2015年5月24日
青峰会にて
小笠原孝雪(高田不白会)
真夏を思わせる五月二十四日、気軽に楽しめるお茶会の勉強会が行われました。少人数でしたが、日頃より当会をご支援いただいている先生方からもお客さまとしてご参加いただきました。
会場は、勤労者福祉のための機能的な施設で、教養文化室として二十一畳の和室が備えられています。床の間は二間程の開放的な印象なのですが、その広さとは対照的に華奢な古筆切のお軸が掛けられると、雰囲気が一気に引き締まりました。後京極良経卿による和漢朗詠集「世にふればことのしげき呉竹の……」の一首。足元に白芍薬が生けられ、広々とした空間が落ち着いたお茶席に変身しました。
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お道具はすべて、亭主役竹田会長の愛用品で、茶入は古瀬戸で銘は「玉蟲」、茶碗は水戸徳川治保公、御手焼の黒楽茶碗などなど。主客ともにお話がはずみ、私共も高揚感をお相伴させていただきました。
食事は思い切って簡素化を図り、お弁当とインスタントのお吸物を、お客さまと一緒にいただきました。皆で一度に食べ始めることができ、話題も豊かになって楽しい時間を過ごしました。ロビーで一休みしてい)ただいた後は、会員持ち寄りの茶碗で薄茶を点てました。
経験豊かな先生方の博識に圧倒されながらも、親しくお話を伺うことができたひととき。茶室がなくても、時間が足りなくても、こんな風に工夫してお茶会はできると実感した勉強会でした。
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2015年5月17日
お盆点てと茶入の扱い
博子先生招請研究会
(青森不白会)
永田 範子
藤の花が見事な五月十七日、はじめて博子先生を迎えて善知鳥神社参集殿の大広間において研究会が行われました。
まず実践方式でお盆点ての点前が行われました。最初の濃茶の亭主は博子先生で、私は半東を務めました。先生は、亭主として水屋での道具の準備と点検、打ち合わせ、半東の仕事と気を配る点を的確に指示してくださり、気持ちが引き締まりました。お盆点ては、茶室として設えた場所より各家の客間、居間等でお客さまをお迎えすることが多ので、お正客の位置が常の通りでないときがる。そのような時は、ポット、建水の位置は臨機応変にとご指導いただきました。
薄茶の亭主は、当番である社中の者が務め、四角盆を使った際のお薄点前でしたので、茶入と茶筌そして茶杓の位置を確認しながら実践していきました。
午後は茶入の扱いです。仕服、大津袋の扱い方、耳付茶入の清め方、珍しい四滴茶入の扱い方と位置を指導してくださいました。長紐の結び方は、蝶の形をしてとてもきれいでした。
質疑応答の後研究会が終了したとき、自然に大きな拍手が起こりました。充実した和やかな研究会に、参加した全員の「ありがとう」の気持ちが入ったのだと思います。
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奈良智恵子
テーブルの上には白い小さな花瓶にチャルメルソウ、楚々とした白根葵が生けられ、博子先生ご亭主によりテーブル茶会、酒肴の楽しい時間、和やかに会話している様子を見学しました。
私は角盆で薄茶を点てる亭主でした。五十数名お集まりで、私は緊張してつい先ほど教わったお道具配置にとまどっていたところ。博子先生は私の傍らで、茶入と茶筌の置き合わせ、茶杓の置き方、茶碗の位置、お点前する自分の位置を、お教え下さいました。ポットのお湯が熱いままお茶を点て出してしまったとき「熱うございますので、ごゆっくりお召し上がり下さい」とひと言いって出すのが良いとご教示くださいました。水屋でのこと、基本の稽古がいかに大切かを痛感致しました。
午後は、茶入の扱い、大渡し、手桶、耳付茶入、大津袋、包み帛紗、お仕服長緒の結び方をご指導いただき、細かな質問にも丁寧にお答えいただき、有意義な研究会となりました。
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招請研究会の半東を担当して
家元招請研究会
今井光雪(熊谷不白会)
初夏とは思えない暑さの五月十七日、お家元、博之様をお迎えして熊谷支部の研究会が行われました。
課題は「且座」で、私は半東を担当しました。基本の「且座」でも半東は動きの役割ですが、お茶事の形式で行うにはどのような動き方をしたらいいのか少し不安もありました。
いつものように体操で身体をほぐすことから始まり、続いて「且座」の準備をする時の心構えと注意点についてのお話がありました。内容は『ひとゝき草』四月号に詳しく載せていただいてありますので省きますが、どのようにしたらお客さまに楽しんでいただけるかを常に考えながら準備をすることの大切さがよくわかりました。
一献のあと、濃茶、薄茶と進み、無事に課題が終わりホッといたしました。
昼食後、参加者全員でお薄をいただいた後、思いがけず、お家元が篠笛を吹いてくださいました。澄んだ音色を間近で聞かせていただ緊張が解けていくようでした。
研究会に取り組む姿勢や当日の会の進め方など、反省点も多く残りましたが、今後の課題として行きたいと思います。
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