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2015年4月29日

テーブル茶での「濃茶つづき薄茶」

博子先生招請研究会

佐藤令子(福島不白会)

一献
 四月二十九日、福島不白会家元招請研究会が、博子先生をお迎えして、福島県白河市南湖公園内の翠楽苑で行われました。
 課題は「テーブル茶での濃茶つづき薄茶」です。どういう作法で進むのか興味津々。花入、盆、ポットの位置、テーブルの席順例や亭主の声かけまで丁寧に教えていただいてからの席入り。
 まず、たけのこ、アスパラ、鰊の山椒漬けと、季節物の一献に、二本松のお酒をいただきながら談笑。亭主、半東の動きや懐紙の使い方などのアドバイスをいただきました。
盆立て
 そしていよいよお濃茶です。仕服はポットの手前、清めた茶器は中心奥に置いて、服紗は腰につける。薄茶に入ると、お盆の上に道具が沢山になりますが、扱いやすく配置されていくのに納得しました。拝見の声かけも、頃合いを見ながら、どのタイミングでもよいが、客皆が飲み終わるまで主客がとめおくなどお話がありました。臨機応変で構わないが、基本は守こと。そして、お点前だけでなく、場の雰囲気作りや会話なども、おもてなしの心をもって行うことが大事なのだと改めて感じました。
 午後は「花月」を行いました。札の出方にきちんと対応すると共に、皆の動きをよく見て、札の要求や、「まつ」の声かけなど、その場に応じた対応が必要です。しかし自分の事だけで精いっぱいの私には、難しいこと。気配りしながら「花月」が楽しめるよう勉強したいと思いました。とても有意義な一日でした。

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2015年4月26日

家元招請研究会に参加して

家元招請研究会

四方田洋子(福岡不白会)

 今年春のお家元招請研究会のテーマは「且座」。私がお稽古に伺っている田中宗正社中がお当番で、先輩方と一緒に参加させていただきました。普段からお茶事の形式でお稽古させていただいており、初座と後座を昼食をはさんで学んでおります。でも今回初めての場所、乳峰寺様でもあり、また当日朝のお家元のご意見で突然、先生の指導なしでするようにとのことで、水屋でどのように動いてよいのかわからず、とまどうばかりで、いつも先生に頼り切っていることをつくづく感じ、大きな反省となりました。大切なのはタイミング。お香や炉の種火を時間を考えながら入れることや、季節のめずらしい花の準備、水あげ、お料理の盛りつけなど、心がけることばかりです。
 最も実感したのは準備がいかに大切で、大変であるかということです。お道具の取り合わせ、特にお料理は先生が何日も前から季節に先駆けて思案され、当日にあわせてご準備くださいます。また外部へのお道具やお料理を持ち出す為の工夫やご苦労も知ることができました。すべてはお客様に対する心配りで、それがいかに大事かということを改めてお勉強させていただいた研究会でした。
 最後に二千年以上前の弥生時代の壺に、お家元が花を入れられる様子を間近で見せていただき、そのお見事なお花に感動いたしました。参加者の皆様方からも感嘆の声が上がりました。

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2015年3月8日

貴重な「口切りの茶事」を体験

博子先生招請研究会

三月八日 於少林寺  森田宗尚(久留米不白会)

 小習拾参ヶ條の中から壺飾を特に口切りを含めて教わりたいとの先生方からの強い要望で課題が決まりました。口切りの茶事ということにすれば一連の流れが良くわかるのではということでお願いいたしました。
 亭主が壺の封を切って葉茶(碾茶)を出し炭懐石の間に水屋の石臼でお茶を挽き、挽きたてを後座の濃茶でいただくという設定です。口切りの時期ではありませんでしたが、葉茶を詰めた壺も石臼も都合よく準備できました。以下のような流れでした。
 主客の挨拶の後、亭主は入日記を客の前に出し、次に口切りの道具一式を持ち出します。壷の封を切り、濃茶の周りに詰められた葉茶を奉書紙の上に出します。中の包袋一つを箸で出し、三方(当日は花台を使いました)の上の別の奉書紙に当日必要なだけの葉茶を出して残りはまた封印します。客は葉茶の拝見、壺と口おおいの拝見を所望いたします。炭点前懐石と続きます。
 八寸程度の点心ですので濃茶迄の時間が不足いたします。博子先生のご指導で中立ちの間に炉中の炭を直し釜の湯の入れ替えもしましたので濃茶の時には十分に湯が沸きました。
 一人二グラム程度でしたが、挽きたてをおいしく頂戴いたしました。先生にも飛び入りで召し上がっていただき勿論亭主も相伴いたしました。
 口切りの茶事は人が一生のうちで一度体験できるかどうかというほどの貴重な茶事とうかがいました。私たち久留米不白会の者は本当に貴重な体験をさせていただきました。先生には細かい所までご教授いただきました。感謝申し上げます。

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2015年2月28日

茶事の大切さを学んだ研究会

家元招請研究会

岡田 均(新潟不白会)

 二日間の家元招請研究会、一日目は「自宅の茶事」とその反省会、二日目は、護国神社において、七事式を行いました。
 私ども夫婦も一席設けさせていただきました。私の先生である妻と妻の師匠からもご指導いただきながら、待望の家元をお迎えし、炭点前から略式の懐石、濃い茶、お薄まで、私どもでできる精いっぱいのおもてなしができたのではないかと思っています。
 二日目は、午前は七事式のうち且座を、午後は花月が課題でした。
 茶事の稽古である且座では、「茶事では、お客様に楽しんでいただくことが大切、それには、おいしいお茶を点てることが一番である」と話されました。
 作法(技術)は、お客さまに安心感を与える。作法を知らないとお客さまに不安定感を与えてしまうのでしっかり学ばなければならないが、それだけではいけない。お客様が楽しい時間をすごしたと満足いただくことが大事である。家元は、それを車の運転に喩えて、「ハンドルの動かし方(作法)が下手では不安感をあたえるので熟練することは必要ではあるが、目的はドライブを愉しむこと」と。おいしいお茶を飲んでいただくことと、上手にお茶を点てることとは、車の両輪であると感じました。
 また、お家元は、茶事の研究会の合間に体操をご指導し、体も大切であることを教えて下さいました。心、技、体そろってはじめてよい茶事ができると実感いたしました。
 今回の家元招請研究会では茶事、特に自宅の茶事が勉強になることを実感しました。家元の厳しさの中にあるやさしさ、相手への気遣いのきめ細やかさにもふれることができました。心、技、体に磨きをかけて、また、お家元が新潟にご指導に来られることをお待ちしております。

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2014年11月24日

岩手不白会 茶事研究会報告集から

亭主 高橋宗初

亭主 高橋宗初(11月24日)

家元招請研究会−【自宅の茶事】

岩手不白会

 平成二十六年に岩手不白会で行われた家元招請研究会の報告集が届きました。六月二十二日、二十三日、十一月二十三日、二十四日の二回の研究会で合計三十一席の自宅の茶事が行われ、各々の会記、客の感想、亭主の感想など、写真も添えられたレポートです。その中から、ごく一部の報告を抜粋して紹介します。

   ◇   ◇   ◇

■席主 竹花宗昭 六月二十二日
 お家元が常日頃お話し下さいます「車の運転免許をとったら、実際に運転しないとドライブの楽しさが分からない」。そろそろ運転しながら周囲の景色を愉しみ目的地に着けるようにと思ってはいたのですが……。今回自宅の茶の機会をいただきました。「さあ、ドライブ!」ハンドルをとる手がガタガタしそうです。
 目標は二つ。一、風炉の茶事、その基本を学ぶこと。二、お客様、水屋、亭主、参加する人が楽しい思い出を残すこと。
 目標一は、社中の先生にお炭のこと、夏の道具組みについて相談し、ちょうどいい道具がなかったので、旅行で求めた物をお出しして楽しむことができました。
 二つ目は、暑い季節ですので、火を通したもの、冷たいもの、季節感のあるものを考えました。お花は庭にあるもの七種を籠に入れてみました。食事の量が少なかった、亭主に余裕がなく動作が早かった、と反省。冷や汗が出るようなことがあったのですが、「事故」は起こさず目的地に着いたことを嬉しく思っています。お家元より建仁寺で詠まれた色紙を頂戴しました。建仁寺の天井絵の龍の目がとてもやさしく描かれていました。今度は自分からドライブをしてみようかと思っています。近場にもきっとステキなところがあるような気がします。

   ◇   ◇   ◇

席主 石田宗洵

席主 石田宗洵

■席主 石田宗洵 十一月二十四日
 今回の客組みの連絡を受けて「東京から若いお客様を迎えて、みちのくの初冬の雰囲気を味わっていただく」ということを基本に据えました。
 床は岩手山の冬景色を詠じた山口青邨の俳句、後座の花入には地元の漆職人にによる一閑張の能管筒を、炭も木炭生産全国一の県産のものを使いました。点心は、『豆腐百珍』にある「鶏卵豆腐」を使った椀盛、銀杏ご飯、柿と帆立の白あえ等で整えました。菓子は、沿岸の菓子店の季節にあわせた「ころ柿」、地元菓子店新作の「不来方」と、不白案と伝えられる「常盤栗」を参考に「もどき」のようなものの手製を試みました。
 茶席においては、会話が弾んで和気あいあいの初座になりました。気軽な会話の正客、インタビューのプロである次客、和やかに話に応じる三客、四客で、楽しい初座になりました。
 後座の濃茶席は一転して静寂の中で推移しました。続いて薄茶では、再び会話の楽しい席。茶入の銘から、紅葉の移動の話、仕服の「永観堂金襴」から京都の紅葉名所の話題に移りました。地元窯の濃茶碗、京都で修業した正客に会わせて薄茶碗には和楽の「真」を加えました。薄器には、平泉中尊寺の金色堂の柱の模様「宝相華唐草」のデザインを使い、伝統工芸士に塗ってもらったものでした。この模様は敦煌にも見られたもので、奈良、平泉を通過して、シルクロードの果が「みちのく」のこの茶席に及んだような話になりました。大変楽しいひとときでした。

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2014年11月20日

地元の食材を使って

家元招請研究会−【自宅の茶事】

飯泉宗江(茨城不白会)

茨城不白会研究会
 十一月二十日、家元研究会のテーマ「自宅の茶」をお家元、博之様をお迎えして、それぞれ四ケ所の自宅で行われました。私の家には、お正客の博之様他三名のお客様です。
 博之様が「研究会ですので、気楽に」と待合でお声をかけてくださいましたが、いざ本番になると緊張してしまいました。
 床は「好日」の掛物。胡銅の鶴首に錦木、椿を生け、三島芋頭一つ置という取り合わせ。自分の持っている数少ない道具の中から愉しみながら準備をしました。お酒は、地元の霧筑波、点心は、筑波ハム、霞ヶ浦のレンコン、わかさぎ、川エビ、我が家で採れた秋野菜。できるだけ地元の食材をと思い、心がけました。主人も参加してくれ、楽しい茶会になりました。身近な食材を使うことにより「自宅の茶」に一歩近づけたように思います。
 終了後、私の自宅にお家元をはじめ参加者全員が集まり、部屋の設えや心尽くしの料理、客側の楽しく過ごした様子など報告会が行われ、お家元からご指導いただきました。
 お家元がいつもおっしゃっている「茶の湯の目的は自分の家に人を招き一献、点心とお茶一服差し上げること」を実践するには日頃の経験を重ねることの大切さに改めて気付きました。

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2014年10月21日

自宅の茶亭主を引き受けて

家元招請研究会−【自宅の茶事】

橋本光雪(山形不白会)

山形不白会研究会
 山形不白会は、教授者会員が四つの地区に分かれて各会場の趣向で実践の運びとなりました。
 日下宗愛、小室宗加、芳賀宗紀、橋本光雪の四名が亭主を務めました。
 私は二年前体調を崩し、手術を致しました。その折、お茶仲間の皆様より優しい言葉と励ましをいっぱいいただき、茶の湯という趣味を長年持ち続けてよかったと心より思いました。この度お家元をお迎えするに当り、心身とも不安でしたが、体調もよく元気にお迎えできたこと何よりでした。
 お家元には直におもてなしの心、茶事の流れ等々をを、そして会食の時も茶を点てるにも自分が亭主である自覚をもつことの大切さを改めて学びました。和やかな会話を楽しみましたこと、夢のようです。今振り返り反省もありますが、これからの課題としていきます。
 お家元より主人にお声をかけていただき、夫も素直に同席し、会話が弾んだことも収穫でした。お家元の優しいお人柄と見識の深さに触れ感動した様子です。私と娘が何のために茶の稽古をやっているのか、改めて興味と理解が深まったようで嬉しく思いました。

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2014年10月5日

「よいかげん」

家元招請研究会【自宅の茶】

中野里雪(新潟不白会)

露地風景
 どんな場所でも、今の自分にできることをとの家元のお言葉に押され、テーブルにて、初座はワインと新潟の食材、チーズを中心に。後座は茶箱で濃茶、続き薄茶を差し上げることにいたしました。あれこれと考えを廻らす準備の時間、当日、抽選でどなたがお見えになるかとお待ちする時間、 そして反省と共に次回への想いを新たにする時間、と亭主の楽しみは長く続く物だと実感しております。
 お客様をはじめ周囲の援護で和やかなひとときとなりましたが、濃茶と薄茶のポットの湯加減や時間配分など、丁度よいものを丁度よいタイミングでお出しする難しさも自覚しました。今後は、頭の中の「よいかげん」を実際に形に表せるよう精進して参りたいと存じます。
八寸
 

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2014年10月4日

家元にお越しいただいて

家元招請研究会

伊藤宗翠(新潟不白会)

 今回で「自宅の茶」を担当するのは五回目です。寄付に会津八一の句の色紙を掛け、本席には初めてお当番をしたときに宗匠からいただいた「清秋」の色紙を表掲げました。予感通り我が家に宗匠がおいでになりました。びっくりしましたが、嬉しくもありました。主人には事前にお願いし、宗匠をお迎えしてもらいました。
 我が家は普通の二階建ての住宅ですが、息子が東京に就職し、二階が空きましたので、老後は楽しいお茶で過ごしたいと思い、水屋、和室、立礼席(寄付)に改造しました。
 初座が始まり一献差し上げると宗匠より、主人にも仲間に入ってもらってくださいとお声がかかりました。私はびっくり仰天で、もうなるようにしかならないと思い、主人にも入ってもらいました。我が家の家族構成、主人が戦争で学童疎開したこととか、白根名物大凧合戦などの話でなごやかになり、初座に時間をかけてしまし、お炭、後座の濃茶は省略し、お菓子と抹茶のみとなってしまいました。宗匠、お客様にはすまないことをしたと反省いたしました。
 翌日は新潟市の護国神社斎館に会場を移し、中野支部長が亭主となり、宗匠はお正客に、私はお詰めをさせていただき,お茶事のお勉強をさせていただきました。二日間とも私には有意義なお勉強会でした。

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2014年9月28日

亭主の力量に感服

家元招請研究会−【自宅の茶事】

田中宗俊(久留米不白会)

 今回は、基山の有吉宗夏先生宅での「自宅の茶」に、お家元と一緒に参加させていただきました。
 秋晴れの一日でしたが、残暑で暑いくらいでした。有吉邸の家周りの庭は所狭しと茶花がいっぱい植えられていて、水打ちして、清々しい装いでお迎えいただきました。
 初座は、床の間に一元斎宗匠の「喝」のお軸が掛けられ、茶席を引き締めておりました。家元の軽妙なお話を伺いながら、盛りたくさんのお料理、美味しいお酒をたっぷりいただきました。特に豪華な椀物、秋の風情の栗ご飯をたっぷりいただき大満腹でした。時間がゆっくり流れていくようで、研究会での茶席とは思えない内容の濃いものでした。
 後座は、たくさんの秋草を入れての床飾り、お濃茶をたっぷりいただきました。家元もご満悦の様子でした。最後のお薄茶は点て出しを取り入れ段取りよく、時間をうまく使われて、すばらしいお席でした。物語のある道具の取り合わせ、段取りのよさ、力量のある亭主ならではの技、なかなか真似のできるものではないなーと感心しました。すばらしい時を楽しませていただきました。

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2014年9月14日

お茶事形式で「盆点」を学ぶ

博子先生招招請研究会

里舘宗泰(岩手不白会)

盆点
 空の青さに秋の訪れを感じる九月十四日、博子先生をお迎えして盛岡市中央公民館にて研究会が行われました。お忙しい先生に直接ご指導していただける貴重な機会とあって、峰雪会員四十一名が参加致しました。課題は「盆点」でしたが、博子先生がご亭主になられ、光栄にも私は次客に入れていただきました。
 はじめに「盆点」について、「唐物や瀬戸の名物など特別な茶入を披露するときのお点前であり、茶入を盆にのせて特別に重く扱います。その他についてはさらりと流してメリハリをつけることも大切です」というお話がありました。
 席入りで床の家元筆『心月輪』のお軸を拝見し、ご挨拶の後、当番の先生が用意してくださったお膳と一献を頂き、正客のお誘いに応じてご亭主もお持ち出しになりました。博子先生のお優しいお話に座がなごみ、次々と出てくるお料理に話が弾み、研究会であることや諸先生方の視線が背後にあることを忘れ、それまでの緊張もほぐれていきました。お炭点前を拝見した後、中立となりました。
盆点の手前
 後座では、「盆点」でお濃茶をいただきました。本日の主役のお茶入は、南部家伝来の流祖不白作『立布袋』、盆は真塗のものでした。お茶碗は高麗茶碗で、お家元が南部会長と八幡平でお会いになった際に『一声彷彿又千声』と箱書きされたという思い出のこもったものでした。ご亭主のお茶入に対する思いが、丁重なお点前から伝わってきて、自ずと「盆点」の世界に引き込まれていきました。また丁寧に練られたお濃茶はとても美味しく御心が込められておりました。博子先生の洗練されたお点前を間近で拝見させていただき、お客役をいただいたことに感謝致しました。
 「盆点」について学ぶとともに、お茶事のあり方、美しい所作など多くの事をお教えいただき、充実した研究会でした。

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2014年9月7日

ひと足早い月見の茶会

家元招請研究会−【自宅の茶事】

山本文雪(静岡不白会)

 今回は正客を大磯の新保様にお願いし、詰として佐藤様のお席に参加させていただきました。
 十五夜を目前に、床には月の画賛のお軸が掛けられ、お膳には季節感溢れる品々が並び、しかもご亭主様が勧め上手とあってついつい杯も重なり、とても和やかな初座となりました。
 後座は家元のアドバイスで座る位置を替えました。すると主客が近くなったことで、一体感が生まれ適度な緊張感も相まって至福の一服となりました。
「少しでもお茶が冷めないうちに」のお言葉は、まさにもてなしの真髄で亭主は勿論、客も心掛けねばと痛感致しました。
 十五夜は静岡では生憎の雨となり、この御席が今年の月見となりました。

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2014年8月31日

客振りを学んだ茶事

家元招請研究会−【自宅の茶】

五十嵐宗合(福島不白会)

自宅の茶事
 福島不白会のお家元招請研究会、私は那須塩原の幸田様よりご招待いただきました。
 露地に打ち水がされ、寄付にも様々な工夫が施され、随所にご亭主のお心遣いが感じられました。今回の茶事にあたりご亭主は、何度も「茶の湯のすすめ」を読み返されたとのこと、後日お伺い致しました。
 お席はお正客にお家元、お次客に博之様、河原さんと私で三客とお詰を務めました。初座ではいろいろなお話を伺いながら、心尽くしのお料理をいただき、ほんの少し緊張がほぐれました。後座では、ご亭主がお花を所望され、博之様が応じられました。ご亭主と共においしいお茶をいただき、床に掛けられた宗旦槿が美しくとても印象に残りました。
 お家元から、茶事はお客様と会話を楽しみ、より親密になることが目的なので、食べることやお料理を運んだりに忙しすぎてもいけないこと、ご亭主がゆったりとお客様と向き合えることが大事であるとお話がありました。
 今回は、ご案内状をいただいたり、お返事をお返ししたりと初めての経験を致しました。勉強不足を痛感致しましたが、私もまずは背伸びをしないで身の丈にあった茶事から始めたいと思いました。

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2014年5月25日

風炉の炭点前とお濃茶の基本

博子先生招請研究会

八女不白会

炭点前指導
○お詰として学ぶ………田島宗美
 夏日を思わせるような五月二十五日に、博子先生の研究会がありました。
 客の詰の役をいただきました。直接に先生の指導を受けましたが、緊張の余り身体が思うように動きませんでした。人前ですることの難しさ、普段のお稽古が如何に大事かを感じました。また、基本を重視しながら、その部屋のつくりや正客、亭主、半東の方との関わりの中で、臨機応変な対応ができるようにということも学びました。
 今回の研究会では、入室の手がかりから始まり、お客の拝見の仕方を詳しく教えていただきました。扇子の使い方など、日頃からやっていることでも改めて実践することで、色々な疑問が湧いてきました。点前の要所要所で指導をいただきましたので、随時、疑問を解決することができ、とても勉強になりました。
 色々と指導をいただきましたが、先生のお人柄でしょうか、皆さんの質問もたくさん飛び交い和やかなうちに、研究会があっという間に過ぎてしまいました。
一服
   ◇   ◇   ◇   ◇
○亭主として学ぶ………川島宗濱
 先ず席入り、お床拝見の仕方を教えていただき、お炭点前と進み、羽帚での清め方、実際に塵を払うようにとご指摘を受け、手順の型にばかりとらわれる自分に気づきました。
 炭点前の一番は、次にお濃茶を点てるための釜の湯が沸くことである。そのためには種火の付け方から始まり、もし火の回りが良くない時は、中立の時に火を足す。今回はじめて亭主を務めさせていただき、お家元がおっしゃる「自分の家でお茶を」の意味がほんの少し分かったような気がします。
 お濃茶における服紗捌き、お茶入の扱い、出し服紗、客としての使い服紗の使い方、半東としての使い服紗の返し方等、質問にお答えいただき、また一番基本の立ち居についても踵をつけて立つ様、日頃のお稽古時に意識すると身に付く事等とても有意義な研究会でした。
 博子先生とのご縁を得たことで、基本に立ち返り久し振りに本気で勉強させて頂きました。目標は自宅での実践です。

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自宅の茶で極上の時間を

家元招請研究会−【自宅の茶事】

市川宗恵(長野不白会)

 お家元が推奨されている「自宅での茶事」が、去る五月二十五日、晴天に恵まれた中、三軒のお宅で行われました。
 日頃、勉強不足の私ですが、お家元とご一緒のお席にお客として参加させていただきました。寄付で迎え付けを待つ間、お家元との和やかなお話などで、それまでの緊張が何処かに消えていました。
 お席入り後、早速の一献から始まり、正客のお家元の是非とのお勧めで、ご主人もご自分のお盆を手に席に入られました。ご主人の歌あり、ご主人を交えての楽しい会話ありで時は過ぎて行きました。中立の頃にはご主人は退席されましたが、お暇するまでのこの極上の時間と空気を味わえた喜びは言葉では言い表せない私の宝物となりました。ここにあらためてお家元の人柄に敬意を表したいと思います。
 また、ご亭主になられた先生方にも、心のこもったおもてなしに感謝申し上げます。

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2014年5月11日

ご亭主の人柄に触れる「自宅の茶」

家元招請研究会−【自宅の茶】

早津淡雪(高田不白会)

小島先生宅自宅の茶
 風薫る五月、高田支部では、お家元をお迎えして「自宅の茶」の研究会が行われました。
 私たちは、小島先生のお宅へお伺い致しました。寄付で先生お手製の甘酒をいただき席入り。お茶室は裏から川の音が聞こえています。木地の丸卓に菱馬染付水指、土風炉。とても清々しく感じました。お床は二十一年前にお家元が先生宅のお懐石にいらした際いただいたという「土中日月長」。先生から壷中のお話を聞かせていただきました。中立のご御主人が発掘された縄文土器に、しゃくなげ、了入の塩笥黒茶椀でお濃茶、お薄をいただきました。お薄は四人皆に先生から点てていただき、美味しかったです。
 報告会の際、お家元から、ご亭主も一緒にお濃茶をいただくようにと言われ、お勧めすればよかったと反省致しました。
 お客の私たちは楽しいことばかりで本当に、ありがとうございました。お家元のおっしゃるように、一人で自分のためにお茶を点てることから始めてみようと思っております。

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心尽くしのおもてなし

家元招請研究会−【自宅の茶】

保阪梅雪(高田不白会)

家元をお招きして
 五月十一日の研究会はお茶事の実践で、当日は遠くの山に残雪、五月晴れと恵まれた中、お家元にお越しいただきました。お客様のおもてなしに不慣れではありますが、お花、お料理、お道具や心遣い、皆様に喜んでいただけたら、その一心でした。
 寄付には不白ゆかりの関不羨壁書。手作りの青竹の立ちつくばいの音を聞き、一献、お床には春の風情を詠んだ「寒雪梅中尽春風柳上歸」という中山愛親の書を掛けました。お料理は季節の山菜を交え、少しずつ。特に心入れしたのは銘「山ふじ花」というお菓子です。
 後座はお家元のご助言に従い、小間の室礼となり、自庭の山野草を生け、お濃茶を差し上げました。お水は谷川岳の名水です。薄茶はお家元より福引きでいただいたお茶碗にて一服。後日お客様より「手入れの行き届いた広いお庭、心尽くしの料理、楽しい会話で、豊かにゆったり時を過ごせた」等々お手紙をいただき一歩前進できた思いです。楽しいひとときを共有できた茶事でした。
 

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2014年5月4日

自宅の茶に招かれて

家元招請研究会−【自宅の茶】

坂田宗秀(熊谷不白会)

 私は、同じ社中でいつもご一緒にお稽古している田中先生のお宅にお招きいただきました。客は私の他三名で、長年お茶に携わってきた大先輩の先生方とご一緒でした。お席に入るまでは大変緊張も致しましたが、先生方にご指導いただきながら、正客の大役を務めることができました。
 初座では、ご主人がこの日のために、丹精込めて作り上げた新鮮な野菜と、ご亭主のお兄様が、早朝より山に入って摘んできた、珍しい山菜を取り入れたお料理をいただきながら、楽しいひとときを過ごさせて頂きました。
 また後座では、庭を隔てた茶室に移り、お床には流祖の筆による「平常心是道」のお軸が掛けられ、庭で大切に育てられた花菖蒲の花が、端午の節句にちなんだ青磁の鯉の花入に、見事に活けられておりました。
 亭主のお点前で、ゆっくりと丁寧に練られたお濃茶と,お弟子さんによるお薄を美味しくいただき、新緑の初夏の一日を満喫させていただきました。今回、客として研究会に参加し、お茶の楽しさと同時に、おもてなしの心の大切さを学ばせていただきました。これを機会に、長年お世話になっている中田先生はじめ親しいお仲間を、自宅にお招きできるようこれからもお稽古に励みたいと思います。

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2014年4月29日

「濃茶付花月」と「花月」の違いを学ぶ

博子先生招請研究会

渡辺真雪(福島不白会)

花月の指導
 四月二十九日、福島不白会家元招請研究会が博子先生をお迎えして、福島県白河市南湖公園内の翠楽苑で行われました。
 課題は「濃茶付花月」です。はじめに「花月」との違いを説明していただき、その後実践に移りました。
 亭主、客四人で、私は次客としてお席に入りました。濃茶付花月では、最初に「花」の札を引いた方が濃茶を点て、それを皆でいただきます。今回は点てた方もいただきました。
 そして二番目に「花」を引いた方がお棚から薄茶器を膝前に置き薄茶を点て、「月」の方がいただき、三番目に「花」を引いた方が濃茶器と薄茶器を入れ替えします。
 自分がいつ「花」を引くか、自分の札の扱いに気を取られて他の方の札の動きまで気に掛ける余裕がありませんでした。
折据の扱い
 花月は札の動きに気を遣い、札の展開に合わせて各人が臨機応変に動かなければならないのですが、実際はそのようにはいかず戸惑う場面が多くその都度ご指導いただきました。
 その後、折据と札の扱い方について丁寧に説明してくださいました。午後は数茶で数種のお菓子をいただきながら和気藹々お薄を喫し、その後「花月」を行いました。
 これで「濃茶付花月」と「花月」の違いを理解することができました。
 「花月百遍おぼろ月」と言われるように札の出方にきちんと対応することが難しく、まだまだ修練が必要なことを実感いたしました。そして、だからこそ面白いのではないかと思いました。そのような心の余裕をもって「花月」ができるようになりたいと思いました。今回研究会に参加でき、とても有意義な一日でした。

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2014年4月28日

一から手がけた自宅の茶

盛田宗恵(七戸不白会)

茶事を終えて
 のんびり構えておりましたが、近づくにつれあれもこれも気になりあわてました。今まで母のお手伝いとしてお稽古してきただけです。亭主となるとお道具の取り合わせやら何やらあらゆることが気になり、お客様を迎えるおもてなしの心遣いは限りなくあるものだと感じました。
 一献の用意も季節の物、花はあけびの花を活け、お軸や文箱などこの家に繋がる方々へ想いを馳せ、祖父や曽祖父の物を使い温故知新としてみました。お客様四名様をお迎えして寄付のテーブルにて一献差し上げ、お客様との会話で緊張も解け和やかになりました。その後席入しお濃茶、お薄をおあげしました。
 この度はじめて亭主となり、一から自分で手掛けた事は大きな勉強になりました。お茶の道具ばかりに目が行きますが、お客様を招く事はその時間を共に過ごすためですので、しつらいや周りの全てに心を配り、過ぎず足りずを心掛けることを気づかされました。お手伝いの半東加賀さん、水屋の佐々木さんともどもはじめての仕事でしたが、終わった後の充実感は爽やかでお茶の楽しさと奥深さを感じました。

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