「わずか三秒で十歳若返り、更に美しくなります」と聞き熱が入りました。
 姿勢を正しく保つ、正しい呼吸を行うことが、内面の美しさにつながり体内の循環を高めることを実技で実感しました。後は継続して健康な日常生活に繋ぎたいです。
テーブル茶1
 体操の後、いよいよテーブル茶で私は次客に入りました。
 ご亭主の宗匠が私たち三人に酒肴とお茶を振る舞ってくださいました。
 テーブル茶では、家元ご持参の影青の水注に友禅菊とオグルマが生けられ、庭先の借景を眺めながら静かな時が流れます。ご亭主が緊張を察して身近な会話を進めて下さり気持ちも落ち着きました。八寸は塗の黒板盆に大葉敷き帆立のソテーにオリーブの実とパプリカが乗り、赤の皆敷にはゴマ豆腐とラッキョウの酢漬けで冷酒が進みました。
 「酒で酔った後のお茶はとても美味しいのですよ」と、不白作の馬盥茶碗で点てて下さったお茶は力強く、いただくとふんわりと香高く喉を通り、なんと優しいお茶なのだろう。思わず「本当に美味しい」と声が出てしまいました。
テーブル茶2
 宗匠と酒肴を楽しみ、不白作の茶碗で宗匠が点てたお茶を二服もいただき、今、日に日に事の重大さを感じます。お稽古を始めて日も浅い私にこのような経験をさせていただいたことに感謝です。この経験を糧に精進したいと思っています。
 宗匠は仙台に向かわれ、皆様も帰られた後、急に夕立が来ました。

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2013年8月16日

名物茶碗飾りについて

博子先生招請研究会

玉田宗正(岩手不白会)

名物茶碗飾り1 名物茶碗飾り2
 九月八日、盛岡市中央公民館にて博子先生ご指導の研究会が行われました。
 最初に「名物茶碗」の由来と、現代における「名物茶碗」についてのご説明がありました。研究会では建盞天目「銘宇宙」を用いました。この茶碗は、お家元より岩手不白会が賜ったものです。
 名物茶碗飾りは、茶事形式にて、二通りの方法をご指導いただきました。
 一つ目は、初座に名物茶碗を床に飾る方法で、博子先生がご亭主になって、実際にご指導下さいました。正客から茶碗拝見の所望があり、博子先生のお茶碗の扱い方をつぶさに拝見することができました。実に自然に、大切にお茶碗を扱われるその所作に、出席者一同目が釘付けになりました。そのあと、一献あり、ご亭主もご相伴されました。中立ちのあと後座は、別のお茶碗でお濃茶を点てられました。
 二つ目は、初座において、床にお茶碗を飾らず、後座で茶筌飾りをして、名物茶碗の扱いをする方法でした。茶筌飾りは自分が担当しましたが、健盞天目茶碗でのお点前は初めてで緊張いたしました。ご亭主が名物茶碗の扱いをされた時は、半東も同じような扱いや所作をしなければならないというご指導をいただき、もっともなことであると思いました。
 博子先生には、名物茶碗を用いた二つの茶事の仕方、また名物茶碗を理解して扱う方法や所作を整えることの重要さ、そしてお客も半東も気持ちを一つにすることの大切さを本当に丁寧にご指導いただきました。

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2013年7月7日

濃茶続きお薄

宗康先生招請研究会

諏訪田宗教(新潟不白会)

濃茶続ききお薄
 去る七月七日、燕喜館におきまして、宗康先生をお迎えして研究会が行われました。テーマは三木町棚を用いての「濃茶続きお薄」でした。私は亭主役、お客様役も同じ社中でしたので、初めての経験ですが、精一杯務めさせていただこうと当日を迎えました。
 七月七日ということで、お道具、お菓子など七夕を意識した設えで、花入は「彦星」という銘でございました。「皆様が織り姫ですね」との先生の言葉に、場が和みました。
 常日ごろ、中野先生からご指導いただいていることを思い出そうとしましたが、目の前のことに追われ余裕がなく、宗康先生にも同じことをご指導いただくことになりました。「お点前ばかりではなく、お客様をもてなす気持ちが大切です」とのお言葉に、おもてなしの精神を、お客様にいかにお伝えするか、今後の私のテーマのひとつとなりました。
 午後からは、七種の蓋置の扱い方、服紗の捌き方、茶器の清め方の実践と、盛りだくさんでありながら丁寧なご指導をいただきました。
 今回、はじめてこのような経験をさせていただき、お茶の世界に導いてくれた母に感謝しました。とても充実した幸せな一日でございました。

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2013年6月16日

花所望に季節の風が

宗康先生招請研究会

加賀秀子(青森不白会)

三木町棚点前指導
 八甲田連峰に残雪が美しい青森に、宗康先生をお迎えし、青森七戸合同研究会が開催されました。
 三木町棚のお話に始まり、「続き薄茶」の実践へと移りました。ご亭主の母上の思い出の濃茶器が飾られ、花所望にお正客がたおやかに花を生けられるとお席には季節の風が吹いてまいりました。棚特有の扱いと飾り方、「続き薄茶」の型に嵌まらない多様さを学びました。
 午後皆様にお薄を差し上げた後、「花月」の実践、「不白筆記」のお勉強へと進み、先人の苦労と深い考えを知ることとなりました。
 終わりに「七種の蓋置」のご指導もあり、盛り沢山の研究会でした。
 宗康先生の「変革にも常に基本ありき」そして「是非、続き薄茶での茶事の実践を」との力強いお言葉が胸に刻まれました。
 熱心な質問もあり、今日のお軸、一元斎筆「一門大和」を体感致しました
。  この光景は、五月に青森を離れて今は三島においでの敬愛なる岩崎先生にきっと届いていると感じました。
 若輩の私にとって研究会は、地方に足をお運びくださる先生からの直接の御指導と、出席の諸先輩方とお会いでき、お話を聞くことのできる貴重な機会です。更に今回はじめてお当番を経験し、私をこの世界に導いてくれた母が愛して止まない茶の湯の道、その心に少し近づけた一日でした。

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2013年6月10日

◎基本をテーマに

博子先生招請研究会−【基本】

長雄宗悦(茨城不白会)

基本の点前等指導
 六月十日、笠間神社寿山の間に、博子先生をはじめてお招きしての研究会を行いました。今回は、基本をテーマとして、はじめに博子先生の家元好の四方棚、平点前で、半東、客三人で、お点前がはじまりました。
 その後、茶杓の拭き方、服紗捌き、なつめの捌き方、一つ一つの細かい動作を丁寧にご指導いただきました。
 「短い時間に意識をする」という言葉をお聞きして、立ち方、背筋などの点前をしながらの注意を見直さなければと思いました。
 午後は御指導いただいたことを元に、お茶を点てて皆さんで一服いただきました。
 次に、廻り花で三人が担当いたしました。時間ぎりぎりまで、ご指導いただきました。色々な質問が出て、先生の丁寧なお答えでよく理解することができ、充実した研究会ができた一日でした。
 次の研究会を愉しみにしたいと思います。
 

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2013年6月2日

三木町棚を学ぶ 茶事の流れの中で

宗康先生招請研究会

亀山穂雪(高田不白会)

三木町棚茶事
 去る六月二日、東本願寺高田別院にて、宗康先生招請研究会が開かれました。課題の三木町棚について、棚の特色や時代背景、江岑棚との違いなどを教わった後、三木町棚を用いた付薄茶の後座の席が設けられました。お花をたくさん集まりましたので花所望も加わりました。
 私は、二客として参加したのですが、先生のご指導と正客、三客の先生に助けられ、お床の花、ご亭主のお菓子と抹茶に至福のひと時をいただきました。
 その後は服茶、七種の蓋置の説明と扱い方の実践、茶器の清め方の実践と盛りだくさんの内容でした。「心を込める」ということを強調され、頭で覚えないで身体で身に付けるようにとも教えてくださいました。ご教示を胸に今日からまたお稽古に励みたいと思います。

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2013年5月26日

茶入名物飾り

宗康先生招請研究会

江崎宗代(八女不白会)

名物茶入飾りの点前
 去る五月二十六日、開運寺に宗康先生をお招きして「名物飾(茶入名物飾り)」についての研究会が行われました。
 その一ヶ月くらい前だったでしょうか、お稽古の折、先生から「今度の研究会で亭主をやってみませんか」と問われ、身の程も弁えず引き受け手しまいました。「名物茶入飾のお点前」については漠然としたものしか分かっていませんでしたので、ひとゝき草を読み漁り準備をしました。事前に先生に茶入の披露の仕方、大切なものの扱い方等一生懸命教えていただきました。
 当日、宗康先生からは「茶入を盆に乗せて運ぶときは手を添えること」「客の所望により拝見に出すときは膝行すること」「名物飾は客の拝見の仕方が最も大切」等々、午後からは服紗の捌き方、濃茶器の拭き方、七種(他二種)の蓋置の扱い方など、ご指導いただき勉強になりました。

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2013年5月25日

体操、正しい姿勢、そして柔軟性

家元招請研究会

工藤省子(七戸不白会)

レンカク飛翔
 以前より研究会の始まりには軽く体操を取り入れていらっしゃったお家元が、ついに「体操十種」として本格的にまとめ上げられ、今回は我々にもそのうち五種をご指導くださった。
 何度も「私は本気なのですよ」とおっしゃる宗匠の解説を伺いながら身体を動かすうちに、正しく美しい所作を身につけるには正しい姿勢が、そして正しい姿勢を保つには柔軟な筋肉が必要なのだと、自分なりに理解した。
 が、良いと分かっていながらなかなか実行に移せないのが凡人の悲しさ。秋には残りの五種も教えて下さるとの事であったが、それまではせめて画面の中からお声をかけていただけるよう、一日も早くDVD付きテキストの発行を、と願う次第。
 午後は宗匠自らがご亭主となり、「テーブル茶」の実践をお示し下さった。最後のまとめでの「お稽古を積まれた方ほど客を招かなくなるという傾向があります。それでは本末転倒でしょう」というお言葉が心に沁みた。私などはまだまだ怖さも解らぬほどの初心者であるが、いつか怖さを知るその日が来てもこわばらない、心の柔軟性も持たなければならないのだなと感じた。  後日譚を一つ。
レンカク
 わが町の川辺は野鳥の宝庫なのだが、そこにレンカク(蓮鶴、チドリ目レンカク科、全長五十五センチ)という鳥が飛来したと知人の野鳥愛好家が教えてくれた。本来はインドから東南アジアに住む鳥で、二本では迷鳥としてごくたまにしか見られないという。  早速私も足を運んでみた。後頭部から首の後ろまでがあざやかな黄橙色で尾がしゅっと長い美しい姿であった。
 聞けば初見されたのは二十六日の朝との事。もしや飛来したのはお家元が来青なさったのと同じ二十五日かも?
 これはやはり、蓮鶴先生がお姿を変えてお家元を見守っていらっしゃるのか……あるいは岩崎前会長が遠方に越され、何やら大きな穴がぽっかりあいたような寂しさを感じている我々を慰めにきて下さったのかもしれぬと思うのは私だけだろうか……。
 残念なことに六月の十日前後にレンカクは姿を消した。せめて写真でご覧いただきたく添付した。

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