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2015年4月30日

且座—亭主で学んだこと

家元招請研究会

工藤純雪(七戸不白会)

 奥入瀬渓流の木々がいろいろな緑色に輝き始めた季節、十和田市で家元招請研究会、課題「且座」が三十二名の参加で行われました。
 私は当番として亭主を務めることになりました。高価な道具や由来の道具などは持っていませんので、主に家族で旅行した時に出会った道具を取り合わせました。その時の気持ちや感動を伝えることができれば道具はきっと助けてくれると思いました。
 季節的には炉なのですが、雲龍風炉にする由を連絡して炭を組みました。前日の仕度がすべて整っても残る心配は明朝庭に咲く花と、香炭団の火加減や火持ち時間などでした。そして当日、白根葵、延齢草、あけび、いかり草……が咲きホッとしました。また香炉はお家元が直接ご教示くださいました。
 本番では半東と通いが黙って私とお客を結びつなげてくれました。
 お家元からは、花入のこと、灰形のことなどたくさんのご指導をいただきました。繰り返し役を替えてやってみたいと思うほど楽しい経験になりました。五人が自立して支え合いひとつになる。「一座建立」とはこういうことかなと感じた研究会でした。

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2015年4月29日

テーブル茶での「濃茶つづき薄茶」

博子先生招請研究会

佐藤令子(福島不白会)

一献
 四月二十九日、福島不白会家元招請研究会が、博子先生をお迎えして、福島県白河市南湖公園内の翠楽苑で行われました。
 課題は「テーブル茶での濃茶つづき薄茶」です。どういう作法で進むのか興味津々。花入、盆、ポットの位置、テーブルの席順例や亭主の声かけまで丁寧に教えていただいてからの席入り。
 まず、たけのこ、アスパラ、鰊の山椒漬けと、季節物の一献に、二本松のお酒をいただきながら談笑。亭主、半東の動きや懐紙の使い方などのアドバイスをいただきました。
盆立て
 そしていよいよお濃茶です。仕服はポットの手前、清めた茶器は中心奥に置いて、服紗は腰につける。薄茶に入ると、お盆の上に道具が沢山になりますが、扱いやすく配置されていくのに納得しました。拝見の声かけも、頃合いを見ながら、どのタイミングでもよいが、客皆が飲み終わるまで主客がとめおくなどお話がありました。臨機応変で構わないが、基本は守こと。そして、お点前だけでなく、場の雰囲気作りや会話なども、おもてなしの心をもって行うことが大事なのだと改めて感じました。
 午後は「花月」を行いました。札の出方にきちんと対応すると共に、皆の動きをよく見て、札の要求や、「まつ」の声かけなど、その場に応じた対応が必要です。しかし自分の事だけで精いっぱいの私には、難しいこと。気配りしながら「花月」が楽しめるよう勉強したいと思いました。とても有意義な一日でした。

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2015年4月26日

家元招請研究会に参加して

家元招請研究会

四方田洋子(福岡不白会)

 今年春のお家元招請研究会のテーマは「且座」。私がお稽古に伺っている田中宗正社中がお当番で、先輩方と一緒に参加させていただきました。普段からお茶事の形式でお稽古させていただいており、初座と後座を昼食をはさんで学んでおります。でも今回初めての場所、乳峰寺様でもあり、また当日朝のお家元のご意見で突然、先生の指導なしでするようにとのことで、水屋でどのように動いてよいのかわからず、とまどうばかりで、いつも先生に頼り切っていることをつくづく感じ、大きな反省となりました。大切なのはタイミング。お香や炉の種火を時間を考えながら入れることや、季節のめずらしい花の準備、水あげ、お料理の盛りつけなど、心がけることばかりです。
 最も実感したのは準備がいかに大切で、大変であるかということです。お道具の取り合わせ、特にお料理は先生が何日も前から季節に先駆けて思案され、当日にあわせてご準備くださいます。また外部へのお道具やお料理を持ち出す為の工夫やご苦労も知ることができました。すべてはお客様に対する心配りで、それがいかに大事かということを改めてお勉強させていただいた研究会でした。
 最後に二千年以上前の弥生時代の壺に、お家元が花を入れられる様子を間近で見せていただき、そのお見事なお花に感動いたしました。参加者の皆様方からも感嘆の声が上がりました。

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